【真夜中の士官学校】ケンタッキー

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解説

カード解説

青年は思った。「まさか自分が」と。
この震えは武者震いだと思いたかった。
……まさか、オバケがこんなに怖いなんて!
むしろ兄貴分や弟分もなぜ皆平気なんだ!?
ありえないだろ、ウオァー!!!!!

心銃解説:あるがままの自分で:アイアンウィル

こ、怖いとかじゃないんすよ!?
少しの油断が元で……みたいなんも聞くし? ちょい警戒してるだけみてーな、ね? だから俺全然ビビッてな……ギャーッ!!!!

カードストーリー

主人公名:〇〇
主人公の一人称:自分

 

Ep1. 恐怖勝負!

──ある日の士官学校にて。

ケンタッキーくっそ~~! ペンシルヴァニアのやつ!
俺に勝ってといて、すました顔しやがって……!
ケンタッキー次はぜってぇ勝てる勝負……あ、裁縫とか?
でも、もうちょいバシッと勝負決まりそうなのがいいな。
ケンタッキー……ん?
生徒1え~! お前、ホラー映画苦手なんだ!
ははは、意外とビビりだなぁ!
生徒2う、うるさいなぁ。
誰だって、苦手なモンくらいあるだろ!?
ケンタッキーホラー……か。
まぁ、苦手なヤツは苦手だよな。
ケンタッキー……おっ。
ってことは、こんな勝負もアリじゃねーか?

ケンタッキー今日は肝試しの勝負だ!
ビビッて逃げたやつが負け、いいな?
ペンシルヴァニアそう、か。
……嫌な空気を感じるな……。
ケンタッキーったく、だらしねぇな。
これくらいで怖がるなよ。
ペンシルヴァニアいや、怖がっているわけじゃ──
ペンシルヴァニア……! 今、足音が……?
もしかして、幽霊……が……うっ。
スプリングフィールドわっ、大丈夫ですか!?
ケンタッキーはははっ、俺の勝ちだな!

ケンタッキー……アリだな。
あいつ星とかなんとかよく言ってるし、幽霊も信じるかも。
ケンタッキーよーし……!
明日あたり、ホラー映画で対決といくか!

──翌日。

ペンシルヴァニアケンタッキー……映画はここでいいのか?
ケンタッキーよく来たな。
……勝負だ、ペンシルヴァニア!
ペンシルヴァニア勝負……? だが、映画を見るんじゃないのか……?
ケンタッキーおう。だけど、見るのはホラー映画だ。
んで、ビビッた方が負けだからな!
スプリングフィールドあの、ケンタッキー。
対決なら、僕は何を……?
ケンタッキー勝負には、公平にジャッジしてくれる審判がいるだろ?
だから、スーちゃんは一緒にいて、
どっちがビビッてるのか判定してほしいんだ。
スプリングフィールドそっか……。わかった。
ケンタッキーんじゃ、再生するぞ。

アダム『この家、何かおかしいって!
俺たちだけしかいないのに、人の気配がする……!』
ジョアン『気のせいだろ?』
ケンタッキー(う……絶対やべぇことが起きるだろ、この流れ……!)
リリー『待って!
廊下から何か聞こえてくるわ……!』
ケンタッキー(ん……?
今、マジで扉の向こうから何か音が──)
ケンタッキー&アダムぎゃあああっ!!
『ぎゃあーーっ!!』
スプリングフィールドケンタッキー、落ち着いて。
たぶん、今のは……寮の誰かが廊下を走った音だと思う。
ペンシルヴァニアふむ……ジョージだろうか。
……ケンタッキー、怖いなら無理に見なくても──
ケンタッキーち、違ぇよ! 俺は怖くねぇ!
今の声は主人公のアダムが叫んだ声だ!
ペンシルヴァニアそう……だったか?
ケンタッキーああ、そうだった!
ほら、続き、見るぞ!
スプリングフィールド………………。

ジョアン『アダム……! 俺に構うな。
俺ごと……この悪霊を……た、おせ──』
アダム『そんなことできるはずがない……!』
ケンタッキーううっ……。
乗っ取られて、あんなにも顔が怖くなっちまったってのに、
仲間のことを一番に思ってるなんて……優しすぎるぜ……。
ジョアン『ならば、おまえも……道連れ……だ……』
アダム『うわぁあああっ!!』
アダム(?)『フフフ……ハハハハハ!
おれは……アダム……くく、くくく』
ケンタッキー……え、ここで終わりかよ……!
バッドエンドじゃねぇか……!
ケンタッキー続編とかねーの?
このまんまだと後味悪すぎるぞ。
ペンシルヴァニアたしかに……続きが気になるな。
少し探してみよう……。
スプリングフィールド(もう、勝負はいいのかな……)
ケンタッキーおい、見つけたぞ! これ続編じゃねぇか!?
げぇ、パッケージからして不気味だぜ……!!
ペンシルヴァニア早速観てみよう。
スプリングフィールド(2人とも楽しそうだし……勝負はお預けでいっか)

Ep2. 傾向と対策

──士官学校で起きている幽霊事件の真相を確かめるべく、
ケンタッキーたちは、夜の校舎の見回りをすることになった。

ケンタッキー(う……見回りに行くって言っちまったけど、
なんか、この間見た映画思い出して……)
ケンタッキー(あの映画、実話を元にしたとか書いてあったし……。
マジであんなふうに取り憑かれたりしたら……?)
ケンタッキーなんとか悪霊に対抗する方法を見つけねぇと……!

ケンタッキー敵に勝つには、まずは徹底リサーチだ。
実体がねぇ悪霊も倒せるようにする方法……
こんだけ本があるんだから、どっかには情報があるだろ。
ケンタッキー……お、この本とかよさそうだな。
『世界の妖魔・悪霊伝承100』……!

──『悪霊に取り憑かれたその男は、
次々に殺人を犯しては、犠牲者の骨などを加工して身に着けた』

ケンタッキーぎぇっ……。
いきなり挿絵入れるのやめろよな……。
ケンタッキーこ、この本には対処法書いてなさそうだし、別の本見るか……。
お、『実在したエクソシストたち』!
これなら間違いねぇはずだ……!

『古い家に引っ越したその夜から、一家は怪奇現象に悩まされる。
リチャードソン神父は、その原因が呪われた本にあると気づくが、
呪いは神父すらをも襲い』──……

ケンタッキーし、神父ですらダメなのか……!?
いや、ここから神父がガツンと反撃するかもしれねぇ。
つ、続きを見てみるか……いや、一旦休憩だ。

立ち上がったケンタッキーは、
何かにぶつかってよろめいた。

???いてっ。
ケンタッキーうひぃっ!?
誰もいねぇのに声が……!
ゴーストいや、お……いる、し。
ちゃんと前、見ろ……。
ケンタッキーなんだ、ゴーストかよ!
驚かすなっての。
ゴーストはぁ……勝手に驚いたん、だろ……。
そもそも……なんでそんなに怯えてる……んだ?
ケンタッキー別に……幽霊について調べてて……
そう、すっげー集中してたとこに、
お前が幽霊みたいにスッと現れるから……!
ゴースト俺を、幽霊と間違えたってことか……?
ゴースト……ぷっ!
ケンタッキーああ!? 何笑ってんだよ。
いいか? 幽霊には銃弾も効かねぇんだぞ?
ゴーストまあ、死ん……でるし、なぁ。
でも……聖水とか、十字架とか……そういうもん用意したら、
多少は効果あるん……じゃないか?
ケンタッキー……!
マジか。その話、もっと詳し──……
ローレンツ話は聞かせてもらった!
ケンタッキーうおっ!?
ローレンツMr.ケンタッキーは除霊や悪魔祓いに興味があるようだな。
では、こちらの書籍を読むといい。
古来より人々がどうやって怪奇現象に対応してきたのかわかるぞ。
ケンタッキーへ、へぇ……? なかなか面白そうだな。
こういう本、他にもあったらありったけ持ってきてくれ……!
ローレンツいいだろう。少し待っていたまえ。

ケンタッキーどれどれ……おっ!
この聖なる槍とか強そうだな。
ローレンツふむ、聖人を刺し、その血を浴びたことで
神聖なる力を得たという槍だな。
──しかし、残念なことに実在するかはっきりしていない。
ケンタッキーはぁ。手に入らねぇならダメだな。
ケンタッキーじゃあさ、ゴーストが言っていた聖水は
どこで買えるんだ?
ローレンツ聖水は、聖職者が典礼や儀式に用いるもので、
市販はされていないはずだ。
ゴースト……街外れのアミュレット店で、売ってる、ぞ……。
ローレンツなに……?
ケンタッキーよっしゃ、そこで買うか!
……つーか、アミュレットってなんだ?
ゴーストまあ、魔除けの石……って感じのも、のだ。
宝石とルーン文字なんかを組み合わせてる……んだ。
ゴースト他芋、ラビットフットとか、日本のハマヤ……とか。
いろんなお守りを売っている……ぞ。
ケンタッキースゲー! お前、ゴースト博士だな!
なんでも知ってるじゃねーか!
ゴースト(ゴースト博士って……なんやダサい響きやな……。
でも……悪くはないかもしれへん……)
ゴーストあの店、よく行くから……。
ケンタッキーThank youな! んじゃ、俺は行ってくるぜ!
ゴーストあ、ああ……。
ゴースト……派手ぇで騒々しい奴や、思っとったけど、
案外素直やな……。

Ep3. ケンタッキー流撃退術

──士官学校での幽霊騒動が終結してからしばらく。
ケンタッキーは〇〇と2人で任務に赴いていた。

ケンタッキー無事に任務が終わってよかったっすね、マスター!
ケンタッキー……けど、思ってたより遅くなっちまいましたね……。
主人公【大丈夫、お疲れ様】
→ケンタッキー「いえ!
マスターの方こそお疲れさまっす!
帰ったら、ゆっくり休んでください!」

ケンタッキー「……まずは無事、帰らないと……ですけど。
なんていうか、ほら……
暗いので、足元が危ない……つーか……。」

【暗くなって少し不気味だね】

→ケンタッキー「マ、マスター!
だ、大丈夫っすよ。俺もいるんで……!」

ケンタッキー「幽霊だろうとなんだろーと、ワンショット・ワンキルで
撃ち抜いてみせますし!
……いや、幽霊は撃てねぇよな……?」
ケンタッキーう……っ。
よく見たら、道路の右手……墓地になってるんすね……。

カァ……! カァ……!

ケンタッキー……っ!!
ケンタッキーカ、カラスかよ……びっくりさせんなっての。ハハハ……。
ケンタッキーマ、マスター……。
大丈夫っすよ、俺を盾にしてくださいっす!
主人公【ありがとう】
→ケンタッキー「ど、どういたしまして!!
ゆ、幽霊なんて、俺にかかれば怖くもなんともないんで……!」

【無理しなくて大丈夫】

→ケンタッキー「い、いえいえ!! 全然無理とかしてないっすから!
マジで全っ然平気なんで!!」
ケンタッキーほら!
み、見ててください、マスター!!
ケンタッキーOh~、Kentucky~♪
The hunters of Kentucky~♪

突然、ケンタッキーは振りをつけながら大声で歌い出した。

主人公【どうしたの?】
→ケンタッキー「俺、悪魔とか悪霊とかについて調べて気づいたんっす。
ヤツらは……楽しい気持ちがあれば寄ってこないって!」

ケンタッキー「だから、マスターも歌って踊りましょう!
ほら、Oh~Kentucky~♪」

【Oh、Kentucky~♪】

→ケンタッキー「さすが、マスターっす。
楽しい場には、悪魔とか悪霊とか寄ってこないんっすよ、たぶん!」

ケンタッキー「なので、ノリノリのウキウキで歌いながら進みましょう!」
ケンタッキーOh~、Kentucky~♪
The hunters of Kentucky~♪

ケンタッキーと〇〇は軽快に歌って踊りながら歩く。

ケンタッキーははっ、マスター!
無茶苦茶楽しいっすね!
ケンタッキーそういえば、こんな風にマスターと歌って踊ったことって、
なかったかもしれないっす。
ケンタッキー……そう考えると、
こんな……アレな雰囲気の場所にも感謝っすね!
ケンタッキー次は……『ケンタッキーの我が家』でスキップしますか!
???……ふふふ、楽しそう。
ケンタッキー……?
マスター、今、何か言いました?
主人公【何も言ってないよ】
→ケンタッキー「空耳……すかね?」

【ケンタッキーの方こそ何か言った?】

→ケンタッキー「いや、俺も何も言ってないっすけど……。」
ケンタッキーま、いっか! それより歌ですね。
陽気なワルツでもどうっすか?
???すごく楽しそう……。
ついていっちゃおう……。
???そうだね……そうだね……。
たのしい……、おー、けんたっきー……けんたっきー……。
ふふふ……。

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