【Dear Master】ライク・ツー

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解説

カード解説

今日は1年に1度の特別な日。
普段は甘やかすまいとしているライク・ツーも、本心を密かなメッセージにして伝える。
後悔と決意と、まだ言えない本当のこと。
色々あれど、伝えた言葉はすべて本物。

心銃解説:君に伝える想い

名誉挽回の野望を抱いて始まった新しい『俺』。
発破をかけるため吐いた言葉はいつしか澱のように沈んでいた。
『ごめん』それは前に進むためのメッセージ。

カードストーリー

主人公名:〇〇
主人公の一人称:自分

※このカードストーリーはフルボイス仕様です。

 

Ep1. 秘めた本心

──〇〇の誕生日。早朝。

マークスは緊張してよく眠れず、
いつもより2時間ほど早く起きたのだった。

マークス(……今日はついてにマスターの誕生日だ。
プレゼントにオープンカー……いろいろと準備はしてきたが、
マスターは喜んでくれるだろうか……?)

──ぐぅ。

マークス腹が減った……。
とりあえず、何か食べに行くか。

マークスがキッチンに入ると、
ライク・ツーがテーブルで何か作業をしていた。

ライク・ツーよう、早起きだな。
マークスあんたこそ。
こんな早くにキッチンで何をしているんだ?
ライク・ツー今日は〇〇の誕生日だろ?
パーティーで使うものをセッティングしてたんだよ。
マークスん……?
テーブルに落書きするのが、パーティーのセッティングなのか?
ライク・ツーはぁ? 落書きじゃねぇよ、見たらわかるだろ。
ライク・ツーこういうのをテーブルアートっつーんだよ。
チョコレートやらフルーツのソースを使って、
テーブルに文字とか絵を描いてんの。
ライク・ツー見た目が華やかでお祝い向きだろ。
それに、ケーキだってソースで味変しつつ食えるわけ。
マークス本当だ……『Happy Birthday』って書いてある。
落書きじゃなかったんだな。
マークスでも、このテーブルを会場に運ぶのは大変じゃないのか?
ライク・ツーよく見ろ。テーブルに直接じゃなくて、
透明のシートの上に描いてるだろ。
これをこっちの小さいプレートに乗せるわけ。
ライク・ツーこれなら冷蔵庫に入るし、パーティー会場まで楽に持っていける。
「サプライズ!」ってな。
マークスなるほど……。あんたの案というのが気に入らないが、
これはマスターも喜ぶはずだ!
よし、俺も手伝うぞ。
ライク・ツーもうあらかた終わってるんだけど……。
あとは仕上げに、イイ感じに薔薇の花びらを散らすだけだ。
マークス食用薔薇なら、俺が温室で育てている。
取ってくるから、少し待ってろ。
ライク・ツーいや、その必要はないぜ。
マークスん……? どういうことだ?
ライク・ツー温室にあったのをむしってきた。
あれ、お前の薬草園だろ。
マークスおい、勝手に何しやがる!?
マスターの誕生日ケーキを飾るためなら本望だが!
ライク・ツー怒ってんのか喜んでんのかどっちだよ、お前は。
ライク・ツーま、お前が育てたやつだし、飾り付けは任せてやる。
あんまりちんたらしてると、俺が代わりにやるからな。
マークスこれは俺の仕事だ!
あんたはさっさと最高にアートを仕上げろ。

ライク・ツーから花びらの入った器を受け取り、
マークスは花びらを飾り始める。

マークス……なあ。1つ聞きたいことがある。
ライク・ツーなんだよ。
今集中してるから、どうでもいいことならあとでな。
マークス大切なことだ。
……あんた、マスターの誕生日を祝う気持ちはあるのか?
ライク・ツーはぁ?
あるからこんな朝っぱらから手の込んだもん用意してんだろ。
ライク・ツー〇〇……あいつはさ。
ライク・ツー親を亡くして、親友も亡くして、
たまたま結晶を触ったせいでマスターになっちまって、
まだ士官候補生なのにあちこちに駆り出されて……。
ライク・ツー今日くらいは、普通に誕生日を楽しむべきだろ。
……最高の1日にしてやりてぇと思ってる。
ライク・ツーま、日頃の感謝も一応あるしな。
マークス……そうか。
あんたにも、そういう気持ちがあるんだな。
ライク・ツー……馬鹿にしてんのか?
マークス意外だっただけだ。
同じ日に召銃されてからずっと近くにいるが、
いまだにあんたのことはよくわからない。
マークスあんたは悪いやつじゃない、と思う……。
……きっと。
マークスもちろんマスターの1番の相棒は俺だ!
でも、マスターにとってはあんたも大事な仲間だと思う。
ライク・ツーそりゃどーも。
マークスマスターもあんたに祝ってもらえたら喜ぶだろう。
ライク・ツー……言ってるセリフのわりには、顔が渋いぞ。
マークスう……っ。
俺にはこういうアイデアは浮かばないし……。
マークス認めるのはしゃくだが、このプレートの出来はいいと思う……!
ライク・ツーお前、マジでどうした。熱でもあるのか……?
マークスそうだな、あるかもしれない。
……いや、あるに違いない。俺があんたを認めるなんて……っ。
マークス今のは忘れろ!
ほら、薔薇の飾りつけも完了だ!
ライク・ツー……ふっ。
あっそ、りょーかい。

Ep2. 秘密のメッセージ

今日は〇月〇日(※)──〇〇の誕生日当日。
貴銃士たちが開いた〇〇の誕生日パーティーにて……。

(※:プロフィールに設定している誕生日が表示される。デフォルトは10月14日)

ライク・ツーよう、〇〇。
ライク・ツー誕生日ケーキ、その辺の店より美味いだろ。
タバティエールたちがすげえ気合入れて作ってたからな。
主人公【テーブルアートもありがとう】
【飾りつけもセンスよかった】
ライク・ツー……テーブルアートの準備をしてる時、マークスが来てさ。
あいつも一緒に飾りつけしたんだ。
ライク・ツー薔薇の花びらは、あいつが育てたやつだ。
質がいい薔薇だから、こう……全体の完成度も上がったよな。
ライク・ツー……あと、これ。お前にやる。
主人公【大きい紙袋……!】
【何が入ってるの?】
ライク・ツー俺からのプレゼントだ。
気になるなら、ここで開けてもいいけど?

ライク・ツーがくれた紙袋の中には、洋服が一式入っていた。

ライク・ツー〇〇に合わせて、
帽子からシューズまでトータルコーディネートした。
ライク・ツーこういう普段用の洒落た服が1揃えくらいあってもいいだろ。
お前、放っておくと制服ばっかり着てるし。
ライク・ツーん……? なんだよ、その顔は。
主人公【もしかして、職業体験に励んでたのは……】
【これを買うためにあんなに職業体験を……?】
ライク・ツーなっ! 誰から聞いたんだよ、それ!
ライク・ツー別にこれ買うためだけに職業体験しまくってたわけじゃねーよ。
ライク・ツー余計なこと気にしないで、もらっとけ。
主人公【一緒に出かけてくれる?】
ライク・ツー……え?
ライク・ツーいや、別に……。
俺が買った服だからって、俺と出かける必要はないだろ。
お前が一緒に出かけたい相手を誘えよ。
主人公【ライク・ツーがいい】
【だからライク・ツーを誘ってる】
ライク・ツー……あっそ。それなら、別にいいけど。
主人公【楽しみにしてる】
【やった! お願いします!】
ライク・ツー…………。
ライク・ツー……あのさ。
実は、テーブルにちょっと、仕掛けがあるんだ。
ライク・ツーこれ……ブラックライト。
テーブルの端のとこ、照らしてみてくれ。

〇〇が白いテーブルクロスにブラックライトを照らすと、
美しい模様と共に『ごめん』という文字が浮かんだ。

主人公【これは……?】
【どういうこと?】
ライク・ツーずっと言いたかったけど、機会がなくて……。
ライク・ツー……ごめん。
召銃された時、お前のこと腑抜けって言ったこと。
ライク・ツーあれは撤回する。
お前は誰よりも強い、俺の自慢のマスターだ。
主人公【ライク・ツー……!】
【ありがとう!】
ライク・ツーおう……。
ライク・ツーま、特別なのは今日だけで、
明日からはまたビシバシ鍛えてやるからな。
覚悟しとけよ、〇〇。

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