未実装の貴銃士を含みます。
カトラリー | 1月11日 |
ローレンツ | 1月20日 |
イエヤス | 1月31日 |
カール | 2月24日 |
ファル | 3月1日 |
ジーグブルート | 3月6日 |
エンフィールド | 3月17日 |
シャルルヴィル | 3月25日 |
ゴースト | 4月1日 |
ベルガー | 4月26日 |
スプリングフィールド | 5月10日 |
ベネッタ | 5月17日 |
シャスポー | 5月28日 |
カルカノーレ | 6月2日 |
ジョージ | 6月7日 |
スナイダー | 6月30日 |
ケンタッキー | 7月4日 |
マークス | 7月16日 |
八九 | 8月25日 |
ライク・ツー | 9月2日 |
ベイカー | 9月5日 |
ドライゼ | 9月13日 |
ミカエル | 9月29日 |
ペンシルヴァニア | 10月6日 |
邑田 | 10月13日 |
タバティエール | 10月21日 |
在坂 | 11月5日 |
グラース | 11月12日 |
エルメ | 11月18日 |
キセル | 12月5日 |
十手 | 12月14日 |
「メニュー>プロフィール」からマスター(プレイヤー)の誕生日を設定すると、誕生日当日にホーム画面で相棒がお祝いの言葉をかけてくれます。
貴銃士 | セリフ | ソート用番号 |
---|---|---|
マークス | マスター、誕生日おめでとう。 今年も俺を、 相棒として使ってくれよ。 | 1 |
ライク・ツー | ふぅん、誕生日ねぇ。 ま、今日くらい ケーキでも食ってくれば? ちゃんとトレーニングもしろよ? | 2 |
エンフィールド | Happy Birthday、マスター。 親愛なるあなたが この世に生まれた日を 盛大に祝いましょう! | 3 |
スナイダー | 今日はおまえの誕生日、 なのだったな。エンフィールドが ケーキを作っている。 あとで部屋に来るといい。 | 4 |
ジョージ | Happy birthday dear master! へへっ、マスターの生まれた日を 祝えるって、嬉しいもんだな! | 5 |
ケンタッキー | マスターっ! お誕生日、 おめでとうございまっす! 自分、マスターが生まれた日を 祝えて感激っス! | 6 |
ペンシルヴァニア | 誕生日おめでとう、マスター。 1年に1度のこの日を祝えて、 俺も嬉しく思う。 ご馳走をたくさん食べるんだぞ。 | 7 |
スプリングフィールド | マスター、お誕生日なんですね。 おめでとう、ございます。 みんなでお祝いの準備をするので 楽しみにしていてくださいね。 | 8 |
シャルルヴィル | 誕生日おめでとう、マスター。 今日は戦いのことなんて忘れて、 美味しいガトーを食べて 楽しく過ごそうね♪ | 9 |
シャスポー | マスター、誕生日おめでとう。 マスターがこの世に 生を受けた日…… ふふ、本当に素敵な日だね。 | 10 |
グラース | 生まれた日より、成果を上げた日 の方がめでたいもんじゃねぇの? ……まあいい。 誕生日おめでとう、マスター。 | 11 |
タバティエール | マスターちゃん、誕生日 おめでとう。ケーキにご馳走、 色々用意してるぜ。食堂への エスコートは、俺でいいかい? | 12 |
ドライゼ | Alles Gute、マスター。 今年も鍛錬を惜しまず、 より一層の高みを目指して 励んでいくといい。 | 13 |
エルメ | 今日がお誕生なんだね。 おめでとう、マスター。 素敵な一年になるよう 俺も願っているよ。 | 14 |
ジーグブルート | ……お前、今日誕生日なのか。 ケーキなら作ってやっから、 その代わり、俺をどんどん 戦場に連れて行けよ? | 15 |
ゴースト | 16 | |
十手 | 今日は君の誕生日なんだってな。 いやぁ、本当にめでたい! けぇきの用意があるようだから、 みんなで食べよう。楽しみだな! | 17 |
邑田 | 今日はそなたの誕生日だと、 在坂から聞いだぞ。 何か欲しいものがあれば、 わしに言ってみよ。 | 19 |
在坂 | 誕生日、なのか。 在坂には、どう語ればいいのか、 よくわからないが……。 ……おめでとう。 | 20 |
八九 | ……へぇ。 お前、今日が誕生日なのか。 ……おめでとう。美味いもんでも 食ってせいぜいリア充しろよ。 | 21 |
カール | 賑やかだと思ったら、今日は君の 誕生日なのか。おめでとう。 今年が君にとって幸多きものに なるように、願っているよ。 | 22 |
ローレンツ | おや、今日はモルモット2号の 誕生日なのか。加齢による変化を 研究するのも面白そうだが…… 今日はケーキでも食べるといい。 | 23 |
ベルガー | へぇ~、お前誕生日なのか。 美味いモン食って せいぜい長生きしろよぉ~。 | 24 |
ファル | おや、誕生日なんですか。 それはおめでとうございます。 プレゼントのご希望があれば、 一応聞いておきましょうか。 | 25 |
ミカエル | 今日は君の誕生日だと聞いたよ。 お祝いに一曲弾こうか。 そうだな…… 華麗なる大円舞曲なんてどう? | 26 |
カトラリー | 今日、誕生日なんだってね。 ……おめでと。 特別に、僕がフレンチを ご馳走してあげてもいいけど? | 27 |
記念日(当日0:00~翌日3:59)に限り、ログイン時に読めるストーリーです。
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ミカエル | 今日はカトラリーの記念日だから、 食後のデザートにこれを出して くれないかな? 頼んだよ。 |
---|
十手 | カトラリー君はほくほくあんこが好きだからね……! 記念日に君から渡してもらえると、喜ぶと思うんだ。 |
---|
カトラリー | ……このサラダ、オイルを使ってないんだね。 だから野菜の味が濃くて、食べた心地も爽やか……。 |
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カトラリー | こっちのフィレはソースとの組み合わせが新鮮……! 相手が食べたことがないものに挑戦しようっていう、 作り手の気概を感じる……! |
カトラリー | …………。 ……なるほど……。 |
カトラリー | 今日は、僕の記念日を祝ってくれてありがとう、マスター。 ここまでのディナーを作ってくれるなんて思わなかったよ。 |
ミカエル | ふふ……素敵な1日になったね。 おめでとう、カトラリー。 |
カトラリー | ありがとう、ミカエル。 ……そういえば、マスターには、 なんで記念日を今日にしたのか言ってなかったっけ。 |
カトラリー | 1月11日を記念日に決めたのは、 僕の銃を数字に見立てると111に見えるね……って ミカエルが言ったからなんだ。 |
ミカエル | おや、そうだったの。 |
カトラリー | 正直、君が用意してくれたディナーは……期待以上だった。 ……ふふ。 来年のディナーはもっと期待してるよ、マスター? |
カトラリー | ふっ……。 耄碌したね、〇〇。 |
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カトラリー | この前のパーティで、僕は食堂で供することができる 最高級のディナーを堪能した! |
カトラリー | つまり、今日の記念日パーティでも同じことをする だけじゃ二番煎じ! 僕を再度満足させることはできないよ! この勝負……僕の勝ちさ!! |
主人公 | 【耄碌したね、カトラリー】 【この勝負、自分の勝ちだ】 |
カトラリー | なにっ……!? |
主人公 | 【十手!】 【お願いします!】 |
十手 | はいよ~! カトラリー君、ごらんよ! |
十手 | たい焼きパーティさ!! |
十手は次々に魚型の鉄板を並べ、火にかける。
型の中にとろしとしたはちみつ色の生地が注がれると、
ジュッという音とともに、甘い香りが立ち上る……!!
カトラリー | わ、わわ……っ!? |
---|---|
十手 | 洗練されたディナーもいいけど、たまには趣向を変えて こういうのもいいんじゃないか? って 〇〇君とふたりで考えてみたんだ。 |
十手 | ほうら、焼けてきた! ここに出来立て熱々のあんこをのせたら……! |
カトラリー | ふわぁ…… 出来立てのかりふわのたい焼きだ……!! |
十手 | ふっふっふ。まだだよカトラリー君。 さらに、おうちで作るたい焼きのいいところは…… |
十手 | 自由なところ……!! |
十手 | 俺のおすすめは、あんこにお餅を挟んだところに いちごじゃむをのせたのだね! ちょこれいととましゅまろを挟んだのもおいしいぞう! |
八九 | たまごのっけて、マヨネーズとお好みソースを ぶちこんだのもウマいぜ。 |
邑田 | おかずたい焼きというやつじゃのう。 わしは芋餡にばたぁを添えたものをいただこうかの。 |
カトラリー | あっあっあ、ふわ…… ううう~!! |
カトラリー | ず、ずるい! 僕もやる! 十手、〇〇、 上手な焼き方教えてよねっ!! |
カトラリー | …………。 |
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カトラリー | (今日が僕の記念日ってこと、 〇〇は忘れてないよね……?) |
カトラリー | (うん、〇〇に限ってそれはないよね。 豪華なディナーとかたい焼きパーティーとか、 これまで素敵なもてなしをしてくれたわけだし……) |
主人公 | 【カトラリー、たのもー!】 【カトラリー、準備はいい?】 |
カトラリー | ……! き、来たね、〇〇。 僕を驚かせるようなこと、まだできるわけ!? |
主人公 | 【頑張るよ】 【期待してて】 |
〇〇の案内で、
カトラリーは寮のキッチンへと移動した。
カトラリー | わ、でっかい魚……! どうしたの? これ。 |
---|---|
主人公 | 【自分が釣りました】 【十手と釣ってきたんだ】 |
カトラリー | ええっ!? |
十手 | やあ、カトラリー君! さぷらいずは大成功、かな? 俺と〇〇君で釣りに行ってきたんだ。 |
十手 | 今日はこの魚で料理を作ろう! みんなで作るところから楽しんだら、 美味しい料理だけじゃなくて思い出も残るだろう? |
十手 | たとえ全部完璧に上手くできなくても、 それも味になるってもんだ。 どうだい? |
カトラリー | …………。 僕も作るからには、絶対美味しくするから! 当たり前でしょ。 |
主人公 | 【それは心強い!】 【みんなで頑張ろうね】 |
十手 | まずは鱗を取って、三枚おろしにして──っと。 |
カトラリー | へっ!? 十手、今のもう1回……! |
十手 | もうちょっとゆっくりしてみようか。 包丁をこう入れて……。 |
カトラリー | ええと、背骨に沿わせて少しずつ……できた! |
カトラリー | ふふっ、僕にかかればこれくらい簡単だもんね。 よーし、次! |
ログインボーナス:クラシックのレコード
カール | 今日はローレンツの記念日らしいね。これを プレゼントとして、君から渡してくれたまえ。 |
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ローレンツ | フフフ……フフフフフ! やはり、プレゼントとパーティーを企画したな。 予想通りだ。証明、完了……! |
---|---|
ローレンツ | 今日、モルモット2号がどのように行動するか検証していたのだ。 こうして俺の記念日を祝ってくれたこと、感謝する。 |
ローレンツ | さらに俺の予測によると、 2号は俺が記念日を今日に決めた理由が気になっているはず……。 |
ローレンツ | フ……それも正解か。いいだろう、こうだ。 1月20日は俺が敬愛するストローグル博士が誕生した日だ。 |
ローレンツ | 彼の座右の銘は「生涯実験」……常に疑問を探し、 常に思考を諦めず、ありとあらゆる仮説を証明に導いてきた 偉大な博士なのだ……!! |
ローレンツ | ……さて。 記念日は何かお願いを聞いてもらえるものだと、 人間の誕生日に関する書物で読んだことがある。 |
ローレンツ | モルモット2号、実験の準備はいいか……? フフフ……さあ、楽しい証明時間の始まりだっ!! |
ローレンツ | カール様! マスター! ローレンツめの論文が査読を通りました! |
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ローレンツ | 貴銃士学会誌に!!! |
主人公 | 【貴銃士学会誌!?】 【おめでとう!】 |
ローレンツ | 我が論文……「同種銃から召銃される貴銃士について: 個体差、及びその経験と記憶の共有」が、 とうとう知識人たちの眼鏡に適ったとは……!! |
カール | おお、めでたいねー! 苦労して思考や考察を重ねた甲斐があったあったじゃないか。 君が努力していたことは、僕はよくよく知っているからね。 |
ローレンツ | ありがとうございます!! 不肖ローレンツ、 自らの記念日という輝ける日に、溢れんばかりの光栄を 身に受けて、涙を禁じえません……!! |
ケンタッキー | いやいや待て待て。待てっつーの。 なんだそのアヤシゲな学会は。 貴銃士学会? |
ローレンツ | 怪しげとは失敬な。貴銃士がこの世界に現れてから、 熱き知識人たちが知恵を絞り、研究成果と情熱をぶつけあう 今一番ホットでインテリジェントな学会だぞ。 |
カール | 僕も時折読ませてもらっているんだがね。 科学的アプローチから人文学的アプローチまで様々で、 なかなか興味深いんだよー。 |
カール | ……実際、今や貴銃士というのは、 人々にとって「手に入る奇跡」だからね。 研究したいと思わない方がおかしいんだろう。 |
ローレンツ | それではこのローレンツ、 今月発刊の学会誌のおすすめ論文を紹介しよう。 |
ローレンツ | 個人的に必読なのは 「薔薇の傷に関する苦痛軽減処置法の提言」と 「民間召銃による各国貴銃士の人数推移について」だな。 |
ローレンツ | 「現行法における貴銃士:彼らに人権を認めるべきか」も 着眼点が興味深い… |
ケンタッキー | へえ……なんか、思ってた以上に面白そうなの多いな。 お、「絶対高貴/非道状態における弾丸の軌跡」……!? これフツーにめっちゃ気になんだけど! |
主人公 | 【本当にいろんな研究があるんだね】 【すごい世界だ……】 |
ローレンツ | ……ふむ。 研究される、研究する、というと仰々しくて 遠い話のように感じるかもしれないが…… |
ローレンツ | 「あなたたちをもっと知りたい」「私たちをもっと知ってほしい」 ──どんな研究も、そんな相互理解への願いから はじまっていると考えられる。 |
ローレンツ | それはとても素晴らしいことであり…… 誇らしいことだと思えるよ。 |
ローレンツ | ふふ……ふふふ……♪ |
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主人公 | 【どうしたの?】 【ご機嫌だね】 |
ローレンツ | おお、〇〇! ちょうど、点火すれば完成なのだ。 俺の部屋に入りたまえ。ふふん。 |
ローレンツの部屋に入ると、
机の上に三段の階段状の土台が置いてあり、
一番上には謎のおじさんの白黒写真や紙の束が飾られている。
二、三段目には、ベリーのタルトやチョコレートといった菓子、
コーヒーや青い花などが置かれている。
ローレンツ | どうだ、完璧だろう! あとは、燭台に火を灯して……よし、「祭壇」の完成だ!! |
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主人公 | 【祭壇……? これは一体……?】 【まさか、黒魔術みたいな……!?】 |
ローレンツ | Mr.八九が読んでいた攻略本のコラムに、 面白い記述があったので、それを取り入れてみたのだ。 |
ローレンツ | なんでも、好きな人物の誕生日や命日などに、 その人の写真や好物などを供えて思いを馳せるのだという。 こういった形式のものを、祭壇というそうだ。 |
主人公 | 【じゃあこのおじさんがストローグル博士?】 【写真の人が、ローレンツが尊敬する……?】 |
ローレンツ | いかにも。 俺が尊敬する偉大なる人物……ストローグル博士だ! |
ローレンツ | 博士の誕生日を記念日とさせていただいたこのローレンツ。 彼のように生涯研究を成し──…… |
ローレンツが祭壇に向かって祈りを捧げていると……。
ベルガー | なんかうまそーな匂いがするぜ! お、ケーキとかあんじゃん! もーらいっと! |
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ローレンツ | なっ……! 何をする、モルモット1号! それは博士へと供えた供物で──…… |
ローレンツ | はっ……!? いや、しかしこれは、 モルモット1号が博士が好んだものを口にし取り入れることで、 博士にあやかり、才覚が開花する可能性も……? |
ローレンツ | よし! モルモット1号、2号! 俺とともに供物を食べようではないか! |
主人公 | 【いいの?】 【じゃあ、いただきます】 |
ローレンツ | ふふふ……その代わり、研究には協力してもらうぞ! うん、いい記念日になりそうだ! |
ガンマ | 誕生日か。かつては、息子と共にケーキを 食べたものだ。……優しい子だった。 |
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ログインボーナス:飴の包み紙
ベルガー | あ? カールの記念日? ふーん。 ポケットにちょうど……これでいっか! ぎゃはは! |
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ローレンツ | モルモット2号よ。本日はカール様の記念日であらせられる! 見ろ。今日のために特別にこしらえたジョッキだ……! |
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主人公 | 【こ……これは?】 【取っ手が4つある……!?】 |
ローレンツ | その昔、皇帝カール5世がとある居酒屋に入ったときのこと。 女主人がジョッキの取っ手を持って渡したため、 皇帝は両手でジョッキを受け取らねばならなかった。 |
ローレンツ | そこで、取っ手を2つに増やすよう命じた。 しかし女主人は意図を解さず、両手で2つの取っ手を 持って現れた……! |
ローレンツ | さらに、取っ手を3つに増やすよう命じた。 それでもなお、女主人は両手で2つの取っ手を持ち、 3つ目の取っ手を顔で支えた状態で現れた……! |
カール | はっはっは……! 何度聞いても面白い話だ。 それで、結局は取っ手が4つになったというわけだね。 |
ローレンツ | これはカール様! 記念日おめでとうございます。 |
カール | うむ。〇〇もお祝いありがとう。 今日はご馳走を大いに食べて、愉快に過ごすぞっ! |
カール | ──では、乾杯と行こうかね。 さっそく、アイスティーが入ったそのジョッキを 渡してくれたまえ。 |
ローレンツ | モルモット2号はどのように取っ手を持って カール様にお渡しするのか……? 実験開始だ! |
──カールの記念日当日、オーストリアにて。
主人公 | 【おつかれさまでした……!】 【やっと終わった……!】 |
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カール | やあ、さすがに過密スケジュールだった。 〇〇、マークス。 僕の記念日に付き合ってくれて感謝するよー。 |
カール | えーと今は……23時だねー。 後のこまごまとした仕事はローレンツが引き継いでくれたから、 君たちはちょっと休んで── |
マークス | 俺は! 納得いかないぞ!! マスターがオーストリアでカールの記念日をすると 聞いたからついてきたのに…… |
マークス | 朝から式典、取材、外国のおっさんとの堅苦しい昼飯……! デカい車から外の奴らに手を振るやつ! またなんか式典! またおっさんとの夕飯! あとなんか写真撮られる奴! |
マークス | 他の奴らに見られて、拍手されて…… 肩が錆びつきそうな予定ばっかりだ! 普通に仕事しかしてなかったじゃないか? |
マークス | 記念日と言ったら、マスターに労われてマスターとご飯を食べて マスターに銃をメンテ……ごにょごにょ…… してもらう日じゃないのか!? おかしいぞ! |
カール | はっはっは。 僕の記念日は、僕だけの記念日じゃないからねー。 |
マークス | ? どういう意味だ? |
カール | ……僕の記念日は、我が国民たちのためのものだ。 彼らが僕を祝うことを口実に、レジャーを楽しみ、 素敵な食事をして、幸福な気持ちになる。 |
カール | それが「レジスタンスの英雄の一挺であり、 オーストリア重鎮である貴銃士カール」の記念日の意義だ。 巡り巡って経済を回すために、国にとっても大切な日になるね。 |
カール | 少なくとも以前は、フィルクレヴァートで 気楽に過ごさせてもらったからねー。 今年は、責務を果たさねばならないと思ったまでだ。 |
カール | 僕は忙しいのも慣れているし、 こういう仕事も嫌ではないから問題はないが……。 ……。 |
カール | …………。 〇〇は嫌ではなかったかい? |
主人公 | 【充実してた!】 【ちょっと疲れたけど平気】 |
主人公 | 【むしろ、カールは疲れてない?】 【自分のためだけに記念日を過ごしたいとか、ない?】 |
カール | ! ……。 |
カール | いいや。僕はこうやって忙しくするのが嬉しいのだよー。 なんせ僕は、レジスタンスとして、 今の「新しい世界」の基盤を作ってきた側の者だから。 |
カール | 自分たちが守った人々や、 平和にした世界のために働き、その様子を見ることは…… とてもとても、幸せなことなのさ。 |
カール | ……それに記念日当日じゃなくても、君なら、 僕を労って一緒にご飯を食べて銃を愛でてくれるだろう? 違うかい? |
主人公 | 【もちろん違わないよ!】 【いつがいい?】 |
カール | ふふ、ありがとう。 ……落ち着いたら、 めいっぱいワガママを言わせてもらおうかねー? |
カール | ふぅ……。 |
---|---|
ローレンツ | カール様、お疲れ様でした。 今日予定されていたイベントは、先程の会食で終わりです。 温かいお茶をお持ちいたします。 |
カール | ローレンツ、君も疲れただろう。 今日は早めに休みたまえ。 |
ローレンツ | ええ。明日にはフィルクレヴァート士官学校へ戻りますからね。 移動に備えてゆっくり休むことにします。 |
ローレンツ | それでは、少々お待ちください。 |
──コンコン
カール | (ん……? 随分早いな) |
---|---|
カール | 入るといい。 |
主人公 | 【こんばんは、カール!】 【今年もお疲れ様!】 |
カール | ……! 〇〇……君、いつの間にオーストリアに? |
主人公 | 【カールの記念日を祝いたかったんだ】 【記念日おめでとう!】 |
カール | ははっ……祝うためにわざわざ来たのか。 なんとも君らしいねー。 |
ローレンツが紅茶と美しいチョコレートをテーブルに並べ、
カールと〇〇2人だけの
夜のささやかなティータイムが始まった。
主人公 | 【今年の記念行事はどうだった?】 |
---|---|
カール | ああ……出かける先々で、休日を楽しむ人々や、 僕の記念日を祝ってくれる人々と出会えた。 |
カール | 彼らの穏やかで幸せそうな笑みを見ているとな。 何やら、世界にはアウトレイジャーやトルレ・シャフ なんてものは実はなかったのではないか……? |
カール | という錯覚に陥ってしまったよ。 それほどに、平和的な光景だったのだ。 |
カール | 最後には、君の来訪というサプライズまであったし…… 充実したこと、この上ない記念日になったよ。 礼を言うぞ、〇〇。 |
主人公 | 【それはよかった】 【カールが喜んでくれて何より】 |
カール | 何はともあれ、次の年も、 またあの穏やかで満ち足りた光景を見たいものだ。 |
カール | ……欲を言えば、真の意味で脅威が去ったあとの記念日も、 この目で一度見てみたいところだねー。 |
主人公 | 【いつかきっと見られる】 【絶対に成し遂げよう】 |
カール | ああ、そうしようとも! |
ログインボーナス:あの日の新聞記事
ライク・ツー | 記念日だからってわけじゃないけど……。 あいつにこれ、渡しておいてくれ。 |
---|
カトラリー | ……どう、かな……? |
---|---|
ファル | ……さすが、としか言いようがありませんね。 |
カトラリー | っ……!! |
ファル | チーズそのものもさることながら、 付け合せの種類も十分に考えられている…… すばらしいオードブルです。 |
カトラリー | ……ふん。 この僕がいるんだから、当然だよね。 |
ミカエル | きみが気に入ったならよかったよ。 ねぇ、〇〇、カトラリー。 3人で市場を見て回るのも、なかなか面白いものだったね。 |
カトラリー | うん。手伝ってくれてありがとう、ミカエル。 〇〇も……。 |
カトラリー | そういえば、どうしてファルは今日── 3月1日を記念日に選んだの? |
ファル | 特に意味はありませんよ。目についた数字です。 |
ミカエル | へぇ。君なら何か理由があると思ったんだけれど。 |
ファル | ふふ。さぁ、どうでしょうねぇ……。 |
カトラリー | ねえ、ファルの記念日ってさ。 どうして3月1日なの? |
---|---|
ファル | ……はあ。 突然部屋に押しかけてきてなんですか。 |
カトラリー | だ、だって記念日なのに 絶対パーティやらないって固辞するから……。 ちょっとくらい、記念日らしい会話とかしたっていいのにさ。 |
カトラリー | はい、おすすめの赤ワイン。 プーリアのワイナリーの……プリミティーヴォのやつ。 ほら、飲みながらでいいからさ……話してよ。ねっ? |
ミカエル | 椅子は……おや、人数分に足りないね。 僕、ベッドに座るね? |
ファル | ……はあ……。 好きにしてください。 |
主人公 | 【ありがとう!】 【お土産のチーズ、テーブルに広げるね】 |
ファル | ……。 記念日の由来、ね。 私の銃としての名前は「FALL」でしょう? |
カトラリー | うん。 |
ファル | アルファベット順で、 Fは6番目、Aは1番目、Lは12番目です。 |
カトラリー | う、うん。 |
ファル | 6番目、1番目、12番目、12番目……。 それらをすべて足したとして。 6+1+12+12=31…… |
ファル | だから3月1日です。 |
カトラリー | ……へ? ほんとにそれが由来? |
ファル | そういうことにしておきます。 |
カトラリー | え……えええー!? ちょっとファル、 今適当に思いついたこと言ってない!? |
ミカエル | およしよ、カトラリー。 彼氏、君をからかいたいというよりは 秘密にしたいみたいだから。 |
ファル | ……。 |
カトラリー | ……っ。 そ、そう……。 |
ミカエル | ねえ、ファル? レクイエムでも弾こうか。 君に、とても似合う曲。 |
ファル | ……ええ。 ありがとうございます。 |
ファル | ……どうぞ。 |
---|---|
ファル | おや? どうかされましたか。 |
主人公 | 【任務に行かない?】 【忙しくなければ任務を頼みたい】 |
ファル | ええ、構いませんよ。 すぐに準備します。 |
ファルと〇〇は、不審な人影が目撃された
郊外の見回りを行う。
ファル | ……アウトレイジャーどころか、 人すら見当たりませんね。 |
---|---|
ファル | 連合軍がアウトレイジャーが現れたと確認したわけでもなく、 怪しい人影を見た人がいる……という程度で、 あなたや我々貴銃士がわざわざ出向く必要があったんです? |
主人公 | 【念のためだよ】 【たまには平和もいいものだ】 |
ファル | はぁ……。 |
主人公 | 【時間が余ったしお昼を食べて帰ろう】 |
ファル | そうですね。 暇なのに糧食で済ませる必要もありませんし。 |
2人は、近隣の街へ戻る。
〇〇はとあるレストランへ、ファルを案内した。
ファル | この香り……。 なかなか上質なチーズを扱っているようですね。 |
---|---|
主人公 | 【チーズフォンデュ、美味しそうだね】 【チーズがいろいろ選べるよ】 |
ファル | ふむ……野菜と肉類との相性を考えて、 最低2種類は選びたいところですね。 |
ファル | こちらのスペシャルBセットにしましょう。 チーズは私が選んでも? |
主人公 | 【もちろん!】 【お任せする】 |
ファル | では──……。 |
ファル | ほう……これはなかなか。 任務は任務とも呼べないようなものでしたが、 これならわざわざ出向いたのも無駄ではありませんね。 |
---|---|
ファル | …………。 任務は口実で、最初からこのレストランに来るのが 一番の目的だったのでは? |
主人公 | 【実はね】 【バレたか】 |
ファル | なぜです? |
主人公 | 【今日はファルの記念日だから】 【記念日おめでとう、ファル】 |
ファル | ……! そういえばそうでしたか。 |
〇〇は、人は誕生日をお祝いしてもらうので、
貴銃士にとって記念日がそういう特別で幸せな日であれば
いいと思っていることを伝える。
ファル | 記念日にこれといって思い入れはありませんが、 こういう過ごし方ができるなら……確かに、悪くはありませんね。 |
---|---|
ファル | ……ありがとうございます。 さ、あなたも遠慮せずどうぞ。熱いうちに食べましょう。 |
ログインボーナス:お揃いの下着
エルメ | ジグの記念日に、兄として心のこもったプレゼントを 用意したんだ。マスターから渡してくれるかな? |
---|
エルメ | ………………。 |
---|---|
エルメ | わっ!! |
ジーグブルート | うぎゃあっ!!! |
ジーグブルート | なっ……てめぇッ!!! 驚かせやがって……!!! |
エルメ | 記念日おめでとう、ジグ。 はい、これ。マスターと俺からお祝いだよ。 |
エルメ | ジグの記念日は俺が決めたんだ。 DG36だから3月6日。覚えやすくていいだろう? |
ジーグブルート | ……てめぇ!! 祝うなら普通に祝いやがれ!! ていうか安直すぎんだよ! もっと色々あるだろ! |
エルメ | さぁ、今日はジグの好きなドイツの地ビールを 各地方から10種類も用意してあげたよ。おいで。 |
ジーグブルート | おい無視すんな! 待て、バカ野郎──!! |
ジーグブルートの記念日、数日前──
エルメ | ジグ。 記念日パーティは中止だよ。 |
---|---|
ジーグブルート | ……は? |
ドライゼ | ドイツ支部から呼び出しがかかってしまってな……。 俺とエルメは、 お前の記念日当日にこちらに居られそうにないのだ。 |
エルメ | ごめんね? 楽しみにしてたでしょ? |
ジーグブルート | えっ……。 いや、別に……。 |
エルメ | 大丈夫。記念日当日のパーティはできないけど、 プレゼントは〇〇に渡しておくから。 お祝い自体は、今度また家族旅行でもしようね。 |
エルメ | 気を落とさないようにね、ジグ。 |
そしてジーグブルートの記念日当日──
ジーグブルート | ……。 …………。 |
---|---|
ジーグブルート | クソッ、記念日パーティなんてマジでどうでもよかったのに、 あいつらが変なこと言い捨てていったせいで、俺が ちょっと残念がってるみたいになっちまったじゃねえか……! |
ジーグブルート | パーティとかマジでどうでもいいんだよ! つーかいらねーし! クソッ……! |
そのとき、ジーグブルートの寮室の扉が、
控えめにノックされる。
ジーグブルート | あ? 誰だよ。 鍵開いてっから勝手に入って── |
---|---|
スプリングフィールド | ジグせんせいっ! 記念日おめでとうございます!! |
在坂 | 在坂たちは、デカに記念日パーティの招待をしにきた。 めでたい日だから、早くおめかしをして 談話室に来るといい。 |
ジーグブルート | ……っ!? な、お前ら……! |
スプリングフィールド | 驚かせちゃってごめんなさい。でも、 事前に相談したら「パーティ? んなもんいらねえよ」とか おっしゃりそうだったので…… |
在坂 | 〇〇とも相談して、断る隙を与えず急襲した。 在坂たちは菓子や飾りを用意している。 デカはおとなしく、お祝いパーティをされるべきだ。 |
ジーグブルート | ……い、いや、別にいらねーよ。 パーティとか……。 |
在坂 | ……。 まさか……デカ。 パーティに「ビビって」いるのか……?? |
ジーグブルート | ……!! |
ジーグブルート | ……へっ。煽ってんのかチビ? 俺がビビるわけねえだろうが。 パーティくらいやってやるぜ、盛大によ!! |
スプリングフィールド | はい……! 皆で盛大にお祝いしましょうね! ジグせんせい! |
ジーグブルート | んん……なんだよ。朝っぱらからうるせぇな……。 |
---|---|
エルメ | ジグ、いつまで寝ているの? 今日を完璧な日にするんだ。早く起きなさい。 |
ジーグブルート | はぁ……? 意味わかんねぇよ。 何言ってんだ? |
ドライゼ | 何、だと……? まさか忘れたのではあるまいな。 今日はお前の記念日だろう。 |
ジーグブルート | え? ああ、そういや3月6日か。 それとお前らと何の関係があるってんだ。 |
エルメ | 去年は俺たちに招集がかかって、 記念日パーティーが土壇場でできなくなっただろう? |
ドライゼ | ゆえに、今年こそは完璧にパーティーを遂行する。 |
ゴースト | わかったら……さっさと、顔洗ってこい。 |
ジーグブルート | うわっ、お前もいたのかよ! |
ゴースト | 最初からいたのに……。 祝った……てやら、ないぞ。 |
身支度を整えたジーグブルートは、
談話室へと向かった。
主人公 | 【Happy Anniversary!】 【記念日おめでとう!】 |
---|---|
エルメ | Happy Anniversary ジグ~♪ |
ドライゼ | Happy Anniversary Dear ジーグブルート~♪ |
ジーグブルート | やめろ! 歌うんじゃねぇ!! |
その後、料理やケーキが取り分けられて、
ジーグブルートの記念日パーティーが始まった。
主人公 | 【自分もケーキ作りを手伝ったんだ】 |
---|---|
ジーグブルート | パリの店に並べてあってもいい出来だな。 主力はタバティエールか? お前なら、いい助手になっただろうな。旨いぜ。 |
主人公 | 【パーティーは楽しめてる?】 【記念日パーティーは気に入った?】 |
ジーグブルート | ……歌われたのは最悪にこっ恥ずかしかったが、 それ以外は……いや、あれも……嫌ってわけじゃねぇ。 |
ジーグブルート | まあ……悪い日ではねぇと思ってる。 ……ありがとな。 |
ジーグブルート | ……俺はやられたらやり返す主義だからな。 お前の誕生日の時は俺がケーキでも作ってやるよ。 精々楽しみにしてろ。 |
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スナイダー | ほう……エンフィールドの記念日、か。改造の 記念日にしてやろう。これをあいつに渡しておけ。 |
---|
エンフィールド | マスター、僕の記念日をお祝いしてくださり、 本当にありがとうございます! とっても光栄です! ええ! |
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エンフィールド | さぁ、こちらをどうぞ! シャムロックの胸飾りです。 |
エンフィールド | 3月17日はセントパトリックス・デー! これにあやかって、僕の記念日にしました。 博識なマスターはもちろん、この日をご存知ですよね? |
エンフィールド | 僕の2人目のマスターがアイルランドの出身でして、 僕の髪の色がセントパトリックス・デーの色である緑なのを 大変喜んで、聖パトリックについて教えてくれたんです。 |
エンフィールド | 伝説によれば、彼はアイルランドから 悪魔の象徴である蛇を一掃したとか……! |
エンフィールド | 僕も、絶対高貴の力でマスターの敵を打ち倒す存在に なりたいと思っています! これからもよろしくお願いしますね、マスター! |
エンフィールド | 今日のラッキー貴銃士は…… |
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エンフィールド | この僕、エンフィールドです! |
エンフィールド | ちなみにラッキー貴銃士とは、 今日1日〇〇さんの相棒となるべき、 選ばれし貴銃士のことですね。ええ! |
マークス | なに!? マスターの相棒は俺だぞ!! |
エンフィールド | まあまあマークスさん。 今日ばかりは、僕を相棒にすべき理由があるんです。 |
エンフィールド | 本日、僕の記念日は聖パトリックデー…… アイルランドにキリスト教を広めた聖人、 聖パトリックを記念する祝日です。 |
エンフィールド | 聖パトリックデーといえばシャムロック…… つまり三葉のクローバーと、レプラコーン。 そして緑です。 |
エンフィールド | そう! 緑ですよ緑! 現代では特に、緑をラッキーアイテム的に身につけて 楽しむ日となっているのです! |
エンフィールド | 貴銃士の中で緑と言ったら僕! 僕以上に緑な貴銃士がいましょうか!? いえ、いない! |
エンフィールド | だから今日は、〇〇さんには 僕を身につけて、聖パトリックデーを 楽しんでいただきたいのです! |
主人公 | 【エンフィールドを身につける……?】 【一緒にいればいいのかな?】 |
マークス | マスター!! 緑に屈しないでくれ!! |
ライク・ツー | 緑でいいなら、ペンシルヴァニアとか ベルガーとか十手とか…… ちょっと緑入ってるやつでもいいんじゃねーの。 |
エンフィールド | 彼らは服がちょっと緑なだけじゃないですか! 僕を見てください、髪が緑ですよ。 ちょっとやそっとじゃなくならない、約束された緑です!! |
マークス | ま、待っていてくれマスター! 俺も髪と銃を緑に塗装してくる……! |
エンフィールド | ふっふっふ。 そんな人工緑じゃ僕には勝てませんよ……! |
エンフィールド | さあ、〇〇さん! 今日はオープンに、 いつでもどこでもエンフィールドですからね! |
エンフィールド | 〇〇さん、〇〇さん。 失礼しますね。 |
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エンフィールド | おはようございます! |
主人公 | 【おはよう……早いね】 【おはよう! 朝から元気だね】 |
エンフィールド | ええ、今日は僕があなたのラッキー貴銃士! 聖パトリック・デーが今年もやってきましたからね。 ふふっ♪ |
エンフィールド | マークスさんに見つかると、 相棒の座を奪うなと妨害が入るかもしれません。 ささ、急いで出かけましょう。 |
エンフィールド | もちろん、外出許可は提出済みですよ。 ご安心くださいね。 |
着替えた〇〇とともに、
エンフィールドは街へと繰り出した。
エンフィールド | 不足していた文房具も補充できましたし、 次は紅茶のお店へ行きましょうか。 |
---|
エンフィールド | んん……! いい香りですね。 |
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主人公 | 【何かお目当てが?】 【エンフィールドが好きなのは?】 |
エンフィールド | うーん……定番のイングリッシュ・ブレックファーストは、 やはりミルクティー用に欠かせませんね。 香り高いダージリンももちろん好きですよ! |
エンフィールド | それに、季節の新しい商品も気になります……! |
主人公 | 【それをプレゼントさせて】 【自分が買うよ】 |
エンフィールド | えっ……? いえいえ、お気になさらず! |
エンフィールド | もしかして、僕の記念日だから 贈り物をしようとしてくださっているんですか? |
主人公 | 【実は……その通り】 【だめかな】 |
エンフィールド | ふふっ……お気持ちはとても嬉しいです。 ええ、もちろん! |
エンフィールド | こうして〇〇さんを独り占めできているだけで 十分贈り物に値しているし満足……なのですが。 |
エンフィールド | 欲を言えば……飲んだらなくなってしまう紅茶ではなくて、 今日の思い出に残るような、 形が残るものを何かいただけるなら……とても嬉しいです。 |
主人公 | 【任せて!】 【張り切って選ぶよ】 |
エンフィールド | わぁ、嬉しいです……! ありがとうございます。楽しみだなぁ! |
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スプリングフィールド | シャルル兄さんのお祝いに、カラフルなお菓子を 用意したんです。一緒に渡してくれますか……? |
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シャルルヴィル | Bonjour、マスター♪ ボクの記念日をお祝いしてくれてありがとう! 本当に嬉しいよ! |
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シャルルヴィル | 今日──3月25日はね、ボクがリリエンフェルト家で 初めて召銃された日なんだ。 |
シャルルヴィル | 白百合を愛するリリエンフェルト家にとって、 受胎告知の日でもある今日は特別な意味を持っていてね。 重要な行事はこの日に行われることが多かったんだって。 |
シャルルヴィル | ……。 フランスでの思い出は、つらいこともあったけれど…… 忘れたい過去ではないんだ。 |
シャルルヴィル | こうして、君に会えたしね。 |
シャルルヴィル | なーんて、ちょっとしんみりしちゃったね。 さ、今日は解禁日だよ! 美味しいスイーツ、お腹いっぱい食べちゃおう~♪ |
シャスポー | はぁ、重い……! なんで僕がこんな役目を……! |
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シャルルヴィル | スイーツパーティ最高っ! 記念日最高~っ!! |
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シャルルヴィル | あっ、ねえねえジョージ! そっちのケーキとって? フロマージュの! ついでにそのお皿のマカロンも── |
シャスポー | もう、シャルルヴィル先輩!! 後はご自分で責任持ってくださいね!? はい、どうぞっ! |
シャルルヴィル | へっ? わ、わわわわ……!? |
スイーツに囲まれて舌鼓を打つシャルルヴィルに、
シャスポーが渡したのは……
両腕から溢れんばかりの白百合の花束だった。
ジョージ | うわ、すっごいな~! こんなでっかい花束、初めて見たぞ!? |
---|---|
シャルルヴィル | これって……。 ……あ、メッセージカード……。 |
シャルルヴィル | ……『あなたがお決めになった記念日は、 リリエンフェルト家での召銃日だと聞きました』 |
シャルルヴィル | 『あなたが、その日を祝えることと、 その日を祝いたいと思ってくださったこと。 その両方に、心の底からの謝意を申し上げます』── |
シャルルヴィル | (この筆跡、ロジェさんの……) |
シャスポー | その花束の送り主、シャルルヴィル先輩の祝いの日に 自分が顔を出せる立場にないし、せっかくの祝い事に 水を差しちゃいけないからって、匿名希望なんですけど。 |
シャスポー | ……いいですか? |
シャルルヴィル | ……うん。ありがとうシャスポー。 よかったら、贈り主さんにも「ありがとう」って 伝えてくれないかな……? |
シャルルヴィル | ボク、白百合は大好きなんだ。 せっかくだし、みんなのお部屋に配って歩こうかな! |
シャスポー | ええ、それは本当によかった。 ……じゃあ、この後もその調子でお願いしますね? |
シャルルヴィル | へ? |
グラース | おいシャルルヴィルセンパイ!! 早く引き取れ!! 大騒ぎだぞ!! |
タバティエール | あー、シャルルくん。 正門のところに、白百合が詰まったトラックがね……。 |
シャスポー | レザール家とロシニョル家から 記念日のプレゼントですって。 まったく、人望があってうらやましいことです。 |
シャルルヴィル | え、ええー!? |
ジョージ | HAHAHA! フランス貴族の人たちはやることがBIGだな! 白百合でザクロ寮が埋まっちゃうぞ! |
シャルルヴィル | 〇〇、今日はボクのために 予定を空けてくれてありがとう♪ |
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シャルルヴィル | 寮に帰ったらタバティさんやスフィーが パーティーをしてくれるって言うし、 今日1日すっごく楽しくなりそう! |
シャルルヴィル | よーし、まずはどこかでお茶しようよ。 ロンドンは素敵なティールームがたくさんあるもんね! 2軒か3軒くらいは楽しみたいな~。 |
2人はロンドンにある人気のティールームを訪れた。
シャルルヴィル | これこれ! ザクッと食感のスコーンに、 たぁっぷりのジャムとクロテッド・クリーム! |
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シャルルヴィル | カロリーは……ウン! 記念日だし考えない! 明日から訓練頑張れば大丈夫だもんね……たぶん……! |
主人公 | 【動けば平気だよ!】 【今はこの美味しさを楽しもう!】 |
シャルルヴィル | そうだよね! それじゃあ控えめになんてしないで、 ジャムもクリームもたっぷり乗せちゃおう! |
シャルルヴィル | んん~~っ! 最高っ! |
ティーセットを楽しんだあと、
2人はセント・ポール大聖堂へ向かった。
シャルルヴィル | はぁ……階段長いよ~! でも、早速カロリー消費できてると思えば……! |
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主人公 | 【もうすぐ階段が終わる】 【あと少し頑張ろう!】 |
シャルルヴィル | はーい……。 |
シャルルヴィル | ついた! ここがささやきの回廊かぁ……! |
ささやきの回廊は、小さな声が回廊の離れた場所でも聞こえる、
音の反射による不思議な現象が起きるスポットだ。
シャルルヴィル | ね、本当にできるのか試してみない? |
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主人公 | 【いいね】 【やってみよう】 |
〇〇はシャルルヴィルから離れ、
ドームの反対側へ移動した。
シャルルヴィル | 〇〇、聞こえる? |
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主人公 | 【(すごい!)】 【(ささやき声なのにはっきり聞こえる!)】 |
〇〇が聞こえたと合図を送ると、
シャルルヴィルは笑って再び壁へ向かう。
シャルルヴィル | 〇〇、いつもありがとう。 今日も、ボクの記念日をお祝いしてくれて嬉しかったよ。 |
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シャルルヴィル | 記念日でもなんでもないお休みの日も、 またこうして一緒にお出かけしてくれる……? |
〇〇は、壁に向かって『もちろん』と囁いた。
シャルルヴィル | ふふっ。なんだかお手紙っぽいっていうか、 いつもより素直に気持ちを話せる気がしたよ。 楽しかったね! |
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ジーグブルート | 今日、誰の記念日だったか……思い出せねぇ……。 ……あ! ゴーストか。適当にこれでもあげとくか? |
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ゴースト | はぁ、僕の誕生日(※)のお祝い、ありがとうございます。 てっきり忘れられてるかと……。 |
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ドライゼ | その通りだ。マスターは直前まで忘れていた。 |
ゴースト | ええっ……!? |
ドライゼ | いや、エイプリルフールの冗談だ。 |
ゴースト | ああ……。 自分、わ、わかりずらぁ……。 |
ゴースト | (覚えやすいからこの日にしとるんや…… クリスマスと一緒はさすがにやりすぎかなと思って この程度にしてやってんねん……) |
ドライゼ | ん? なんだ? 聞こえないぞ。 |
ゴースト | あ、いや……じゃ、あの……。 パーティ、よろしく……へへへ……。 |
ジーグブルート | あいつは1人でいるのが好きなタイプだろ。 こういうの喜ぶんじゃねぇか? |
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エルメ | え? 今日は何の日かって? 知ってるよ。エイプリルフールでしょ。 |
---|---|
ゴースト | いや、それはそうなんだけど…… なんかもうひとつある……だろ? |
ジーグブルート | ……ああ? なんかあったか? |
ドライゼ | ふむ。まったく思いつかんな……。 |
ゴースト | ……!! |
──という出来事があったのが、
今朝のことである。
ゴースト | ううっ……ひど…… ひどすぎるわ……!! |
---|---|
ゴースト | わかっとるわ……ワイの影が薄いことくらい…… だから、エイプリルフールっちゅうメジャーな行事日を 記念日にしとけば忘れられへんと思ったのに…… |
ゴースト | まさか行事のイメージの方に押されて、 ワイの記念日であるっちゅうことが まったく把握されてないとは……!! |
ゴースト | ジーグブルートなんて、パーティ企画してもらってたくせに…… ワイだけ……ワイだけドイツ支部のはずれ者扱いか! 呪ったる……! |
ぶつぶつ言いながら、
ゴーストは談話室の扉を開き……
パパパパパパン! という
盛大なクラッカーの音に出迎えられた。
ゴースト | ……へ? |
---|---|
主人公 | 【記念日おめでとう、ゴースト!】 |
エルメ | せっかく〇〇とパーティの準備をして 待機していたのに、主役の登場が遅いじゃないか。 待ってたよ、ゴースト。おめでとう。 |
ゴースト | え、な、なんで…… け、今朝、 ワ……俺の記念日なんて覚えてないって……! |
ジーグブルート | ばーか、嘘に決まってんだろ。 つーか記念日がエイプリルフールなんだし、 そういうドッキリして欲しかったんじゃねーの? |
ゴースト | ……! |
エルメ | 改めて、記念日おめでとうゴースト。 君を、俺の弟分として誇りに思うよ。 |
ドライゼ | おめでとう。この際に伝えておくのだが、 実は俺は、お前に気づいていないようなそぶりをしつつ、 本当は気づいていることもある。 |
ゴースト | ……。 ……!? |
ゴースト | (……いろいろ祝われてて嬉しいような気もするけど、 エイプリルフールなせいで、どこまでが嘘で どっからがほんまかまったくわからん……!) |
ジーグブルート | あいつ、ドイツが恋しいんじゃねぇか? これでも渡してやれ。おい、俺からって言うなよ。 |
---|
ゴースト | ふんふふ~ん♪ |
---|---|
主人公 | 【ご機嫌だね】 【ゴーストがるんるんしてる……】 |
ゴースト | ふっふっふ……そりゃあ……まあ、な。 |
ゴースト | 今日は俺の記念日だから……って、 ごちそうとかケーキ、用意してくれるらしい。 楽しみ、だな……。 |
ゴースト | 大きい肉とか、山盛りのパスタとか、 いろいろあるん、だろうな……。 |
主人公 | 【楽しみだね】 【自分も張り切って準備するよ】 |
ゴースト | うん……。 |
ゴースト | ここだけの話、な……。 実は、記念日を2月29日にするのもアリか、って 考えたこともあるん、だ……。 |
ゴースト | うるう年の日なんて、 インパクトがあって忘れられないだろ……? |
ゴースト | だけど、4年に1回しか祝われ……ないのも なんか……悲しいなぁと思って。 エイプリルフールの日にしたん、だ。 |
ゴースト | ……っていうのは、嘘かホントかどっちだー。 |
主人公 | 【嘘!?】 【本当!】 |
ゴースト | ふふふふ……内緒、だ。 |
主人公 | 【記念日は毎年ある方がいい】 |
ゴースト | そう、だな……。 |
主人公 | 【閏年は8年に1回のこともあるし】 |
ゴースト | ええ……? |
〇〇は、閏年は必ず4年に一度ではなく、
100で割り切れる年で400の倍数でない場合は
平年になることを伝えた。
ゴースト | そんなぁ……って、 飛ばされるのは一番近いので2100年か。 だいぶ未来、だな……。 |
---|---|
ゴースト | ま、あんたの言う通り、 毎年祝われた方が嬉しいし…… 俺は今日を記念日にして、まあ、よかったよ……。 |
主人公 | 【改めて、記念日おめでとう!】 |
ゴースト | ふふ……ありがとう。 |
ヴィヴィアン | やっほー、今日もお疲れさま! これ、よかったら もらってよ! ガシガシ使っちゃって♪ |
---|
ローレンツ | 記念日と実験として、2号からこのプレゼントを 渡してくれたまえ。俺は近くで様子を観察している。 |
---|
ベルガー | うお! これ新しい味のポテチか!? トム・ヤンクン味……誰ぇ!? |
---|---|
八九 | トム・ヤンクンは人じゃねぇ。料理だ。 辛いけどウマイよな……。 |
ベルガー | んん! ウマ! ウ、マ……。 |
ベルガー | ぴぎゃっ!? か……っ! |
八九 | (辛すぎたか……? 暴れたら面倒だな……) |
ベルガー | ウマから~~~!!! |
八九 | ………………。 |
ベルガー | これ辛いけどくそうめ~! もっと持って来いよ! 〇〇! ぎゃはははは!! |
八九 | はぁ……。まぁ、今日はコイツの記念日だし……。 今日くらい好きにさせてやってもいいかもな。 |
ベルガー | 止まらねーっ!! ぶゃはははーっ!! あーっひゃっひゃっひゃっひゃぁ!!! |
ベルガー | あ。 エフはっけーん! |
---|---|
エフ | キャアアアアア!? |
エフ | ベ、ベルガーちゃん、アナタどっから…… というかアナタ、アタシとアナタの立場わかってる!? 思いっきり敵── |
ベルガー | あっひゃひゃひゃ! ビビりすぎウケる! |
ベルガー | つーかさあ、ここどこ? すげーイカす蛇追っかけてたら超土管くぐってさあ、 途中で見失ってさ~。 |
エフ | ……。 |
エフ | まあいいわ……。アナタはそういう感じよね。 久しぶり、ベルガーちゃん。 |
ベルガー | そーじゃん、ヒサシブリじゃん! お前ら今どこいんの? 飯うまいとこ? |
エフ | ……ふふ。そうねえ。 アインスお兄様もアナタに会いたがってたし、 連れてってあげたいくらいだけど♥ |
エフ | でも、今のアナタを相談なしに連れて帰ったら、 モーゼルちゃんにアタシが壊されちゃうの。 ごめんね、ベルガーちゃん。 |
エフ | ……あっ! でもアナタが、 今のアナタのマスターを殺してくれたら すぐに一緒に── |
ベルガー | あ? |
エフ | ……ッ。 |
エフ | (──ちょっと。何その顔。 冗談って言っとかないと撃ち殺してきそうじゃない) |
エフ | ……冗談よ冗談~♥ それよりベルガーちゃん、手になにか書いてあるじゃない? それなあに? |
ベルガー | あ? 手? |
ベルガー | ……! そうじゃん、今日よんにーろくじゃん! よんにーろくは記念日だから、俺の日! ガッコーでごちそー食うんだぜ!! |
ベルガー | 昔、アルパチーノの体重はかったらよんにーろくでさ、 キモメガネが記念日はその数にしたらどうかって言ってさ~。 アルパチーノの数字なら最高じゃん? だから今日! |
エフ | ……。 かわいがられてるのね、ベルガーちゃん。 |
エフ | っと、そろそろ行かなきゃ。 またね~♥ |
ベルガー | おー? じゃあな! |
主人公 | 【ベルガー!】 【みつけたー!】 |
ローレンツ | モルモット1号! まったく。今日は記念日だから、寮室で待っていろと…… いやまあ、言って聞くモルモット1号ではないが……。 |
ローレンツ | ……おや? 甘い香りがするな。香水か? 誰かと一緒にいたのか? |
ベルガー | あ? んー。 ……なんもないぜ。 |
ベルガー | んなことより、早く記念日パーティしようぜ! パーティ!! |
シャルルヴィル | 今日はスフィーの記念日だね♪ 緊張してる かもしれないから、これを渡してきてくれるかな? |
---|
スプリングフィールド | ……マスター。 記念日、お祝いしてくれてありがとうございます。 ……すごく嬉しいです……。 |
---|---|
ケンタッキー | いやー、りんごの季節とも迷ったけど。 やっぱスーちゃんの記念日は5月にしてよかったな! 花がワイワイ咲いててさ、気候もいいもんなー! |
ジョージ | うんうん、合ってるよ! なんてったって、“スプリング”フィールドだもんなー☆ |
ケンタッキー | おい! せっかくの記念日をシャレにすんじゃねぇ! |
スプリングフィールド | ふふっ……。 10日の日付は……マスターが僕を召銃してくれた日なので、 それにあやかりました。 |
スプリングフィールド | あの……。来年からもずっと一緒に、 お祝いしてくれたら、嬉しいです。 ……僕、もっとがんばりますね、マスター。 |
スプリングフィールド | わぁ、きれい……!! |
---|---|
シャルルヴィル | ふふふ、でしょ! 素敵なお花畑! スフィーの記念日パーティは、 絶対ここでやろうと思ってたんだ! |
シャルルヴィル | きれいなだけじゃなくてね……、ほらほら、こっち来て! ここ、農園の一角を借りてるんだけど…… |
シャルルヴィル | じゃん! リンゴの木~! |
シャルルヴィル | スフィー、リンゴ好きでしょ? せっかくリンゴの花が咲く季節なんだから、 リンゴのお花見、なーんて── |
スプリングフィールド&マークス | ……? |
シャルルヴィル | ……あれっ? |
マークス | シャルルヴィルは何を言っているんだ? リンゴは、あの赤くて甘い果物だろう? どこにもないぞ? |
シャルルヴィル | え、だからこの木が…… ……ん、あれ、もしかして……? |
主人公 | 【二人とも、花から果物ができること、知らない……!?】 |
説明を受けた2人 | そ、そうだったんだ……。 |
---|---|
スプリングフィールド | な、なるほど……。果物が成ってる木は 見たことがあったんですけど……。 果物ができる前は……お花なんですね……!? |
主人公 | 【思わぬ食育になったね……!】 【学校では案外習わないもんね】 |
ケンタッキー | 食育……食卓で切り身の魚しか見たことなかった子どもが 「魚が切り身で泳いでると思ってた」とか 時々聞くっすよね……。 |
ケンタッキー | まあ、マークスはマスターがはじめての持ち主だし、 貴銃士になるまでほぼ士官学校から出たことなかったろうし、 こういうの知らないのはわかるんだけど。 |
ケンタッキー | これ純粋に疑問なんだけどさ。スーちゃん、 銃の時の持ち主が、畑やったり漁やったりとかなかった? 俺、その記憶でぼんやりと知ってるからさ。 |
スプリングフィールド | ご、ごめん。僕は、 持ち主の人が食べてたものも、保存食っていうのかな? 缶詰に入った食事がほとんどだったから…… |
シャルルヴィル | あっ、そっか……! 歴史の授業で習ったよ。 南北戦争じゃ、「缶詰の補給が勝敗を握った」っていうくらい 缶詰がメインの食事になってたんだっけ。 |
スプリングフィールド | はい。あと、僕は実際に戦場にいた時期も短くって、 ほとんどずっと……暗い物置で、眠ってたから……。 |
スプリングフィールド | ……。あの、シャルル兄さん。 色々教えてくれたマスターも…… ありがとうございます。 |
スプリングフィールド | 最初はびっくりしたけど、知れてよかったです。 このお花が、秋にはリンゴになって…… それを、僕たちがいただくんですね。 |
スプリングフィールドは
しげしげとリンゴの花を見て……
指先で触れて、やさしく撫でた。
スプリングフィールド | 季節と、命の欠片をいただいてるんですね。 ……だから、いただきます、なんですね。 |
---|
カルカノーレ | オレは無駄に倹約してるんじゃないぜ。すべては この時! 最高のプレゼントを買うためさ! |
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カルカノーレ | な~、ベネッタ? なんで今日を記念日にした? |
---|---|
ベネッタ | わからないはずないだろう? 他でもないお前が。 |
カルカノーレ | だ~から聞いてるんだって。 覚えてるよ、俺だって。 |
カルカノーレ | 5月17日は、 ベネッタとオレが血の誓いを交わした日! |
主人公 | 【それは特別な日だ】 【本当に仲がいいね、ふたり】 |
カルカノーレ | そうなんだよ、ドゥーチェ。 ……いやさ、オレは嬉しいけど。ベネッタはいいのか? 大事な大事なマエストロ♥ と誓った日じゃなくて。 |
ベネッタ | ……。 |
ベネッタ | 俺が今ここにいる意味は、 元をたどれば、あの日がすべての始まりだからな。 裏切り者への戒めさ。 |
ベネッタ | お前は、俺を殺してくれるだろう? |
カルカノーレ | ……そうだねベネッタ。 この身に流れる血に誓って。 あ、キミもオレを殺してくれるよね? |
ベネッタはそれに笑って返した後、
〇〇の手の甲に口づけする。
ベネッタ | ──マエストロ。俺は、あなたがあの日下した決断と信頼に、 同じだけのものを返す覚悟がある。 それだけは、どうか覚えていてくれ。 |
---|---|
主人公 | 【……ベネッタ】 |
ベネッタ | さて。取り急ぎ…… 記念日の祝福への感謝は、何で返そうか。 |
ベネッタ | 何人殺せばいい? 大丈夫だ、証拠は残さない。 |
主人公 | 【そういうのはいらないかな……!】 【じゃあちょっとお願いが……。】 |
ベネッタ | Ti voglio bene sempre. 仰せのままに、マエストロ。 |
グラース | あいつの記念日なんてどうでもいいけど? 部屋にあると邪魔だからな。これ、渡しとけ。 |
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シャスポー | マスターに記念日を祝ってもらえるなんて、僕は幸せ者だね。 マスターは、今日5月28日が何の日か知ってる? |
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シャスポー | 実は……パリ・コミューンで血の週間が終わった日なんだ。 僕はあの歴史を決して忘れてはいけないから…… 記念という意味ではないけど、僕の大切な日にさせてもらったよ。 |
シャスポー | 僕があの記憶にきちんと向き合うためにも…… これからもマスターには、近くで僕のことを見ていてほしいんだ。 ね……約束だよ、マスター。 |
シャスポー | …………。 |
---|---|
グラース | …………。 ………………。 |
グラース | 辛気臭い!! |
グラース | 何だこの空気! 暗っ!! この周辺だけカビ生えてくんじゃねぇか? 記念日の雰囲気じゃねぇ!! 解散解散!! |
グラース | というかそもそも、シャスポーお兄様? 祝いづらい日を記念日にしないでくださいます? こんなんだから、記念日パーティ開催してもらえねぇんだよ! |
シャスポー | パーティは僕が断ったんだよ。前に言っただろ。 僕の記念日は、パリ・コミューンの終了日…… 過去の戒めのために、記念日にしたんだって。 |
シャスポー | そのための記念日だから、これでいいんだ。 |
グラース | ……あ~~!! クソッ、ムカつく! 〇〇、お前もなんか言ってやれ! |
主人公 | 【シャスポーの思いは大切にしたい】 【シャスポーが言ってることは大切だ】 |
主人公 | 【でも……】 |
シャスポー | ……? |
主人公 | 【悲劇が終わった日、なんだから】 【悲劇のない未来へ向かい始める日でもある】 |
主人公 | 【それを、祝ってもいいんじゃないかな】 |
シャスポー | ……! マスター……。 |
シャスポー | ……そうか。 ただ悲劇が起こったことを嘆きうずくまるだけじゃなく、 そこから未来へと歩き始めた人々を思うことも、大切だ。 |
タバティエール | (……! シャスポーが今日初めて笑った! ナイスだ、〇〇ちゃん……!) |
シャスポー | 今日は一日喪に服したいのだけれど…… 明日は、君にお祝いしてもらってもいい? どうかな……? |
主人公 | 【もちろんいいよ!】 【素敵なお祝いを用意するね!】 |
シャスポー | ありがとう、〇〇。 本当に、嬉しいよ。楽しみにしてるね。 |
ベネッタ | あいつは意外に歴史のロマンを愛しているからな。 これをプレゼントしてやろう。喜ぶ顔が楽しみだ。 |
---|
カルカノーレ | ドゥーチェ! ベネッタ! オレの愛しい宝物達に記念日を祝ってもらえるなんて、 Benissimoな気分だよ♪ |
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ベネッタ | 6月2日……イタリア共和国の建国記念日か。 順当というか、まっすぐなお前らしいというか。 |
カルカノーレ | そ。母国を愛するイタリア男? って感じだろ? 式典とか軍事パレードとかあったりして、 街が華やかになるから、実際結構好きな日なんだよね。 |
カルカノーレ | 懐かしいな~。 覚えてる? ベネッタ。 オレがボフォンキオで召銃されたばっかの時さ~。 |
ベネッタ | お前が、建国記念日は警備が厳重になると知らずに 取引現場を押さえられかけて、 連合軍の奴らとカーチェイスした時のことか? |
カルカノーレ | そ! あの頃はまだベネッタと仲良くなかったから、 めちゃくちゃ怒鳴られて殺されかけてさ~。 でも喧嘩してる場合じゃなくて、2人で逃げて。 |
カルカノーレ | 追手散らすために火炎瓶投げたら、 思ったより盛大に燃えてさ、パレードの花火より でっかい爆発になって、お互いだんだん笑えてきて── |
主人公 | 【それ、自分が聞いていい話……?】 【しーっ! しーっ!!】 |
カルカノーレ | おっと失言失言。忘れてドゥーチェ? お詫びのキスはいかが? |
カルカノーレ | ま、そんなわけで思い出深い日でもあるんだ。 そんな日に2人に祝ってもらえて、 オレ、今日は本当に幸せさ♪ |
主人公 | 【……ほんとに?】 →カルカノーレ「…………。」 【ちゃんと幸せ?】 →カルカノーレ「えーっ!? どうして疑うのさ! オレしっかりばっちり幸せだよ? このニコニコ幸せ顔、信じられない!?」 |
ベネッタ | 言っておくが、カルカノ。 俺も、マエストロの気持ちが嫌というほどわかる。 ……お前は隠し事が得意すぎる。 |
カルカノーレ | …………。 ごめんって。 |
カルカノーレ | んー、でも、この微妙な針のむしろ感…… 改めて信頼関係を築いていく中で、君たちのいろんな表情が また見られるってことでしょう? 楽しみ♪ |
カルカノーレ | お互いの色にどろどろに染まりあって、 信じる信じないなんて言葉が馬鹿らしいくらい、 甘く深く信じさせてみせるよ。 |
カルカノーレ | ね、Tesoro Mio? |
十手 | ジョージ君の記念日は、やっぱり美味しいもので お祝いしないとね! これを君から渡してくれ! |
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ジョージ | Hey、マスター! 要はオレの記念日を祝ってくれてありがとなー!! |
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十手 | へぇ、6月7日かぁ。 ジョージ君はどうしてこの日を記念日にしたんだい? |
ジョージ | んー……なんとなく! イギリスだと6月は気候もいいしさ。 ハッピーかも!って、ピンと来たんだ☆ |
十手 | ジョージ君らしい決め方だなぁ……! 確かに日本の6月は 雨ばかりの印象だけど、こちらはそうでもないね。 ややっ。そろそろパーティーが始まるみたいだよ! |
ジョージ | おう! ご馳走楽しみだ! 行こうぜ行こうぜ~☆ |
ジョージ | ……本当は……。 アイツだったらこの日にするだろうなって……。 |
──6月7日は、イギリス女王マーガレットの公式誕生日である。
ジョージ | YEAH! 記念日~!! |
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ジョージ | いや~、記念日っていいな! 記念日だから、今日の食堂、特別メニューだし!! |
ライク・ツー | ……あれはお前の記念日のためじゃねーよ。 |
ジョージ | 校内も、お花とかいっぱいでお祝いムードだし!! |
ライク・ツー | だーから、お前のためじゃねーっつってんだろ! あれは、今日がイギリス女王の公式誕生日だから 盛大になってんの!! |
十手 | ジョージ君の記念日は、 マーガレット女王陛下の公式誕生日と 同じ日だからねえ……。 |
ジョージ | も~、わかってるってば! でもめでたいからいいじゃん! お祝いされてる気分味わえてお得だろ? |
ライク・ツー | はぁ? だから── |
十手 | はいはい、そこまで。 ライク・ツー君は素直じゃないなぁ。 もっとわかりやすく言わないと伝わらないよ。 |
ジョージ | ……へ? |
ライク・ツー | ……はぁ。 ほらよ。これ、受け取れ。 |
マークス | 喜べジョージ。 俺たちとマスターが選んだんだぞ。 |
主人公 | 【「ジョージのために」用意したプレゼント!】 |
ジョージ | えっ、えっ……!? こ、これ、結構いいカメラじゃん!? 高かったんじゃ……。 |
ジョージ | あ、カメラケースもすげーかっこいい! というかこれ、もしかして、 オレの好きな感じにデコってくれてる!? |
ライク・ツー | そ。ケンタッキーとシャルルヴィルが 気合い入れてデコってたぜ。 なくしたり壊したりするんじゃねーぞ? |
十手 | ジョージ君。 俺たちはね、誰かのためじゃなくて ジョージ君のために記念日を祝いたいんだ! |
十手 | 今日は、おやつの時間に 手作りとらいふるパーティをする予定もあるぞう! 恭遠教官に許可取ったし、教室でやろう! |
ジョージ | …………。 みんな……。 |
ジョージ | オレ、みんなのこと、 ほんとにほんとに大好きだ!! |
エンフィールド | 今日のスナイダーは、心なしか機嫌が良さそうです。 きっとこのスコーンを食べてくれるでしょう、ええ! |
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スナイダー | ……記念日? 俺の……。 ……………………忘れていた。 |
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エンフィールド | まったく! せっかくマスターが祝ってくださったのに、 忘れるなんて駄目じゃないか。 自分で6月30日を記念日に決めたんだろう? |
スナイダー | ああ。記念日というのは1年を振り返ったり、新しい目標を 立てたりする日だとお前が言っていたからな。 |
スナイダー | カレンダーをめくったら、6月がちょうど真ん中だった。 1年の半分が終わった日であれば、決まりがいいだろう。 |
エンフィールド | ええっ……そんな理由!? スナイダーらしいと言えば、らしいけど……。 |
スナイダー | そもそも俺は記念日など興味がない。馳走もいらん。 |
エンフィールド | でも、せっかくこうしてマスターが パーティーやプレゼントを用意してくれたんだからね。 ちゃんとお礼は言うこと! そしてご飯も食べる! |
スナイダー | フン、いらんことを……。まぁ、礼は言ってやる。 さぁ会場へ連れていけ、マスター。 |
スナイダー | ──絶対非道! |
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アウトレイジャー | グァァァ……! |
スナイダーの放った心銃が、
アウトレイジャーたちを打ち倒す。
スナイダー | …………。 3体は狩ったか。 |
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エンフィールド | ここにいたのかい、スナイダー! |
スナイダー | …………。 |
エンフィールド | スナイダー! 君、記念日のことを忘れていただろう! パーティの準備をして朝迎えに行ったら、 どこにもいなくて困ったんだよ! |
スナイダー | ……記念日? |
エンフィールド | そう。記念日! 6月30日に決めただろう? 1年の半分が終わる日だから覚えやすいし、そこにするって 去年言ってたじゃないか。思い出した? |
スナイダー | …………。 ………………。 |
スナイダー | 興味がない。 |
エンフィールド | 本当に忘れちゃったのかい!? 仕方がないなぁ……。 |
エンフィールド | あのね、スナイダー。 記念日は、みんながお祝いしてくれて、 君が主役になる特別な日なんだよ。 |
スナイダー | ……ほう。俺が主役か。 |
エンフィールド | そう! あと、プレゼントをあげる日でもあるんだ。 〇〇さん、スナイダーが欲しがるものは難しいから、 今日、君に欲しいものを聞いて用意するって言って── |
スナイダー | …………ほう。 |
スナイダー | なるほど。すぐに帰ろう。 |
エンフィールド | ……あの、スナイダー? プレゼント、変なもの要求しないよね? |
エンフィールド | ねぇ、スナイダーってば! あっ、置いていくなって、スナイダー!! |
ペンシルヴァニア | マスター、これをケンタッキーに渡して、 一緒に記念日をお祝いしてくれないか? |
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ケンタッキー | マスター! 俺の記念日をお祝いしてくれて、あざーっす!! |
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ケンタッキー | やっぱり俺が記念日に選ぶとしたら、独立記念日しかないっす。 1776年7月4日──独立宣言によって、アメリカの人たちは 「俺たちは自由に生きるぜ!」って誓ったわけっスね! |
ケンタッキー | くー……! アツい! 心意気がアツいよなぁ……! 俺もそのスピリットを継いで、まだ見ぬ未来に向かって! ガンガン突き進んで行きまーっす!! うす!! |
ケンタッキー | ──というわけで。 今日はアメリカ中がお祭り騒ぎっすよ! 一緒に花火、見に行きましょーっ! |
ケンタッキー | マスター! Happy 4th of July! |
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ケンタッキー | わざわざアメリカまで来てくださって、 ありがとうございます!! スミマセン。今日は、昼間はどうしても公務だらけで……。 |
ペンシルヴァニア | 今日……つまりケンタッキーの記念日は、 アメリカ独立記念日だからな。 毎年国を挙げて、盛大にお祝いをするんだ。 |
スプリングフィールド | ケンタッキーとペンシルヴァニアさん、 式典でもパレードでも、 とってもかっこよかったです……! |
主人公 | 【素敵だった!】 【かっこよかった!】 |
ケンタッキー | へへっ、あざっす! |
ケンタッキー | 昼間頑張った分、夜は、 大統領がまるっとプライベートタイムにしてくれたんで! 独立記念日らしく、レッツ花火とBBQっス! |
ケンタッキー | 知ってました? アメリカだと、基本的に花火禁止で、 独立記念日と大みそかにだけ解禁される州も多いんすよ。 俺たちも今日は、花火でめいっぱいアメリカを祝福しましょ! |
ケンタッキー | ……ん? あれ? なんでみんな急にそっちに集まって…… |
──パァン!
ケンタッキー以外の全員がクラッカーを手に持ち、
笑顔で一斉に打ち鳴らす。
ケンタッキーは、紙吹雪を浴びながらきょとんとした。
ケンタッキー | ……へ? えー、もう、なんすか急に! 建国祝いのクラッカーすんなら、俺もやりた── |
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スプリングフィールド | ケンタッキー。 これはアメリカじゃなくて、 ケンタッキーを祝うクラッカーだよ。 |
ペンシルヴァニア | 今日は独立記念日だが、お前の記念日でもある。 お前の記念日も、ちゃんと祝わせてくれ。 |
ケンタッキー | ……! あ……。 |
マイケル | 大統領から伝言を預かってるよ。 『アメリカにとって大切な日を、 君の大切な日にしてくれてありがとう』ってね! |
主人公 | 【ケンタッキー、おめでとう!】 |
みんな | Happy Kentucky!! |
ケンタッキー | ……! みんな……。 |
ケンタッキー | ……そうっすね。俺もか。 俺もだ……! |
ケンタッキー | おめでとう! 俺おめでとう、っスね!! ……へへっ!! |
ファル | へぇ……今日はマークスさんの記念日なんですね。 ちょうどよかった。 これ、プレゼントとして渡してください。 |
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マークス | マスター、記念日を祝ってくれてありがとう。 7月16日は、マスターに俺が贈られた日── つまり、俺とマスターが初めて出会った日だ。 |
---|---|
マークス | あの日からずっと、俺はマスターを守るために存在する。 だから、俺は7月16日を自分の記念日にした。 俺とマスターの、始まりの日なんだ……! |
マークス | これからも一番近くで、マスターのことを守っていくから…… 来年も、こうして祝ってくれたら嬉しい。 |
マークス | な、なんだそのおっさんは……! |
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ダンロー | ……おや? |
主人公 | 【自分を支援してくれてる、ダンローおじさんだよ】 |
マークス | そうか、こいつがダンローおじさんか…… 話には聞いている。マスターを援助してくれる 良いおっさんらしいな。 |
マークス | でも、今日は…… 今日は俺の記念日だ! 俺が、おっさんよりマスターの横にいたい……! |
ダンロー | ああ、すまないね……。 ちょうど仕事の用事でイギリスに来たもので、 〇〇君の顔が見たくて寄らせてもらったんだが…… |
ダンロー | マスターと貴銃士の、 せっかくの交流の時間を邪魔してしまってはよくないな。 |
主人公 | 【邪魔なんてとんでもないです!】 【マークス!】 |
主人公 | 【おじさんは、マークスを自分に贈ってくれた人!】 |
マークス | ……えっ。 |
ダンロー | ああ、そうだね。〇〇が狙撃手志望だと知って、 せめて自分が知る一番良い狙撃銃を贈りたいと思ったから、 UL96A1を贈ったんだ。 |
マークス | ……つまり……ええと、なんだ……。 国語の時間に読んだ小説で、 こういう関係が出て来たぞ……。 |
マークス | そう。あれだ。おっさんは…… 「お義父さん」……!? |
ダンロー | ん? |
マークス | そうか! お義父さん! 俺をマスターに贈ってくれてありがとう! 俺はマスターの銃になれて、とても幸せだ!! |
ダンロー | ……ふふ。 私こそ、君のような素敵な銃が、 大切な〇〇の相棒になってくれて嬉しいよ。 |
ダンロー | 〇〇は、本当に自分の銃に好かれているのだね。 相棒同士、素敵な記念日を過ごしてくれ。 |
マークス | 当然だ! |
マークス | マスター! 今日はいっぱい一緒にいよう! |
ラッセル | 誕生日を祝ってくれてありがとう。 お礼に胃に優しいレシピ本をあげるよ。 |
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スケレット | うわ~お! オカネが降ってきた! ブハハハ、遊び尽くすぜー★ |
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在坂 | 記念日の贈り物を用意したが……八九は喜ぶだろう か? 在坂は不安だ。マスターから渡してほしい。 |
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八九 | あー……記念日祝ってくれてありがとうな。 まぁ、記念日は邑田が勝手に決めたんだけど。 |
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邑田 | ほっほっほ。 在坂もわしも好きな食べ物にちなんだ日にしたのじゃ。 八九もそれに倣うのが道理であろう。 |
八九 | いや、記念日を好きな食べ物の日にしなきゃいけない理由は どこにもねぇだろ……。 |
邑田 | 何をぶつぶつ言っておる。 特別にわしと在坂が馳走を用意しておるぞ。 さぁ、記念日の宴じゃ! |
八九 | せっかくの記念日、ゲーム三昧したかったんだけど……。 ま、うまいメシ食えるなら…… これはこれでいいか。 |
八九 | 全フィルクレヴァートカップラーメン選手権開催! |
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主人公 | 【全フィルクレヴァートカップラーメン選手権!?】 |
八九 | ……ほんとは、記念日一日引きこもって、 ゲームでもしたかったんだけどよ……。 |
在坂&邑田 | お祭り騒ぎがしたい。 |
八九 | ……ということで先輩方が許してくれなかったんで…… せめて記念日っぽく、普段はできねーけど ちょっとやってみたかったこととして。 |
八九 | 「カップラーメンのアレンジって色々聞くけど実際どうよ? ~んなアレンジする暇と技術あればカップラーメン食ってねえが それはそうと一度食ってみてえ~」を実践しようかな~と…… |
タバティエール | なるほど。ってことで、 俺たち料理好きが招集されたってわけだね。 |
ジーグブルート | はあ。 なんで俺がこんなことを……。 |
タバティエール | まあまあ。でも、お題が決まってる中で いろいろ工夫するのは結構楽しかったよ。 |
八九 | アッ……あの、お二人とも、あざっす。 無茶ぶりなのに……サーセン。 美味そうっすね……へ、へへ……っ! |
邑田 | それで、ここに並んでおるのが 選びぬかれた『あれんじかっぷらぁめん』なのじゃな。 |
八九 | お、ここらへんは、理解できるアレンジゾーンだな。 チーズ入れるとか、ラー油入れるとか…… おお、うまっ! |
在坂 | 在坂はこっちの醤油ラーメンわさび入りと、 レモン&ペッパー入りが気に入っている。 美味しい。 |
八九 | おー、スパゲッティ風につけ麺風……! ……うんうん、良い意味で順当にうめえ。 |
邑田 | む? ぽてとさらだや鶏のから揚げなどが見えるのじゃが、 これは付け合わせかの? |
タバティエール | いや、これもカップラーメンのアレンジレシピだよ。 カップラーメンの中身を麺ごと砕いて、 混ぜたり衣にしたりしてるんだ。 |
ジーグブルート | 炒飯なんかもあるぜ。 味がしっかりしてるから、下味がいらねーんだよな。 食感も結構面白いから、まあ食ってみろ。 |
八九 | そうそうこれこれ、こういうのな……! 自分じゃ絶対やんねー、つーか技術的にやれねーけど 美味しそうなやつ……!! |
八九 | こうやってずらっと並んでんの見ると、 思った以上にテンション上がってくんな…… 〇〇! 食い尽くしに行くぜ!! |
マークス | ライク・ツーの記念日祝は、これだ。あいつの ためにマスターが何か考える必要はないからな。 |
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ライク・ツー | は? プレゼント? パーティ? なんのこと──、ああ……今日、俺の記念日か。 |
---|---|
ライク・ツー | 祝いなんて、いらねぇよ。 決めろって言われたから、適当に……俺があいつ── ヴィヴィアンに支給された日、9月2日にしただけ。 |
ライク・ツー | ……俺の新しい、リベンジが始まった日……。 |
ライク・ツー | ……いや、なんでもねぇ。 まぁ食べ物は残しちゃもったいねぇから、食うか。 んじゃ、いこーぜ。 |
ライク・ツー | なんだよ、そのあからさまなラッピングギフトの山……。 |
---|---|
ジョージ | もちろん、オレたちからライク・ツーへの 記念日プレゼントがぜ☆ |
ライク・ツー | はぁ……! 記念日のパーティとか、そういうの必要ないって言ったろ? |
主人公 | 【プレゼントもいらないとは聞いてない】 |
ライク・ツー | ……揚げ足取りやがって。 |
ライク・ツー | ま、いいわ。貰うかどうかは置いといて、 お前らが俺になに準備してきたかは気になるし。 ……なに持ってきたわけ? |
主人公 | 【エステ券と高級美容用品セット!】 |
ライク・ツー | ……!? は、はあ? 俺、別に美容とか興味な……。 |
十手 | ? ライク・ツー君、美容には熱心だろう? 寝言でよくいってるよね? |
ライク・ツー | えっ。 |
マークス | 今日選んだのも、お前が寝言で「気になる~」とか ごにょごにょ言ってたものだ。 品名まで言っていたから探すのが楽だった。 |
ライク・ツー | えっ……! |
ライク・ツー | な、なななに言ってんだよ。 別に興味ねーし! 寝言とか、なんかと聞き間違えたんじゃねーの!? |
十手 | えっ。そ、そうなのかい? ごめん、勘違いしてしまったか……。 |
マークス | 受け取らないのか? そうか。 せっかくマスターが買ってきたものだから もったいないし、俺がもらおう。 |
マークス | えーと、これは……化粧、水? 水か。ちょうど喉が渇いてきたし、 水ならこれを飲もう。 |
ライク・ツー | ~~っ!? |
ライク・ツー | おま……やめろ!! ミヤノプロデュースの化粧水を雑に扱うな! これ1滴何UCだと思ってんだよ……! |
ライク・ツー | 肌にはいいけどたぶん腹にはよくねえから! 飲むな! そんな扱いするんなら、俺が使う!! |
ジョージ | おー? よくわかんねえけど、 使ってくれるんならよかったぜ! せっかくのプレゼントだからな☆ |
ライク・ツー | くそっ、なんか負けた気がする……。 |
ライク・ツー | ……しかし、まあ、その……。 実際祝われると悪い気はしねえ、かも。 ちゃんと俺のこと考えてくれた贈り物、っぽいし……。 |
ライク・ツー | ……ま、これからも……よろしくな。 |
恭遠 | 誕生日のお祝いに、事務員の方からケーキを いただいてね。よかったら皆で一緒に食べよう! |
---|
記念日の由来は、ナポレオン戦争中ベイカーライフルを使って活躍した第95歩兵連隊から。 ブラウン・ベスの後輩、エンフィールドの先輩だと話す彼の物語は、お届けまで今しばらくお待ちくださいませ。
X:千銃士【公式】 2024年9月5日 0:01
ジーグブルート | ドライゼの記念日? あー。これ渡しとけ。 ハッハッハ……あとはよろしくな、マスター! |
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ドライゼ | 記念日を祝ってくれて感謝する、マスター。 軍では9月に祝日がなかったから、俺の記念日という 名目で部下たちに休息を取ってもらうことにしていたんだ。 |
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エルメ | ドイツ語の「13」は「dreizehn」で、 ドライゼに音が似てるでしょ。 それで、俺が13日にしたらって提案したんだ。 |
ドライゼ | うむ……ダジャレのようで少し恥ずかしいが、これといって 思い入れのある日というのもなかったものでな。 |
エルメ | まぁまぁ。今日くらいはドライゼの代わりに、 俺がヴルストを調理しようか? |
ドライゼ | いや、ヴルストの美味を味わうためには俺がやるのが一番だ。 マスターも一緒に食べてくれ。 行くぞ。オクトーバーフェストの前哨戦だッ!! |
エルメ | ドライゼ。 記念日なのに、お祝いの類を全部断って 通常教務ばかりしてるって本当? |
---|---|
ドライゼ | もともと、部下たちが休みやすくするために決めた記念日だ。 ドイツでは、ドイツ支部の部下たちは久方ぶりの休暇を 謳歌しているだろう。俺は、それで十分だ。 |
エルメ | ふふ。ドライゼらしいね。 でも…… |
エルメ | 上官が休んでないと、 部下も思いっきり羽根を伸ばしづらいんじゃない? 『素敵な休日』とやらを楽しむのも、上官の役目だよ? |
ドライゼ | む……! |
ドライゼ | というわけで、 『素敵な休日』というものを教えてくれないか。 |
---|---|
シャスポー | そこでなぜ僕に聞きに来る……!? |
ドライゼ | 俺の知人の中で、お前が一番 公私のメリハリをつけられており、休日をしっかり 楽しんでいる素晴らしい人材だと思ったからだ。 |
シャスポー | えっ…… そ、そうか……? |
シャスポー | ま、まあそういうことなら協力してやらなくもないが…… 素敵な休日っていうのは人それぞれだからね。 どんな風に過ごしたいんだ? |
ドライゼ | む? そ、そうだな……。 ……休息をとる、だろうか……? |
シャスポー | リフレッシュ目的か。なるほどな。 じゃあ、アロマテラピーなんてどうだい? |
ドライゼ | (正直よくわからないが、 彼が勧めるのならいいものなのだろう。 頷いておこう) |
シャスポー | ……あ! そういえば君、誰と休日を過ごすんだ!? 〇〇とか言うんじゃないぞ。僕が許さない。 |
ドライゼ | (……? 素敵な休日……というのは、誰かと過ごすものなのか? 一人で過ごすつもりだったが、そうもいかないか) |
ドライゼ | (〇〇を封じられると、 当日の誘いに乗ってくれそうな相手はエルメだろうが…… 了承を得ずに名前を出すのはよくないな……) |
ドライゼ | ……名前は言えないが…… 2人で過ごす予定だ。 |
シャスポー | ……!? ……なるほど、お前もそういう相手が……。 わかった。僕がパリジャンとして責任もって 素敵なデートプランを考えてやろう! |
ドライゼ | エルメ! 休暇に付き合え! |
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ドライゼ | 川のせせらぎが聞こえるガーデンカフェで 期間限定のふわふわモンブランパンケーキを食し、 ラグジュアリースパでアロマリラクゼーションだ! |
エルメ | は? |
八九 | これ、ミカエルに渡しといてくれよ。とりあえず 邪魔にはならねぇモン選んだけど、自信ねぇ……。 |
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ミカエル | 〇〇……。 きみに記念日を祝ってもらえて、嬉しいよ。 ありがとう。 |
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カトラリー | えっ……ミカエルって今日が記念日なんだ。 っていうか……なんで9月29日なの? |
ミカエル | 大天使ミカエルの祝日が今日だって、 ファルが教えてくれたんだ。 |
カトラリー | あ……そうだね。 僕も気になって調べたことがあったよ。 天使の中の天使……大天使ミカエル。 |
カトラリー | ミカエルにぴったりだね。 さっそく、お祝いしなきゃ! |
ミカエル | ふふ、ありがとう。 |
ミカエル | ……ん。 |
ミカエル | 朝の光のように柔らかく、夜の月のように穏やかに……。 僕らを見守る旋律……それは……。 |
ミカエル | ああ……溢れ出す……。 ドビュッシー『アラベスク』より第1番……。 |
カトラリー | ……きれいな曲だね……。 |
カトラリー | ふふふ……! ミカエルのピアノリサイタル、とっても楽しみ! |
---|---|
ファル | ミカエルさんの記念日なのに、 我々が彼にリサイタルを開いてもらっている…… という状況はいいのでしょうか。 |
カトラリー | う。それはまあ、ちょっと思ったけど…… ミカエルにプレゼント何がいい?って聞いたら、 「ピアノを弾きたい」の一点張りだったから…… |
主人公 | 【本人が幸せそうだからよし!】 |
ミカエル | ~~♪ ~~~♪ |
八九 | お、はじまった……! |
──数時間後。
ミカエル | ~~♪ ~~~♪ |
---|---|
ミカエルファンたち | ああ! もう7時間もミカエル様のピアノを 聞き続けられているなんて、 最高の気持ちです……!! |
八九 | (あいつらの気持ちはわからなくもないが…… さ、さすがに休憩なしぶっ続けの 座りっぱなしは尻がいてえ……!!) |
ファル | ……そういえばこのリサイタルの告知ポスター、 開始時間は書かれていましたが、終了時間の記載はなかったですね。 今ふと思い出しましたが。 |
八九 | ま、まさか24時間耐久!? |
カトラリー | ず、ずっとミカエルの演奏聞けるのは幸せだけど…… ちょっと…… 喉が乾いたし、おなかもすいてきちゃった……。 |
主人公 | 【むしろミカエルは大丈夫かな!?】 【休憩も飲食もなしでずっと弾いてるけど……!?】 |
ミカエル | ~~♪ ~~~♪ ~♪…… |
そのとき、心配する〇〇たちの目の前で、
ミカエルがばたりと倒れて、椅子から落下した。
主人公 | 【ミカエルー!?】 |
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ミカエル | すう…… すう……。 |
ファル | ……寝てますね。 |
カトラリー | さすがに疲れちゃったのかな…… あ、でも、寝ながら笑ってる……? |
主人公 | 【……本人が幸せそうだからよし!】 【記念日おめでとう、ミカエル!】 |
ケンタッキー | ペンシルヴァニアの奴、今日が記念日らしいんで…… ま、一応。これ、マスターから渡してくれませんか? |
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ペンシルヴァニア | Zzzz… Zzzz… |
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ペンシルヴァニア | ……ん? マスター。いったいどうしたんだ。 記念日……ああ! そうか……祝ってくれてありがとうな、マスター。 |
ペンシルヴァニア | 記念日は7月4日にしようと思っていたが、 ケンタッキーに譲ったんだ。 それで、俺がこの日を記念日にした理由は……。 |
ペンシルヴァニア | 前、大きな鹿を仕留めたのがこの10月6日だった。 アメリカはこの時期狩猟シーズンだし…… 俺は秋が好きだからな。 |
ペンシルヴァニア | 士官学校にはタバティエールやドライゼもいて、 調理や解体の手間も分担できそうだから…… また大物を仕留めて持ってくるのもいいかもしれない。 |
ペンシルヴァニア | 記念日ついでに一つマスターにお願いだ。 これから狩りに行くから、ついてきてくれないか。 もちろん……マスターの安全は保障するとも! |
ドライゼ | 肉を食す会! 特別出張版!! |
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ペンシルヴァニア | さあ、どんどん食べてくれ。 調理は、俺とドライゼに任せろ。 |
主人公 | 【ジビエ祭りだ!!】 |
ジョージ | すげー! 肉がいっぱいだ! これ全部食っていいのか!? |
スプリングフィールド | い、いただきます……! |
ケンタッキー | マスター! 俺、取り分けますよ。何食いますか!? |
ジョージ | むぐむぐむぐ……。 ん! これ、美味いけど食べたことない味! なんの肉? |
ペンシルヴァニア | それはトナカイだな。 独特の香りがあるが、ベリーのソースとよく合う。 |
主人公 | 【トナカイ……!?】 |
ケンタッキー | イギリスでトナカイって、 めちゃくちゃ希少じゃなかったか……!? 狩ってきて大丈夫な奴か、これ!? |
ペンシルヴァニア | ああ……大丈夫だ。 これはノルウェーで狩ってきたトナカイだから。 |
スプリングフィールド | ノルウェー!? いつのまにか海を 渡ってらっしゃったんですか……!? |
ケンタッキー | あいっかわらず風来坊だなお前……。 え、じゃあこっちは何の肉? 捌いてあるから、さすがの俺もわかんねえ。 |
ペンシルヴァニア | それはアナグマだ。脂が甘くて美味だが、 脂が多すぎて食べにくい。野菜と一緒に焼いて、 脂を吸わせながら食べると美味しいぞ。 |
主人公 | 【さっぱりしてて食べやすい!】 【甘いお肉だ……!】 |
ペンシルヴァニア | ……そうして嬉しそうに食べてくれるのが、 一番嬉しい。 猟銃としての本能、だろうか。 |
ペンシルヴァニア | たくさん食べて、たくさん笑顔を見せてくれ。 そうすれば、きっと、 もっともっと幸せになれるから。 |
八九 | 邑田の記念日……紅ほのかなら間違いねーだろ。 お前、頼むぜ。ちゃんと俺からって言えよ……! |
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邑田 | 〇〇、わしの記念日を祝ってくれて感謝するぞ。 10月13日は日本で「さつまいもの日」とされているのじゃよ。 |
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邑田 | 栗(九里)より(四里)うまい十三里……とな。 10月はちょうど風も冷たくなる季節。 自衛軍では、皆で焼き芋大会を催したものじゃ。 |
邑田 | 今日も今日とてじゃ。 ふっふっふ……見よ、このさつまいもの山を! 今日のために日本から取り寄せたのよ。 |
邑田 | さぁ、盛大にきゃんぷふぁいやーと行くぞ。 はー、どっこらしょ。準備は八九がやるからのう、 〇〇も一緒に、座って待つとしよう。 |
邑田 | お芋ほりぱーてぃじゃ~! |
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主人公 | 【士官学校中庭の一角が、芋畑に……!?】 |
マークス | お、俺のハーブ園がいつのまにか 侵食されている……!? |
ローレンツ | これは……日本の「サツマイモ」か? 種苗法や植物防疫法は大丈夫なのか……? |
邑田 | ほっほっほ。抜かりなし! これは脱法芋にならぬよう、入国前後で調整に調整を重ね、 特定の条件で英吉利への持ち込みと栽培を許された芋よ! |
邑田 | 士官学校の事務にも、園芸部にも 許可は取っておる……。 これは、正真正銘合法なさつまいもじゃ。 |
カール | いやあ。 日本銃達の食への執念は、すごいものがあるねー。 感服感服。 |
邑田 | ふっ……。あのほくほく甘いさつまいも、 特に「紅ほのか」のない食生活など 考えられんからのう……。 |
エンフィールド | さつまいも……つまり、Sweet potatoですよね? 甘い芋であればイギリスにもありますよ? わざわざそんな手間をかけて持ち込まなくても…… |
在坂 | ……違う。イギリスの市場で売っている甘い芋は、 ほとんどヤム芋……。確かにさつまいもに似た芋だが、 食感や甘さなどが違う、と在坂は思う。 |
八九 | まあ、確かに似て非なるもんだよなあ……。 ヤム芋は、なんつーかねっちりしてんだよな。 安納芋みてーに柔らかいが、そこまで甘くねーっていう……。 |
邑田 | 海外で暮らし始めた日本人の何割かは、 食が合わずに心身を崩すという……。 これは案外でりけーとな問題なのじゃよ。 |
邑田 | というわけで、今日は! 手塩にかけて育てたさつまいもの収穫を行い…… |
邑田 | そして、それを焼いて焼き芋ぱーてぃを行う! どうじゃ、なかなかうきうきな催しであろ? |
在坂 | 在坂が植えた紅あずさもある。 皆で食べると楽しい……と、在坂は思う。 |
主人公 | 【楽しそう!】 【頑張って掘ろう……!】 |
ジーグブルート | 普通の焼き芋に飽きたら、 さつまいもを使った菓子の準備もしてあるぜ。 腕によりをかけて作ってやるから、どんどん持ってこい。 |
邑田 | さ、皆の者! いざ……かかれー!! |
シャスポー | これを渡しておいてくれないかな、マスター。 記念日ディナーの味付けに必要だから。 |
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タバティエール | え……これ、俺にプレゼントか? 〇〇ちゃん……ありがとう。 |
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タバティエール | いやぁ……記念日を祝われるのが、こんなに照れくさい もんだとは……。たはは……! |
シャルルヴィル | タバティさん、本当に顔が赤くなってるよ! ふふっ……! ところで、なんで10月21日が記念日なの? |
タバティエール | そりゃあ……この時期は、 ちょうどフォアグラやジビエのおいしい季節だろ? どれもフランス料理には欠かせない食材だ。 |
タバティエール | それに、これからハロウィンやクリスマスもあって、 お菓子やら料理やらの準備で忙しくなるからな。 その前の最後の休息……ってわけだ。 |
シャルルヴィル | タバティさんのハロウィンのお菓子も、 クリスマスのごちそうも全部すっごくおいしいもんね! |
シャルルヴィル | 今年のハロウィンやクリスマスへの期待を込めて、 今日はとびきり楽しいパーティでおもてなししないと♪ ね、〇〇! |
タバティエール | ははは……お手柔らかに頼むぜ! |
ジーグブルート | ここであってんのか? マジの民家だな……。 |
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主人公 | 【タバティエール!】 【荷物届けに来たよー!】 |
タバティエール | ああ……! シャルルくん、ジーグブルートくん、 〇〇ちゃん! |
タバティエール | 手間かけて悪いね。 冷蔵庫がないものだから、 生鮮食品はどうしても当日に持ち込むしかなくて……。 |
シャルルヴィル | これくらいはお安い御用! むしろ、これだけでいいの? 記念日パーティとか、 贈り物とか断っちゃったって聞いたけど……。 |
タバティエール | いやあ。 自分が主役の場所、っていうのはどうも苦手でね……。 それよりは、こうしてゆっくり過ごしたくてさ。 |
タバティエール | むしろ、こうして民家を貸し切ってもらって、 数日まるっと休暇を貰って、十分に良くしてもらってるよ。 手続きとか、ありがとな。〇〇ちゃん。 |
主人公 | 【どういたしまして!】 【タバティエールのためだから】 |
タバティエール | 助かったよ。 ここから先は年末まで行事続きで、忙しいだろうから…… 今のうちにゆっくりしとこうと思ってさ。 |
シャルルヴィル | そうだね。ハロウィンにクリスマス、 年末年始とイベント続きだ。 |
タバティエール | そういうこと。 その分だけシャスポーとグラースの面倒も 見ないといけないしなぁ。 |
タバティエール | ま、それも楽しいんだがね。 |
ジーグブルート | しかしよ、わざわざこんなイギリスの ド田舎に選んだのはなんでだ? |
ジーグブルート | あんたは前のマスターとも良い関係だろ? フランスに里帰りして ゆっくりしてもよかったんじゃねえか? |
タバティエール | ……。 俺を貴銃士だって、誰も知らないところに来たかったんだ。 記念日くらい、夢を見てみたくて。 |
タバティエール | 一日くらい、 こうして「普通の人間」の生活がしてみたくてさ。 |
ジーグブルート | あ……? |
タバティエール | はは。 せっかくだし、お茶でも飲んでいかないかい? |
タバティエール | 「普通のおじさん」の歓待で悪いが、 美味い茶を淹れる自信はあるからさ。 |
邑田 | 在坂の記念日とは1年のうち最も素晴らしい日じゃから の。ぷれぜんとをたくさん贈らねば。 まずは、すたんだーどに焼き芋じゃ! |
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在坂 | 記念日……。11月5日を覚えていたのか。 在坂は〇〇が記念日を祝ってくれて嬉しい。 |
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邑田 | うむうむ! 今日は「いいたまごの日」かつ「おむらいすの日」であるからの。 在坂にぴったりの日じゃな。 |
在坂 | ああ。邑田が「記念日は好きな食べ物の日にしたらいい」と 在坂に教えてくれたからそうした。 |
邑田 | わしからはさつまいもを贈っているが、八九ががんばって ふわふわおむらいすを作るだろうから待っていよう。 |
在坂 | 八九のふわふわオムライス、綿のように柔らかで ふうわりと口内でとろける絶妙な半熟具合に 仕上がっているかどうかがとても楽しみだ。 |
八九 | ハードル上がったなオイ!! |
在坂 | 全フィルクレヴァートオムライス選手権開催! |
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主人公 | 【全フィルクレヴァートオムライス選手権!?】 |
八九 | なんかこの流れ前にも見なかったか!? 具体的に言うと、 俺が8月頃にやった気がするんだけど!? |
在坂 | 在坂は八九のカップラーメン選手権がうらやましかった。 だから真似をした。 |
八九 | あ、そ、そう……? なんか、堂々とそう言われると逆に照れんな……。 |
邑田 | 在坂や。在坂のためにわしの知る 最高の料理人を用意したぞ! |
タバティエール | はは、なんだか照れるねえ。 ま、楽しく作らせたもらったよ。 |
ジーグブルート | おらチビ、準備はできてるぜ。 たんと食え! |
邑田 | おお、食堂のまるっと一角に、 ずらりとおむらいすが並んでおる…… さすがに圧巻よのう。 |
在坂 | (もぐもぐ) |
八九 | おー。バリエーションもすげえな。 薄焼き卵系からとろとろ卵系、トマトソースからデミグラス、 クリームソースから和風、エスニックまで……。 |
在坂 | (もぐもぐ) |
八九 | どっから食べ…… ん!? |
主人公 | 【目を離した隙に、10皿くらいが空に……!?】 |
在坂 | すべて等しく、とても美味しかった……。 在坂はもっと食べる。 |
タバティエール | おお、こりゃあ作り甲斐があるねえ……! それじゃあ俺たちのとっておき。 あれを出そうか、ジーグブルートくん。 |
ジーグブルート | お、いいぜ。 チビ、生オムライス食うか? |
タバティエール | 日本じゃ、生卵を食べるんだろう? こっちじゃ衛生的になかなか難しいんだけど……。 せっかくだし、生食用の良い卵を取り寄せたんだよ。 |
八九 | (た、卵かけご飯だ、これ……!) |
在坂 | 美味しい。 つまりオムライスだ。 |
八九 | いいんだ!? |
在坂 | ふふ。……在坂は、今とても楽しい。 とても、素敵な記念日だ。 ありがとう。 |
シャスポー | グラースの記念日、か。 食べられるものなら文句ないよね? マスターからこれを渡してほしい。ふふっ。 |
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グラース | 僕の記念日をお祝いしてくれてありがとう、マスター。 今日は麗しきベル・エポックの頂点、パリ万博終焉の日…… 僕にふさわしい喜びの一日だと思わない? |
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タバティエール | へぇ……お前ベル・エポックを知ってるのか。 文化なんてどうでもいい、とか言いそうだけど。 |
グラース | はぁ? バカにするなよ。 Belle Époque……いわゆる「良き時代」。 僕が活躍した19世紀末頃の華やかな時代をさす言葉さ。 |
タバティエール | はいはい、悪かったな。 ほら、俺が作った料理が冷める前に、早く食べようぜ。 |
グラース | ふん……見た目は悪くねぇな。 マスターからのプレゼントもあるし…… 記念日っていいもんじゃねぇか。 |
グラース | マスター。来年もお祝い、よろしくな。 |
シャスポー | グラースの記念日、か。 マスターからこれを渡してほしい……ふふっ。 |
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グラース | 酒池肉林やろうぜ!! |
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タバティエール | グラース……。 |
シャスポー | 君……記念日パーティで 〇〇にこれだけ盛大に祝ってもらって、 まだ足りないって言うのか? |
グラース | いいじゃねえかよ、記念日なんだから! 欲望吐き出すくらいいいだろ!? |
グラース | 美味い酒と食事に囲まれてさあ、 「グラース様~!!」ってずらっと並んだ美人たちに きゃあきゃあ騒がれてさあ……。 |
ローレンツ | 説明しよう。酒池肉林とは『史記』の 「以酒為池 懸肉為林」……「酒を以って池と為し、 肉を懸けて林と為す」という記述から生まれた言葉だ。 |
ローレンツ | 殷の紂王という暴君が、酒で池を作り、 肉を林のように吊るした贅沢な遊興を行ったことを指し、 「肉林」という部分を肉欲と解釈するのは誤用で── |
グラース | うるせーっ!! 今そういう話聞きたい気分じゃねえの! わかって言ってんだよこっちは! |
シャスポー | 士官学校にふさわしくない言葉を うるさく叫んでいるのは君の方だろう、グラース。 つまみ出すぞ。 |
グラース | 僕! 本日の主役! つまみ出すな! |
主人公 | 【パーティ、物足りなかった……?】 |
グラース | ……。 …………。 |
グラース | 別に……そういうわけじゃねえよ。 ただ……。 |
グラース | なんかこう…… もっと特別な……僕だけの特別、みたいなのが…… 欲しい……的な……。 |
シャスポー&タバティエール | …………。 |
シャスポー | はいはい。グラースは記念日ですごいなー。 いつも頑張ってるなー。 |
タバティエール | あー。後でなんか夜食作ってやろうか? 何が食いたい? |
グラース | くそっ、雑にガキ扱いするんじゃねぇ! |
主人公 | 【よしよし……?】 【グラース、いつも頑張っててえらい!】 |
グラース | ……〇〇……。 |
グラース | ま、まあ? なんせ記念日だし? ……もっと褒めてもいいんだぜ? |
ドライゼ | 今日は、エルメのために祝いの料理を作った。 ……これだ。マスターも一緒に食べてくれ。 |
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エルメ | マスター、俺の記念日を祝ってくれてありがとう。 ふふっ、どうして今日を記念日にしたのか気になるのかい? |
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エルメ | マスターは、「魔弾の射手」というオペラを知っているかな。 ドイツの民間伝承を元にした作品でね、 その作曲家ウェーバーの誕生日が、11月18日なんだ。 |
エルメ | 射撃大会で成果を出して恋人と結ばれるために、 悪魔と契約して弾丸を作る……という男のお話さ。 どう? 少し興味深いだろう。 |
エルメ | 人間というのは、求めるもののために どこまでも欲深く、罪深くなるもの……。 それは人の形をとっている貴銃士も同じなのかな……? |
エルメ | なんてね……ふふ。 それじゃ、良い一日を。マスター。 |
エルメ | ……はあ。 パーティとかは別にいいよ、って言ったのに。 |
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主人公 | 【「別にいい」であって拒否ではなかったので……】 【やるなとは言われなかったので……】 |
エルメ | ……君、案外いい性格してるよね。 |
エルメ | じゃあ、君がそんなに祝いたい俺の記念日…… 俺がどんな由来でこの日付にしたか、覚えてる? |
主人公 | 【『魔弾の射手』の作者の誕生日!】 |
エルメ | そう。11月18日は、 ドイツオペラの名作『魔弾の射手』を作曲した カール・マリア・フォン・ウェーバーの誕生日。 |
エルメ | 『魔弾の射手』…… 貴銃士という存在にぴったりでしょう? |
ドライゼ | ああ……そうだな。 そして、教養深いお前自身にも ぴったりな由来だ。 |
エルメ | ……ふふ。 ああ、あっちにレバー料理があるみたいだね、 少しとってくるよ。 |
ドライゼ | マスター、感謝する。 あの調子で、あいつもなかなか パーティを楽しんでいるようだから。 |
ジーグブルート | おい、料理ちゃんと楽しめてるか? ……って、エルメの奴はいねえのか。 まあ、めんどくせえ奴がいなくてちょうどいい。 |
ジーグブルート | しっかし、記念日な……。 魔弾の射手だっけか? ほんとあいつらしくない記念日由来だよな。 |
ドライゼ | ……エルメらしくない、か? |
ジーグブルート | あ? そりゃあだって、 魔弾の射手つったら……あれだろ? |
ジーグブルート | 超ざっくりいえば、 同僚の策略によって悪魔にそそのかされて、 「魔弾」で恋人を撃つはめになる狩人の話だろ。 |
ジーグブルート | 人の煩悩と愛を描く物語、っつー奴だ。 |
ジーグブルート | ……「鉄であれ、情を捨てろ」だなんて 強迫観念みてえに 言い募ってる奴らしくはねえだろ。 |
ドライゼ | ……。 |
エルメ | へえ。面白い話をしてるじゃないか。 |
ジーグブルート | げっ。 |
主人公 | 【エルメ!】 |
エルメ | ふふ。さて、君はこの由来は俺らしいと思う? それとも、俺らしくないと思う? ……さあ、どっちかな? |
ログインボーナス:梅干し
十手 | 今日はキセル君の記念日だってね。作っておいた 梅干し、ご飯時にでも差し入れたいなあ……! |
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キセル | よう〇〇! 記念日を祝ってくれて嬉しいぜ! ありがとうな。 |
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十手 | 一富士、二鷹、三茄子…… 四扇、五煙草、六座頭……! |
キセル | お、さすがは十手だな。 気付いたか、記念日の意味に。 |
十手 | うん。君のことだからきっと縁起がいい数字を 記念日にするだろうと思ってね。 |
十手 | 5ってのは予想できたけど、12がわからないなぁ。 |
キセル | 理由は一つじゃねぇぜ。 まず、煙管といえば、「煙管の雨がふるようだ」ってセリフがある 歌舞伎の助六。これは歌舞伎十八番の十二番目だから12月。 |
十手 | はぁ、なるほど……! |
キセル | もう一つ…… 煙管がうまいのは空気がカラッとした12月ってわけだ。 |
十手 | はっはっは。 寒いなかでたしなむのも、乙ってもんかねぇ! |
キセル | そういうことよ。 よーし、今日はパーッとやろうぜ! 十手、ついて来いっ! |
十手 | 合点承知の助~っ!! |
十手 | ええと、徳利とお猪口に、小鍋とガスコンロ…… 水とつまみもの、 最後に──日本酒! |
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キセル | おお、待ってたぜ十手! 窓際に酒席を整えておいた。 冬の冴月を見ながらの月見酒、ってな。 |
十手 | いいねえ……! しかし、キセル君もいいのかい? 大事な記念日の締めくくりに、俺と酒飲みなんて。 |
キセル | なあに言ってやがる。 俺があんたと飲みたいのさ。 |
キセル | それに、盛大なパーティーは 昼間に十分やってもらえたしな。 夜はゆったり大人の時間、てなぁもんさ! |
キセル | ……とはいえ、飛び入り参加も歓迎だぜ? そこの、陰に隠れてる御方も出てきちまいな。 |
主人公 | 【バレてた?】 【邪魔してごめん】 |
キセル | ははは、舐めてもらっちゃ困るぜ。 とにかくあんたと酒を囲えるのは大歓迎だ! なあ、十手? |
十手 | うんうん! お酒が飲めなくても、つまみを食べながら ゆっくり話すだけでも楽しいからねえ! |
十手 | お、そろそろ燗ができたかな……? |
十手が、徳利を湯煎していた鍋から取り出す。
徳利に蓋していた小皿を取ると、
ふわりと甘い香りが漂った。
主人公 | 【甘いお酒……?】 |
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十手 | 日本酒というと、辛いいめーじが多いみたいだけど…… 桃や梨に例えられるような、 甘くてふるーてぃなものもあるんだよ。 |
十手 | 今回俺が選んだのもそういうお酒でね。 本醸造の濁り酒で、あたためると、とろっとした口当たりで 熟れた林檎みたいな華やかな香りがするんだ。 |
キセル | いいねえ! しかし、旨味たっぷりの辛口もいいぜ? 俺が今日選んだ酒は、 熱燗にするとまろやかに旨味が開いてね…… |
キセル | そうだ。ちょいと邪道ではあるが…… こうやって、酒を直に小鍋に入れて沸かして、っと。 茶漬け用に持ってきた出汁を注いで── |
キセル | そら、煮切り酒の出汁割りだ! これならアルコールは飛んでるから、学生さんも飲めるだろ。 ささ、一杯! |
主人公 | 【美味しい……】 【優しい味のスープだ!】 |
キセル | ふふ……。 ……ああ、いい夜だ。 |
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キセル | パーティやらなんやらで、ワイワイ楽しむのも 好きになったが……もとは、親しい相手と ほのぼの静かに過ごすほうが好きでねえ。 |
キセル | 夜は長い。 じっくりゆっくり、つきあってくれな。 |
キセル | 月下独酌も悪くねェもんだ。 なあ、お月さんよ。 |
---|---|
??? | む……今夜は独酌の気分か。 ならば、俺は出直すとしようかな。 |
キセル | おおっ、イエヤスさんじゃあねぇか! んなこと言わねぇで、こっちに来てくれよ。 |
イエヤス | はっはっは。 では、そうしよう。 |
イエヤス | 明日はキセルの『記念日』だったな。 朝まで飲み明かすつもりかと思ったが…… それにしては酒の用意が少ないか。 |
キセル | ははっ! ありがてぇことに、祝ってくれる奴も大勢いる。 だってのに、記念日を二日酔いで迎えるのは粋じゃねぇだろ? |
イエヤス | たしかにそうだな。 では、ほどほどに楽しむとしよう。 |
キセル&イエヤス | ……乾杯! |
イエヤス | ……うん、美味い。 身体も温まるな。 |
キセル | 冬の寒さも、熱燗の美味さを引き立てると思えば 悪くねぇもんだよなァ。 |
イエヤス | 苦境の中にあればこそ、些細な幸せも尊く輝く……か。 大いに覚えのある感覚だ。 |
イエヤス | ボロボロのレジスタンスの基地で、 皆で分け合って食べた時々の馳走…… 今こうして、再会できたそなたと味わう月見酒。 |
キセル | おう、なぁんにも思い憂うことがなくなって、 毎日贅沢三昧の酒席を開くってのもいいが、 それが毎日だとありがたみも薄れちまうってもんよ。 |
キセル | ……ま、贅沢三昧はともかく、平穏な世を取り戻して、 懐かしい顔ぶれとまた盃を交わせたら、とは思うぜ。 |
イエヤス | そうだな。 いつかそんな日が来ることを願って……地道に励むとしよう。 |
キセル | おうよ! 幸い、心強い味方ならたくさんいるしなァ。 |
キセル | カールに恭遠、〇〇や将軍、 フィルクレヴァートの貴銃士連中、組の奴ら! |
イエヤス | 圧倒的な物量差があって、 隠れ潜んでの活動を余儀なくされていた頃に比べれば、 ずっと希望があるように思えるな。 |
キセル | だろ? |
キセル | 何回目の記念日の頃になるかはわからねェが、 いつか『あん時はこんな話をしたなァ』って、 皆で懐かしく話せる日が来ると信じてるぜ。 |
イエヤス | ああ……きっと。 |
イエヤス | ……おや、日付が変わったようだな。 未来への希望と、キセルの記念日に……改めて、乾杯。 |
キセル | おう! |
ログインボーナス:カミソリ
ジョージ | 十手の記念日にプレゼントを用意したんだ! 記念日にイメチェンするのもいいと思うよなっ!? |
---|
十手 | 俺の記念日を祝ってくれてありがとう、〇〇君。 記念日を祝ってもらうというのはとても嬉しいんだな。 また一つ、新しいことを知ったよ……! |
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ジョージ | No~! ダメだよ十手! 記念日が12月14日じゃ! |
十手 | えっ? な、なんでだい? |
ジョージ | クリスマスの日にしたらよかったのに! そうしたら、1日でもっとたくさんのプレゼントを もらえたんだぞ! それってWonderfulだろ!? |
十手 | はは、それは思いつかなかったなぁ。 12月14日は赤穂浪士の討ち入りの日なんだ。 義のために戦った勇敢な侍たちにあやかりたくてね。 |
ジョージ | Oh! ギリニンジョウのサムライストーリー! |
十手 | いつかみんなで、仮名手本忠臣蔵を見に行けたら嬉しいなぁ。 各々方、討ち入りでござる! ってね! |
ジョージ&マークス | アコーローシって何だ!? |
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十手 | へっ? |
ジョージ | 記念日おめでとうな、十手! パーティ楽しんでるか!? でもさオレたち、十手の記念日の由来の アコーローシってよく知らないなって話になって…… |
十手 | ああ……そうだね、赤穂浪士は日本の話だから ジョージ君やマークス君には馴染みがないかもしれないなぁ。 |
十手 | 江戸時代の話でね。江戸城の松の廊下で、赤穂藩主の浅野長矩が、 高家肝煎吉良義央に斬りかかる刃傷沙汰と起こしたんだ。 当時、こういう場合は喧嘩両成敗になるのが通例だったんだが…… |
十手 | 当時の将軍は浅野長矩を加害者、吉良義央を被害者と決めつけ、 浅野長矩を不名誉な形で切腹させ、浅野家を取り潰してしまった。 それで、浅野長矩に忠義を誓っていた四十七人の赤穂浪士は── |
マークス | ややこしい話か? ややこしい話はわからない。 シンプルにマスターで例えてくれ。 |
十手 | え? えーと、そうだな…… マークス君は、〇〇君が大好きだろう? |
マークス | 当然だ。 |
十手 | マークス君と同じ立場の、貴銃士みたいな人が47人いて。 それで〇〇君と同じ立場みたいな人が、 キラという人が原因で、あるとき殺されてしまって── |
マークス | マスターが、殺される……!? |
ざわっ……。
十手 | えっ。いや、あのねマークス君。 今のは例え話で…… |
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ケンタッキー | お、おいどういうことだよ! マスターが殺されるとか、47人の貴銃士がどうとか 聞こえたんだけど……! |
マークス | 違う、47人の俺だ! マスターが殺されるかもしれなくて、 47人の俺がいて、それでキラが── |
シャスポー | 47人のマークス……!? それがマスターの死とどう関係があるっていうんだ!? |
十手 | ん? んん? |
ライク・ツー | おい。なんか変な伝言ゲーム始まってんぞ。 |
カトラリー | ねえ、十手! そこで聞いたんだけど、 マスターが殺されないために、47人のマークスを集めて キラキラさせなくちゃいけないってほんと!? |
十手 | え、ええ~!? |
在坂 | 今日は十手の記念日だったな。おめでとう。 在坂は酒を買えなかったから、 マスターとともに茶菓子を選んだ。 |
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十手 | おお、ありがとう! マスター、在坂君! とても嬉しいよ。 |
八九 | 記念日を12月14日にしたのって、 赤穂事件の日だから……だったっけ。 |
邑田 | 『仮名手本忠臣蔵』で有名な事件じゃな。 わしと在坂は桂とともに歌舞伎を見に行ったことがあるわ。 |
在坂 | ああ。 面白くて、時間が経つのがあっという間だった。 |
十手 | いいねぇ! 俺も見てみたいもんだが、 こっちじゃあ歌舞伎は見られないからなぁ。 |
八九 | ま、日ノ本も変わってきてるし、 そのうち海外公演とかもするようになるかもな。 |
十手 | うんうん、その日が来るのを今から楽しみにしておくよ! |
八九 | 俺は歌舞伎じゃなくて、『史実に迫る!』みたいな ドキュメンタリー見たことがあるんだけどよ、 赤穂事件って有名な割に結構謎だらけで面白いんだな。 |
八九 | 歴史ミステリーって感じでロマンがあるぜ。 |
十手 | なぜ浅野長矩は刃傷沙汰に及んだのか…… 処分までが早すぎて、ろくに記録が残っていないというね。 いろんな説があるけれど、何が本当なのか……。 |
十手 | 討ち入りに参加しなかった浪人たちのことを考えるのも、 また面白い! |
十手 | 長酒の肴(さかな)にしょうどいい、 実に語りがいがある話だよなぁ、八九君! |
八九 | えっ、まあ、面白いけど……。 |
八九 | (ただの酒の肴じゃなくて、長酒って……怖ぇよ!) |
邑田 | ほっほっほ。行って参れ、八九。 |
在坂 | 記念日は特別だ。 八九は酌に励むのがいい。 |
十手 | いやいや、俺ももちろんお酌をするよ。 とっておきの酒を出そう! マスターには極上の玉露があるぞぅ! へへっ、楽しみだなぁ。 |
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