【高貴であれ!】ジョージ

コメント(0)

解説

カード解説

「強くなって役に立ちたい」それは貴銃士としての純粋な願い。
しかし強さを求めて突き進む中で浮かび上がってきたのは、遠い日の誰かの記憶。「高貴であれ」を胸に刻み込み、決意を新たにする。

心銃解説:過去を越え 授かる己の名誉

“あの日”の冠を取り戻してやりたかった。そうやってもがいていたら、なんだか知らないうちに手の中にキレイな光が集まってたんだ。

カードストーリー

主人公名:〇〇
主人公の一人称:自分

 

Ep1. ジョージの決意

恭遠ふぅ……今日は乱闘も爆発もなく、平和な1日だった。
あとは、この間のテストの採点をして──
恭遠ん……?
教室の電気がついているな。誰か残っているのか?
恭遠……!
恭遠(今、何かありえない光景が視界に入ったような……?)
恭遠(も、もう一度覗いてみよう……)

目頭を軽く揉んだあと、恭遠はそーっと教室を覗き込む。
そこには、1人静かに読書をするジョージの姿があった。

恭遠……ッ!!?
恭遠どうしたんだ、ジョージ!
具合でも悪いのか……!?
ジョージなぁ、恭遠。
ジョージオレ……強くなりたい。
恭遠……?
強く、なりたい……?
ジョージオレ、『みんなのこと助けたい!』『人の役に立ちたい!』って、
本気で思ってるんだ。
ジョージでも、今のオレじゃあまだ、
みんなに『ジョージが来たからもう安心だ!』とは、
あんまり思ってもらえない気がしててさ。
ジョージそれで悩んでたら、
ラッセルから『戴冠式』のことを教えてもらったんだ。
恭遠戴冠式か……! 確か、自分なりの信念を極めた貴銃士に、
その努力を讃えて、栄誉の象徴として『冠』が授与されるという
ものだったな。
恭遠なるほど。それで読書をしているんだな。
その本は……『トレーニングの基本』?
ジョージライク・ツーの部屋の棚から持ってきたんだ。
やっぱり、強いってのはムキムキってことだろ?
恭遠強さ、か……。一口に強いと言っても、
何を持って『強い』とするのか、いろんな見方があるぞ。
恭遠肉体的な強さ、精神的な強さ。知略も強さだ。
人々に希望を与えるのも、強さや才能の1つだと思う。
貴銃士なら、高貴さも大事な要素だな。
ジョージOh……いろいろあって、なんかムズカシーな……!
恭遠はは……そんなに難しく考える必要はないと思うぞ。
ジョージ、君の明るさも、1つの力じゃないか?
恭遠大変なときでも、君がいると場の空気が明るくなって、
みんなを前向きにできる。これは、すごい力だ!
恭遠そういう、君なりの良さを伸ばしていくのはどうかな。
それが、信念を極めることに繋がっていくと思う。
よかったら、俺も手伝うよ。
ジョージWow! Thank you、恭遠!
恭遠が教えてくれるなら安心だよ!
恭遠どういう貴銃士になりたいかは、それぞれ違うからな。
訓練や任務、日々の授業で着実に力をつけつつ、
自分がなりたい姿を目指して努力を重ねていこう!
ジョージよーし! オレ、戴冠式目指して頑張ってみる!
ジョージそうと決まれば、今日からさっそく特訓だ!

Ep2. 戴冠式を目指して

ジョージうおおおおおおおおおおおお!!!
ライク・ツー……なぁ、ジョージは何やってんだ?
あんなバカでかい岩転がしてさ。
十手戴冠式を目指して、猛特訓してるらしいよ。
まずは力を付けるんだって意気込んでいたなぁ。
マークスさっきは、タイヤと自分をロープで繋いで
グラウンドを走り回っていたな。
砂埃がすごかった。
ライク・ツーへぇ……意外とやるな、あいつ。
ひょろい割に、フィジカルつえーじゃん。

ジョージ恭遠、始めてくれ!!
よっしゃこーい!!
恭遠おうっ! それーっ!

マークスマスターに聞いたことがある。
あれは野球という競技だな。
でも、恭遠とジョージしかいない。人数が足りないぞ。
マークスそれに、球を打った恭遠が走らないで、
ジョージがひたすら球拾いをして投げ返している。
なにか違う競技なのか……?
十手あれは、野球の練習の一環だよ。
確か……1000本のっく?だったかな。
古くから伝わる訓練法だと聞いたことがあるね。
ライク・ツーあいつ、戴冠式を目指してんだよな?
野球は関係なくねぇか……?

──翌日、食堂にて。

ジョージいただきますっ!!
生徒1頑張れー!
生徒2いけいけーっ!
マークスあの人だかりはなんだ?
十手今日はジョージ君が、
激辛かれーを10分で完食する挑戦をするそうだよ。
ライク・ツーはぁ……?

ジョージぜぇ、はぁ……!
ごち、そうさまっ……でしたっ……!!
生徒19分57秒!
完食です!!
十手おお……! ジョージ君、見事な戦いぶりだった……!
ライク・ツーいや、だから特訓の方向性間違ってんだろ……。
十手しかしなぁ、最近のジョージ君はめきめき強くなっているそうだ。
恭遠教官やラッセル教官が目をみはっていたよ。
〇〇君もきっと喜んでいるだろうね。
マークスなんだと!?
なら……俺も負けないぞ。
俺だって、激辛カレーを10分以内に完食してみせる……っ!
ライク・ツーお前、辛いカレー食えねぇだろ。
十手ジョージ君は本当に頑張ってるな。
今度、檸檬の塩漬けでも差し入れるか。
酸っぱいものは疲労回復にいいらしいからね。
ジョージうおおおおおお!!
次は水中お笑い訓練だぁぁぁ!!
ライク・ツー誰か止めてやれよ……。

それから数か月後──。
紆余曲折がありながらも、ジョージは戴冠式の日を迎えた。

ジョージ(いよいよだ……!
あの扉の向こうで、〇〇が待ってる)
ジョージ……戴冠式、か。

???貴銃士ブラウン・ベス。
私の騎士──

ジョージ…………。
マークスおい、マスターを待たせるな。
ライク・ツーメシのことでも考えてたのか?
せっかくの晴れ舞台なんだから、今くらいシャキッとしとけ。
十手もしかして、腹痛かい? 薬を持ってこようか?
緊張しているなら、手のひらに「人」と書いて飲むといい。
ジョージ……みんな……。
へへ、ありがとな!
ラッセルここまで本当によく頑張った。
君は私の誇りだよ、ジョージ……!
恭遠行ってきなさい、ジョージ。
胸を張ってな。
ジョージおう!

仲間に見送られ、ジョージは笑顔で講堂の扉を開ける。
〇〇が待つ場所へ向かって、
一歩一歩、踏みしめるように歩き出した──。

Ep3. Be Noble

──戴冠式の数日後、
ジョージと〇〇は、
遠地での任務を終えて士官学校への帰路についていた。

ジョージ……おおっ!?
なぁ、〇〇。
あっちになんか建物っぽいのが見える!
主人公【本当だ】
【なんだろう?】
ジョージ今日の任務早めに終わったし、ちょっと寄り道しようぜ☆
んで、あそこでちょっと休憩しよう!

ジョージWow……!
廃城だけど、なんかキレーなとこだな!
ジョージなんだろう……ここにいるとなんか、
背筋がシャキッとするような……。

──ガサッ

ジョージ……っ! この気配は……!
アウトレイジャーたち殺、ス……ウゥゥウウ……!
ジョージアウトレイジャー……!
〇〇には、手出しさせないぜ!
ジョージ絶対高貴!
アウトレイジャー1グ、ゥ……!
ジョージもういっちょ……心銃!
アウトレイジャーたちガァァッ……!
ジョージ〇〇! ケガとかないか!?
主人公【大丈夫!】
【ジョージのおかげで無傷だよ
ジョージよかったー!
オレ、やっぱ前より強くなってるよなーっ!
主人公【特訓の成果が出てる】
【戴冠式までたどり着いたから間違いない
ジョージ【特訓の成果が出てる】
→やっぱり?
特訓、大変だったけど、楽しかったなー。

恭遠もすっげー協力してくれたし、
士官学校の生徒のみんなも応援してくれてさ。

【戴冠式までたどり着いたから間違いない
→へへっ! 信念を極めるって、最初は何すればいいのか
わかんなかったけど、がむしゃらに頑張って、
そんな俺を見てみんなが笑顔になって……。

声かけられたり、頼りにされることも増えて、
〇〇に冠までもらえてさ!
オレ、前より自信MAX!って感じだぜ☆
ジョージ街で人助けするにも、前は「頼りない」って
断られたりしたけど……人助け100回チャレンジを乗り切ったら、
そんなこともなくなったよ!
ジョージあっ、でも、激辛カレーはキツかったー。
マークスが「俺もやる」って言ったのに一口目でダウンして、
オレがセカンドチャレンジに突入してさ……HAHA……。
ジョージあの辛さもつらさも、逆境でめげない強さ……
高貴さにつながったかもしれないなっ!

ジョージ…………。
ジョージ高貴……。
Be Noble──高貴であれ。
主人公【……?】
ジョージ7年前の革命戦争で、
古銃の貴銃士たちがモットーにしてた言葉なんだって。
ジョージここに来たら……ふと、思い出してさ。
ジョージ……なんてなっ!
はぁ~、オレお腹ペコペコ!
帰ったら食堂で、一緒にチーズバーガー食おうぜ☆

コメントを書き込む


Protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

まだコメントがありません。

×