【星条旗に放つ想い】ケンタッキー

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解説

カード解説

「……高貴を。」
その銃弾は、星条旗を讃えるため、口付けと共に放たれる。
このわずかな時間だけは、兄貴分への苛立ちも、積み重なった仕事も消え去って、的と自分だけの世界になるのだ。

心銃解説:一人は皆に、皆は一人に

負けたくない背中を追いかけて。今はまだ届かないけど、躓いたって諦めない。
自分を信じて走るんだ。負けっぱなしじゃ終われないだろ? 誇りを胸に駆け上がれ。

カードストーリー

主人公名:〇〇
主人公の一人称:自分

Ep1. 一発必殺とルーティン

ケンタッキー…………。

〇〇が林の中を歩いていると、
倒れた巨木の上で、静かに銃を構えるケンタッキーと遭遇した。

主人公【ケンタッキー?】
【ここで何を……?】
ケンタッキー……あっ、マスター!?
偶然っすね。マスターも朝練っすか?
ケンタッキーちょうど今、
いつものルーティンをやろうとしてたんスよ。
ケンタッキールーティンってのは、
俺が狙撃に集中するためのおまじないみたいなもんです。
ケンタッキースナイパーは『ワンショット・ワンキル』が信条っす。
もし外せば、敵にこちらの位置がバレちまう。
捕まったスナイパーは、ロクな目に遭いません……。
ケンタッキーまして俺らは、装填に時間がかかるんで。
なおさら、狙いを外すわけにはいかないんっすよ。
仲間のためにも自分のためにも、一発で仕留めなきゃなんねぇ。
ケンタッキーそういうプレッシャーの中でも、
落ち着いて、最高に集中して引き金を引くために、
このルーティンが大事なんっす……!
主人公【見ていても構わない?】
【ルーティンについてもっと知りたい】
ケンタッキーもちろんッス!
ケンタッキーまず、心を無にして、大地や風と自分を一体化させて、
こう……腹から深ーく呼吸するんです。
ケンタッキーすぅ……ふぅ……。

目を閉じたケンタッキーは、深呼吸をしたあと、
まるで木のように、ごく自然な気配で佇んだ。

主人公【とても真剣なのに、自然だ……】
【いつものケンタッキーとは全然違う……!】

やがてゆっくり目を開き、胸元のロザリオを手に取る。

ケンタッキー……高貴を。

ロザリオにそっとキスを落とすと、
ケンタッキーは銃を構え、どこかに狙いを定めた。
そして──。

ケンタッキー…………。

銃声に紛れて、木がバキッと折れる音がかすかに聞こえる。

ケンタッキー……よし。
行きましょ、マスター!

ケンタッキーに案内されて〇〇がついていくと、
到着した場所には、何かの実がついている木の枝が落ちていた。

ケンタッキーこの実の中に……ほら、ナッツが入ってるんスよ!
すげー美味いんで、一緒に食べましょう!
主人公【ケンタッキーは一流のスナイパーだ】
【やっぱりすごい腕だね】
ケンタッキー…………っ!
ケンタッキーあ……あざます!
マスターに褒められると、照れるけど嬉しいっス!
え、えへへへ……!!
ケンタッキー今日はマスターが見守ってくれたから、
いい感じの緊張感があって、いつも以上に集中できた気がします。
ケンタッキー自分、これからもマスターの貴銃士として……
アメリカのスナイパーとして、精進するんで!
ケンタッキーその……これからも、よかったら……
一緒に訓練とか、狩りとかも行けると嬉しい、ッス……。
ケンタッキーよ、よろしくおねぎゃ、ぐわっ、噛んだ……
します、っすー!!!

Ep2. オンリーワンの美学

〇〇は、ケンタッキーと十手との任務を終え、
フィルクレヴァート士官学校への帰り道を歩いていた。

ケンタッキーマスター、お疲れ様っした!
さくっと帰って、メシ食いましょー!
主人公【そうしよう】
【お腹空いたね】
ケンタッキーはいっす!
…………あれ?
ケンタッキー十手? 十手がいねぇ!
どっかに置いてきたか……?
十手……美しい……!
ケンタッキー……おーい、いたいた。
何やってんだよ?
十手ああ! すまんすまん!
この盆栽がつい気になってしまってなぁ。

十手が立っている前の家の玄関には、
いくつかの小さい鉢植えが並べてあった。

ケンタッキーこれ、ボンサイってやつなのか?
小さい鉢植えの木のことをボンサイって呼ぶんだな。
十手ただの鉢植えじゃないぞ。
盆栽の盆は鉢、栽は植物……!
十手小さな鉢の中に大いなる自然の風景を表現した、
いわな……生きている芸術作品なんだ。
植物は生長するから、変化し続ける芸術とも言える!
十手盆栽は、人の手で何年もかけて造形しながら育てていく。
だから、作家のこだわりや、個々の植物の個性が出るのも
また心揺さぶられるんだ……!
ケンタッキーへぇ。こだわり……。ふん……確かに。
十手1つとして同じものは存在しないし、
同じ盆栽でも、季節によって花が咲いたり葉が茂ったり、
紅葉したり落葉したり……日々少しずつ変わっていく。
十手毎日が一期一会なんだよ!
ああ……盆栽……惹きつけられるなぁ……っ。
十手……っと、すまない。俺1人であれこれ喋ってしまって。
つまらない話だっただろう。
ケンタッキーいや……面白かったぜ。
十手えっ!
ケンタッキー要するに、こだわりとオリジナリティに溢れた、
すべてがオンリーワンのイカした芸術ってことだろ?
十手おお……!
わかってくれるかい!? ケンタッキー君……!
ケンタッキーおう! 俺と似てるからな!
十手盆栽とケンタッキー君が、似ている……?
どういうことだい?
ケンタッキー俺らケンタッキー・ライフルは、ガンスミスのハンドメイドで、
まったく同じもんは存在しねぇ。
ケンタッキー銃のサイズにイカした装飾、パッチボックス……!
作った職人のこだわりと使い手のこだわりが詰まった、
オリジナリティある銃なんだぜ!
十手へぇ……! 確かに君の銃は個性的で……!
職人さんの意気込みを感じるね。
ケンタッキーだから、ボンサイの良さも、俺にはわかぁる!
これとか、特にビビッとくんな!
十手ほう……これは桜の盆栽だね。
樹の高さを抑えた、控えめで儚げな風情が桜らしく美しいよ。
十手陽光の下で見るのもいいが、
月明かりで見る夜桜も乙なものだろうなぁ~。
ケンタッキー俺は星条旗の前に飾りてぇ!
いやー、これを作った職人さん、すげぇいいセンスだぜ!
おじいさんお前たち……。
十手わっ!?
ケンタッキーあ、家の前で騒いですんません……!
おじいさんわしの作品をそこまで褒めてくれるとは、感激じゃあ!
兄ちゃん、どれでも1つ、持っていきな!
ケンタッキーええっ!?
そんな、手間暇かけて作った作品をタダでもらえねーっすよ!
おじいさんその律儀さ、ますます気に入ったぞ!
老いぼれよりも、君のようなアツい若者に大事にされたなら、
この盆栽も幸せというものじゃよ。
十手ケンタッキー君。
ここはお言葉に甘えて、いただいたらどうだい?
親父殿がここまでおっしゃってくれているんだから……!
ケンタッキー本当に……いいんっすか?
おじいさんああ。
君が一番気に入ったやつを持っていくがよかろう。
ケンタッキー……よっしゃあ!
んじゃあ、気合入れて選ばせてもらいますっ!!!

──数時間後。

ケンタッキーうぐ……っくうううぅっ!!
ケンタッキーこっちもいいけど、こっちの全体バランスもイカしてる……!
力強さを取るか、繊細さを取るか……
ううう……やっぱ決められねぇ……!
おじいさん悩んでくれるのは嬉しいが……。
もう夜じゃぞ……?
十手は、はは……。
ケンタッキー君、すごいこだわりようだなぁ……!

 

Ep3. ライフル的こだわり

ケンタッキーあー、腹減った!
やっと昼休みだな~!
ジョージオレもお腹ペコペコ!
今日の日替わりメニューはなんだろうな?
シャルルヴィルランチのAセットはペンネ・アラビアータだって!
みんな、これにしない?
ケンタッキーおっ、いいな。
おばちゃーん、ペンネ・アラビアータ3つで!
食堂のおばちゃんはいよ。
たんとお食べなさいね~。

シャルルヴィルいっただっきまーす。
ん~! ペンネリガーテがもっちりしてて美味しい~!
ソースの辛さも絶妙だね。
ジョージWow! 辛ウマッ!
ケンタッキー…………。
ジョージおーい、ケンタッキー、どうしたんだ?
辛いの苦手なのか?
ケンタッキーいや……そうじゃねぇ。これ見ろよ。
外側に溝が入ってる。しかもまっすぐ。
これじゃあダメじゃねぇか。
シャルルヴィルダメって……何が?
ペンネリガーテってそういうものでしょ?
ケンタッキー「そういうもの」で済ませていいのか!?
見ててすっげーモゾモゾしねぇのかお前らは!
こういう筒状のモンに溝を刻むなら、内側に螺旋状にだろ!!
ジョージモゾモゾ? しねーけど……?
シャルルヴィルソースがよく絡んでて美味しそうだなーとしか思わないよ。
ケンタッキーくっ……これだからマスケット連中は……!
ジョージええっ、今マスケットとか関係あったか?
シャルルヴィルあ……もしかして、ライフリングと似てるけど違うから、
それで気になってるとか?
ジョージOh! なるほどな!
オレとかシャルルの銃にはライフリングがねーけど、
ケンタッキーとかペンシルヴァニアのチャームポイントだもんな☆
ケンタッキーチャームポイントっつーか、命中率を上げるための工夫だ!
ライフリングがあるのとないのとじゃあ、
命中精度が全っ然違ぇからな。
シャルルヴィルボクたちは、隊列を組んで一斉射撃!ってスタイルの銃だからね。
先込め式でライフリングがあったら装填に時間がかかるし、
スナイパーじゃない普通の兵士は、マスケットでよかったんだよ。
ケンタッキーまあな。
スナイパー以外じゃ、俺らの力を引き出せねぇ。
宝の持ち腐れになるだけだ。
ケンタッキー……んで、シャルルヴィル。
このペンネってやつ、内側に溝が入ってるやつはねーのか?
シャルルヴィルええ……? そんなのないでしょ。
だって、ペンネリガーテの溝は
ソースと絡みやすくするためのものだから、外側にあるべきだし?
シャルルヴィル確か……ダイスっていう抜き型を使ってるって聞いたから、
職人さんに頼んで特殊な型を作ってもらうとかしないと、
無理なんじゃないかな?
ケンタッキー職人……!
そうか、その手があったか!
ジョージケンタッキー……?
おい、どこ行くんだよ!?
ケンタッキー……ちょっと旅に出てくる。
修行の旅にな。
シャルルヴィルえっ?
ちょっと、どういうこと……!?

──ケンタッキーが旅に出ると宣言してから、
士官学校に帰ってこない日が続いた。
そうして約1週間経ったある日のこと。

ケンタッキー見ろ!
ついにできたぜ……!
シャルルヴィルペンネ・アラビアータ……?
これ、ケンタッキーが作ったの?
ケンタッキーおうよ。
言っとくが、これはただのペンネ・アラビアータじゃねぇ。
俺特製・ライフリング・ペンネリガーテのアラビアータだ!
シャルルヴィルライフリング・ペンネリガーテ……?
ケンタッキーあれからブロンズ職人に頭を下げて、
修行させてもらったんだ。
ケンタッキー厳しい道のりだったが……
師匠の協力もあって、俺だけのダイスが完成したんだぜ。
ケンタッキーこれは……世界で俺だけが作れる、
内側に溝がある自家製ペンネリガーテだ!
シャルルヴィルほ、本当に作っちゃったんだ……。
すごいね、いろんな意味で……。
ジョージふぅ~! 訓練で走り回って腹減ったーっ!
ジョージおっ? すっげーいい匂いする!
この間食ったパスタじゃん! あれ、ウマかったよなー。
一口いっただっきまーす!
ケンタッキーどうだ? 違いがわかるか?
ジョージうん、ウマい!
違い……?はよくわかんねーけど、なんか味が……?
ん~~~?
ケンタッキーソースは、食堂のおばちゃんからもらったやつだから、
味は同じだと思うぜ。違うのはパスタだ!
ジョージあ! よく見たら表面がツルッとしてるな。
だから、ソースがしっかり付かないのか!
道理でちょっと物足りねぇと思ったー!
シャルルヴィルちょっ……ジョージ……!
ケンタッキー…………。
ケンタッキー俺の……
俺のライフリング・ペンネリガーテに、敬意を払いやがれー!!
ジョージええっ……?
なんで怒ってんだ、ケンタッキー!?
シャルルヴィルと、とにかく謝って、ジョージ!
ジョージよくわかんないけどSorry!

──その後ジョージは、ライフリング・ペンネリガーテについて、
ケンタッキーから1時間ほどの演説を聞く羽目になったのだった。

Ep4. 権利勝負の行方は

マークスマスター、ちょっといいか?
見せたいものがあるんだ。一緒に来てくれ。
主人公【見せたいもの?】
【いいよ】
マークス【見せたいもの?】
→見てからの楽しみだ。
案内するから、ついて来てくれ。

【いいよ】
→ありがとう。
それじゃあ、案内する。こっちだ。

〇〇は、マークスの案内で
グラウンドの方へと歩いていく。

マークスもうすぐだ。
ちょうど、あそこの木の下に──
ケンタッキーははっ! やめろって!
くすぐったいだろ~、ボブ!
子犬ワン!
ケンタッキーお前はホントにかわいいなー!
マークスなっ……!

マークスと〇〇が向かった先には、
楽しそうに子犬と戯れるケンタッキーの姿があった。

マークスど、どういうことだ……?
俺の目と耳は故障してしまったのか?
主人公【大丈夫?】
【どうかした?】
マークスち、違うんだ、マスター。
こんなはずじゃなかった……。
ちょっと待っててくれ……!
マークスおい、ケンタッキー!
そいつは俺が見つけたジェームズだ!
返してもらうぞ。
ケンタッキーはぁ? 何言ってんだ?
こいつは俺が見つけたボブだ!
主人公【ジェームズ?】
【ボブ?】
ケンタッキーあっ、マスター……!
紹介します。こいつは俺の子分のボブっす!
マークス何を言っている。違うぞ。
そいつは俺がマスターに見せようと思っていた、ジェームズだ。
マークス俺がマスターを呼びに行っている間に横取りするな。
そのボブという名は却下だ!
ケンタッキーはぁ? もうボブはボブって名前覚えたもんなー?
子犬ワン!
ケンタッキーほらな!
マークスほらなじゃない!
マスター、信じてくれ。あいつはジェームズなんだ!
ケンタッキーあ~?
そこまで言うなら、文句なしの勝負で決めようぜ。
ケンタッキー俺たち2人で名前を呼び合って、
こいつが近づいてきた方が名付け親になるってのはどうだ?
マークス俺が見つけた犬だ。俺の方に来るに決まっている!
ケンタッキーなら、さっそく勝負だ!
ケンタッキーおーい、ボブ!
こっち来いよ!
マークスジェームズ!
こっちに来てくれ!
子犬クゥ~ン……。

鬼気迫る2人の様子に少し戸惑った様子の子犬は、
ゆっくりと歩き始める。

そして、どちらに行くべきか迷ったのか、
ちょうど2人の中間地点にいた
〇〇の足元に歩み寄った。

主人公【えっ……?】
【自分……!?】
ケンタッキーうお……さすがマスターっすね……!
こんな一瞬で、こいつが懐くなんて!
マークスマスターの勝ちなら文句はない。
見る目がある犬だ。
……さあ、マスター。こいつの名前を決めてくれ。
ケンタッキーお願いしゃっす!
とびきりイカした名前で!!
主人公【ボ……ボム?】
【ジェ……ジェブズ?】
マークスマスター……!
それはいい。最高の名前だ!
ケンタッキーおい、ワンコ!
マスターに名前つけてもらえてよかったな~、お前!
主人公【(2人の名前を合体させただけなのに……)】

〇〇の命名を大絶賛した2人は、
子犬に早速芸を仕込もうと奮闘し始める。

ケンタッキーお手!
マークス待てだ。
子犬クーン……?
ケンタッキーおい、邪魔すんな!
マークスあんたの方こそな!

再び言い争いを始めるケンタッキーとマークスを、
子犬が困った顔で交互に見つめるのだった。

Ep5. ケンタッキーの秘密

──ある日の夜。

ケンタッキー(ん……?
こんな時間に来るってことは、ジョージあたりか?)
ケンタッキーへーへー。今出るって。
ったく、ドライヤー中なのによ……。
ケンタッキーなんだー?
主人公【こんばんは】
【タイミング悪かったかな】
ケンタッキー……って、うわああぁあ! マスター!?
マジっすか!? こんな格好でスンマセン!
主人公【いきなりごめん】
【借りてた本を返そうと思って】

いつもと違う寛いだ印象のケンタッキーは、
〇〇から隠れるように、顔の前で手を振る。

その隙間から見える目が、いつものピンク色ではなく、
ヘーゼル色であることに〇〇は気づいた。

ケンタッキーな、なな、なんつーか……!
マスターとお会いできたのは嬉しいっすけど、
できれば直視しないでほしいと言いますか……!!
主人公【その目の色は……】
ケンタッキーあー……バレた……!
ま、この距離だと見え見えっすよね……。
ケンタッキー実は俺……普段はカラコンなんすよ。
もともとの目の色は、こっちなんです。
ケンタッキーこの色地味だし……。
ペンシルヴァニアと一緒なのもムカツクし、
普段はカラコン使ってて。
主人公【こっちの色も素敵だと思う】
ケンタッキーあざっす……って、いやいやいや!
どう考えても地味っしょ!
普段着と合わないっしょ!
ケンタッキー俺のセンスを最大限に生かすためにも、
瞳の色は明るい方がいいんっすよ!
主人公【ケンタッキーのこだわりなんだ】
【ピンクもよく似合ってる】
ケンタッキー【ケンタッキーのこだわりなんだ】
→うっす!
自分自身含めて、コーディネートなんで!

【ピンクもよく似合ってる】
→あざますっ!
あの色お気に入りなんで、そう言っていただけると嬉しいっす!
ケンタッキーで、でも……あの、この姿をマスターに見られるのは、
やっぱ恥ずくて……!
ケンタッキー本っ当に申し訳ないっすけど、
5分後くらいに自分の方からマスターのお部屋に行きますんで!
ちょっとだけ待っててもらいたいっす!
主人公【わかった】
【またあとで】
ケンタッキーマジでさーせんッ!

ケンタッキーは顔を隠しながら、
そう言って扉を閉めたのだった。

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