Happy Brave Musketeer's Day!
今年貴銃士たちが華々しくパレードをするのはアメリカ!
大統領の提案で『夢』に関する絵を描くことになった貴銃士たちは、自分の真の望みと向き合うことになる……。
貴銃士は人の願いに呼応して目覚める存在だ。
人ではないし、ただの武器ではない特殊な僕らを願い求める人がいるならば……存在し続けても構わないさ。
主人公名:〇〇
主人公の一人称:自分
PLUS ULTRA
夢を描き、行動せよ。
さあ前進だ!
貴銃士たちが描いた夢の絵を見るため、
〇〇は革命戦争資料館に向かった。
貴銃士たちが描いた絵を眺めながら館内を進んでいると──
ひと際異彩を放つ作品が目に入る。
カール | やあ、来たねー。 君が来るのを今かと待っていたところだ。 |
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カール | そこに飾ってあるのが僕の描いた絵だ。 存分に見てくれたまえ。 |
カールが描いたという絵は、何が描いてあるのか特定し難い
抽象的な作品だった。〇〇は首をかしげて
別の角度からも眺めてみるが、モチーフがわからない。
主人公 | 【これはなんというか……】 【個性的……】 |
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カール | どういう意味だね? |
主人公 | 【芸術的だ!!】 |
カール | ふむ、芸術という言葉は色々な意味にとらえられるが……。 まあいい。 〇〇はこの絵が何を描いたものかわかるかい? |
主人公 | 【大きいクッションと……】 【ボールと……】 |
カール | 君にはそう見えているのか。 |
カール | ……ステーキとチョコレートだよ。 どちらも茶色いから画面が地味になってしまったがねー。 |
主人公 | 【食べたいものを描いた?】 【それが夢?】 |
カール | うむ。食べたいものであり、公にできる無難な夢だねー。 |
カール | 肉汁滴る大きなステーキでお腹いっぱいになり、 巨大で上質なチョコレートを食べる……わかりやすいだろう。 |
カールは周囲に人が居ないことを確認すると声を落とし、
〇〇のそばで囁く。
カール | なにせ、僕の本当の夢は前にも話した通り、赤い石の根絶だ。 おいそれと公にはできないし、 絵に描くなんてもっての他だろう。 |
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カール | 僕のモットーは、プルス・ウルトラ。 カール5世の掲げていた信条だ。 もっと前へ、その先へ……! |
カール | 革命戦争のときには、レジスタンスの貴銃士として戦い、 ついに世界帝府を打倒することに成功した。 |
カール | だが、平和を取り戻したはずの世界に、再び脅威が迫っている。 |
カール | アウトレイジャーの出現も、トルレ・シャフの暗躍も、 本質的な問題ではなく、派生した事象にすぎない。 あの石がある限り、数々の問題は繰り返される。 |
カール | ……だからこそ、根本から解決をしたいのだよ。 あの石を、この世界から排除する……! |
カールはにっこりと笑い、
声の大きさを戻しておどけてみせた。
カール | これが僕の夢さ! 美味い肉料理にチョコレート! この上ない美食で誰もがお腹いっぱいになる平和な世界! |
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カール | そのためにも、トルレ・シャフを倒さないとねー。 |
〇〇は先日のカールとの会話を思い出して、
少し表情を曇らせた。
カール | これ以上、新たなマスターは必要ない。 本物であれ偽物であれ……。 |
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シャルルヴィル | それってつまり、ボクたち貴銃士も、最終的に……? |
その時の答えは「また今度」とはぐらかされたことを思い出し、
〇〇はカールに問いかける。
主人公 | 【戦いが終わって、その先は?】 【貴銃士は消えるべきだと思っている?】 |
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カール | あの話の続きかね。 戦いのない世界に銃は必要ないだろう。 |
カール | ……以前、レオ──レオポルトはこう話していた。 |
カール | 「役目を終え、私たちの力が必要なくなるなら、 それは喜ばしいことだ」と。 |
カール | アウトレイジャーが消え、 もし僕たちが今回の役目を終える時が来たら……。 |
カール | レオの言っていたように、 綺麗さっぱり消えるのが望ましいと思っているよ。 |
主人公 | 【そうなんだ……】 【いつかはお別れしないといけない……?】 |
カール | どうした、〇〇。 今日はブレイブ・マスケッターズ・デーだ。 アイスを落とした子供のような顔をするものではないよ。 |
カールは背伸びをして、〇〇の頭を軽く撫でる。
カール | ……さっきのは、原則的な僕の考えだ。 だが、貴銃士というのは人の願いに応える存在。 |
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カール | 我がマスターであり、共犯者である〇〇。 君は僕に何を望む? |
主人公 | 【戦いが終わったあとも一緒にいて】 →カール「戦わなくてよくなったら、僕は何をして過ごそうかねー? 君の隣で好きなものを食べて過ごすとしようか。」 【いなくなったら寂しい】 →カール「ははっ……。 〇〇を寂しがらせてしまうのは不本意かな。」 |
カール | 〇〇が望むのであれば、 戦いを終えたあとも友人として存在するというのも、 やぶさかではないねー。 |
カール | ともあれ、この戦いの先に真の平穏があることを祈っているよ。 そのために頑張ろうじゃないか。 |
主人公 | 【プルス・ウルトラ!】 【もちろん!】 |
カール | いい返事だ。 僕たちの未来は明るいと思えるよ。 |
カールは自分の描いた絵を再び見つめる。
カール | 誤解がないように話しておくけれど、この絵も嘘ではないよ。 ちゃんと、僕の夢の1つではある。 心ゆくまで極上のステーキとチョコレートを食べたいものだ……。 |
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カール | ……と、腹の虫も言っている。 |
ジュディス | みなさーん! BBQの準備が整いました! |
ジュディス | 大統領のお抱えシェフ特製! 朝からじっくり火を通したビーフリブとポークチョップが みなさんを待ってますよー! |
カール | おお、早速夢が叶いそうだ。 〇〇、食べに行くぞ! |
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