これまでの感謝と、未来への願いを込めて、貴銃士たちはパーティーを開く。
マスターとの思い出の扉を、ゆっくり振り返っていこう。
扉の先に待つ、過ぎ去りし物語。楽しい瞬間も、悲しい瞬間もあったかもしれない。
仲間たちと共に思い出の扉を開きに行こう。
そこにはきっと、忘れられない物語が待っているから。
主人公名:〇〇
主人公の一人称:自分
出会ったときのこと。
シャスポー
ここでの毎日のこと。
いつも本当にありがとう。
君の平穏な日常は僕が守ってみせる。
一番大切な君へ……
──貴銃士たちが企画した、
〇〇のためのサプライズパーティーにて。
シャスポー | ねぇ、〇〇。 少しいいかな? 君と2人きりで話がしたいんだ。 |
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主人公 | 【もちろん】 【いいよ】 |
シャスポー | Merci. 邪魔が入らないように、少し移動しようか。 |
シャスポーは〇〇とともに、
会場の端の方へ移動した。
シャスポー | ふふっ。ここなら落ち着いて話せそうだね。 |
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シャスポー | …………。 |
シャスポー | 〇〇……今日は改めて、 君に感謝を伝えたかったんだ。 |
シャスポー | ええと……何から話そうか。 君に声を掛けるまでに、何からどういう風に話そうか ちゃんと考えてたのにな。 |
シャスポー | いざとなると、君への思いが溢れて迷ってしまって、 思ったように話せないや……。 |
主人公 | 【ゆっくりで大丈夫】 【思い浮かんだことからでいいよ】 |
シャスポー | ふふ……君は優しいね。 ありがとう。 そうだな……まずは、僕たちの出会いからにしよう。 |
シャスポー | 僕はあの頃、召銃された時のトラブルのせいで、 グラースとして振る舞うことになっていて……。 |
シャスポー | 周りすべてが敵に思えていたから、 最初はきっと、君に失礼な態度を取ってしまっていたよね。 |
シャスポー | それなのに、君は僕に愛想を尽かすことなく、見捨てず、 僕もグラースも、カトリーヌもテオドールも救ってくれた。 |
シャスポー | 僕が狂気に呑まれてしまった時だって、 僕のことを堕ちた銃として始末することもできたのに、 必死に呼び止めてくれたね。 |
シャスポー | 僕──シャスポーは、フランスを守る銃だ。 目を覚まして……って。 |
シャスポー | 僕が僕で居続けられるように、 命がけで繋ぎとめてくれた皆のおかげで今がある。 |
シャスポー | 君の貴銃士になって、絶対高貴にも目覚めて、 この力を、誰かを守るために使えている。 |
シャスポー | すごく満ち足りていて……。 時々、都合のいい夢をずっと見てるんじゃないかなって 気持ちになることもあるくらい。 |
主人公 | 【まぎれもなく現実だよ】 【シャスポーが掴み取った今だ】 |
シャスポー | Merci、〇〇。 |
シャスポー | 貴銃士としての僕が、惨劇を繰り返すことは避けられたけど…… それでも、僕、シャスポー銃には、消せない過去と罪がある。 |
シャスポー | ああ、勘違いはしてほしくないんだけど、 僕は過去を蹴り去りたいとは思っていないんだ。 あれは僕が背負っていくべきものだから。 |
シャスポー | それに、君の貴銃士として過ごすこれからの未来で、 僕が何を為すかは、自分で選ぶことができる。 僕なりの贖罪ができる。 |
シャスポー | こんな僕でよければ…… これからも、君の貴銃士でいさせてほしいな。 |
主人公 | 【こちらこそよろしく】 【これからも頼りにしてる】 |
シャスポー | そう言ってくれて、本当に嬉しいよ。 |
シャスポー | ああ……僕があまり君を独占してしまうのも紳士的ではないね。 最後に、プレゼントを受け取ってほしいな。 |
シャスポーが取り出したのは、
小さな額縁に入れられた絵だった。
淡く柔らかな色彩が美しい水彩画で、
士官学校の中庭のベンチで寝ている
〇〇の姿が描かれている。
主人公 | 【いつの間に……!?】 →シャスポー「ふふ。 サプライズにしたかったし、そうでなくても、 君はぐっすり眠っていたからね。」 【描かれてたことに気づかなかった……!】 →シャスポー「僕が絵を描いている間、君はずっと眠っていたもの。 すごく気持ちよさそうに寝ていたから、起こしたくなくて。」 |
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シャスポー | この絵が描けたのは、偶然みたいなものだったんだ。 |
シャスポー | ん……今日は気持ちのいい晴れだな。 気晴らしにスケッチでもしようか……。 |
---|
スケッチの場所を探していたシャスポーは、
寮付近のベンチで誰かが眠っていることに気づく。
シャスポー | あれ……〇〇? |
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シャスポー | 〇〇、起き──ううん。 今日は暖かいし、このまま眠っていても風邪は引かないかな。 |
シャスポー | ……あ、そうだ。 |
シャスポーは、近くのベンチに腰掛け、
〇〇を見守るようにしながらスケッチを始める。
ライク・ツー | おい、〇〇。 こんなとこで寝てねーで、さっさと筋ト── |
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シャスポー | ちょっと。〇〇の穏やかな眠りと 僕のスケッチを邪魔しないでくれ。 |
ライク・ツー | はぁ……? |
グラース | ふぁ~。いい天気だな。 僕も誰か誘ってひと眠りするか。 |
シャスポー | おい……。君は、寝るなら部屋で1人大人しく寝ろ。 風紀を乱すな。〇〇の眠りを妨げるな。 |
グラース | チッ、うるせぇな……。 |
シャスポー | ……って感じでね。 邪魔が入りつつ、なんとか描き上げられたんだ。 |
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シャスポー | 自画自賛はあまりスマートじゃないけれど、 僕、自分が描いた絵の中でも、これが特に気に入っているんだ。 |
シャスポー | 木漏れ日の下で眠る君の顔は、穏やかで……。 平穏の象徴みたいに思えて。 |
シャスポー | 僕はこれからも、〇〇の平穏や幸せを守りたい。 この絵を見てると、改めてそう思うんだ。 |
主人公 | 【素敵な絵をありがとう】 →シャスポー「ふふっ。ありがとう。」 【自分も、この絵がとても気に入った】 →シャスポー「本当? それならよかったよ。」 |
シャスポー | ねぇ、〇〇は僕に、何かしてほしいこととか、 叶えてほしい願いなんてない? |
シャスポー | 僕は君に大きな恩があって、まだまだ返しきれてない……。 何か君のためにできることがあれば知りたいんだ。 |
主人公 | 【喧嘩はほどほどにするとか……?】 |
シャスポー | それってもしかして、アプリコット・フェスティバルの時のこと? あの時は心配かけてごめんね。 |
シャスポー | いろいろあったけど、一応はグラースと協力して あのピンチを乗り越えられたし、 今後もなんとかやっていけそうかな……? |
シャスポー | 〇〇が望む平穏のためにも、 あいつの問題行動を頑張って止めないとね。 |
シャスポー | これからも、君のために力を尽くすから…… これからも僕をそばに置いてね、〇〇。 |
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