【1周年を君と】十手

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解説

カード解説

マスターと貴銃士、その在り方。銃と共に生きる限り、安寧の運命はきっとない。
けれど、前を向いて歩み続けよう。
暗い夜を裂いて、空に輝く陽が昇るように──終わらぬ絶望はないのだから。

心銃解説:文豪十手、再誕!?

どんな未来が待っていても、君となら立ち向かえる。絶対に。

カードストーリー

主人公名:〇〇
主人公の一人称:自分

 

★4覚醒後のカードイラストに表示されるメッセージ

マスター、
いつも俺たちを助けてくれて、本当にありがとう。
これからは俺が皆を助ける番。頑張ります!

Ep1. 文豪十手、再誕!?

貴銃士の勇敢さを称える記念行事、
ブレイブ・マスケッターズ・デー。

その一環として開催された食事会に、
〇〇は貴銃士たちとともに参加していた。

十手いやぁ……こういう場所にいると、
どうにもそわそわしてしまうなぁ……。
服装もいつもと違っているしね。
主人公【その格好も似合ってる】
【礼服も格好いいと思う】
十手そうかい?
へへっ……ありがとな。
十手大変なこともあったが、なんとか無事に、
こうやって式典を開けて本当によかったよ。
十手〇〇君の頑張りや、皆の力があったからこそだね。
美味い料理をつまみながら、皆と語らう……いい夜だ!
十手……おお、そうだ。
交流面談の日なんだが、俺の部屋に来てくれるかい?
主人公【わかった】
→十手「ありがとう。」

【何か必要なものは?】

→十手「いや、特にないよ。
気楽に手ぶらで来てくれ。」
十手それじゃあ、当日を楽しみにしているよ!

──交流面談当日。

十手やあ、よく来てくれたね、〇〇君。
ささ、入ってくれ。ちょうど茶を淹れたところなんだ。

〇〇を椅子へ案内すると、
十手は分厚い紙の束をそっとテーブルの上に置いた。

十手今日の交流面談では……その、
〇〇君にこれを読んでもらいたくてね。
主人公【これは、原稿……!?】
【もしや、新作……!?】
十手ああ。『地味俺』をきっかけに、物書きにすっかり目覚めてねぇ。
校内新聞やらで連載を持たせてもらったり、
今も楽しく活動をしているんだ。
十手日頃俺は、完全な創作──いや、
八九君と年末に書いた『地味俺』みたいに、
もでるがいることもあるんだが、完全な作り物の話を書いてる。
十手だけどこれは、ちょっと違うやつでね。
ちぃとばかり気恥ずかしくて、まだ誰にも見せたことがないんだ。
主人公【どうして?】
【何が違うの?】
十手ええと……これは、俺たち貴銃士の日常を土台に書いてみたんだ。
ただ、土台であって、日誌のように全部が本当ではない。
三分の一くらいか、半分くらいが本当の出来事なんだ。
十手〇〇君と皆の日常を俺が眺めて、
面白いなと思ったことを膨らませたり、
もしもを考えて物語にした……という感じだね。
十手『地味俺』を書いていて気づいたんだが、
俺は身近なものを観察して、その『面白さ』を膨らませて、
馴染みのある江戸の粋なんかも織り交ぜて書くのが得意なんだ。
十手八九君は、着想は身近なところにあっても、
想像をぐんぐんと大きく膨らませて、別の世界すら作れる。
お互いに得意なことが違うから、合作もまた楽しいんだね。
十手物語調の長い話は読むのが大変だから……
まずは、くすっと笑える小噺のしりぃずを見てもらえるかな。
十手忌憚ない意見を聞かせてもらえるとありがたいよ。
主人公【了解】
【読んでみる】

その日、マークス君はしょんぼり顔でした。
マスターにもう何日も会えていないからです。
彼は、何度目になるかわからないため息をつきました。

そんなマークス君を見たライク・ツー君がとうとう怒り出します。
「窓でも見てろ。今日の〇〇は
向かいの学科棟で講習だろ!」

さて、マークス君は、窓にへばりついて動かなくなりました。
そのうち西日が差し込むようになり、
マークス君の影を、黒板に映し出します。

マークス君の影を背景に板書が進み、
それを見たジョージ君が、耐えきれずに大笑いを始めました。
恭遠教官も苦笑い。マークス君を窓から剥がすよう言います。

マークス君を窓から剥がし終える頃には、
授業は終わっていましたとさ。
おしまい、おしまい。

主人公【(どこまで本当なんだろう)】
【(全部実際にあったことみたいだ)】

今日の邑田君は、魂が抜けたような様子。

これはどうしたことかと八九君に聞いてみると、
在坂君がすいーとぽてとにするはずだった芋を焼いて食べ、
大喧嘩になってしまったのだといいます。

「なら、作って謝ればいいだろ」と、八九君の鶴の一声。
究極のすいーとぽてとを目指し、
邑田君と八九君の熱い試作合戦が幕を開けました。

ところが、在坂君には秘密で始めたばかりに、
仲間外れにされたと思った在坂君は、
ますます邑田君を邪険にしてしまいます。

そこで、八九君とそれがし十手は、
在坂君に試作の様子をこっそりと見せ、
最後は4人で仲良くすいーとぽてとを作りましたとさ。

十手ど、どうだったかな……!?
主人公【昔話みたいな語り口が新鮮!】
【さくさく読めて楽しいね】
十手そうかい……!? いやぁ、よかったよかった!
十手最初は、少し趣向を変えたものも書いてみようと思って
なんとなく始めたんだが……。
十手ジョージ君が写真を撮る理由を聞いて、
俺が書いているこういう物語も、
写真に通じるところがあると思ったんだ。
十手どちらも……この時間を、何かしらの形にして残しておける。
十手貴銃士というのは……貴銃士である俺が言うのも変な話だが、
謎が多くて、不安定な存在だ。
十手物理的な話でも、政治的な話でも、
いつどうなるかわからない。
十手君とずっと一緒にいられるかもしれないし……
何かあって、明日にでも君と離れる必要が出てくるかもしれない。
無論、君を守れるように全力を尽くすけれどね。
十手だからかな……俺たちがここにいたことを、
少しずつでも書き留めておきたいのさ。
それも、楽しいお話をね。
十手のちのち君や皆と一緒に読んで、
「こういうこともあったな」「面白かったな」と
思い出して笑えたら最高だ。
十手大変なこともつらいことも時にはあるが……
だからこそ話では、楽しい思い出を抜粋してみているんだ。
それだけを見てほしい……というのは、俺の我儘だけれどね。
主人公【いいと思う】
【せっかく読むなら楽しい話がいい】
十手ははっ、ありがとう。
話の中だけじゃあなくて、俺たちの存在や俺たちと過ごす日々が、
〇〇君にとって良いものだと嬉しいよ。
十手これからも書き留めておくから、
気が向いた時にはまた読みに来てくれるかい?
十手そしてこの先……いつかの時にも。
読んで、思い出してくれると嬉しいよ。
主人公【……うん】
【わかった】
十手ありがとう、〇〇君。
十手ちなみに編集さんからつつかれて、
八九君との共作続編企画も進行中だよ!
主人公【地味俺2……!?】
【本当に……!?】
十手ははっ、詳しくはまたのお楽しみだ。
また〇〇君も意見をくれると助かるよ!

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