マークス | あいつ? 偽物? それは一体、どういう── |
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エンフィールド | う、ぐ……うぁあああああ……っ! |
主人公 | 【エンフィールド!?】 【落ち着いて!】 |
マークス | 様子が変だ。 下がれ、マスター! |
ジョージ | お、おい! エンフィールド! |
エンフィールド | 全部、ぜんぶ、間違ってる……。 僕が絶対高貴になれないのも、 こんなことになったのも、全部、ゼンブ── |
エンフィールド | 間違イ、ダ──……! |
主人公 | 【あの姿は……!?】 【止めないと!】 |
マークス | 落ち着け、エンフィールド! |
エンフィールド | 間違っタ、世界な、ら…… ゼンブ壊レテシマエ──!! |
エンフィールド | オァアアアアア……ッ!! |
ジョージ | エンフィールドっ!! |
エンフィールド | 壊ス……殺ス……! |
マークス | マスター! 危ないっ!! |
ジョージ | 大丈夫か!? |
主人公 | 【大丈夫!】 【それよりエンフィールドを!】 |
ジョージ | エンフィールド! 目を覚ませ! |
マークス | このままじゃ危なすぎる。 足を撃って動きを止めよう。 |
エンフィールド | ウウウ……! |
ジョージ | 避けたっ!? |
マークス | チッ……理性はなんもねえみたいだが、 戦闘能力は上がってるのかもしれねぇ。 |
マークス | あれじゃまるで…… アウトレイジャー、みたいだ。 |
マークス | クソッ、次こそ当てる──! |
スナイダー | ……待て。 |
振り返ると、スナイダーが椅子から立ち上がっていた。
枷で拘束されていたはずの手足は、
いつの間にか自由になっている。
マークス | はっ!? なんで、あんた……。 |
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スナイダー | フン……堕ちたか。 予想外だが、これはこれでいい。 |
スナイダーは外れた枷を蹴り飛ばすと、
己の本体であるスナイダー銃を構えた。
ジョージ | え、いつの間に外れたんだ!? |
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スナイダー | ずっと前からだ。 嵌めたふりをしていただけで。 |
ジョージ | ……へっ!? どういうことだよ!? |
スナイダー | おい、おまえら……手を出すなよ。 こいつは俺の兄、俺の獲物だ。 |
マークス | 何言ってんだ! アウトレイジャー相手に、 絶対高貴にもなれない古銃がどう戦うんだよ! |
スナイダー | くだらん。 絶対高貴になれずとも、やりようはある。 |
スナイダー | …………。 |
スナイダー | ──絶対非道。 |
マークス&ジョージ | なっ……!? |
スナイダー | さぁ、殺り合おうか。 “お兄ちゃん”? |
エンフィールド | クッ……。 |
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スナイダー | ハッ、堕ちてもその程度なのか? だとしたら、拍子抜けだな──! |
ジョージ | オレは、夢でも見ているのか……? |
マークス | 夢じゃねぇ、けど、信じらんねぇ……。 なんであいつ、絶対非道を使ってんだ……? |
スナイダー | さて。 そろそろ、終わりにしようか。 |
エンフィールド | グウッ……。 |
スナイダー | どうだ、エンフィールド。 その身をもって、絶対非道の力を味わった感想は。 |
エンフィールド | 壊ス……全テ、ヲ……壊ス……── |
スナイダー | ……はぁ。まともに会話もできないか。 多少は楽しめるかと思ったが、 下らん傀儡に成り下がったな。 |
スナイダー | これでは喧嘩するにしてもつまらん。 ……その口、きけぬようにしてやろう。 |
エンフィールド | グアァ……ッ! |
銃床でしたたかに殴りつけられて、
エンフィールドは床へ倒れ込み、動かなくなった。
スナイダー | …………。 |
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スナイダー | さて、と……。 そこのおまえ、マスターだろう? こいつを直せないか? |
マークス&ジョージ | …………。 |
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主人公 | 【…………】 |
スナイダー | なんだ。おまえらもまともに喋れなくなったのか? |
マークス | い、いや、話せる。 話せるが、理解が追いつかない……。 |
スナイダー | ならば、もう1度言ってやろう。 おまえ……〇〇だったか。 エンフィールドを元に戻せ。 |
スナイダー | 戦うなら、まともな状態の方が楽しめそうだからな。 |
ジョージ | だ、駄目だ……意味がわからない……。 |
マークス | ……同感だ。 |
主人公 | 【どうしてこんなことに……?】 【経緯を詳しく知りたい】 |
スナイダー | 語るには少し長い話だが……まぁいいだろう。 おまえらがこの城に来る、少し前のことだ。 |
エンフィールド | 今日こそ絶対高貴になってみせるぞ! 誇り高い貴銃士となって、 英国とマスターに貢献しないと……! |
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スナイダー | ……おまえは、口を開けば『絶対高貴』ばかりだな。 |
エンフィールド | 当たり前だろ? 貴銃士が目指すべきものだからね。 マスターも、僕たちが高貴なる力に 目覚めることを待ち望んでいるはずだよ。 |
スナイダー | ……マスターか。 今回ので3人目になるな。 前の奴らはどうしたんだか。 |
エンフィールド | ……僕、思うんだ。 もしかしたら、前のマスターたちは……。 |
スナイダー | 力を奪われたか……消されたか。 どちらにせよ、俺たちにはもう関係のないことだ。 |
エンフィールド | そうとは言い切れないよ。 僕たちが絶対高貴になれないせいだとしたら、 責任は僕たちにあるわけで……。 |
エンフィールド | ……なぁ、スナイダー。 早く、絶対高貴になろう。 |
スナイダー | ……なれるものならな。 |
エンフィールド | もう、スナイダー! まだ僕が話している途中だろ! |
スナイダー | その話はもう散々聞いた。 絶対高貴になればいいんだろ? |
エンフィールド | ああ。わかってるならいい。 しっかり鍛錬するんだよ、スナイダー! |
スナイダー | ……絶対高貴、か。 |
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スナイダー | エンフィールドもマスターも 絶対高貴に目覚めろとうるさいが、 そんなにいいものなのか……? |
スナイダー | 強大な力なら、とっとと手に入れたいものだ。 ……戦えばおのずと目覚めるのか? |
エンフィールド | 遅かったね。 どこに行ってたんだい? |
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スナイダー | 森を歩いてきただけだ。 |
エンフィールド | 森? 散歩するなら庭園があるじゃないか。 |
エンフィールド | ……って、この硝煙の匂い! スナイダー! まさか、勝手に戦ってきたんじゃないだろうね! |
スナイダー | …………。 |
エンフィールド | あっ、こら! スナイダー! |
アウトレイジャー | 殺ス……! |
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スナイダー | はぁ、はぁ……くそっ! なぜこれだけ戦っても目覚めない! |
??? | おーおー、絶対高貴にもなれねぇ古銃が 必死に頑張っちゃって笑えるなぁ! |
スナイダー | なんだ、おまえは。 |
??? | ──絶対非道。 |
アウトレイジャー | グアアァア……! |
スナイダー | アウトレイジャーが消えていく……。 今の力は、一体……? |
??? | 準備運動はこんなモンかねぇ。んじゃ、あばよ。 |
スナイダー | 待て! |
??? | は? なに。俺、忙しいんだけど。 |
スナイダー | 教えろ。 今の力はなんだ。 |
??? | おいおい、なんだお前? 俺、今コーフンしちゃってんだよ? 知りたいなら痛い目見る覚悟はできてんだろうなァ! |
スナイダー | はぁっ、はぁっ……! |
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??? | くくっ、ブハハハっ! 古銃のくせになかなか粘るじゃねぇか。 |
??? | ……面白ぇ。 おい、高貴でも非道でもどっちでもいいが、 お前が強くなったらまた遊んでやるよ。じゃあな。 |
スナイダー | ……チッ……! |
スナイダー | …………。 |
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エンフィールド | あっ、その格好……また勝手に戦っただろう! 服がボロボロじゃないか! |
エンフィールド | そんなんじゃ、絶対高貴には目覚められないよ! |
スナイダー | ……騒々しい。 |
エンフィールド | あっ、スナイダー! 君はまたそうやって、話の途中でっ! |
スナイダー | ……どんなものかもわからない絶対高貴を このまま闇雲に追い求めたところで、 本当に目覚められるとは思えん。 |
スナイダー | 絶対高貴が駄目なら、あいつが使っていた力…… ──絶対非道を手に入れればいいんじゃないか? |
アウトレイジャー | 殺……ス!! |
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スナイダー | クッ……! |
スナイダー | 俺は、あの力が欲しい。 |
??? | ──絶対非道。 |
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アウトレイジャー | グアアァア……! |
スナイダー | 現代の戦場に立ってもなお、 歯向かうもの全てを薙ぎ払うに能(あた)う、 圧倒的な力── |
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スナイダー | 絶対非道、が! |
スナイダー | …………! |
スナイダー | これは、あいつが使っていたのと同じ……。 |
スナイダー | ──心銃! |
アウトレイジャー | グアアアア……!! |
スナイダー | ふ、ははは……! 手に入れたぞ……! |
スナイダー | 絶対高貴に代わる力を──! |
エンフィールド | はぁ……どうしたら絶対高貴になれるんだ。 もっと、鍛錬を……! |
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スナイダー | ……おい、エンフィールド。 |
スナイダー | まだ絶対高貴にこだわっているのか。 そんなものより、おまえもこの力を使えばいい。 |
スナイダー | ──絶対非道。 |
エンフィールド | なっ……! その力は……!? |
スナイダー | 絶対非道だ。どうだ? この力があれば、絶対高貴になれなくても── |
エンフィールド | なんて、禍々しい……! |
スナイダー | なに? |
エンフィールド | 君は、一体どこで何をしたんだい? 絶対高貴に目覚めることを放棄して、 そんな力を手に入れてくるなんて……! |
エンフィールド | それは、誇り高き僕ら貴銃士が使うべき力じゃない! そんなものを使うのは、金輪際やめるんだ! |
スナイダー | 何を寝ぼけたことを言っている。 絶対高貴だろうが絶対非道だろうが、 強大な力であることは変わらないだろう。 |
エンフィールド | 大違いだよ!!! |
エンフィールド | 何度言ったらわかるんだい!? 僕らは偉大なる大英帝国の銃! |
エンフィールド | 革命戦争の貴銃士のように、輝かしい光をもって 悩める人々の希望となる必要があるんだ! なんでそのことが理解できないんだよ、君は!! |
エンフィールド | ああ、弟が絶対非道なんて誤った力に 手を伸ばしたと知られたら、なんと言われるか……! |
エンフィールド | だめだ……駄目だ駄目だ駄目だ!! 絶対に許さない!! |
スナイダー | …………。 |
エンフィールド | 聞け、スナイダー! そんな力はすぐに手放すんだ。 今なら、きっと間に合う! |
スナイダー | ──黙れ。 |
エンフィールド | ぐっ……。 |
エンフィールド | ……スナイ、ダー……。 |
スナイダー | おまえにも、わからせてやる。 力こそが全てなんだとな。 |
エンフィールド | …………。 ……っ。 |
---|---|
エンフィールド | ん……。 ここは……? |
エンフィールド | うっ……頭が……! |
エンフィールド | (そ、そうだ。 たしか、いきなり殴られて──) |
エンフィールド | なんだ、これ……!? |
エンフィールド | (動けない……! 椅子に縛りつけられてる!?) |
エンフィールド | (ここはどこだ? どうやって抜け出せばいい? 何か使えそうなものは……!) |
エンフィールド | (あ、あそこにテーブルが……) |
エンフィールド | ……っ! |
エンフィールド | (あれは……! 僕の本体──エンフィールド銃。 それと……工具箱……) |
エンフィールド | まさか……! |
スナイダー | ほう、目が覚めたのか。 |
エンフィールド | ……っ、スナイダー! |
エンフィールド | どういうつもりだ! すぐに縄を解いて── |
スナイダー | ちょうどいい。 これからおまえを改造してやろうと思っていたんだ。 おまえも、自分が変わる様を見ておきたいだろう? |
エンフィールド | や、やめろ……! それだけは……っ、改造だけは嫌だ……っ! |
スナイダー | 騒がしいな。 ……まったく。泣き言ばかりほざく口なら、 塞いでおけばよかったか。 |
スナイダー | さて、と……。 |
エンフィールド | やめるんだ、スナイダー! い、嫌だ、やめてくれ──! |
エンフィールド | ──うわぁぁあぁぁぁっ!!! |
スナイダー | うっ……! |
エンフィールド | やめろ、スナイダー! |
スナイダー | 俺の邪魔をするな! おまえには言ってもわからんのだろう? なら、改造してその身に知らしめるしかない。 |
スナイダー | なれもしない絶対高貴にしがみつかず、 絶大な絶対非道の力を使うべきだとな……! |
エンフィールド | い、嫌だ! そうだ……僕を君に改造したら、 君は僕の弟じゃなくなる! |
エンフィールド | スナイダー、君は大切な弟なんだ! 僕はそんなこと嫌だよ! |
スナイダー | ……! |
スナイダー | ぐっ……! |
エンフィールド | ごめん、スナイダー……。 |
スナイダー | く、そ……── |
スナイダー | ん……ここは──。 |
---|---|
エンフィールド | ああ、起きた? |
スナイダー | エンフィールド……。 |
エンフィールド | ほら、食事を持ってきたよ。 お腹が空いただろう? |
スナイダー | いらん。 ……どういうつもりだ? |
エンフィールド | ……もうこれ以上、君を野放しにはしておけない。 絶対非道を使い、僕を改造しようとして……。 |
エンフィールド | だから君にはしばらく、ここで頭を冷やしてもらうよ。 もう二度とあんなことはしないと、 心から誓えるようになるまで……ね。 |
スナイダー | …………。 |
エンフィールド | 絶対非道は封印して、使えなくするんだ。 ここで静かに、絶対高貴になる方法について、 考えを巡らせるといいよ。 |
スナイダー | ……断る。 |
エンフィールド | スナイダー! |
スナイダー | せっかくの力を使わない手はないだろう。 |
エンフィールド | はぁ……。 やっぱり、ここで反省してもらうしかないな。 |
エンフィールド | 食事は僕が運ぶから安心して。 マスターたちには、君は寝込んでるって言っておくよ。 |
スナイダー | …………。 |
エンフィールド | ああ、安心してくれ。 いつまでも君を閉じ込めておくつもりはないよ。 |
エンフィールド | あまり長い期間君がいないと、 流石にバレてしまうからね。 君が心を入れ替えたら出してあげる。 |
エンフィールド | 僕は、なるべく優しい兄でいたいんだよ。 だから、君には僕の言うことに ちゃんと従ってほしいんだ……。わかるね。 |
エンフィールド | ……じゃあ、僕はもう行くよ。 |
スナイダー | …………。 |
スナイダー | ……チッ。 |
スナイダー | ……くそっ、忌々しい鎖だ。 絶対非道を使ってみるか……? |
スナイダー | だが、絶対非道では足ごと吹き飛びそうだな。 それは最終手段にしておくか。 |
──ガシャ! ガシャン!
スナイダー | ……ん? 外れたぞ。 |
---|---|
スナイダー | なんだ。よく見れば随分古い枷だな。 かなり腐食している。道理で脆い。 |
スナイダー | さて……これからどうするか。 |
スナイダー | このまま逃げ出してもいいが…… この状況は使えそうだな。 |
スナイダー | しばらくは、おとなしく従っているフリをしておくか。 |
スナイダー | ……そうして、エンフィールドに 監禁される日々が始まったというわけだ。 |
---|---|
スナイダー | もっとも、あいつが不用意だったせいで、 実際のところ俺は自由だったんだが。 |
マークス | マジかよ……。 |
スナイダー | 今さら嘘を吐く必要はない。 |
ジョージ | でも、さっき、2週間は閉じ込められてるって……。 |
スナイダー | ああ、それは嘘だ。 |
マークス | つまり、あんたは自由にこの部屋を出入りできたと? |
スナイダー | そうだ。 |
マークス | なるほどな……それで夜中に城内をふらついて、 幽霊の噂が立ったってわけか。 |
スナイダー | 別に、うろついていたのは城内だけじゃない。 身体も鈍るし、絶対非道の力もある。 憂さ晴らしにアウトレイジャーを倒しにも行った。 |
スナイダー | 森でおまえたちのことを見かけたこともあったな。 |
主人公 | 【あのときの貴銃士!?】 【あれはスナイダー!?】 |
マークス | カサリステかどこかから 派遣された貴銃士だと思っていたが…… まさかあんただったとはな。 |
ジョージ | じゃあ、もしかしてあの時、 オレが感じた気配も……? エンフィールドがオレたちと一緒にいたのも見てた? |
スナイダー | ああ、エンフィールドが癇癪を起こした時のことか。 それも見ていた。 ……今さら気づいたのか? |
マークス | 気づくわけねーだろ。 古銃が絶対非道になるなんて、思いもしなかった。 |
マークス | ……つーかあんた、俺らが来なくても逃げられただろ。 なんで大人しく監禁されてるフリしてたんだよ。 |
スナイダー | 1つは……今のイギリスとマスターのために 戦ってやるのが癪だったからだ。 |
ジョージ | は? |
スナイダー | エンフィールドはマスターを大事に思っているようだが 俺は奴に対して特に思い入れはない。 絶対高貴になりたかったのも、自分のためだ。 |
スナイダー | そもそも、貴銃士を象徴として 飾り物にしようという考えが気に食わん。 |
スナイダー | それに疑問を持たないエンフィールドもな。 |
マークス | まあ、頷ける部分もあるな……。 俺たちは銃で、飾りじゃない。 |
ジョージ | …………。 |
マークス | んで? さっき“1つは”って言ってたけど、 他にも理由があるのか? |
スナイダー | ああ。エンフィールドに少し仕返しがしたかった。 |
スナイダー | たまたま枷が壊れていたから未遂に終わったが、 こんなところに監禁されて大人しく引き下がれるか。 だから、監禁されているフリをして機会を窺っていた。 |
主人公 | 【ここに導いた理由は?】 【なぜ助けを求めた?】 |
スナイダー | ……エンフィールドは、 ブラウン・ベスにご執心のようだったからな。 |
スナイダー | 中身は違うが、おまえ── ジョージにも心酔していたから 使えると思って近づいた。 |
スナイダー | エンフィールドは、俺がどうこうするより、 おまえに失望された方が堪えるだろうからなぁ。 |
スナイダー | 優等生の皮をかぶった兄が弟を監禁していると知らせ、 敬愛する師匠とやらに軽蔑されれば、 ちょうどいい仕置きになるだろう? |
ジョージ | オレを利用したってことか……。 |
スナイダー | ああ。途中まではうまくいったが、 エンフィールドがああなるのは予想外だったな。 |
マークス | はぁ……むちゃくちゃ過ぎるだろ……。 |
主人公 | 【巻き込み事故だ……】 【つまり、兄弟喧嘩だった?】 |
スナイダー | そうとも言える。 そもそもの原因は、頑ななエンフィールドにあるから、 文句ならあいつに言うことだな。 |
ジョージ | ……あのさ。 こんな回りくどい実力行使しなくても、 話し合ったらよかったんじゃないか? |
マークス | そうだな。スナイダーもエンフィールドも 貴銃士になってて、喋れるようになったんだ。 話をすればよかった。 |
スナイダー | ……話しても無駄だ。 あいつは絶対非道の力を、 全否定していたんだからな。 |
ジョージ | そりゃ、同じ古銃の弟が絶対非道になったら、 エンフィールドもびっくりするって。 |
マークス | っていうか、そもそもなろうとして、 古銃が絶対非道になれるもんなのか? あんた、一体どうなってんだよ。 |
スナイダー | 知らん。使おうとしたら使えた。 |
主人公 | 【過渡期の銃だから?】 【古銃と現代銃の狭間だから?】 |
マークス | それって、どういうことだ? |
スナイダー | 原理はどうでもいいだろう。 絶対高貴は使えんようだから、絶対非道とやらを 試してみたらできた。事実はそれだけだ。 |
ジョージ | なんか信じらんねぇけど……。 この目で見たし、信じるしかねーよなぁ……。 |
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