マスターと貴銃士、その在り方。銃と共に生きる限り、安寧の運命はきっとない。
けれど、前を向いて歩み続けよう。
暗い夜を裂いて、空に輝く陽が昇るように──終わらぬ絶望はないのだから。
どんな未来が待っていても、君となら立ち向かえる。絶対に。
主人公名:〇〇
主人公の一人称:自分
正直、お前はよくやってるよ。
1年間お疲れサマ。
これからも頑張ろうぜ、マスター。
貴銃士の勇敢さを称える記念行事、
ブレイブ・マスケッターズ・デー。
その一環として開催された食事会に、
〇〇は貴銃士たちとともに参加していた。
ライク・ツー | おい、〇〇。何かドリンクはもらったか? 100%ジュースだけじゃなくて、ハーブティーなんかもあったぞ。 |
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ライク・ツー | ジュニパーベリーは、デトックス作用があるし、 ジンジャーと組み合わせると脂肪燃焼とむくみ解消にもなる。 |
主人公 | 【ありがとう!】 →ライク・ツー「……ほら、飲み物の他にもいろんな食いもんがあるぜ。」 【詳しいね】 →ライク・ツー「……別に、これくらい普通だろ。 お前も少しは美容に気をつけろよ? 俺のマスターなんだから、肌がボロボとか勘弁な。」 |
ライク・ツー | あー……そういや、今度『交流面談』ってのがあるんだっけ。 俺とお前でマンツーマンの面接試験みたいな真似をする ……っていうやつ。 |
主人公 | 【親睦を深める目的だよ】 【お、お手柔らかに……】 |
ライク・ツー | ま、名目とか意気込みとかはどうでもいいけどさ。 正門前で待ち合わせな。街に行くぞ。 時間は10時……いいな、遅れんなよ? |
主人公 | 【もちろん!】 【(遅れないようにしないと……!)】 |
ライク・ツー | あー……それと── |
ライク・ツー | ……それなりの格好で来いよ。 |
主人公 | 【……?】 【格好……?】 |
──翌日。
〇〇が正門に着いた時には、
既にライク・ツーが待っていた。
ライク・ツー | よぉ、来たな。 ちゃんと時間通りに── |
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主人公 | 【お待たせ!】 【もう来てたんだ……】 |
ライク・ツー | …………。 |
ライク・ツー | はぁ……やっぱり、予感が的中しやがった。 なんでこういう時も制服なんだよ……。 |
主人公 | 【えっと……?】 【こういう時……?】 |
ライク・ツー | いや、お前の性格なら制服で来るかもしれねぇって思ったけどな? でも、本当に着てこられると……なんつーか、こう……── |
主人公 | 【ごめん……?】 |
ライク・ツー | いや、言わなかった俺も悪かった。 ……ったく、任務任務で飾り気をどっかに落としやがって! |
ライク・ツー | ほら、来い! こうなってもいいように、プランは考えてあんだよ。 |
ライク・ツーが〇〇を連れて訪れたのは、
お洒落なアパレルショップだった。
ライク・ツー | まずは、これとこれ……それと、あのマネキンが着てる服もだな。 ここにかかってるタイプも試してみろ。試着室はあっちだ。 |
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主人公 | 【ええっと……?】 【これは……?】 |
ライク・ツー | これから他の奴らとも交流面談をするんだろ? その前に俺が、お前のファッションを見ておきたかったんだよ。 |
主人公 | 【ありがとう……?】 【そこまで気にする……?】 |
ライク・ツー | はーぁ、これだから……。 いいか? 普通、男も女も相手のファッションを見てるんだよ。 |
ライク・ツー | それにデートとかなら、尚更。 相手が似合ってる服着てるのを見たら それだけでテンション上がんだよ。 |
ライク・ツー | 別にお前が好きな服着てればいいと思うけどよ、 一着くらいはわかりやすい勝負服持っとけ。 着替えるだけでグッと気分が変わるからな……。 |
ライク・ツー | ……この先、お前がお洒落したいって思える 『イイ相手』が現れてもいいように、な。 |
ライク・ツー | もしかしたら、その時は俺や他の貴銃士は、 お役御免になってるかもしれねぇ……。 だとしたら、こんな風に選んではやれねぇからな。 |
ライク・ツー | ヴィヴィアンがいたら、あれこれ口出してたろうな……。 恭遠やラッセルのおっさんにその代役やれってのは、 無理な話だろうし……。 |
主人公 | 【色々考えてくれてありがとう】 →ライク・ツー「べ、別に、大したことじゃない。 ただ、お前が俺のマスターだって事実は、ずっと変わらねぇ…… 恥ずかしい真似はすんなってこと。」 【『その時』も隣りにいてほしい……】 →ライク・ツー「……努力はするが、 俺がどうこうできる問題じゃねぇからな。あんま期待すんな。」 |
ライク・ツー | ほら、これなんてどうだ? お前に似合いそう……いや、こっちのシルエットも捨てがたいな。 |
ライク・ツー | ……でも、素材がな。 この色だと艶が出すぎてるっつーか……悪くないけど、 〇〇の魅力を上手く引き立てられないっつーか── |
ライク・ツー | ……あ、そこの店員さん! このデザインと似たような色合いで、 もっとマットな質感のってある? |
店員 | そうですね……。 少し系統が違ってくるのですが、 こういった、ファーのついたデザインとかはいかがでしょう? |
ライク・ツー | あ……これ、かわいい。 |
店員 | でしょう? アクセサリーも、ファーで揃えれば素敵だと思いますよ。 |
ライク・ツー | なに、これ? サイコーなんだけど!! |
ライク・ツー | ……って、これだと、尖りすぎてて、 どこにでも着ていけるって恰好じゃねぇな。 |
主人公 | 【ライク・ツーには似合いそう】 →ライク・ツー「そ、そうか……? まあ、俺は世界的権威のあるファッション誌『ELAN』の モデルをやったくらいにはお洒落だけどな……。」 【お揃いでどう?】 →ライク・ツー「……まぁ? お前がそういうなら、アリだけど……?」 |
主人公 | 【ライク・ツーの服も選ぼう!】 【他の服も一緒に見てみよう!】 |
ライク・ツー | ……いや、でも……。 |
主人公 | 【たまには気分を変えるのもいい、でしょ?】 |
ライク・ツー | ……そういうもんかな……。 |
ライク・ツー | (……まぁ、たまには……いいか) |
ライク・ツー | ……ふふっ。 |
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