ジーグブルートは基地近くの森を抜け、
街を彷徨い、路地裏に力なく座り込んだ。
ジーグブルート | …………。 |
---|---|
ジーグブルート | ふざけんな……ふざけんなよ! |
ジーグブルート | 結局……全部ムダだったんじゃねぇか! 俺の戦果も、死んだマスターたちも…… 全部全部、無意味ってことかよ! |
ジーグブルート | あいつらは……俺自身のことなんて、見やしねぇ……。 |
ジーグブルート | くそ……酒だ……酒……!! |
ジーグブルートが向かったのは、
スケレットが住むアパートだった。
スケレット | ただいまー……って、あれぇ? なんだよ、また来たのか。 |
---|---|
スケレット | うーわ、部屋荒れてんねぇ。 暴れたわけ? |
ジーグブルート | 部屋が汚いのはいつものことだろうがよ……。 |
スケレット | ブハハ! そりゃあたしかに。 |
ジーグブルート | ……おら……お前も飲めよ……。 |
スケレット | いいぜ~、いくらでも付き合ってやるよ。 カンパイ☆ |
スケレット | っていうか、今日は慌てて帰らなくていいのかよ。 マジメなシンデレラちゃん? |
ジーグブルート | うるせぇ……。 つーか、マスターの出張はしばらくかかるんだろ? |
スケレット | そうだけど? |
ジーグブルート | あのよ……。 しばらく……ここにいていいか? |
スケレット | …………。おう、いいぜ~。 んじゃ、とりまビールから始めるか! |
ジーグブルート | おう。 |
ジーグブルートとスケレットは、
浴びるように酒を飲んで夜を明かした。
──翌日。
スケレット | ……んあ? |
---|---|
ジーグブルート | 起きたな。飯食うか? |
スケレット | いや、頭いてーからいいや……。 |
スケレット | ……あれぇ? 部屋が綺麗になってる!? |
ジーグブルート | いつもが汚すぎるんだよ。 ……それに……昨日は悪かったな。 |
スケレット | え~? たまにはああいう夜も必要だぜ! ヤなことは吐き出さねぇとな。 |
スケレット | 話聞いただけの俺でもイラッときたっての。 人間って本当に勝手だよなぁ。 勝手に判断して、評価して、レッテル貼って。 |
ジーグブルート | まったくだ。 |
スケレット | なあ、昨日は『しばらく』って言ってたけどさ、 ずっとここいいていいぜ。 ドイツ支部なんて出てきちまえよ。 |
スケレット | お前の居場所は向こうじゃない…… 俺はそんな気がしてる。 |
ジーグブルート | ……ああ、そうだな。 とりあえず、いられるだけいさせてもらうか。 |
スケレット | そうしろよ! ……さーて、今日はちょっと働くか。金ねーし。 |
ジーグブルート | ……仕事か? そう言えばお前、昼間は何してんだ? |
スケレット | じゃあ、俺の仕事見る? ついてこいよ。 |
スケレットに連れられて、ジーグブルートは路地裏にやってきた。
路地裏には酔っ払いが横たわっている。
スケレット | あいつなんかよさそうだな。 |
---|---|
スケレット | おい、おっさん。 |
酔っ払い | ……うぐっ! |
スケレットは酔っ払いを殴って気絶させ、
そのまま肩に担ぎ上げて近くに停車したトラックに放り込んだ。
ジーグブルート | 何してんだ? |
---|---|
スケレット | マスターの仲間に届くんだと。 こいつを社会の役に立ててやるんだよ。 |
スケレット | こいつみたいに社会からあぶれて、 消えても誰も気づかないような人間にも、 ちゃんと有効な使い道があるんだって。 |
ジーグブルート | いや、それって誘拐だろ。 |
スケレット | 治安維持だって。 |
スケレット | ああいうやつは、放っておけばいつか犯罪をおかす。 それを未然に防ぐために、俺が働いてるってワケ。 |
スケレット | それにこれ、すげーカネもらえるんだわ。 お前も一緒にこの街の平和を守ろうぜ。 |
スケレット | それでさ、稼ぐだけ稼いだら一緒に逃げるんだ。 俺たちを縛ったり、痛めつけたりするやつらがいない場所によ! |
ジーグブルート | それは……! |
ジーグブルート | ……考えとく。 |
スケレット | ……そっか! |
スケレット | …………。 |
ミュンヘン奪還作戦まで3日。
ドイツ支部ではジーグブルートが基地に戻らず、
大きな騒ぎになっていた。
エルメ | まったく……今回ばかりは厳しいよ……。 |
---|---|
ドライゼ | 奴がミュンヘン奪還作戦までに帰らない場合、 重大に任務放棄になり、不名誉除隊処分は免れない。 |
ジョージ | それって、貴銃士の場合どうなるんだ? マスターごと追放なワケないし……。 |
ドライゼ | ……廃棄処分だ。 |
ジョージ | ええっ!? そんな! |
ドライゼ | 戦力となりうる存在を外に放り出すわけにはいかない。 やむを得ない判断だ。 |
ドライゼ | とはいえ……そうなるのは、俺たちとて本意ではない。 今ならまだ無断欠勤で済む。なんとか戻してやりたいが……。 |
シャスポー | 大規模作戦を控えている現状で、 君たちに説得に行け、なんて言えないしね。 |
エルメ | ……そう。 俺たちが優先すべきは、作戦の遂行と成功だから。 |
主人公 | 【自分が探しに行く】 【ジーグブルートのことは任せて】 |
ドライゼ | しかし……。 いや、あなたを止めても無駄だろうな。 ただ、護衛は必ず連れて行ってくれ。 |
シャスポー | 僕たちがついている。 〇〇、絶対に僕たちのそばから離れないでね。 |
ジョージ | 約束だからなっ! |
〇〇たちはジーグブルートを探すため、
近くの街までやってきた。
シャスポー | すみません、この男を見ませんでしたか? |
---|---|
街の人 | ああ、この人なら行きつけのパブで見かけるよ。 もう1人、いつも男前の連れがいるはずだぜ。 |
街の人 | でも、最近は見かけてないな。 |
パブの店員 | 士官学校の学生さんがこんなところに来るとはね。 ……ああ、うちの常連だよ。 |
---|---|
パブの店員 | それ以上のことは知らないな。 お客さんの詮索はしない主義なんだ。 |
ジョージ | うーん……なかなか見つからないな。 |
---|---|
主人公 | 【諦めちゃいけない】 【捜索範囲を広げよう】 |
シャスポー | でも、ミュンヘン奪還作戦は3日後だ。 ……しかも、作戦前日にはミュンヘンに向けて移動するはず。 |
ジョージ | ジーグブルートを見つけるのは、そこがリミットか……。 |
〇〇たちは街に1泊し、
翌日もジーグブルート捜索を続けることにした。
──ミュンヘン奪還作戦まで2日。
〇〇たちは地道に目撃情報を集め、
ある路地裏へたどり着く。
シャスポー | あ、あそこ! |
---|---|
ジーグブルート | …………。 |
主人公 | 【ジーグブルート!】 【基地に戻ろう!】 |
ジーグブルート | あ……? |
シャスポー | 君のことを、ドライゼもエルメも心配している。 この間はいろいろとタイミングがよくなかったけれど、 改めて話した方がいい。 |
ジーグブルート | そりゃ、ありがたいお節介だ。 ……てめーに何がわかるんだよ。 |
ジーグブルート | 俺は帰らねぇ、とっとと失せろ。 |
ジョージ | 待ってくれ! 今なら脱走じゃなくて、無断欠勤で済ませられるって! オレたちと戻ろうぜ。なっ? |
ジーグブルート | 今回穏便に済んだところで、その先に何がある? |
ジーグブルート | ……あの報告書を見てわかった。 あいつらは、俺がどれだけ力を示そうが認めない! そんな奴らに認めてもらおうと必死になるなんて馬鹿げてる。 |
ジーグブルート | 今まで必死に戦ってきた仕打ちが、これだ! 成果を上げたところで認められないのは、もう懲り懲りだ。 |
ジーグブルート | 俺は……俺のいるべき場所を見つけた。 もう、基地には戻らねぇよ。 |
ジーグブルート | じゃあな。 |
主人公 | 【待って!】 【話をしたい!】 |
ジーグブルート | 話す機会がこれまでなかったわけじゃねぇ。 でも今に至ってる。 ……そういうことなんだよ。 |
ジーグブルート | お前らには……余計な手間かけさせちまったな。 |
ジーグブルートは足早に去ってしまった。
覚悟を決めている様子にそれ以上何も言えず、3人は立ち尽くす。
シャスポー | 〇〇……だめだ。 彼にはきっと……もう、どんな言葉も届かない。 |
---|
〇〇たちを、にわかに降り始めた雨が濡らした。
ジーグブルート | ……はは、ははっ! |
---|
〇〇たちと置き去りにしたジーグブルートは、
天を仰いで大笑いをした。
ジーグブルート | そうだ……最初からこうすればよかったんだ! 爽快だぜ、ははは……はははっ!! |
---|---|
ジーグブルート | 俺はもう戻らねぇ。 あんな軍とは──あんな人間どもとは、おさらばだ! |
スケレット | ……なあ、ジーグブルート。 俺たちは強いし、それに見合った成果を出そうとしてる。 なのに、見下されてこき使われて……間違ってると思わねぇか? |
---|---|
ジーグブルート | ……ああ、間違ってる。 |
スケレット | だよなぁ! この世界は狂ってやがる! |
スケレット | ……俺たち2人でいつか、 狂ってるこの世界をひっくり返してやろうぜ。 |
ジーグブルート | (スケレット……俺は決めた! お前の隣こそ、俺の居場所だ!) |
---|
ジーグブルートはスケレットのアパートに急いだ。
玄関を開けると、そこは──もぬけの殻になっていた。
今朝まであったはずの家具が消えて、
何もないまっさらな空き部屋になっている。
ジーグブルート | ……は? 部屋番号……は、合ってるよな。 |
---|---|
ジーグブルート | なんだよ、これ……。 スケレット? どこだ、スケレット! |
ジーグブルートはアパートを飛び出した。
近くに停まっているトラック脇に、スケレットが佇んでいる。
スケレット | …………。 |
---|---|
ジーグブルート | おい、スケレット! 部屋が……どういうことだ!? |
スケレット | んー? あ、お前か。 |
スケレット | ここ、引き上げることになったんだ。 楽しかったぜ、バイバイ! |
ジーグブルート | なんだよ、バイバイって……この間、考えておくって言っただろ。 あれなら答えは決まったぜ。 俺はお前についていく。 |
ジーグブルート | 一緒に仕事しよう。 それで、いつか一緒に遠くに……! |
スケレット | んー……そういうの、もういいわ。 |
ジーグブルート | は? |
スケレット | だから、もういいって。 |
スケレット | お前と遊ぶの、飽きちったなー。 だってさぁ……。 |
スケレット | お前、つまんねぇんだもん。 |
ジーグブルート | は……!? いや、たしかにこの間は煮え切らねぇ返事したけど──! |
スケレット | ……あ~、もうめんどくさ。 あのな、あれもこれも全部嘘なんだわ。 |
スケレット | 面白そうなやつだと思ったけど、 お前は結局認めてほしいだけ。 |
スケレット | 承認夜級こじらせて、全部まわりが悪いって喚いてる かまってちゃんのガキと一緒だよ。 |
ジーグブルート | 嘘……? |
スケレット | そ、嘘だよ。ぜーんぶ、嘘! 友情ゴッコ、いい暇つぶしにはなったわ。 気づかないとか馬鹿だね~。 |
ジーグブルート | …………、……っ! |
スケレット | 最後に1ついいこと教えてやるよ、ジーグブルート。 |
スケレット | お前が殺したっつってぐずぐず引きずってる、元マスターたちな。 ……全員、生きてるよ。 |
スケレット | お前は殺してない。よかったなぁ! それじゃ、あばよ~。 |
ジーグブルート | ……は? |
ジーグブルート | は、なんだよ…… ……意味が……わかんねぇよ……。 |
呆然と立ち尽くすジーグブルートに、
冷たい雨が打ちつけるのだった。
──ミュンヘン奪還作戦まで、あと1日。
〇〇たちはインゴルシュタット仮設基地に戻り、
兵士たちとともにミュンヘンへ向けて移動を始めた。
よりミュンヘンに近いペルンバッハの仮設基地で、
応援の貴銃士たちを待つ。
しばらくすると、予定通り、フィルクレヴァート士官学校から
ミュンヘン奪還作戦に参加する応援の貴銃士たちが到着した。
主人公 | 【みんな、来てくれてありがとう】 【長旅お疲れ様】 |
---|---|
マークス | マスターッ! よかった無事で!! 会いたかった!!! |
ライク・ツー | うるっせ……。 |
十手 | まあまあ! しばらく会えていなかったし無理もないよ。 心配だったしね。 |
タバティエール | そうだな。 前線近くの拠点に滞在って聞くとどうしてもな。 |
グラース | ま、健康そうで安心したぜ。 ……なんか、3人とも辛気臭い顔してるけど。 |
シャスポー | …………。 |
ドライゼ | 諸君、今回のドイツ支部への協力、感謝する。 〇〇の指揮のもとで共闘してほしい。 |
エルメ | 〇〇たちも余計な手間をかけたね。 それで、ジグは……。 |
ジョージ | 見つけたんだけど……。 |
主人公 | 【連れ戻せなかった】 【彼を説得できなかった】 |
ドライゼ | ……そうか。 |
エルメ | 仕方がないね。 脱走兵として指名手配して、見つけ次第不名誉除隊処分にする。 |
シャスポー | そんな……。 |
ゴースト | 残念……だけど、俺は少し気が楽に…… |
ゴースト | うっ……!? |
ジョージ | ゴースト!? どうした、具合悪いのか!? |
ゴースト | この感じ……ちょ、っと……まずい、かも……。 |
ゴースト | ぐぅ……はぁ……はぁ……。 これ、たぶん……マスターの傷が、進行してる……ぞ。 |
仮設基地の周辺が騒然とする。
怒号と銃声が聞こえた。
マークス | なんだ……!? |
---|---|
エルメ | 状況報告を! |
ドイツ支部兵士1 | は、はいっ! それが……ジーグブルートさんです! |
ドライゼ | 何……! |
ジーグブルート | なぜ……認メない……俺ヲ、認め……ろ! |
シャスポー | あれは……まずいな。 |
ライク・ツー | おい、あいつのマスターはどこだ!? |
エルメ | インゴルシュタット仮設基地に待機している。 ここから車を飛ばしても20分くらいはかかるよ。 |
主人公 | 【急いで治療しないと!】 【まずい……!】 |
ジョージ | マスター、任せてくれ。オレが行く! 絶対高貴が必要だろ!? |
シャスポー | アウトレイジャーが出るかもしれないし、僕も行くよ。 仮設基地のことはだいたい頭に入ってるしね。 彼のマスターの居場所は? 見取り図があればくれ! |
エルメ | 彼がいるのは──…… |
エルメが、ジョージとシャスポーに
ゴーストとジーグブルートのマスターである
兵士の居場所を伝える。2人は揃ってうなずいた。
主人公 | 【任せたよ】 【気をつけて】 |
---|---|
ジョージ&シャスポー | うん! |
2人はインゴルシュタット仮設基地へ急ぐ。
〇〇と残った貴銃士たちは、
ジーグブルートと対峙した。
ジーグブルート | ドライゼ……エルメ……俺ヲ……俺はァ……! |
---|---|
グラース | どうする? 全員で制圧するか。 |
ドライゼ | ……いや。 |
ドライゼ | ジーグブルートは俺に任せてくれ。 ……もしも危うくなった時は……頼む。 |
十手 | ドライゼ君……? |
ライク・ツー | 絶対高貴で破壊するならまだしも、抑えようとしてんのか? 無茶だぞ……! |
主人公 | 【ドライゼに任せよう】 【ジーグブルートを助けて!】 |
ドライゼ | ……できる限りの手を尽くすと約束しよう。 |
ドライゼ | ジーグブルート……貴様、何をしている! |
ジーグブルート | オ、オォォォ……! |
ドライゼ | 絶対高貴! |
---|---|
ドライゼ | 俺の心銃を受けてみろ──ジーグブルート! |
ジーグブルート | ウゥッ……! |
グラース | あ……! 直撃したぞ! |
ドライゼの心銃を受けて、倒れこんだジーグブルートのもとに
ドライゼが迫る。そして、胸倉をつかみ上げた。
ドライゼ | アウトレイジャーなどに呑まれるな! ジーグブルート! しっかりしろ! |
---|---|
ジーグブルート | ダマ、れ……! |
ジーグブルートがドライゼを殴り、
ドライゼもまたジーグブルートを殴り返す。
ドライゼ | この……! 目を覚ませ! |
---|---|
ジーグブルート | 俺、ヲ……嘲笑う……ナ!! どいつもこいつも、馬鹿ニ……しやがって! |
ドライゼ | ……誰がお前を嘲笑った? |
ジーグブルート | 欠陥ダノ、なんだの……。 必死に戦ウ俺をバカにしてたんダ、ロ……!! 俺は、知ってるんだぞ……!! |
ドライゼ | ……違う。 貴様のあまりに勝手な振る舞いは問題視されていたが、 戦果を馬鹿になどしていない! |
ジーグブルート | 嘘ダ!! ソレモ、嘘だ……! |
ドライゼ | 自分と事実を受け入れろ、ジーグブルート! ……お前の問題点はそこだ! |
ドライゼ | 自分に自信がないから、他者の言葉をまっすぐ受け取れず、 すべてに対して穿った見方をする! |
ジーグブルート | ……あ、んだと……!? |
ドライゼ | 誰よりもお前を認めていないのは、お前自身ではないのか!? |
ジーグブルート | 俺は……俺は……ァ……! |
その時、ジーグブルートの身体が淡く光を発した。
タバティエール | おい、見ろ! あれは……! |
---|---|
十手 | ジョージ君たちが、彼のマスターを治療したんだ! |
ジーグブルート | …………。 |
ジーグブルート | 俺は……どこで間違えちまったんだ。 |
エルメ | ……ジグ。 |
エルメ | ドイツ支部がここまで早くミュンヘンに迫れたのには、 ジグと……犠牲になったマスターたちの貢献が少なからずある。 |
エルメ | 褒めたらますます単独の勝手な行動が増えると考えて、 それをきちんと伝えようとしなかった。 ……ごめんね、ジグ。 |
ジーグブルート | な……!? |
ドライゼ | ジーグブルート、聞け。 |
ドライゼ | ……お前はやり直せる。お前ならできる。 |
ジーグブルート | …………。 |
ジーグブルート | ……フッ。 |
ジーグブルートの姿が消え、
銃がごとりと音を立てて地面に落ちた。
エルメ | ジーグブルートの銃を回収して。 ミュンヘン奪還作戦は予定通りに実行する。 |
---|---|
ドイツ支部兵士1 | はいっ! |
タバティエール | ……あれ、そういえば、もう1人の貴銃士は……? |
グラース | そうだ、さっきの影が薄いやつはどうした? あいつも同じマスターなんだろ。 |
十手 | さっきから姿が見えない……銃がどこかに落ちているかも。 |
ドライゼ | 作戦準備を急ぐ必要があるため、人員はあまり割けない。 手が空いている者でゴーストの銃の捜索を。 |
〇〇たちも手伝って、ゴーストの銃を探す。
しばらく経った頃、ゴーストの本体であるDG11が発見された。
エルメ | どこから見つかった? |
---|---|
ドイツ支部兵士1 | はい。それが……牢の中に落ちていまして。 |
十手 | 牢に!? |
エルメ | アウトレイジャー化する危険を察知して、 自分から牢に入ったんだろうね。 |
十手 | なんと……彼は、たった1人で耐えていたんだね。 気づけずに申し訳ない……。 |
十手 | ゴースト君の分まで、俺たちが頑張らないと! |
Protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.
まだコメントがありません。