メインストーリーⅠ:第16話~第20話

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第16話:ガスマスクの襲来2

ガンマな、んだと……! ぐぐぐぐ愚民がッ!
ぐぐぐぐぐ愚民が我が鞭をォッ!!
ガンマのぐああああァァァッ!!!
トルレ・シャフ構成員1いたぞ、貴銃士とマスターだ!
トルレ・シャフ構成員2だいぶ弱っている。
好都合だ、このまま連行するぞ!
マークスマスター!!!!
マークスうおおおおぉっ!!!
トルレ・シャフ構成員1うわぁっ!
ライク・ツー埒が明かねぇ。
逃げるぞ!
ライク・ツーおい、ラッセル、腰抜かしてる場合か!
車出すぞ、お前らも乗れっ!!
マークスマスター、こっちへ!
ライク・ツーよし、乗ったな。
急げ、飛ばすぞ!
ガンマあ!! 愚民が逃げたッ!
ぐ、愚民に逃げられただとぉおッ!!
スケレット……う、ぅっ。
ガンマスケレット、貴様ッ、立てッ!
膝をつくことを私は許可していないッ!!
立てッ! 立つんだァッ!!
スケレットぐっ、……ぁ、
クソったれ……っ!
や、やめてくれ、ガンマ!
ガンマあの、愚民ども……ッ!
次に会った時には、骨身に染みるまで──
たっぷりと躾をしてやるゥゥゥゥ!!

山道を走ることしばらく……。
追っ手を完全にまいたことを確認し、
ライク・ツーは車を止めた。

マークスマスター、大丈夫か?
すまない……俺のせいで……!
主人公【なんとか大丈夫……】
【マークスたちの方こそ、怪我は?】
ラッセル私は問題ない。ライク・ツーも。
マークス、君は?
マークス俺は問題な……っ。
マークスく……ッ……。

腹部を抑えるマークスの手をどかすと、
そこは血に濡れていた。
弾が掠って、脇腹から出血したようだ。

主人公【大変だ】
【手当てをしないと……!】
ラッセル備え付けの救急セットがあるはずだ。
今持ってくる!
マークスいや、俺のことより、マスターを……ッ。
ライク・ツー──手当てするなら。
ライク・ツーこうして、手を当てるだけでいい。

ライク・ツーが自分の手をとって、
マークスの腹部に当てた。
すると──

ラッセルなっ……傷が治ってる!?
マークス……!?
ラッセル奇跡じゃないか……!
これもマスターの力なのか!?
主人公【よか、っ……た……】
マークスマスター!?
マスター……!
ライク・ツー顔が真っ青だ。
体温も低い。
──まさか!

第17話:力の代償

ライク・ツー──まさか!
マークス……!?
お、おいマスターに何をする!

ライク・ツーが〇〇の上着を脱がせ、
シャツの袖を捲り上げると──

右手の薔薇の傷跡を起点として、
茨のような裂傷が腕を這い上がり、
肩のあたりまで達していた。

ラッセルこ、これは……っ!?
ラッセルなんだ、こんなの見たことないぞ。
まるで、茨のツタのような……。
マークスマスター、痛いのか!?
主人公【だ、大丈夫……】
【痛くて、苦しい……っ】
マークスおい、どうする!!
こんなに苦しそうにしてるぞ!
マークスどうにか修繕できないのか!?
ラッセルわ、わからない……。
とにかく一度、カサリステに戻って詳細を……。
ライク・ツー…………。
ライク・ツー……絶対高貴だ。
マークスなに?
ライク・ツー絶対高貴の力を使える貴銃士なら、
薔薇の傷を癒せるはずだ。
ラッセル絶対高貴……かつての革命戦争で、レジスタンスの
貴銃士たちが目覚めたという奇跡の力か。
ライク・ツー、なぜ君がそれを知ってる?
ライク・ツーんーと、……そんなことを、
ヴィヴィアンが言ってたのを聞いた気がする。
マークスなんでもいい。
それでマスターを修繕できるんだな!?
ライク・ツー治療な。
この世界に、絶対高貴になれる貴銃士はいないのか?
ラッセル絶対高貴といえば、我らがイギリスの女王陛下の
貴銃士ブラウン・ベスだ。
ラッセル……しかし、王室は私的な面会は許可していない。
マークス俺だって貴銃士だ。
俺が絶対高貴になればいいんじゃないのか?
絶対非道にはなれたんだから!
ラッセルいや。世界帝が連れていた現代銃の貴銃士は、
誰一人として絶対高貴になれていなかったと聞く。
ライク・ツー……他には? 絶対高貴になれる奴。
ラッセルすぐに思いつくのは、
パリの世界連合本部にいるシャルルヴィル。
ラッセルたしか彼は、傷ついた人々を
絶対高貴で癒やしていると聞いたことがある。
マークスそれだ!
ライク・ツーじゃ、そいつのところに連れていくしかないな。
ラッセルしかし、シャルルヴィル──彼も有名人だ。
彼のマスターはリリエンフェルト家の次期当主。
ラッセルリリエンフェルトといえば、フランス系大富豪で、
世界の富の半分を所有していると言われるほどの
名門一族だ。当然、ガードも硬い。
ラッセルツテはあるにはあるが……うーむ……。
ライク・ツーおいおい、迷ってる暇あんのか?
こいつの顔色見てみろ、真っ青だぞ。
ライク・ツー死ぬ気で頼め。
……得意なんじゃねーの? そーゆーの。
ラッセル……!
ラッセル……わかった。
マークスマスター……。

第18話:絶対高貴を求めて1

世界連合──
世界帝府が崩壊した後、世界の平和と秩序を司るべく
誕生した国際機関。

世界の実質的な統治機構として機能しているが、
独裁を招く危険性は慎重に避けており、
各国の代表が集って合議制の政治組織を構築している。

ここは、パリの世界連合本部。
各国から派遣された職員、政治家、
各機関の専門家が働く、世界で最も重要な建物の1つだ。

マークス大丈夫か、マスター。
自分で歩けるか? それとも俺がおぶるか?
それとも──
ライク・ツーおい、止まってんな。さっさと行け。
マークスマスターの状態を確認してるんだ。
あんたは黙ってろ。
ライク・ツー俺なら有無を言わさず抱えて運んでやるね。
そっちの方が合理的だ。
ライク・ツーそれとも、そんな貧弱な筋肉じゃできないか?
マークスなんだと。
黙って聞いていれば、調子に乗りやがって……!
ラッセルストップ、ストップ!
ラッセル君たち、今は仲間割れをしている時ではないだろ。
少し抑えてくれ。
ラッセル今は〇〇君の治療が第一だ。
マークスあのな。あんたに言われなくてもわかってる。
ラッセルならば、言い争いはやめてくれ。
マークス…………。
ラッセルそろそろ、時間だが……。
……?
???あら、本当に来たのね。
ずいぶん会ってないから、顔も忘れるところだったわ。
ラッセルクラリス!
ラッセルいやぁ、久しぶりだね。
相変わらず、元気そうで嬉しいよ。
クラリス本当に珍しいことがあるものだわ。
シゴト一筋のあなたから連絡なんて。
クラリスあなたがわざわざ連絡してきたってことは、
何か人に言えない頼みでもあるんじゃない?
ねぇ?
ラッセルおっと……お見通しか。
君に隠し事はできないな。
ラッセルでは、単刀直入にいこう。
実は──貴銃士シャルルヴィルに会いたい。
クラリスシャルルヴィル様に?
ラッセルああ。
軍の機密に関わるので、詳しいことは話せないが、
〇〇君を助けるために必要でね。
クラリス〇〇……って、その子のこと?
ひどい顔色じゃない!
ラッセルああ。わけありで通常の治療ができない。
貴銃士の力が必要なんだ。
ラッセル頼む。
君はシャルルヴィルとは顔見知りだろう。
ラッセルどうにか彼と顔を繋いでくれないかな。
……昔のよしみで。
クラリス……はぁ。
まったく、どの口が言うんだか。
クラリスまあ、いいわ。
若い子が苦しんでいるのを見て、
無視っていうのも寝覚めが悪いしね。
ラッセルありがとう、クラリス!
このお礼は必ず。
クラリス期待しないでおくわ。
じゃあね。
ライク・ツー……へえ、会うの渋ってた割には、
問題なく終わったじゃん。
ラッセルん……いや、彼女、
会うたびに俺に見合いを勧めてくるんだ。
あの勢いには少々参っている。
ラッセルありがたいことだが、今は自分の結婚よりも
任務……生徒たちの育成を優先したいからね。
ラッセル生徒たちが立派に成長して巣立っていく姿をみるのは、
何よりの生きがいだよ。
ラッセルそれに、今受け持っているクラスは、
射撃大会の優勝者である〇〇君を筆頭に
とても優秀だからね。
マークス当然だ。
ライク・ツーいや、なんでお前が威張るわけ?
ラッセルそれだけに、ヴィヴィアン君のことは
本当に残念だが……。
ヴィヴィアン君の分まで、君の巣立ちを見届けたい。
ラッセル必ず生きて学校に変えるためにも、
まずは身体を治さなくては、ね。
──さぁ、行こう。

 

第19話:絶対高貴を求めて2

リリエンフェルト家使用人連合軍からおいでの皆様ですね。
シャルルヴィル様からお話は伺っております。
リリエンフェルト家使用人どうぞ、こちらへ。
私がご案内いたします。
マークス…………。
ライク・ツー……ゴージャスじゃん。
ラッセル私も話には聞いていたが、実際に来たのは初めてだ。
さすがリリエンフェルト家……。
ライク・ツー大富豪一族ってわけ?
ラッセルああ。もとはフランスから始まった家系だが、
今や世界中に一族が散っていてね。
ラッセル各国の民間企業、公的事業のトップに、
リリエンフェルト家出身者が数多くいる。
それこそ、ありとあらゆるところに……ね。
ラッセル一族で世界の富の半分を所有する、というのも
あながち大げさな言い方ではないんだ。
ラッセル革命戦争の頃から秘密裏にレジスタンスを支援し、
現在は世界連合に対しても、
莫大な出資をしているわけで──。
ライク・ツーふぅん。
金も出すから、口も出す……ってとこか?
リリエンフェルト家使用人…………。
ラッセル……この場ではノーコメントだな。
マークスおい。
リリエンなんとかのことはいい。
マークスまだなのか……。
シャルル……絶対高貴になれる貴銃士は。
主人公【怒ってる?】
【焦ってる?】
マークス…………。
胸のこのあたりが、ジリジリする。
マークスマスターがつらそうなのに、
俺には何もできないのがムカつく。
俺は、助けてもらったのに……。
マークス…………。
俺が、絶対高貴になれれば……!
マークスそうしたら、
すぐにでもマスターを助けられるんだ。
マークスそれなのに、俺は……。
ライク・ツーうっざ。
たらればの話しても仕方ねぇだろ。
……お前にできることの方を考えれば?
マークス…………。
リリエンフェルト家使用人お待たせいたしました。
シャルルヴィル様が部屋の中でお待ちです。

???はーい、開いてるよー。
???Bienvenue!
???遠いところからよく来たね!
イギリスのマスターと貴銃士さん。
シャルルヴィルボクはシャルルヴィル。
リリエンフェルト家次期当主、
ロジェ様に呼び覚まされた貴銃士だよ!
シャルルヴィルリリエンフェルト家の祖先が
戦場で使用した由緒正しいマスケット銃さ。
よろしくねっ!
マークスこ、こいつが……?
ライク・ツーうわ……久々だなこのキラキラした感じ。
むしょーに腹が立つ……。
ラッセルふ、2人とも何を言っているんだ!?
シャルルヴィル様!
お時間をとっていただき、ありがとうございます。
ラッセル世界連合軍のラッセル・ブルースマイル曹長です。
突然の訪問、申し訳ございません。
ラッセル実は折り入って相談させていただきたいことが……。
マークスおい!
マークスあんた、絶対高貴で人間を癒やしているってのは、
本当なんだろうな?
ラッセルちょ! だから……っ!
シャルルヴィルあれ、ボクの挨拶を無視?
ふーん……ま、いいけど。
シャルルヴィルその質問の答えは、「Oui!」だね。
絶対高貴でみんなを癒やすのが、ボクの役目さ。
マークスそうか。
じゃあ話は早いな。
マークスマスターを助けてくれ、すぐに!
右手から胸まで……とにかく酷い傷なんだ。
ラッセル薔薇のツタのような、特徴的な傷です。
貴銃士の絶対高貴なら癒せると聞いて
お願いに上がりました。
シャルルヴィルああ……そうだね。これは辛そうだぁ。
マークスもう、立っているのもやっとなんだ。
今すぐ絶対高貴になって、治療を──
シャルルヴィルだけど……ボクの治療は
1年先まで予約でいっぱいなんだよねぇ。
マークス…………えっ?
シャルルヴィルボクの絶対高貴で癒やされたいっていう人は
フランス中、いや世界中にたくさんいてさ。
常に順番待ちなの。
シャルルヴィルわざわざ来てもらったのに、
役に立てなくて本当にごめんね。
マークス……は? よ、予約?
……んなこと知るかよ!
マークス今やればいいだろ、今!
シャルルヴィルうーん、それも無理。
ボクのマスター……ロジェ様って、
すっごくソクバクが激しくってさ。
シャルルヴィル勝手に絶対高貴の力を使うなって、
しつこく言われてるんだ。
シャルルヴィルだから、ごめんね?
マークス……!
マークスふざけるな!
マスターにこのまま死ねってことか!?
シャルルヴィル…………。
シャルルヴィルううん、ボク、そんなこと言ってないよ。
マークス……?
シャルルヴィルボクが絶対高貴で治療してあげるのは無理だけど、
方法はいくらだってあるさ。
シャルルヴィル──絶対高貴がないなら、
貴銃士を増やせばいいじゃない!
全員……はぁ?

第20話:隠された栄光

シャルルヴィルどーぞ。
ここが武器の収蔵庫だよ!
シャルルヴィル世界中の剣、盾、槍……それに古銃。
なんでもあるよ。すごいでしょ。
シャルルヴィルボクもここでずーっと眠ってたんだ。
ラッセルこれはすごいですね! 壮観だ……。

収蔵庫にある武器は、ほとんどが古美術品のようだ。
大きなガラスケースの中には、
古銃がずらりと並んでいる。

士官学校で使用する現代銃とは、
まったく違う扱われ方だ。

保管されているというより、飾られている。
そういう表現が似合うだろう。

シャルルヴィルここは武器のコレクションルームだけど、
他にも絵画、工芸品、彫刻……なんでもあるよ。
ラッセルシャルルヴィル様。
風の噂に聞いたことがありますが、
もしかしてこのコレクションは──。
シャルルヴィルクレマン・ド・リリエンフェルト──
ロジェ様のお祖父様のコレクションさ。
シャルルヴィル文化芸術を愛していたクレマン様は、
こうやってあらゆる美術品を収集しては
戦火から守ってたんだって。
シャルルヴィル世界帝の統治時代も、ね。
ライク・ツーこのピストル……ダイヤが埋め込まれてる。
シャルルヴィルここの収蔵庫の他にも美術館と、……えーっと。
美術振興財団? っていうのがあるみたい。
ラッセルこれほどの規模だが、
ここはあくまで私的な収蔵庫ということか……。
ラッセル目の当たりにすると、凄まじい財力だな。
マークスマスター、大丈夫か?
辛そうだ……。
主人公【……なんとか】
【大丈夫……】
マークス…………。
マークス……マスター。
俺に掴まってくれ。
主人公【ありがとう】
【助かるよ】
シャルルヴィル…………。
君たち、仲いいんだ。
マークスああ、当然だ。
シャルルヴィルふぅん……。
シャルルヴィル……さて!
この中から、好きな古銃を選びなよ。
この辺はドイツ……いや、プロイセンの古銃かな。
シャルルヴィルこっちはフランスの古銃だよ。
この2挺は名前を聞いたことがあるかな?
シャスポーとタバティエール。
シャルルヴィルどちらも革命戦争で活躍した貴銃士と同じ銃だね。
ああ、もちろん、ここにある銃は貴銃士にならない、
ただの──同じ型の古銃だけど。
ライク・ツー革命戦争で貴銃士になった本物の奴らは
どこへ行ったんだ?
シャルルヴィル確か……銃の中でも、
量産銃は今もレジスタンスの元マスターが
大事に持ってる、って噂だよ。
シャルルヴィルただ、そのマスターが今どこにいるかは、
誰も知らないんだって。
シャルルヴィル世界帝が倒れて、新しい政府に移るゴタゴタの中で、
ふっと姿を消したらしいよ。
シャルルヴィルただ、一品銃は、借りていた元の美術館や
国に返していったんだ。
ラッセル量産銃は、
同じ型で大量生産された銃だからな。
個人が所有していても問題はない。
シャルルヴィルそう。代わりならたくさんいるから。
君たちイギリスのブラウン・ベスとか、
ボク、シャルルヴィルもそうだね。
ラッセルだが一品銃は、世界にたった1つだけのもの……。
一挺しか作られていない、希少な古銃だからな。
重要な文化財として、国が保有するべきだ。
シャルルヴィルそう。革命戦争後、ナポレオンの愛銃だった
一品モノのフリントロック式の銃4挺は、
フランスに返還されたんだ。
シャルルヴィルナポレオンに、ラップ、
……2丁拳銃のニコラとノエル。
シャルルヴィルフランスのフォンテロープ宮殿に
厳重に保管されてるよ。
シャルルヴィルあ、一品モノがいいなら、
今からフォンテロープ宮殿行く?
ボクのコネで頼んであげるよ。
マークス&ライク・ツーいや、フランス銃は嫌だ!!
ラッセル君たち、初めて意見が合ったな……。
マークス正直、マスターを助けてくれるなら
なんでもいいんだが……。
マークスフランスの銃以外なら。
シャルルヴィルボクも一応フランス銃なんだけど……。
マークス他にいい銃はないのか?
奥にも何かありそうだが……。
マークスこのケースだけ布が掛かってるな。
……これは……?

収蔵庫の奥の方に押し込められるようにされ、
布を掛けられたケースがある。

マークスの手によって布が取り払われると、
現れたガラスケースの中には
一挺の古銃が、大事そうに保管されていた。

ラッセルむ、これは……ブラウン・ベス!
イギリス初の制式マスケット銃じゃないか。
マークスイギリスの銃か。いいな。
マスター、これを──
シャルルヴィルそ、それはダメだっ!!
主人公【えっ?】
【どうして?】
シャルルヴィルあ、いや……えっと。
それは、その、ロジェ様の大事なものだから。
シャルルヴィル……だから、勝手に持ってったら怒られる。
ライク・ツーはぁ?
ライク・ツー知るかよ、そんなの。
……おらっ!

──ガシャン!!

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