Happy Brave Musketeer's Day!
今年貴銃士たちが華々しくパレードをするのはアメリカ!
大統領の提案で『夢』に関する絵を描くことになった貴銃士たちは、自分の真の望みと向き合うことになる……。
夢は夢、そうだろう?
叶わぬまま見続けていたい……少なくとも僕にとっては、そう。
叶うものは現実的で、空想のきらめきに満ちていないもの。
主人公名:〇〇
主人公の一人称:自分
きみの音色を独り占めできる日を
夢にみているよ。
貴銃士たちが描いた夢の絵を見るため、
〇〇は革命戦争資料館に向かった。
貴銃士たちが描いた絵を眺めながら館内を歩いていると、
ミカエルが絵の前に佇んでいた。
ミカエル | …………。 |
---|---|
ミカエル | ……ああ。馴染みのある音色だと思ったら、きみだったんだね。 |
ミカエル | 見ておくれ。これが僕の描いた絵だよ。 |
ミカエルが描いたものは、曲線や円形、直線など……。
色々な図形が絡まりあった、謎の絵だった。
主人公 | 【抽象的だ】 【こ、これは一体……?】 |
---|---|
ミカエル | どう? 夢があるだろう。これは音楽そのもの。 |
ミカエル | ……ん、どうかしたの? |
ミカエル | ……困惑の音がするね。 少し、この絵について解説しようか。 |
主人公 | 【ぜひお願いします!】 【芸術って難しい……】 |
ミカエル | ……この絵は、歴史を超えた色々な音や曲が入り混じり、 ハーモニーを奏でている様子だよ。 |
ミカエル | この辺りが著名なクラシック作曲者たちが集っているところ。 その左側は、ピアノと様々な楽器。 |
ミカエル | すばらしい音楽家と楽器が集まり、時代も場所も越えて、 絵の中でオーケストラとなって演奏している……。 |
ミカエル | そんな奇跡があったら、どんなに素晴らしいだろう? ……そう考えて、描いてみたんだ。 |
主人公 | 【それがミカエルの夢?】 |
ミカエル | どうだろうね……。夢、なのだろうか……。 |
ミカエル | 僕はピアノがあればいいから。 今回、夢と言われても何を描けばいいのか思いつかなかった。 |
ミカエル | けれど、この前タイムスリップをした経緯から着想を得たんだ。 僕が自由に時を遡れるのならば──。 |
ミカエル | ……歴史に名を残す作曲者たちと会ってみたい。 彼らの奏でた音を間近で聴いて、その感情を知りたい。 |
ミカエル | それぞれの曲が、どんな感情を持って作られたのか。 それを感じながら、彼らと一緒に演奏する……。 |
ミカエル | 今まで以上に素晴らしいピアノを奏でられる気がするんだ。 きみもそう思わないかい? |
主人公 | 【夢があるね】 【本当に「夢」だね】 |
ミカエル | 叶わない夢を思い続けるのもいいだろう? 叶ってしまったら、夢は醒めてしまうから……。 |
〇〇は再びミカエルの絵を眺めた。
ミカエル | まだ何か僕の絵に気になるところがありようだね。 きみが思っていることを言ってみるといい。 |
---|---|
ミカエル | 僕は感情が音で聴こえるけれど、 その人が何を考えているかまではわからない。 |
ミカエル | 初めに話したけれど、 さっきこの絵を見た時にきみから聴こえたのは困惑の音だった。 |
ミカエル | それが、今は不思議と好奇心が混じったような音だ。 その変化の理由を教えておくれ。 |
主人公 | 【この絵は音楽のイメージ?】 【音楽が見えているの?】 |
ミカエル | ……僕にはこの絵のように音楽が見えている。 |
ミカエル | ハ長調の曲は小さな円が跳ねているし、 ヘ長調の曲は絡まった糸のような線が多数。 1番シンプルな直線は、ト長調の曲……。 |
ミカエル | 雨音でさえ、僕には短い線に見えるんだ。 |
主人公 | 【その世界を覗いてみたい】 【またこうして絵を描いてほしい】 |
ミカエル | 僕の見ている世界を、きみと共有できたら面白そうだ。 見せられるのなら見せてあげたいね。 |
ミカエル | ……そう。 きみが望むなら、また描いてみようかな。 |
ミカエル | ……そうだ。次はきみの綺麗な悲しみの音を描いてみようか。 あの美しい音を描くのは、きっと甘美な時間だろうから。 |
主人公 | 【気になる】 【見てみたい】 |
ミカエル | ふふ。純粋な音が聴こえるね。 |
ミカエル | ……いつになるかはわからないけれど。 僕の見えている世界をまた描いたその時は、 きみに1番に見せると約束しよう。 |
ミカエル | その時、きみがどんな音を聴かせてくれるか……。 今から楽しみにしておくよ。 |
Protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.
まだコメントがありません。