イベントストーリー:夜明けのConflict

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開催期間:2021年11月29日~12月12日
(復刻:2023年3月13日~3月20日)


第1話:プロローグ

ジョージおーい、こっちこっち!
すっげぇ面白い草が生えてるんだ!
十手ジョージ君、あんまり急ぐと危ないぞ……!
ライク・ツーったく、あいつは……。
キャンプじゃねぇっつってんのに。
十手はは……。
しかし、何事も楽しむ姿勢は見習いたいもんだ。
マークス…………。

遡ること数日──。

マークス……野営訓練?
ラッセルああ。
ラッセル今後、〇〇君は、君たち貴銃士たちと共に
任務に当たることがより一層増えていくだろう。
ラッセル市街地への派遣であれば、
衣食住を確保することは簡単だが……
山間部や、荒廃した村々となるとそうはいかない。
ラッセルいかなる状況であろうとも、
〇〇君の健康を維持しつつ、
任務を続行するための訓練が必要だ。
ラッセルそういうわけで……
君たち4人と〇〇君の5人で、
野営訓練を決行する!
主人公【イエッサー!】
マークスマスターと訓練か。
同行するのは、俺1人でいいと思うんだが?
ジョージこういうのは人数が多い方が楽しいって!
キャンプファイヤーとかしようぜ☆
ラッセル5人で、と言ったばかりだろう……。
それに、これは訓練であってキャンプではないぞ。
十手野営か……初めての経験だなぁ。
皆で焚き火を囲んで、飯ごうで米を炊いて……。
うまくやれるか心配だが、頑張るとしよう!
ライク・ツー……おい、ラッセル。実戦想定の訓練はなしなのか?
こんなお遊び気分の奴らと野営訓練しても、
なんの意味もねぇだろ。
ラッセルいや……そんなに簡単な訓練ではないぞ。
ラッセル君たちが向かうのは、世界連合が保有する、
山間部の広大な訓練地だ。
ラッセル人里から離れていて、頼れるのは自分たちしかいない。
携行するのは、連合軍の基礎装備と半日分の食料のみ!
その状態で、3日間過ごしてもらう。
ライク・ツーへぇ……? 3日間ってのは生温いが、
まあまあ本格的なサバイバル訓練ってわけか。
ラッセルああ。
君の言う通り、実戦想定の訓練は組み込んでいないが、
相手は厳しい自然だ。くれぐれも油断をしないように。
ラッセル訓練の継続が困難な事態に陥った場合のみ、
訓練中断の緊急連絡が許可される。
それ以外での通信はナシだ。
十手つまり、よほどのことがない限り、
連絡も取れないってことか……。
うう、なんだか緊張してきたな……。
ラッセル全員で協力して、サバイバルを見事成功させてくれ。
健闘を祈る!

訓練初日を迎え、〇〇たちは、
深い森の中を軽快に進んでいた。

ジョージほらこの草!
セクシーな唇みたいな花がついてるだろ!?
十手うぉっ!? な、なんと珍妙な!
ライク・ツーこれってジャングルに生える植物じゃねぇか?
どうなってんだ、この森は……。
主人公【探索しがいがあるね】
【怪しい植物には気をつけないと】
マークス……おい、お前ら。
マスターを無駄に歩かせるな!
訓練は始まったばかりなんだぞ。
マークスマスター、少しでも体力を温存した方がいい。
荷物が重いだろう? 俺が半分持つ。
ライク・ツー……おい、マークス。余計なことすんな。
マークス余計……? 何がだ。
ライク・ツー〇〇は子守りが必要なガキじゃねぇ。
士官候補生だ。
ライク・ツー自分の荷物も持てねぇようなヤワな訓練してねぇだろ。
甘やかすんじゃねぇよ。
これくらいでへばるようなら置いていく。
マークス……なんだと?
ライク・ツーお前は〇〇を無駄に甘やかして、
この程度の荷物も運べねぇ雑魚にする気らしいからな。
俺が迷惑するからやめろって言ってんだよ。
ライク・ツー……おい、〇〇。
お前が途中でへばって遅れたら、そのまま置いていく。
いいな。
ライク・ツーもし生半可な鍛え方してたんなら、
山の中で一晩置き去りにするくらいで
ちょうどいい薬になるだろ。
十手ライク・ツー君、それはさすがに冗談だろう……?
夜の山に置き去りって……。
ライク・ツーいや、本気だけど。
〇〇がちゃんと鍛えてりゃ、
なんの問題もないはずだ。
主人公【大丈夫】
【これくらいの荷物で遅れたりしない】
ライク・ツーほらな。
ジョージでも、大変なときは助け合うもんだろ?
オレは、〇〇が遅れそうになったら
手伝うぞ!
十手もちろん、俺もだ!
ライク・ツーどいつもこいつも……。
実戦でもそうやってお前らが荷物持ちすんのか?
ライク・ツー余計な荷物背負い込んで、
動きをトロくして敵のいい的になろうってか?
……ハッ、笑える。
マークスおい、いい加減にしろよ。
マークス俺たちはマスターの貴銃士だ。
指示をするのはマスターで、あんたじゃない。
だから、指示に従う理由もない。
マークスそもそも……あんたは信用ならない。
マスターのことを、
大事に考えてないような奴だからな。

ライク・ツー〇〇、耐えろよ!
ライク・ツーどんな手段を使っても、俺は……、
僕は二度と、負け犬にはならないっ!
ライク・ツー──絶対非道!

マークス絶対非道がマスターを苦しめる力だとわかってるのに、
あんたは平気で力をふるって、マスターを傷つける。
マークスあんたは、自分のために
マスターを利用しようとしてる……そんな気がする。
ライク・ツー…………。
ライク・ツーじゃあお前は、〇〇が傷つくからって
絶対非道を使わずに、アウトレイジャーにやられて
一緒に死ぬってのか?
ライク・ツー馬っ鹿馬鹿しい。
甘い奴だってのはわかってたが、
まさか脳ミソまで砂糖漬けだったとはな。
マークスなんだと……!
十手ちょ、ちょっと!
2人とも、喧嘩はやめにしよう!
十手物資も少ないし、日没までの時間も限られてる。
ラッセル教官にも言われた通り、
ここは協力して、3日間乗り切っていかないと……!
ジョージ十手の言う通りだって!
なっ、〇〇!
主人公【喧嘩はそこまで】
→マークス「……マスターが、そう言うなら。」

【野営の準備を急ごう】

→十手「そうだな……!
やらなくちゃならないことが山ほどあるぞ。」
ライク・ツー……ふん。
十手あっ、ライク・ツー君!
待ってくれ……!
マークス…………。
主人公【マークスにお願いがある】
マークスあ……ああ。
もちろん、なんでも言ってくれ。
主人公【ライク・ツーと、手を取り合える?】

手強い敵であるアウトレイジャーに立ち向かう上で、
2人には手を取り合って戦ってほしいと、
〇〇はマークスに伝える。

マークスは今でも十分頼もしいが、
今後戦いが激化する可能性を考えると、
お互いに力を合わせることを覚えてほしい、と。

マークスマ、マスター……。
マークス…………。
マークス……わかった。
努力、してみる……。

第2話:食料を確保せよ!

──3日間の訓練の拠点となる
野営地に適した場所を探して歩くことしばらく。

ジョージWow! このあたりとかいいんじゃないか!?
地面が平らで、ゴツゴツしてないし!
十手確かに、ここなら野営にもってこいだな。
それじゃあ早速、食糧確保といくか!
ライク・ツー……お前ら、気合入れろよ。
山歩きでただでさえ筋肉が消費されちまってんのに、
タンパク質補給ができないとかマジ最悪だからな。
ライク・ツー全力で、何か肉を確保するぞ。
十手おお……ライク・ツー君は気合十分だな……!
俺も負けないぞ! いざ、食料確保!
ジョージGo! Go~!
マークスマスターの食糧は、俺が確保する。
俺に任せてくれ、マスター!

マークスむ、これは……。
マークス……木の実だな。
赤くて美味そうだ。
早速マスターのところに──
ジョージお、なんだそれ!?
美味そうだな~。もーらいっと!
マークスおい、ジョージ!
それはマスターに……。
ジョージもぐもぐ……ぐほぁっ!?
マークスどうしたんだ、故障か!
ジョージうぐ……〇〇が食べなくてよかった……。
酸っぱさと苦さとえぐみが同時に襲ってきて……。
ぐはっ!
マークスジョージ……!
そんな……のたうち回るほどの味なのか……。
マークス美味そうな見た目に騙されてしまった。
俺もまだまだだな……。

ライク・ツーなぁ、これ食えるんじゃねーのか。
十手ちょっと待ってくれ、今確認するよ。
えーっと……そのキノコは……。
十手うん、食べられそうだ!
ライク・ツー……なんだ? その本。
十手ああ、これかい?
恭遠教官が持たせてくれたんだ。
『食べられる野草デラックス』という図鑑だよ。
十手野草やキノコの中には、毒のあるものも多いからね。
うっかり食べないようにと、
わざわざ街の書店で買ってきてくれたそうだ。
十手いやぁ、恭遠教官は立派な御仁だよ。
若くして世界連合の大事なお役目に就いていて、
でも驕らずに、こうして細やかな気遣いをしてくれる。
ライク・ツーふぅん……。
ライク・ツー……なぁ、あの辺のキノコはどうなんだ?
十手むむむ……、おお!
これは食べられそうだよ。
十手裏側を指でぎゅっと押すと……ほら、青くなった。
図鑑にも、食用として問題ないと書かれているな。
ライク・ツー青って……食欲湧かねぇ色だな。
まぁいい。贅沢は言ってらんねぇからな。
十手ははっ、美味そうな色とは言い難いが、
自然の神秘を感じるね。
……よし、これは確保しておこう。
十手キノコはこれくらいにして……おや?
あの草は、もしかしてイタドリじゃないか?
ライク・ツーあ……? トリ?
十手鳥じゃなくて、植物の名前だよ。
日本でよく見かける野草なんだが……。
へぇ、この国にもあるんだなぁ。
十手少しアクが強いが、湯がいて水にさらしておけば、
明日にはおひたしにして食べられる。
俺に任せてくれ。
十手それに……
あっちは接骨木(せっこつぼく)だね。
ライク・ツーセッコツ、ボク……?
十手ああ。漢方薬にも使うし、
新芽なんかは天ぷらにできるはずだよ。
十手セッコツボク……セッコツボク……
んー、図鑑には載ってないのかな……。
十手……ああ!
この国ではニワトコと呼ばれてるみたいだ。
十手そうかぁ……日本から遠いこの国でも、
似たような草木はあるんだなぁ。
ホッとするというか、懐かしいというか……。
ライク・ツーお前……たまには役に立つんだな……。
十手えっ! そ、そうかな……?
十手……って、たまには!?

第3話:食料を確保せよ! 2

ジョージおーい! 十手、ライク・ツー!
十手おっ、ジョージ君にマークス君。
それに、〇〇君も。
主人公【順調そうだね】
→ライク・ツー「珍しく、十手のおっさんが役に立ってな。」

【キノコに山菜だ】

→十手「恭遠教官に渡された本のおかげでね。
なんとか、食べられそうなものを色々集められたよ。」
マークス……おい、ライク・ツー。
偉そうなことを言っていたが、あんたは収穫なしか?
ライク・ツーはぁ? んなわけねーだろ。
ちゃんと見つけてる。
……あそこの木になってる果物とかな。
マークス……?
それで、補給はできたのか?
ライク・ツーいや。誰か取ってこいよ。
俺は木登りなんて御免だね。
マークスは……?
マスターのための食料を見つけておいて、
取りに行かない意味がわからない。
ライク・ツー〇〇のためのって……貢ぎ物かよ。
つーか、お前と一緒にすんな。
とにかく、俺は木登りなんてしない。
マークスライク・ツー……あんた……。
ライク・ツーな、なんだよ。
マークスあんた、まさか……
高いところが怖いのか?
ライク・ツーは……!?
ちげーよ、んなわけねぇだろ!
ジョージなぁーんだ!
それなら早く言ってくれよ!
オレが取ってくるからさ☆
ライク・ツーだから、ちげけよ!
……ムダに汚れるのが嫌だっただけだ。
ライク・ツーはぁ……まぁいい、見てろ。
あんなもん、俺にかかればすぐ取れるっての。

ライク・ツーは渋々と言った様子で、木に登り始めた。
普段から徹底的に鍛えている成果なのか、
力強く、しかし軽々とした見事な動きだ。

十手おおー!
ライク・ツー君は木登りまで上手なのか。
いやぁ、猿にも勝る手練れっぷりだ!
ライク・ツーおい、誰が猿だ、ふざけんな!
ライク・ツー……って、うわっ! 虫っ!
ライク・ツーくそ……だから木登りは嫌だったんだよ!
ああ! 気持ち悪っ!

ぶつくさと文句を言いつつも、
ライク・ツーは果物が実っているあたりまで到達する。

ライク・ツーほら、受け取れ。
マークスうおっ!?
おい、ライク・ツー! いきなり投げるんじゃねぇ!
ジョージHey! ライク・ツー!
こっちにパスくれよ!
十手んん……! 甘い匂いがする。
こいつは美味そうだ……!
マークス…………。
主人公【マークス?】
【どうかした?】
マークスマスター。
美味そうに見えるものを信用したらだめだ。
マークスこういう時は……
まずはジョージが食べるのがいい。
ジョージええっ、オレは毒見役!?
ひどいぞ、マークス!
ジョージま、今度こそは美味しそうだし、別にいいけどさ~。
いただきまーす!
ジョージもぐ、むぐ……。
ジョージウッ……!?
十手ジョ、ジョージ君!?
マークスやっぱりか……。
ジョージう……。うぅ……!
ジョージ……美味いっ!
マークスは……?
十手……本当だ、これは絶品だよ!
ほっぺたが落ちそうだ!
主人公【美味しい!】
【マークスも食べてみて】
マークスマスター……!
マスターに美味しいものを一番に渡して、
笑顔にするのは俺の役目なのに……!
ライク・ツー……はっ、ほら見ろ。
一番役に立ってねぇのはお前じゃねーか、マークス。
マークスくっ……!
ジョージライク・ツーのおかげで、
デザートには困らなそうだなっ!
マークス…………。
マスターが腹を空かせないように役立ったことは……
まぁ……認めてやる。
ライク・ツーそれが認めるって顔かよ。……つーか、
お前に認められる必要なんてねーんだけど?
マークス&ライク・ツー……フン!

第4話:闇に潜むもの

マークス&ライク・ツー…………。
十手え、えーと……。
気を取り直して、野営の準備に戻ろうか!
ジョージだな! 
テントを張って~、あと、火おこしもしないと!
ライク・ツー……そういや、薪は集めたのか?
ジョージオレたちは集めてないぜ。
ライク・ツー火おこし以前の問題だな。
タンパク質も確保できてねぇし、
俺は薪集めがてら鳥かなんか狙ってくる。
ライク・ツー……〇〇。
お前、スポッターもできるんだろ? ついて来い。
マークスおい。マスターから手を放せ。
マスターの狙撃のバディは、俺の役目だ。
マークスアサルトライフルのあんたより、
狙撃銃の俺の方が、正確に獲物を撃ち抜けるしな。
ライク・ツー別にいいけど。
足引っぱんじゃねーぞ。
マークスあんたの方こそ。
主人公【喧嘩しない】
→マークス「……すまない、マスター。」

【薪拾いも借りも頑張ろう】

→マークス「……わかった、マスター。
全力で任務にあたると誓おう。」

マークス、ライク・ツー、〇〇で
よく乾いた枝を拾い集めていく。

マークスかなりの量になったな。
マスター、重くはないか?
主人公【大丈夫だよ】
【まだまだ持てる】
マークスさすがマスターだ。
これならライク・ツーの野郎も、
何も文句は言えないだろう。
マークス……ん?
あれはなんだ?

マークスの視線の先には、
薄闇の中に隠れるように佇む建物があった。

主人公【……なんだろう?】
→マークス「明かりはついていない……廃墟ってやつか。
もし訓練中に天候が悪くなったっ時は、
あそこで雨風をしのぐのもいいかもしれないな。」

【人の気配はなさそうだ】

→マークス「ああ。
……中が綺麗なら、
野営はやめてあそこに泊まるのもありか……?」
ライク・ツー見た感じはボロそうだけどな。
ま、土砂降りやらになった時は、
濡れ鼠になるよりマシかも。
マークス…………。
マークスあの建物、なんつーか……。
あれに似てるな。
ライク・ツー……あれ?
マークス士官学校の敷地内にある、立ち入り禁止の森だ。
あんたがあそこに行ったのは銃の時だけだから、
わからないかもしれないが……。
ライク・ツー立入禁止区域にある建物っつーと……
世界帝時代の遺物か。
同じなのは、廃墟ってとこだけだろ。
マークスそうか。なら、どうでもいい。
ライク・ツーあの廃墟のこと、
戻ってもジョージには秘密にしとけよ。
マークスなぜだ?
ライク・ツーあいつのことだから、
「探検に行こう」とか言い出しそうだろ。
マークス……確かにな。

その時、背後の森で、何かが動く気配があった。

マークスん……?
なんだ? ジョージと十手か?

茂みが揺れる音が聞こえた方へ、
〇〇とライク・ツーも視線を向ける。

主人公【2人が手伝いに来てくれたのかも】
ライク・ツーけどよ、十手のおっさんはともかく、
ジョージが近づいてきてんならもっと騒がしいだろ。
マークス&ライク・ツー…………。

マークスとライク・ツーが、
それぞれ自分の銃を素早く構える。

アウトレイジャーウゥゥ……殺、ス……。
マークスアウトレイジャー!?

第5話:すれ違う2人

マークスなんでアウトレイジャーが!
ここは連合軍の敷地なんだろう……!?
アウトレイジャー ウゥ……殺ス……壊、ス……!
ライク・ツー……待て、見ろ。
あいつら、どうも動きがトロい。
……弱ってる?
ライク・ツー軍に撃退されて、逃げてきたのか……?
ま、なんにしろ3体なら問題ないだろ!
ここで止めを刺してやる──
マークスいや、待て!
ライク・ツーああ!?
マークスジョージたちが近くにいるんだ。
あんたの銃で応戦しながら戻って合流するべきだ!
ライク・ツーはぁ? んなこと言ってる場合か?
この場で絶対非道でケリをつける。
わざわざ逃げ戻る必要なんかねぇ。
マークスいや、必要だ。
あの力を使えばマスターが傷つく。
せめて、すぐに治療できるように──
ライク・ツーおい、甘ったれてんなよ!
戦ってれば誰だって無傷じゃいられない。
〇〇だって当然、そんなこと覚悟してる。
ライク・ツーてめぇの勝手でウジウジしてんじゃねーよ!
マークスだが……!
主人公【内輪揉めしてる場合じゃない】
→マークス「マスター……。」

【アウトレイジャーに対処を】

→マークス「マスターが言うなら……了解した。」
マークスあいつと協力するのが、マスターの望みだから……。
わかった。あいつの判断に──委ねてみる。
ライク・ツーフン……。
最初からそうしとけっつの!
ライク・ツー──絶対非道!
アウトレイジャーウゥゥ……!
ライク・ツーチッ、仕留め損なった……!
もう1発だ。今度こそ消し飛ばしてやるよ。
マークスおい、ライク・ツー!
マスターの負担になるような戦い方すんじゃねぇ!
ライク・ツーお前にはマスター以外の語彙はねぇのかよ。
俺に文句行ってねーで、お前も合わせろ!
ライク・ツー心銃──!
マークス……っ! マスター!
薔薇の傷が悪化している!
主人公【これくらい……】
【気にしないで】
アウトレイジャーグ……アァァア! 殺……ス!
ライク・ツーおらおらおら! さっさとくたばれ!
マークスあの野郎……!
マスター……やはり俺には、無理だ。
主人公【……!?】
【マークス?】
マークス俺はここには……いられない!
あいつがこのままマスターを傷つけるのを、許せない!

マークスは〇〇を抱え上げると、
アウトレイジャーたちのいない方へと駆け出す。

ライク・ツーおい、どこに行く! 逃げんのか!?
マークスあいつを信じてみようかと思ったが……
俺にとって、一番大切なのはマスターだ。
そこは絶対で、揺らがない。
マークスあいつの判断は、マスターを傷つける。
だから俺は……マスターの安全を最優先に動く!
ライク・ツーあいつ……!
ふっざけんじゃねーぞ!!!
アウトレイジャー壊、ス……!!
ライク・ツークソッ……また出やがった!
……ッ、心銃……!
アウトレイジャーグォァァ……。

ライク・ツーの攻撃がアウトレイジャーを貫くが、
攻撃から逃れた1体が、
〇〇たちの方へと襲いかかってくる。

ライク・ツーほらほら、そっちに1体行ったぞ!
どうすんだ? ああ?
マークスなっ!? ライク・ツー!
あいつ……やりやがったな!!
アウトレイジャー殺ス、コロス……ッ!
マークスマスター、全力で逃げるぞ!
主人公【駄目だ、追いつかれる!】
【絶対非道を使って!】
マークス……ッ、くそっ……!
すまない、マスター。
マークス……絶対非道!
アウトレイジャーアァァ……。
マークスマスター!
傷の具合は!? 見せてくれ!

〇〇に駆け寄ったマークスは、
右手に刻まれている傷の具合を確認する。
薔薇の傷は手首付近まで進行し、血を滲ませていた。

マークス……ッ、ライク・ツー、てめぇ……!

マークスがライク・ツーの方へ向かっていき、素早く拳を振るう。
しかし、ライク・ツーはそれを掌で受け止め、2人は睨み合った。

ライク・ツー……何すんだよ。
マークスあんたの方こそ何しやがる!
あれくらい、あんたなら漏らさず倒しきれたはずだ!
俺を困らせるために、わざと手を抜いたんだろう!?
マークスあんたが仕留めてれば……
マスターを無駄に苦しめずに済んだんだぞ!
ライク・ツーはぁ?
ライク・ツーてめぇがグダグダ言わずに最初からさっさと戦って
一撃で仕留めてれば、〇〇の傷も
大して悪化せずに済んだんじゃねーの?
ライク・ツーそれを傷つけたくないだのなんだのと
アホみてぇな我儘ばっかり言いやがって……!
一回銃に戻れば治るかと思ったわけ! ははっ!
マークスなっ……!
ライク・ツーはぁーあ……。
これ以上馬鹿の相手はしてらんねぇ。

そう吐き捨てると、ライク・ツーは
〇〇たちに背を向けて、立ち去ってしまった。

第6話:廃墟の奥に

ライク・ツーの足音が遠ざかっていく。
夜が近づく森ではぐれるのは得策ではないため、
〇〇が促し、追いかけることにした。

マークスおい、勝手な行動をするな!
マスター、やっぱりあいつのことなんか放っておいて、
ジョージと十手のところに戻ろ──
マークス…………。

すっかり暗くなった周囲を見回して、マークスが沈黙する。

立ち並ぶ木々はどれも同じに見えて、
足跡を残さないように動いていることも仇となり、
元来た方角がどちらなのかも怪しい。

ライク・ツー……で、戻れるのか?
マークスそれは……。
あんたの方はどうなんだ。
ライク・ツー……大体の位置はわかる。
けど、目印はつけてないから確実じゃない。
下手に動けば立派な遭難だな。
マークス遭難なんかするわけにはいかない。
そうだ、銃声でジョージたちに合図をして──
ライク・ツーついさっきアウトレイジャーが出たことを忘れたのか?
音に反応して寄ってくるのがあいつらならいいが、
アウトレイジャーだったら最悪だぞ。
マークスじゃあ、あんたに何か考えはあるのか?
ライク・ツー……俺は、さっき見かけた廃墟に行く。
雨風はしのげるだろうし、
何か保存食でも見つかるかもしれねぇからな。
マークス…………。
いつどこから何が現れるかわからない森より、
建物の中の方が安全、か……。
マークスマスターはどう思う?
主人公【廃墟に行ってみよう】
【廃墟ならジョージと十手も見つけやすい】
マークス了解した。
周囲を警戒しつつ、慎重に進もう。

月明かりを頼りに森の中を進み、
廃墟の前へとたどり着く。

ライク・ツー……鍵がかかってる。
仕方ねぇな、窓割って入るぞ。
ライク・ツーよし、と。
ほら、とっとと入ろうぜ。

ライク・ツーが鍵付近のガラスを割って窓を開け、
3人は建物の中へと侵入する。

主人公【……ちょっと気味が悪い場所だ】
→マークス「ああ……なんだかジメッとしてる。
ジョージなら湿気りそうだ。」

【雨風はしのげそうでいい】

→マークス「マスターは逞しいな。
さすが俺の自慢のマスターだ。」
ライク・ツー…………。
なんか、きな臭ぇな。
マークスん……?
どういうことだ、ライク・ツー。
ライク・ツー気づかねぇか?
この廊下も、そっちの部屋も……綺麗すぎるんだよ。
外見はどうみても廃墟なのに、内側はそうでもない。
ライク・ツー建物も、物だ。
人に手入れされなくなった途端、
物ってのは一気に劣化する。ってことは……。
マークスここには、今も人の手が加わっているということか。
ライク・ツーああ。
思えば、窓ガラスが1枚も割れてなかったのも妙だ。
マークス……マスター、こんなところからはさっさと出よう。
ライク・ツーいや、待て。
ここにいるのがただの世捨て人だとか、
無害な奴なら問題ないだろ。
ライク・ツーどんな奴がいるのか……
その面、拝みに行ってやろうぜ。
マークスおい、マスターを危険に晒す気か?
ライク・ツー何が危険かは、考え方次第だろ。
ここにいるのが無害な奴なら、
闇雲に外に出て夜の森で凍える方が断然危険だ。
ライク・ツーもし潜んでるのが敵でも、
ぶっ潰して俺たちがここを奪っちまえばいい。
主人公【……行ってみよう】
【2人がいれば心強い】
ライク・ツーほら、〇〇も賛成だってよ。
お前はどうする、マークス。
1人で逃げたいなら止めねぇ。好きにしろ。
マークスマスターが行くなら、俺も行く。当然だろう。

まずは1階から探索するが人気はなく、
空き部屋や、埃っぽい物置部屋だけだった。
続いて3人は階段を上がり、2階へと向かう。

マークス……明かりがついている。
外からは見えなかったぞ。
ライク・ツー見てみろ。窓にきっちり暗幕が張られてる。
外に明かりが漏れないようにしてたんだ。
マークス……っつーことは……。
ライク・ツーここに潜んでるヤツは、存在を悟られたくないんだろ。
いよいよ胡散臭ぇな。
逃げ出した凶悪犯が隠れ住んでたりして。
ライク・ツー……この部屋は、誰もいないみたいだな。
入ってみるか。

そこは、何かの研究室のようだった。
実験器具や、取り扱い注意と書かれた薬品が並び──
部屋の奥には、1枚の旗が飾られている。

マークスあの旗……授業で見たことがある。
確か、世界帝軍の旗だったな。
ライク・ツー……冗談半分だったけど、
逃げ出した凶悪犯って読みは、ある意味正解だったってわけか。
ライク・ツー山奥の廃墟を装った施設で、世界帝の旗のもと、
コソコソ怪しい研究をしてるとくれば……
正体は、親世界帝派のテロ組織──
主人公【トルレ・シャフ……】
ライク・ツーああ、だろうな。
マークス……危険すぎる。
すぐに出よう、マスター!
ライク・ツー俺は、このまま探索を続ける。
マークスは……? あんた、何考えて──
ライク・ツー世界各地のアウトレイジャーの出現には、
トルレ・シャフが関係してる可能性が高いんだろ。
なら、ここで何か手掛かりが掴めるかもしれない。
マークスだとしても、残るのは危険だ!
アウトレイジャーが出て戦いになれば、
ジョージたちがいないのに絶対非道を使うことになる!
マークスそうしたら、またマスターが傷ついて……。
ライク・ツー……あーあー、うるせぇな!
ライク・ツーいい加減にろ!
お前のその言い分にはうんざりなんだよ!
ライク・ツーアウトレイジャーが出現する原理や、
奴らへの対処法について何かわかれば、
それは〇〇の負担を減らすことに繋がる。
ライク・ツーだから、これはチャンスなんだ。
お前の大好きなマスターの任務を忘れたのか?
マークス……っ、違う……!
だが、あんたが言うことなすこと、全部信用できねぇんだよ!
マークスだから、俺はあんたに逆らう!
あんたとは違う道を選ぶ……!
ライク・ツーあっそ。好きにすれば。
元々、同じ道を歩みたいとも思ってねーし。
マークス俺の方だって──
???……おい、今何か聞こえなかったか?
マークス&ライク・ツー……!!

第7話:裏切り

マークスマスター、こっちだ!

マークスが〇〇を引っ張り、
机の下へと慌てて身をひそめる。
次の瞬間、2人の男が室内に入ってきた。

トルレ・シャフ研究員1誰もいない……?
だが、確かに誰かの声が聞こえたよな。
トルレ・シャフ研究員2ああ。登山者でも入り込んだのかもしれない。
建物内を捜索して始末しよう。
マークス(まずい……。
このままだと見つかるのも時間の問題だ……!)
ライク・ツー…………。

と、その時だった。
ライク・ツーが突然〇〇の腕を掴み、
堂々とした様子で立ち上がる。

主人公【……!?】
トルレ・シャフ研究員1な、何者だ!
ライク・ツーあ、勝手に入ってゴメーン。
僕、ライク♥ツーって言えばわかるよね?
見た目はちょっと……いや、だいぶ変わってるけど。
トルレ・シャフ研究員1な、に……?
トルレ・シャフ研究員2まさか、いや、そんな……。
ライク・ツーま、いきなり現れたらびっくりするか。
もうちょっとわかりやすく言ってあげるよ。
ライク・ツー──Great World Emperor.
トルレ・シャフ研究員たち……はっ!
ライク・ツー杖の1人から指示を受けてきた。
話のわかるやつはいるか?
トルレ・シャフ研究員2杖の方から直々に……!?
やはりあなた様は、偉大なる世界帝が呼び覚ました
貴銃士ライク♥ツー様……!?
トルレ・シャフ研究員1と、とんだご無礼を!

男たちが警戒を解き、ライク・ツーに跪く。

トルレ・シャフ研究員1すぐに気づけず申し訳ありません……!
話に聞いていたお姿とは、
ずいぶんと違っておられましたので……。
トルレ・シャフ研究員2ライク♥ツー様といえば、
長髪のツインテールだと思い込んでおり……!
ライク・ツーあー……、まぁな。それはいい。
ライク・ツーで、こっちは俺のマスターだ。
連合軍の内情を探るべく、士官候補生として潜り込んでる。
ライク・ツー当然、俺と行動を共にするから。
……ってことで、まずはこの施設の案内よろしく。
研究がどこまで進んでるのかも確認したい。
トルレ・シャフ研究員1かしこまりました!
どうぞ、こちらへ……。

男たちが、〇〇とライク・ツーを案内しようとする。

マークス……おい、待て!
ライク・ツー……ッ!
トルレ・シャフ研究員2なんだ、貴様は!
ライク・ツー……なんだよ、まだ生きてたのか。
マークスぐっ……!?

ライク・ツーは、マークスへ銃口を向けると……
躊躇いなく引き金を引いた。

主人公【……!!】

マークスの名前を呼びかけた〇〇の口を、
ライク・ツーが素早く塞ぐ。

ライク・ツー……黙ってろ。死にたくなけりゃな。

念を押すように〇〇をじっと見たあと、
ライク・ツーは倒れたマークスに近づき、
その身体を抱え上げる。

ライク・ツー窓を開けろ。
トルレ・シャフ研究員2はっ!
マークスてめぇ……何、を……。

ライク・ツーは、開け放たれた窓へと歩み、
ぐったりとしたマークスを押し出す。

ライク・ツーとっとと失せろ。
──あの世で仲間によろしくな。

マークスが、窓の外へと落ちてゆく。
〇〇が手を掴もうと駆け寄るが、
ライク・ツーがそれを阻み──。

──ドサッと、鈍い音が響いた。

主人公【(早く治療しないと……!)】
【(この状況で、一体どうすれば……?)】
トルレ・シャフ研究員2ライク♥ツー様、我々がとどめをさして参りましょうか?
ライク・ツーいや、放っておけ。
きっちり急所を撃ち抜いたから、出血多量で死ぬだろ。
ライク・ツーそれより、早く案内しろ。
軍を抜け出してきてるから、急いで戻らなきゃなんねぇんだよ。
トルレ・シャフ研究員2はっ!
主人公【(……急所を?)】
トルレ・シャフ研究員1ライク♥ツー様、こちらへ。
ライク・ツーほら、行こうぜ。「マスター」。

マークスう、……ッ。マスター……。
マークスく……そ……。頭、が……。

マークスの視界が、徐々に霞がかってゆく。
やがてその身体は、冷たい地面の上で動かなくなった。

第8話:危機を脱して

──数時間後。
隙を見て逃げ出した〇〇は、
倒れているマークスのもとへと駆け寄った。

ライク・ツーに撃たれたのは利き腕のようだが、
骨に損傷はなく、出血もそこまで多くはない。
気を失っているのは、頭を打ったせいだろうか。

マークスう……。
主人公【マークス!】
マークス……マスター……?
マークス……マ、マスター!!
無事か!? 酷いことはされてないか!?
主人公【大丈夫】
【何もされなかった】
マークスよかった……。
すまない、俺がそばにいたのに、こんなことになって……。
マークス……ん?
撃たれた傷が塞がってるし、頭も痛くない……。
マスターが治療してくれたんだな。
マークス……ありがとう、マスター。
それに、ごめん……マスターを、守れなかった。
マークスマスター、あいつは……ライク・ツーはどこだ。
俺が撃ち抜くから、安心してくれ。
主人公【ライク・ツーは、まだ中にいる】
→マークス「それなら、俺だけ戻って、
あいつらを残らず排除するか……。」

【ライク・ツーを撃ったら駄目だ】

→マークス「マスター……なぜだ?
あいつはマスターを危険に巻き込んで、
俺のことも撃ちやがった!」
マークスくそ……!
やっぱり、あいつを信じちゃいけなかったんだ。
マークストルレ・シャフもライク・ツーも、
まとめて始末してやる。だが……俺1人だと、
マスターの安全を確保できるとは言い切れない……。
マークスどうにかして、ジョージと十手と合流しよう。
態勢を整えたら反撃だ。
主人公【でも……】
【まだライク・ツーが敵だとは……】
マークスますたー、わかってるだろ。
あいつは俺たちを裏切ってたんだ!
マークスあいつこそ、トルレ・シャフのスパイだったってことだろ!
何か隠してるって、俺はずっと思ってたんだ!
マークス俺は……たとえマスターに恨まれようと、
マスターの安全を最優先に考える。
だから、無理やりにでも連れていく。

マークスは〇〇の手を掴むと、
月明かりを頼りに足早に歩き始める。

その時──夜露で濡れた落ち葉に足を取られ、
〇〇が転倒した。
そのまま運悪く、急な斜面を転がり落ちる。

マークスマスター!!
マークスマスター、大丈夫か!
……足をひねったのか?
マークスご、ごめん……。
俺が無理に引っ張ったから……。
マークスクソッ、俺はなんでいつもこうなんだ……!
マスターを守りたいのに、傷つけてばかりで……。
主人公【これくらい大丈夫】
【そんなに落ち込まないで】
マークスマスターは、優しい。
そういうところも大好きだ。
だけど……時々無性に、自分が情けなくなる……。

〇〇が、うなだれるマークスを
励まそうとした時だった。

十手おーい、〇〇君! マークス君!
ジョージあ、いたいた!
Hey! こっちこっちー!
マークスジョージ、十手……!
十手よかった、無事みたいだな!
しかし、2人ともこんなところでうずくまって
一体どうしたんだい? それに、ライク・ツー君は?
マークスライク・ツーの野郎のことは今はどうでもいい。
それより絶対高貴だ! ジョージ!
ジョージへっ? 今のオレ、そんなに高貴だった!?
マークスそうじゃない!
ジョージわっ!
マークスアウトレイジャーとの戦闘があって、
マスターの薔薇の傷が悪化してるんだ。
早く治してやってくれ……!

 

第9話:見えない本心

悪化していた〇〇の傷を
ジョージが治したあと、
4人は情報交換をすることにした。

ジョージ……〇〇たちが蒔拾いに行ったあと、
銃声がしてさ。
十手最初は獲物を見つけたのかと思ったんだが、
どうもただ事じゃなさそうな様子だ。
十手俺たちも応援に行こうとしたんだが、
途中でアウトレイジャーと遭遇してしまってなぁ……。
ジョージま、そいつらはオレたち2人でBang☆したけどな!
十手はは……ジョージくんがあっという間に倒したから、
俺の出番はなかったよ。
ジョージそれで、そっちは何があったんだ?
ライク・ツーがいないけど……もしかして迷子!?
マークス……迷子じゃない。
話せば長いが……まず、薪を拾ってる途中で、
アウトレイジャーと遭遇したんだ。
マークスアウトレイジャーを無力化して野営地に戻ろうとしたんだが、
帰り道が怪しくなって……。
マークス雨風がしのげそうな廃墟があったからそこに入ってみたら、
トルレ・シャフの施設だった。
十手なっ……!? トルレ・シャフの!?
ジョージまさか、ライク・ツーがいないのって……
捕まっちまったのか!?
マークス違う!
あいつは……自分から奴らのところに行ったんだ。
ジョージん……? どういうことだ?
マークスあいつは自分のことを、世界帝の銃だと言った。
よくわからない会話をしたら、
トルレ・シャフの奴らがあいつに従い始めたんだ。
マークスそれから、マスターを奴らと一緒に連れていこうとした……!
止めようとした俺を──
マークスあいつは、撃った……!
ジョージ&十手……!?
十手……ええっ?
ライク・ツー君が、マークス君を……?
ジョージマジかよ……。
マークス本当だ。
マスターも見ていた。

〇〇が静かに頷くと、
ジョージと十手は絶句する。

マークス信用ならない奴だとは思ってたが……これではっきりした。
俺たちは全員騙されてたんだ……!
マークスあいつは、敵になった。
いや……最初から、敵だったのかもしれない。
ジョージそんな……ライク・ツーが敵になるなんて、
オレ、嫌だよ……!
十手…………。
十手……なぁ、マークス君。撃たれたっていうのは、
具体的に言うと、どのあたりだったんだい?
マークス右腕だ。
そのせいで、俺は反撃できなくなって……。
十手ふむ……。
十手だったら、少なくとも、
ライク・ツーくんに殺意はなかったんじゃないかな。
いや、これは、都合のいい解釈かもしれないが……。
ジョージどういうことだ? 十手。
十手だってほら、ライク・ツー君は合理性の鬼だ。
もしもライク・ツー君が本気なら、
確実に急所を撃って仕留めるんじゃいないかい?
ジョージ確かに……ライク・ツーって容赦ないしなぁ。
マジで敵なら、蜂の巣にされそうだ……。
十手〇〇君、君はどう思う?
主人公【十手の意見が合ってるかも……】
【マークスを逃がすためだったのかも】

〇〇は、廃墟での出来事を思い返しつつ、
3人にあの時のライク・ツーの言動を伝える。


トルレ・シャフ研究員1ライク♥ツー様、我々がとどめをさして参りましょうか?
ライク・ツーいや、放っておけ。
きっちり急所を撃ち抜いたから、
出血多量で死ぬだろ。

マークス…………。
暗かったから、
胸に当たったと勘違いしたのかもしれない。
ジョージでも、マークスを抱えた時に、
急所を外したことに気づくはずだよなぁ……?
十手やっぱり、わざと逃がしたんじゃ……?
マークス……いや、そんなわけない。
あいつは、世界帝の銃だって自分で言ってたんだ。
喋り方もなんか変だったし……!
マークス杖がなんとか、向こうの内情みたいなのを
ぺらぺら喋ってたのが何よりの証拠だろ!
マークス……俺は、もうあいつを仲間とは思えない。
いや、そもそも思ってなかったけど。
マークスお前らとも合流できたし、俺は今すぐあの研究所に戻って、
トルレ・シャフの奴らとあいつを──倒す!
主人公【ライク・ツーとちゃんと話そう】
【ライク・ツーの本心を確かめよう】
ジョージそうだよ、マークス!
オレは……ライク・ツーを信じたい。
ジョージだって……ライク・ツーはそりゃちょっとキビシイけどさ、
いいところもたくさんあったじゃん。
なんだかんだ、世話焼いてくれたよ。
十手マークス君……俺も、何か引っかかるんだ。
ライク・ツー君の行動は、
何か事情があってのことじゃないかって……。
十手撃たれた手前、そんな気持ちにはなれないかもしれないが……。
最後に話を聞いてもいいんじゃないかい……?
マークス……あんたら2人は能天気すぎる。
主人公【自分からもお願いする】
【戦うのは最後の最後の手段にしよう】
マークス……了解した、マスター。
だが、俺はマスターの安全を一番に考えるからな。
十手さて、そうと決まれば、少し休もう。
〇〇君もマークス君も、
傷のせいで消耗しただろう。
十手トルレ・シャフやアウトレイジャーとの戦闘になる
可能性も考えて……まずは回復しないとな。
ジョージおう! 見張りはオレに任せとけ☆

第10話:予期せぬ再会

──夜が明けるころ。準備を整えた4人は、
トルレ・シャフの施設へ向けて出発した。

ジョージお、見えてきたな。あの建物だろ?
アウトレイジャーに用心しながら進もうぜ!
十手ああ。奴さんらに遭遇しなきゃいいんだが……。
マークス…………。
マークスマスター……昨日のようなことには、もうならない。
何があっても、俺がマスターを守る。
ライク・ツーの野郎が牙を剥くなら、俺は──……。
主人公【…………】

トルレ・シャフの研究所までの道のりで
アウトレイジャーが現れることもなく、
4人は建物が見えるところまでやってきた。

茂みに隠れて、内部の様子を伺う。
あたりは不気味なほどの静けさに包まれていた。

ジョージ問題はここからだな……。
よーし、オレが一番乗りで行ってくるぜ!
ジョージ大丈夫だったら合図を送るから、
みんなもあとから来てくれ! Bye~☆
十手ちょっ、ジョージ君!?

ジョージんーっと……見張りとかはいないみたいだな。
見たカンジはただの廃墟だけど、
ここがほん、と……に……。
ジョージあ、れ……頭が……。
十手待つんだ、ジョージ君……!
……っ、うう……。
十手な……ん……。
マークスジョージ、十手……ッ!?
主人公【ここで研究してたものって……】
【何かのガスかも!】
マークス毒ガスか……!?
……まさか、あの野郎……
俺たちが来ると踏んで、毒ガスを撒いたんじゃ……!
マークスクソッ……!
マスター、息をしたらだめだ!
……いや、しないとだめなんだが……!
主人公【鼻と口を覆って!】
マークスあ、ああ!
十手、ジョージ、聞こえるか!?
できるだけガスを吸わないように頑張れ!
ジョージう……。
十手ゲホッ、……っ!

ジョージと十手が、声に応えて腕を上げる。
それを確認すると、マークスは退路を探った。

マークス俺たち貴銃士は、ガスを吸っても
マスターに治療されればなんとかなるはずだ。
マスターは、少しでもガスの薄いところに逃げ──
アウトレイジャー殺、ス……。
マークスな……アウトレイジャー……!?
チッ、こんな時に……!
マークスマスター、大丈夫だ。
マスターは、俺が必ず守る……!
アウトレイジャー…………。

マークスがよろめきながら放った弾丸は、
アウトレイジャーをわずかにかするだけだった。

マークスクソ……身体が……!
どう、して……っ、動け、動けよ……!
マークス俺が、マスターを守るんだ……!
アウトレイジャー殺ス……破壊、スル……。
マークス……ッ!
俺が……どうにか、しないと……!
マークス……俺は、マスターを傷つけたくない……!
あいつみたいに……ライク・ツーみたいに、
マスターを平気で傷つけて戦いたくないんだ……!
マークスあいつと一緒には、なりたくない……っ!!
主人公【マークス!】
【絶対非道を!】
マークス ……っ、マスター……。
マークスクソッ……!
なんで俺には、この力しかないんだ……!
マークスマスターを傷つけたくないのに……!
この力がないと、マスターを守れない……。
アウトレイジャー壊、ス……!
マークス絶対非道──!

マークスの攻撃によってアウトレイジャーは倒れるが、
木々の間から次々と新たなアウトレイジャーが現れ、
少しずつ押されてしまう。

アウトレイジャー死ヲ……破滅ヲ……!
マークスう……ゲホッ!
次から次へと……!

有毒ガスのせいで、マークスは呼吸もままならず、
膝をつきかけた──その時だった。

???──心銃!
アウトレイジャーグアァアァァ!
マークスな、なに……っ!?
マークス!!

マークスの口元に、何かが押し付けられる。
──それは、防毒マスクだった。

ライク・ツーおい、大丈夫か、〇〇!
ったく、雑魚ども相手になんてザマだよ、マークス。
マークスお前……!

現れたのは、ライク・ツーだった。
〇〇にも防毒マスクをつけさせると、
後ろを振り返り叫ぶ。

ライク・ツーおい、お前ら!
ジョージと十手の救護を急げ!
連合軍兵士たちはっ!
マークスこれは……。

マークスの背後には、防毒マスクを装備した
連合軍の兵士たちがずらりと並んでいた。

ラッセル〇〇君!
遅くなってすまない!
ラッセルライク・ツーから連絡を受けて、
この施設を押さえようと動いていたんだが……
我々に気づいた奴らが、有毒ガスを散布したようだ。
ラッセルだが、ライク・ツーからの事前情報のおかげで、
適切な装備で対処に当たれる。
本当に助かったよ。
マークスライク・ツー……事前情報……?
ライク・ツーこの施設で作ってる毒物の種類、量……
あれこれ聞き出した内容を、ラッセルに伝えた。
ライク・ツーけど、まさかお前らがここに戻ってきて、
毒ガス騒ぎに巻き込まれるとはな。
予想外で焦ったっての……。
マークスふ……っざけんな!
何がしたいんだ、てめぇ!
マークスマスターを危険な目に遭わせて、
かと思えば最後は助けて……!
マークス意味わかんねぇよ!
ライク・ツー……おい、ラッセル。
さっさと中の奴らを捕まえて、このガスをなんとかしようぜ。
ラッセルあ、ああ……。
マークスおい、待てよ!
くそ……なんなんだ、あいつは!

第11話:野営訓練の結末

ジョージふぁーあ……よく寝た~!
十手む……ここは、士官学校?
あれ、俺たちは森の中にいたはずじゃ……?
ライク・ツーお前ら、マジで呑気だな……。
主人公【みんな無事でよかった】
マークス…………。
十手ああ、ライク・ツー君!
ここにいるってことは、やっぱり……?
ジョージほらな、マークス!
いきなり戦わなくてよかっただろー!?
マークス…………。
ああ……。
ラッセルおお、よかった!
2人とも気がついたんだな。
ラッセルいやぁ……君たち、お手柄だったぞ!
あの廃墟はやはり、トルレ・シャフの施設だった。
ラッセル催眠ガス、催涙ガスに、殺傷能力がある有毒なガス……
様々なガスの研究と製造が行われていてね。
ラッセルおまけに、明日、とある街で開かれるコンサートに
連合軍の高官が出席する予定だったんだが……。
ラッセルそこを狙って、毒ガスでの大規模攻撃を
計画していたことも判明した。
それを阻止できたことは、勲章ものだ!
ライク・ツー……だってよ。
キャンプまがいの野営訓練のはずが、上々じゃねぇか。
十手しかし……ライク・ツー君。
なんでマークス君を撃つようなことになったんだい?
ラッセルなっ、撃つ……!?
ライク・ツー……マークスが余計なことしなきゃ、
あんな手荒な三文芝居する必要なかったんだぜ?
ライク・ツー俺が、世界帝軍にいたUL85A2のふりをして、
あいつらから情報を引き出したあとで
〇〇を連れて脱出して──
ライク・ツー俺たちがあいつらの相手をしてるうちに、
マークスがあの施設から出て
ラッセルに連絡してくれればそれがベストだった。
ライク・ツーけど、お前が空気読まねぇで暴れるから、
追加の即興劇が必要になったんだろうが。
マークス……っ!
ライク・ツーつーかお前も〇〇も、
俺がなんでライク・ツー──世界帝軍にいた
UL85A2と同じ名前を名乗ってるか忘れたのかよ。

ラッセル君の方はどうする?
UL85A2は、先の革命戦争中には、
「ライク・ツー」と呼ばれていたそうだが……。
ラッセル世界帝軍の貴銃士と同じというのは、さすがに縁起が悪い。
別の名前に変えた方がいいな。
ライク・ツー……いや。
そのままの方が、都合がいい。
ライク・ツートルレ・シャフってのは世界帝派の組織なんだろ?
俺の名前を──「ライク・ツー」の名前を聞いて、
向こうから接触してくるかもしれない。
ライク・ツーまあ、ノコノコやってきたところを、
ボッコボコにしてやるけどな。

ライク・ツー向こうから寄ってきたわけじゃねぇけど、
あの時の宣言通り、ボッコボコにしてやったってわけ。
十手ああ……やっぱりそういうことだったんだな。
君が裏切るわけないと思っていたよ。
ジョージうんうん!
マークスが撃たれたって聞いた時は
マジでヒヤッとしたけど、結果オーライでよかったぜ!
マークス…………。
ジョージおーい、マークス? そんなに落ち込むなよ。
おまえも災難だったと思うぜ……!
ジョージ敵のアジトに入り込んじまって、
〇〇を守るために必死だったんだろ?
ジョージライク・ツーとはケンカばっかりだし、
いきなり始まったぶっつけ本番の即興芝居で
以心伝心☆ってわけにもいかないよな~。
十手ライク・ツー君、もう少しわかりやすく
ヒントを出したらよかったんじゃないかい?
ライク・ツーコイツが器用に芝居できると思うか?
敵を欺くには味方から、ってやつだ。
十手それもそうだが……
撃ったことはちゃんと謝るのが筋ってもんだぞ。
ライク・ツーうっぜ……。
マークス…………。

第12話:重ならない思い

──数日後。

ライク・ツーふぅ……今日もいい汗かいた。
マークス……おい、ライク・ツー。
ライク・ツーマークスか。
なんだよ、待ち伏せなんかして。
俺になんか用か?
マークス……あんたに、提案がある。
ライク・ツー提案?
マークス……あんたのやり方には、同意できない部分も多い。
だが、あんたの機転のおかげで、あの研究所から
マスターを逃がすことができた……んだと思う。
マークス俺を撃ったのはムカつくが……あいつらを信用させて、
マスターに危害を加えさせないための芝居だったなら、
それも……まあいい。
ライク・ツー……撃った俺が言うのもなんだけど、
お前のマスター第一ぶりは本物だな……。
ライク・ツーそれで?
マークスマスターは、俺とあんたが協力することを望んでる。
そして、俺なりに色々と考えてみた。
マークスあんたはアサルトライフル、俺は狙撃銃だ。
アウトレイジャー戦では、通常の狙撃は意味がない。
実銃での応戦なら、連射できるあんたの力が頼りだ。
マークスだから、あんたが絶対非道を使わずに敵を追い込む。
そこを俺が最小限の絶対非道で倒す……。
そうすれば、マスターの負担を少なくして勝利できる。
マークス俺たちは、そういう風に手を組むべきじゃないか?
ライク・ツーなるほどな……。
ライク・ツーその考え自体は悪くねぇ。
だが……お断りだ。
マークス……っ、なぜだ!
どうしてあんたはマスターを苦しめようとする!
ライク・ツー別に、〇〇を苦しませたいわけじゃねぇ。
問題はお前だ。
お前は……いつも迷ってるだろ。
マークス迷って……?
ライク・ツーマスターを守るために、マスターを傷つける。
そのやり方に、常に葛藤してる。
マークス……当たり前だろ。
俺はマスターを傷つけたくない。
だが……!
ライク・ツーそれが原因だっつってんだよ。
戦場では一瞬の迷いが命取りになる。
ライク・ツーその無駄な葛藤を捨てない限り、
お前が提案してきたやり方は成立しねぇんだよ。
マークスな……! ふざけるなよ!
お前が協力すれば、マスターの負担を減らしつつ勝てるんだ!
ライク・ツー……はぁ。
マークスやっぱりあんたはマスターのことを大事にしてない!
クソッ……お前なんかを頼ろうとした俺が間違ってた!
ライク・ツーあっそ。
じゃあこの話は終わりだな。
ライク・ツー俺に頼るな、他人に期待すんな、
──それが戦場で生き残るための道だ。
マークスマスター……ごめん……。
マークス手を取り合ってほしいって言われたのに……
その願いだけは、叶えられそうにない……。

ライク・ツー……これでいい。
信じるな、期待するな、甘ったれんな。
ライク・ツーだって、そうしねぇと、また──。

???ってぇな……。
???お兄ちゃ──

ライク・ツー(……勝利を掴むためには、なれ合いなんて必要ない。
信じられるのは、自分の力だけ。それでいい)
ライク・ツー(誰かを頼りにしてたら、駄目になる。
甘えの先にあるのは、敗北の景色だけだから──)

ライク・ツー……おい、マークス。余計なことすんな。
マークス余計……? 何がだ。
ライク・ツー〇〇は子守りが必要なガキじゃねぇ。
士官候補生だ。
ライク・ツー自分の荷物も持てねぇようなヤワな訓練してねぇだろ。
甘やかすんじゃねぇよ。
これくらいでへばるようなら置いていく。
マークス……なんだと?
ライク・ツーお前は〇〇を無駄に甘やかして、
この程度の荷物も運べねぇ雑魚にする気らしいからな。
俺が迷惑するからやめろって言ってんだよ。

ライク・ツー……はっ、ほら見ろ。
一番役に立ってねぇのはお前じゃねーか、マークス。
マークスくっ……!
ジョージライク・ツーのおかげで、
デザートには困らなそうだなっ!
マークス…………。
マスターが腹を空かせないように役立ったことは……
まぁ……認めてやる。
ライク・ツーそれが認めるって顔かよ。……つーか、
お前に認められる必要なんてねーんだけど?
マークス&ライク・ツー……フン!

マークスジョージたちが近くにいるんだ。
あんたの銃で応戦しながら戻って合流するべきだ!
ライク・ツーはぁ? んなこと言ってる場合か?
この場で絶対非道でケリをつける。
わざわざ逃げ戻る必要なんかねぇ。
マークスいや、必要だ。
あの力を使えばマスターが傷つく。
せめて、すぐに治療できるように──
ライク・ツーおい、甘ったれてんなよ!
戦ってれば誰だって無傷じゃいられない。
〇〇だって当然、そんなこと覚悟してる。
ライク・ツーてめぇの勝手でウジウジしてんじゃねーよ!
マークス……ッ、くそっ……!
すまない、マスター。
マークス……絶対非道!

マークスてめぇ……何、を……。
ライク・ツーとっとと失せろ。
──あの世で仲間によろしくな。

マークスマスター、わかってるだろ。
あいつは俺たちを裏切ってたんだ!
マークスあいつこそ、トルレ・シャフの
スパイだったってことだろ!
何か隠してるって、俺はずっと思ってたんだ!
マークスクソッ、俺はなんでいつもこうなんだ……!
マスターを守りたいのに、傷つけてばかりで……。
マークスマスターは、優しい。
そういうところも大好きだ。
だけど……時々無性に、自分が情けなくなる……。

ライク・ツー問題はお前だ。
お前は……いつも迷ってるだろ。
マークス迷って……?
ライク・ツーマスターを守るために、マスターを傷つける。
そのやり方に、常に葛藤してる。
マークス……当たり前だろ。
俺はマスターを傷つけたくない。
だが……!
ライク・ツーそれが原因だっつってんだよ。
戦場では一瞬の迷いが命取りになる。
ライク・ツーその無駄な葛藤を捨てない限り、
お前が提案してきたやり方は成立しねぇんだよ。
ライク・ツー俺に頼るな、他人に期待すんな、
──それが戦場で生き残るための道だ。

ライク・ツー届かないままでいい。
ライク・ツー……それでいいんだ。
それが、いいんだ。

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