Happy Brave Musketeer's Day!
今年貴銃士たちが華々しくパレードをするのはアメリカ!
大統領の提案で『夢』に関する絵を描くことになった貴銃士たちは、自分の真の望みと向き合うことになる……。
あんな奴らなんか……って、視界から締め出してもいいけど、どうせなら僕の魅力を思い切り思い知らせてやるぜ。
目指すは世界の恋人だからな
主人公名:〇〇
主人公の一人称:自分
未来の世界の恋人が、
お前だけの貴銃士だ。
〇〇は、貴銃士たちが絵を描いた
革命戦争資料館のホールにやってきた。
グラース | …………。 |
---|---|
グラース | ……ああ、〇〇。 絵を見に来たのか。 |
グラース | 僕もこの絵を見ていた。 なかなかいい絵だろう? 僕が描いたヤツだ。 |
グラース | ……けど、じっと見てると、 もうちょっとああすれば、こうすればって、 細かいところが気になってくるんだよな……。 |
グラース | 髪の色合いとか、 頬のあたりの描き込みとか、ちょっと足りない気が……。 |
グラース | ……いや、全体バランス的にはこれが正解か? おい、〇〇はどう思う。 |
グラースが睨む先には、彼の自画像がある。
色気を感じさせる見事な自画像で、
下部には、グラースのサイン入りだ。
主人公 | 【グラースの魅力がしっかり描けてると思う!】 【そっくりだし格好いいよ!】 |
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グラース | そうか……? |
グラース | ふっ……ならよかったぜ。 僕は芸術の女神たちにも愛されてるみたいだな。 |
グラース | 自画像を描くことにして、 自分の顔と絵を何度もずっと見てると、 だんだん何が正解なのかわからなくなってきてよ。 |
グラース | 最初は、鏡で自分を見て、 できるだけ忠実に描こうとしてたんだ。 |
グラース | だけど……それだと不思議と、 どうも印象が弱くなっちまってさ。 そう……『僕らしさ』を描ききれてなかった。 |
グラース | それで、引き伸ばした写真をなぞって下書きを描いたり、 写真そのものに直接絵の具を塗ったり、 試行錯誤したんだけど、どれもしっくりこない。 |
グラース | 仕方がねぇから、シャスポーにコツを聞いてみたんだ。 絵画教室もしてたことだしな。 |
主人公 | 【いいアドバイスをもらえた?】 |
グラース | ああ……悔しいけど、 今回はシャスポーのアドバイスが役に立ったぜ。 |
グラース | 人間を描く時のコツは、 『魅力的な部分を少し誇張するように描く』ことらしい。 |
グラース | 試しに、少し大げさに垂れ目を描いてみたら、 僕のセクシーさがうまく表現できた気がする。 |
グラース | ほら、このほくろもわざと強調して大きめにしてみたんだ。 本物の僕みたいな妖艶さを出せただろ? ここは自分でもうまく描けたと思ってるポイントさ。 |
グラース | この絵は、資料館を訪れた人々── やがては世界中の人たちが見るだろう。 そして、その誰もが思うんだ。 |
グラース | なんて、セクシーで素晴らしい貴銃士なんだ……って。 |
グラース | そうして僕は1番人気の貴銃士になる。 そんな僕を祖国フランスの連中も認めざるを得ないだろう。 |
グラース | 世界が認める魅力的な貴銃士──グラース。 グラース銃はフランスの誇りなんだ……ってね。 |
グラース | 僕がシャスポーとして暮らしてた頃も、その後も…… 現代銃はそれだけで忌避されてた。 僕は僕のままじゃ愛されなかった。間違いなくだ。 |
グラース | 今は少しずつ変わっていってて…… 僕も、前ほど腹を立てちゃいないさ。 だけど、まだまだだ! |
グラース | 僕は、グラースとしての……本当の僕を、 文句なしで認めさせてやる。 |
グラース | 前はハナから諦めてたけど、今は違う。 そういう未来もあり得るはずだって 思えるようになったんだ。 |
グラース | これが……まあ、僕の『夢』ってヤツなんだろうな。 |
グラース | ……あ! おい、今の夢は誰にも言うなよ。 お前にしか言ってないし、お前だから言ったんだ。 |
主人公 | 【わかった、約束する】 【素敵な夢だね】 |
グラース | ……おう。 それから、これ。 |
グラースは、手に持っていたトートバッグを
〇〇に渡した。
主人公 | 【これは……!】 【オリジナルグッズ!?】 |
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グラース | 僕の自画像をプリントした特別製だぜ。 これを持っていればいつでも近くに僕を感じられるだろ? |
グラース | トートバッグの中も見てみろ。 |
〇〇がトートバッグの中を見ると、
グラースの自画像がプリントされた
クリアファイルとポストカードが出てきた。
どちらにも、
隅に小さく『01』という数字が書かれている。
グラース | リトグラフみたいに、シリアルナンバーを入れた限定品だ。 『01』は、〇〇だけの特別ナンバーだぜ。 サインも入れておいた。 |
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グラース | どんなにたくさん恋人ができようが、 僕の『マスター』はお前、ただ1人だけだからな。 その番号は、〇〇にふさわしいだろ? |
グラース | これから僕は世界中でどんどん人気になる。 世界の恋人になる日もそう遠くないだろうな。 |
グラース | 〇〇……お前は、 僕が世界中の恋人になっちまったら寂しいかもな。 |
グラース | 【そうだね】 →グラース「やっぱりな。 お前は寂しがると思ったんだ。」 →グラース「そういう時こそ、そのグッズと数字を見ればいい。 安心するだろうよ。 自分がナンバーワンだってな。」 【ううん、平気】 →グラース「なっ……!?」 →グラース「……ああ、まあお前なら、 僕の魅力が世界中に広がったことを喜ぶ度量もあるかもな。 けど、素直になってもいいんだぜ?」 |
グラース | まあとにかく。それ、大事にしろよ。 |
グラース | 絶対、だからな。 |
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