Happy Brave Musketeer's Day!
今年貴銃士たちが華々しくパレードをするのはアメリカ!
大統領の提案で『夢』に関する絵を描くことになった貴銃士たちは、自分の真の望みと向き合うことになる……。
娯楽とか、ファッションとか、何気なく過ごしてる日常とか。
そういうのって平和の上にしか成り立たねぇんだよな。たぶん。
脆くて温かくて…大事なもんだ。
主人公名:〇〇
主人公の一人称:自分
誰もが見捨てるところで
お前は見捨てなかった。
俺にとっては奇跡みたいな2年目だよ。
貴銃士たちが描いた夢の絵を見るため、
〇〇は革命戦争資料館に向かった。
貴銃士たちの絵が飾られているホールでは、
とある絵の前でライク・ツーが佇んでいた。
ライク・ツー | ……ん、〇〇。来てたのか。 |
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ライク・ツーが眺めていた絵は静物画だった。
机の上に本やトランプなど、いろいろな物が置かれている。
1番目立つのは、銃口から花が生えているアサルトライフルだ。
主人公 | 【これがライク・ツーの夢?】 【何を表現したの?】 |
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ライク・ツー | ……平和ってやつ。 今、世の中にのさばってるアウトレイジャーや トルレ・シャフどもを倒して、世の混乱に終止符を打つ。 |
ライク・ツー | それをどうやって絵で表現しようか考えてたんだが、 ……あんま、いいアイディアが浮かばなくてさ。 |
ライク・ツー | それで何かヒントがないかと思って談話室に行ってみたんだ。 運悪く誰もいなかったんだが……いや、逆に運がよかったのかな。 |
ライク・ツー | 談話室にはさ、いろんなもんがあったんだ。 |
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ライク・ツー | 作りかけのボトルシップ、読みかけの本とか植物図鑑とか、 トランプ、楽譜、それからチェス、落書き……。 |
ライク・ツー | ローレンツが読んでた本だな、とか。 あの楽譜はミカエルが書いてたやつだな……とか。 |
ライク・ツー | チェスはケンタッキーとペンシルヴァニアが勝負するって 持ち込んできたやつだったっけ……とか。 |
ライク・ツー | ぼーっとそういうのを見てたら、なんつーか……。 こういうのの積み重ねが平和なんじゃね? って気がしたんだ。 |
ライク・ツー | 今まで、平和ってぼんやりしてた言葉だと思ってたんだけど、 なんとなくイメージがついたっていうかさ。 |
ライク・ツー | ……それで、こういう絵にしてみた。 |
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ライク・ツー | 世界全体が平和になったらさ、 こういう娯楽をみんながもっとのびのび楽しめるだろ。 |
主人公 | 【平和になったらライク・ツーは何がしたい?】 |
ライク・ツー | 俺か? いや、俺は貴銃士だから、娯楽よりやるべきことがある。 |
ライク・ツー | ボコボコ沸いてくるアウトレイジャーを倒して、 トルレ・シャフのやつらを組織ごと瓦解させて……。 |
ライク・ツー | ……それであいつの、ヴィヴィアンの敵討ちをしたりな。 |
主人公 | 【そうだね】 【絶対に無念を忘れない】 |
〇〇は大きく頷いた。
ライク・ツー | あとは、そうだな……。 |
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ライク・ツーは何かを言いかけて、首を横に振る。
ライク・ツー | いや、なんでもない。やっぱ内緒。 とりあえず、やるべきことが目の前にあるって話だ。 |
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ライク・ツー | 銃よりも花が必要な世の中にするために、な。 |
主人公 | 【やるべきことが終わったら?】 【もっと先の夢はない?】 |
ライク・ツー | ん……そこまで先のことはよくわからない。 考えたこともねーよ。 |
主人公 | 【たとえば貴銃士じゃなかったら何をする?】 【戦いが終わったあとにやりたいこととか!】 |
ライク・ツー | うーん……モデルとかもしたことあるけど、 どっちかって言うと……。 |
ライク・ツー | ……自分でファッションブランドを立ち上げるかもな。 |
ライク・ツー | 俺の美意識でデザインした服をラインに乗せる。 ハイブランドのラインがメインだけど、 少し手が出しやすいブランドも展開して……。 |
ライク・ツー | すげぇ美意識が高いやつが、 無理して働きまくらなくても「これなら!」って思うような 服とか小物とか、いろいろ考えてみるのもいいかもな。 |
ライク・ツー | 俺が流行を作る側になって、最高にオシャレな世の中にする! ……なんてな。 |
ライク・ツー | ブランドを立ち上げるのもいいけど、 セレクトショップってのも悪くねーかも。 |
ライク・ツー | 店の中には、俺のセンスで選んだ服ばっかりずらっと並んでんの。 靴とか小物とかも揃えてさ。 |
主人公 | 【そのブランド、興味ある】 →ライク・ツー「じゃあ、お前がモデルになれるような服をデザインしてやる。 最高にかっこいいウォーキングを期待してるぜ?」 【セレクトショップの手伝いをしたい】 →ライク・ツー「店に立つなら、ダサい服は着られないぜ。 まあ、俺がまた全身コーディネートしてやるか。」 |
ライク・ツー | 今は制服とか軍服ばっかだろうけど、 平和になったらそうもいかねーからな? |
ライク・ツーが楽しそうに語っている様子に、
〇〇も嬉しくなり頬が緩む。
ライク・ツー | ……何、笑ってんだよ。 |
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主人公 | 【すごくいい夢!】 【ライク・ツーが楽しそうだから】 |
ライク・ツー | ……まあ、ファッションは嫌いじゃねぇし。 つーか……こだわりがあるしな。 |
ライク・ツー | ああ……そっか。 これがチェスとか、本とか……俺が描いたものなのかもな。 |
ライク・ツー | とにかく、好きな服を好きなように着られる世の中にするぞ。 まずはUL85A2として、俺はなすべきことをなす。 |
ライク・ツー | 〇〇も、俺のマスターとして 腑抜けた状態になるなよ。 だらけてたらビシバシ鍛えてやるから、覚悟しとけ。 |
ライク・ツー | 俺がお前用に準備した服を、 最高の状態で着こなせるように……な! |
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