【マシュマロ包みのポゼッシヴ】スナイダー

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解説

カード解説

物の弾みで始まった、兄弟交換の職業体験!
最初は興味もなかったが、「弟」相手によろしくやっているエンフィールドを見て気が変
わったスナイダー。お前の弟は俺だろうが。
わからず屋の兄は、改造するしかないな?

心銃解説:TeaCake-Bom

花言葉だの菓子言葉だの、どうでもいい。気にする奴は気にしろ。
俺は、今良いと思ったものを贈るだけ。……ほら、俺からの菓子は嬉しいだろう? 喜べ。笑え。

カードストーリー

主人公名:〇〇
主人公の一人称:自分

 

Ep1. 改造成功!?

『兄弟交換が上手くできたら、なんでも1つ言うことを聞く』──

バレンタインにスナイダーと交わした約束を、
果たさなければいけない日がとうとうやってきたのだった。

スナイダー俺の要求はわかっているな?
改造されるよう、おまえがエンフィールドを説得しろ。
主人公【うっ……】
【(やっぱりそう来たか……)】

エンフィールドマスターは以前、
僕のことを改造しないとおっしゃってくださいましたよね。
エンフィールドマスターが僕自身のことを認めてくださったことが……
本当に嬉しかったんです。

エンフィールドの信頼を裏切りたくないが、
職業体験を頑張ったスナイダーとの約束も破りたくない。

エンフィールドとかつて交わした言葉を反芻しながら、
〇〇は悩んだ末にある決心をしたのだった。


エンフィールドはい──
おや、〇〇さん!
エンフィールドわざわざご訪問いただいて……! ええ!
それで、いかがされましたか?
主人公【今から言うことは本音じゃないんだけど】
【冗談だと思って聞いて】
エンフィールドはい……?
主人公【その、改造……されてみる気はない?】
【改造っぽいこと……してみる?】
エンフィールド…………!
エンフィールド申し訳ありませんが、それはできません。
主人公【だよね!】
【ごめんね……】
エンフィールドいえ……。でも……。
エンフィールドマスターが僕のことを慮っておっしゃってくださったことは、
とてもよく理解できましたよ。
エンフィールドむしろ、僕を本気で改造をする気がないということが
わかって胸が熱くなったといいますか……こほん。
エンフィールドというよりですね。
どうせスナイダーがあなたに言わせたんでしょう?
主人公【えっ……!】
【なんでわかったの?】
エンフィールド兄弟交換の話が出た時から、
こういう展開になるんじゃないかと思っていました。
エンフィールドスナイダーの要求は大体、
僕の改造かあなたの独占か……ですからね。
主人公【さすがお兄ちゃん】
【おっしゃる通り】
エンフィールド今回はまだ、過激な方向に行かなくてよかったくらいです。
さて、どう対処しましょうか……うぅん……。
エンフィールドあっ、そうだ!
いいことを思いつきました。
エンフィールドスナイダーの要求に、応じてやりましょう。
ええ! それはもう、快く!

その後、〇〇とエンフィールドは共に
スナイダーの部屋を訪れたのだった。


スナイダーどうだ?
エンフィールドはおまえの説得に応じたか?
主人公【エンフィールドが改造を承諾してくれたよ!】
【これが改造済みエンフィールドだよ!】
改造エンフィールド?ふん……貴様が俺の弟か。
スナイダー…………。
改造エンフィールド?どうした?
声も出ないとは、とんだ腑抜けだな。
改造エンフィールド?(ど、どうかな? うまくできてるかな?)
改造エンフィールド?(スナイダーはあんな正確だから、兄が自分と同じような
性格になったら絶対嬉しくないだろう)
改造エンフィールド?(僕が改造されたエンフィールドを演じることで、
スナイダーは今の僕のありがたみがわかるはずだ!)
スナイダー…………。
改造エンフィールド?フッ、つまらんやつだ……。
吠えるならば相手をしてやったものを。
スナイダー…………。
改造エンフィールド?その間抜け面、見飽きたな。
俺は戦いに行く。
スナイダー待て。本当に改造したのか?
銃を見せてみろ。
改造エンフィールド?(ぎくっ……!)
改造エンフィールド?……銃、をなぜ貴様に?
そ、その必要はないだろう。

スナイダーは大きくため息を吐いて、
エンフィールドと〇〇を睨んだ。

スナイダーくだらん茶番で俺を騙せると思ったか?
主人公【ごめんなさい……!】
【本当は改造なんてしてない】
エンフィールドくっ……!
元はと言えば君が悪いんだよ、スナイダー!
エンフィールド〇〇さんに無理なことを言って、
これ以上困らせないでくれ。
スナイダーくだらん言い訳をするな。
約束を破ったのはおまえたちだろう。
スナイダー〇〇。
罰として、1日俺の下僕になれ。

Ep2. スナイダー、空を飛ぶ

──改造をめぐる一件の後。
スナイダーの下僕としての1日が始まったのだった。

主人公【おはようございます!】
【朝食をお持ちしました!】
スナイダー……なんだこれは。いらん。
スナイダーおまえが食べろ。

朝食として用意したサラダやベーコン、パンケーキを、
スナイダーが〇〇の口へと突っ込んでいく。

スナイダーこれと……これも食べろ。
主人公【ぐふっ……】
【もぐもぐ……】
スナイダー……ショートブレッドがあるな。
これはもらっておくか。
スナイダー食事はもういい。
次は俺を楽しませろ。
主人公【もちろん!】
【準備してきたよ】
スナイダーフッ。自信があるようだな。
主人公【スナイダー様は、空を飛ぶのがお好きなので】
主人公【空を飛んだ気分になれる場所へお連れします】
スナイダーほう……?

〇〇がスナイダーを連れて訪れたのは、
空軍の訓練場だった。

係員〇〇候補生と、スナイダーさんですね!
こちらへどうぞ。

係員の案内で、2人は空軍の専用機に乗り込んだ。
すぐに離陸し、みるみる地面が遠くなっていく。

スナイダー……高い。
主人公【この空から一緒に飛び降りるんだよ】
【パラシュートを開いて、空を舞う!】
スナイダーなに? この高さから?
…………???

〇〇が補助係としてスナイダーの背後に回り、
2人でパラシュートを身に着けた。

スナイダーおい、こんなもので空を飛ぶのか?
……冗談を言っているのか?
主人公【大丈夫!】
【そろそろ行こうか】
スナイダーまっ、待て……っ。

2人は専用機の床を蹴り、上空へと飛び立つ。

スナイダー……っ!!
主人公【行くよ!】
【3、2、1……Go!】

掛け声と共にパラシュートの紐を引いた。
落下が止まると、目の前に美しい景色が広がり──

快晴の空の下、2人は鳥たちと出会いながら
大空を飛んでいた!

主人公【すごい……!】
【ヤッホー!】

〇〇ははしゃぎながらもふと、
当の本人は楽しんでいるのか不安になり、
スナイダーの横顔を覗き込む。

スナイダー…………。

スナイダーはずっと探していた宝物を見つけたかのように、
その瞳を輝かせていた。

主人公【(スナイダー、楽しそう)】
【(よかった……!)】

その時、突然強い風が横から吹き付けた。

スナイダーっ!?
主人公【風が!?】
【流される!】

激しい風が2人のパラシュートを揺らし、
降下予定地点からずれていくのだった。

Ep3. 二兎を追う者は一兎をも得ず

2人はパラシュートを装着したまま山の方へと
流されていき、近くの木に落下した。

主人公【わわっ……!】
スナイダーここは……木の上に引っかかったのか。
主人公【とりあえず、装備を外そう】
【そっちの紐を引っ張って】
スナイダー紐……? これか?
主人公【違う!】
→スナイダー「外すのが面倒だ。
こんなもの、引きちぎればいい。」

【それもっと締めてるから!】

→スナイダー「うるさい。
これでもういいだろう。」
主人公【よくないよ!】
【真面目にやって!】
スナイダーはぁ……。
今のおまえはエンフィールドのようだな。

時折スナイダーと言い合いになりながらも、
〇〇はなんとか装着具を外して、
地面に降りたのだった。

主人公【ここは一体どこだろう……】
→スナイダー「さあな。知らん。」

【かなり流されたみたい】

→スナイダー「そのようだな。」

ぽつ、ぽつ……──

スナイダー……む。

降り出した雨は、すぐに土砂降りへと変わった。

スナイダーチッ。面倒だな。
スナイダーあそこに山小屋らしきものがある。ついて来い。

スナイダーが見つけた山小屋の中に2人で入ると、
〇〇は暖炉に火をつけ、薪を燃やした。

スナイダーおい。布を見つけたぞ。使え。

寒さで震える〇〇に、
スナイダーは持ってきた毛布をかぶせた。

主人公【身体が冷えるよ】
【スナイダーも一緒に】
スナイダー俺はいらん。
主人公【そういうわけにはいかない】
スナイダー……確かに冷えてきた。
人間の身体とは厄介だな。

〇〇はスナイダーと一緒に毛布にくるまり、
暖炉の火の前で身を寄せあった。
温まると、次第に〇〇を眠気が襲う。

スナイダー……眠いのか? なら、眠ればいい。
主人公【そうもいかない】
【ここで寝てしまうと危ない】
スナイダーそうか。なら、起きていろ。
主人公【眠気覚ましに会話をしよう】
スナイダー次から次へと、騒がしいやつだ。
主人公【スナイダーも何か喋って】
スナイダー……なら、言わせてもらう。
スナイダー俺が士官学校に来たときより、貴銃士が増えている。
これ以上増やすな。
主人公【えっ……?】
【そういうわけには……】
スナイダー俺は絶対非道も絶対高貴も使える。他は必要ない。
スナイダー俺だけを選べと言っただろう。

〇〇はしばしの間思考する。
そして、もちろんスナイダーのことは大事だが、
他のみんなも同じくらい大事であることを伝えた。

スナイダー“Between two stools one falls to the ground”.
スナイダー2つのものを追っては、どちらも成功しないというだろう。
スナイダー他のやつらにかまけているならば、俺がおまえの元を去る。
……それでもいいんだな?
主人公【それは、寂しい】
【去っていかないでほしい】
スナイダーならば、腹を決めろ。

〇〇はスナイダーが本気で言っている
ことを感じ取った。しかし、彼の要求を承諾するわけには
いかない。そこで〇〇は提案をすることにした。

主人公【定期的にスナイダーと過ごす時間を作る】
【スナイダーと過ごす時間を増やす】
スナイダーほう……おまえにしてはいい案だ。
スナイダー俺がおまえを縛る代わりに、
おまえが俺を縛るというわけか。
主人公【縛るわけではないけれど】
【そういうつもりじゃないんだけど】
スナイダーフッ。
楽しみにしているぞ。俺のマスター。

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