今日は1年に1度の特別な日。
大切なマスターに贈るのは、ありったけの思いと感謝と……大量のプレゼント!?
ライク・ツーに軌道修正されて迎えた当日は特別で大切な記憶として刻まれるだろう。
誕生日はいいものだ。マスターのことをずっと考えて、たくさん準備して過ごすのも楽しかった。
今年も来年もその先も、マスターとこうして思い出を重ねたい。
主人公名:〇〇
主人公の一人称:自分
※このカードストーリーはフルボイス仕様です。
──〇〇の誕生日を1週間後に控えたある日。
ライク・ツー | ……ん? なんだ、こりゃ? |
---|---|
ライク・ツー | 『マスター立ち入り禁止』? 誰が立てたんだ、こんな看板……。 |
ライク・ツー | このヘッタクソな字で見当はつくけど。 |
マークス | うわっ!? |
ライク・ツー | やっぱり……。 おい、マークス! お前、何やってんだ? |
マークス | ……! |
マークス | チッ……嫌なヤツに見つかった……。 『ライク・ツーも立ち入り禁止』と書くべきだったか……。 |
ライク・ツー | お人好しな〇〇は律儀に入らねぇだろうけど、 俺は無視するに決まってんだろ。 |
ライク・ツー | つーか、なんでオープンカーがあるんだ? お前……また馬鹿なこと考えてんだろ。 |
マークス | 馬鹿なことじゃない! もうすぐマスターの誕生日だ。 マスターは当日、昼までの任務がある。 だから、終わる頃に俺がこの車で迎えに行くんだ。 |
マークス | そして、優雅にドライブしながら一緒に士官学校まで 帰ってくる。どうだ、百点満点の計画だろう。 |
ライク・ツー | はぁ、なるほどね。 ……で、さっきの音は? |
マークス | ローレンツたちが、オープンカーを バルーンアートで飾りつけるとお祝いらしくなると言っていた。 だから作ろうとしているんだが……。 |
ライク・ツー | あー、なるほどな。 失敗しまくってる、と。 |
マークス | くっ……。 |
ライク・ツー | あとさ、後部座席に山ほど積んである箱はなんだ? まさかとは思うけど……全部〇〇に贈るプレゼントか……? |
マークス | ああ、特別な日だからな! これまで祝えなかった分、 0歳から今の年齢まで用意するつもりだ。 |
ライク・ツー | うーわ、マジかよ……。 けど、それにしちゃあ数が少ないな。 |
マークス | 今用意できているのは10歳までの分だからな。 当日までに、今の年齢までの分を選び終えるつもりだ。 |
ライク・ツー | ふーん……。 重いっちゃ重いけど、まあ発想自体は悪くはねぇか。 俺としては、量より質だとは思うけどな。 |
マークス | 質についても問題ないはずだ。 年齢に合わせたプレゼントを準備してある。 0歳のマスターには『おくるみ』だし、1歳のマスターには── |
ライク・ツー | いや、ちょっと待てよ! 『おくるみ』……って、赤ちゃんのか? |
マークス | ああ。 赤ん坊が喜ぶものがわからなかったからな。 街で子供連れの母親に聞いてみた。 |
ライク・ツー | ……うーわ……。 |
マークス | なんだ、その顔は。 マスターは小さい頃に両親を亡くしているんだぞ。 楽しい誕生日の記憶は、あまりないかもしれない。 |
ライク・ツー | それは……。 |
マークス | マスターを支援していたダンローは誕生日を祝っただろう。 プレゼントも贈ったと思う。 でも、当時は手紙のやりとりだけで、直接祝いはしていない。 |
マークス | 俺は……マスターに、 家族に祝われる誕生日を贈ることだけはできない。 だけどその分、いくら祝ったってやりすぎじゃないはずだ。 |
ライク・ツー | ……お前、ただ暴走してるんじゃなくて、 お前なりにいろいろ考えてたんだな。 |
ライク・ツー | ……けど、『おくるみ』はやめておけ。 もらっても困るだろ、普通に。 |
マークス | 困る……ッ!? |
ライク・ツー | お前の気持ちはわからないこともないけど、 今の〇〇がもらってもどうしようもねぇし。 流石の〇〇だって困惑するだろ。 |
マークス | そ、そうか……。 いや、そうかもしれない……。 |
マークス | でも、なら代わりに何を贈ればいいんだ? |
ライク・ツー | それぐらい自分で考えろ。 他人の考えたプレゼントで喜ばれても、 お前はどうせ嬉しいだけじゃなくて悔しくなるんじゃねえの? |
マークス | くっ……そうかもしれない……! |
マークス | よし。 俺は、俺が選んだものでマスターを笑顔にするぞ! |
ライク・ツー | おう、せいぜい頑張れ。 |
ライク・ツー | ……おい、バルーンいくつか使うぞ。 これを、こうして……ここをねじって……と。 |
マークス | ライク・ツー、あんた……バルーンアートができるのか!? |
ライク・ツー | さあ。 やったことないけど、説明書通りにやればできる。 |
ライク・ツー | あー……なるほどな。 お前、空気入れすぎなんだよ。 いくら伸縮性があっても、ギチギチまで空気入れてたら割れるわ。 |
ライク・ツー | よし……いっちょできあがりっと。 ほら、バルーンの犬だ。 |
マークス | すごいな……! もう1度やって見せてくれ。 |
ライク・ツー | いいぜ。 じゃあ、次は花でも作るか。 |
マークス | ああ! 俺も一緒にやってみるから、ゆっくり頼む!! |
ライク・ツー | はいはい。 |
今日は〇月〇日(※)。〇〇の誕生日当日──
〇〇が任務を終え、帰路に着こうとすると……。
(※:プロフィールに設定している誕生日が表示される。デフォルトは10月14日)
マークス | マスター! 任務お疲れさま。迎えに来たぞ! |
---|---|
マークス | それから、誕生日、おめでとう。 これ、一足先にお祝いだ。バルーンアートの花束…… 受け取ってくれ。 |
マークス | さあ、会場の準備はできてるぞ。 学校まで俺が運転するから、乗ってくれ。 |
マークス | よし、マスターお祝い号の出発だ! |
マークス | 誕生日パーティーは気に入ってくれたか? みんなで頑張って準備したんだ。 |
---|---|
マークス | ……それと、ここまで送ってきた車も。 あれは俺が頑張って飾りつけたんだ。 |
主人公 | 【嬉しかった!】 →マークス「そうか、喜んでもらえてよかった! ……ライク・ツーもたまには役に立つな。」 【少し恥ずかしかったけど新鮮だった】 →マークス「そ、そうなのか? ……あれでも、ライク・ツーに言われて控えめにしたんだが。」 |
マークス | あー……コホン。 |
マークス | プレゼントも準備したんだ。 どうか、受け取ってほしい。 |
マークス | 喜んでもらえるといいんだが……。 よかったら開けてくれないか? |
主人公 | 【オシャレな枕だね!】 【この枕、なんだかいい香りがする】 |
マークス | ハーブピローだ。 俺が育てたハーブを中に入れてあるんだ。 リラックス効果があるものを選んだから、よく眠れると思う。 |
マークス | 香りは1年くらいもつらしい。 香りが消えてきたら新しいものを贈るから、安心してくれ! |
マークス | ……気に入ってくれたか? |
主人公 | 【嬉しい、ありがとう!】 【今夜からさっそく使うよ】 |
マークス | よかった……! |
マークス | 何を贈ろうか悩んだんだが、 俺にどうしようもできない部分をカバーしたいと思ったんだ。 |
主人公 | 【どういうこと?】 【どうしようもできない部分?】 |
マークス | 起きている間は、なんとしても俺がマスターの力になる。 でも、眠りや夢にはさすがに手出しできないだろう? だからせめて、快適な眠りを……と。 |
マークス | ぐっすり寝て、いい夢を見て、マスターがまた 頑張れるように……そういう願いを込めて作ってみた。 |
マークス | ……効くといいんだが。 |
主人公 | 【効きそうだよ】 【ありがとう、マークス】 |
マークス | よかった……! あのな、本当はもっとたくさんあったんだ。 0歳から今の年齢に至るまで、たくさんのプレゼントを選んだ。 |
マークス | ……けど、ライク・ツーに止められて……。 乳幼児向けのものをもらっても困るだろうと言われて、 俺も、それもそうだと思ったんだ。 |
マークス | ああ、用意していたおくるみや、 小さい靴や三輪車も、無駄にはしていないから安心してくれ! |
マークス | 十手から「児童福祉施設に寄付したらどうだろう」と提案されて、 持っていった。 |
マークス | そうしたら、すごく喜んでもらえた。 だから、よかったんじゃないかと思っているんだが……。 マスターはどう思う? |
主人公 | 【自分がもらうよりよかったと思う!】 【今必要としている人に渡ってよかった】 |
マークス | そうか……! |
マークス | マスター、今までの誕生日は祝えなかったが、 これからは毎年お祝いさせてくれ。 |
マークス | 1年後も5年後も10年後も。 できれば……100年後も。 |
主人公 | 【長生きできるように頑張るよ】 →マークス「できるたけ長生きしてくれ。 そして俺が存在する限りずっと祝わせてくれ。」 【うん、ありがとう】 →マークス「約束だぞ、マスター。」 |
マークス | 相棒に選んでくれて、俺にこの命をくれて、ありがとう。 俺はマスターの貴銃士でいられて、本当に嬉しい。 |
マークス | これからもずっと一緒にいたい……いや、必ずいる。 |
マークス | 誕生日おめでとう。マスター! 生まれてきてくれて、ありがとう。 |
マークス | これからも……よろしくな。 |
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