全30拠点からなる高難易度クエスト「進撃戦」のプロローグとエピローグをまとめました。
フリークエストのStage1-1をクリアすると、進撃戦をプレイできるようになります。
それぞれのクエストで、Normalの最終拠点をクリアするとエピローグが開放されます。
毎月1日に進捗状況がリセットされ、リセット後に再度クリアすることでまた報酬を獲得できます(ぬいぐるみライク・ツーを除く)。
ライク・ツー | ああ? ラッセルの野郎、いねぇじゃねーか。 重大発表があるとか言って招集かけたくせによ。 |
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マークス | 任務がないなら……マスター。 新しいハーブティーを作ったから、飲んでみてほしい。 寮に戻ろう。 |
十手 | ちょっ……待ってくれ、マークス君! せめてあと10分……いや、5分くらいは待とう! ねっ!? |
ジョージ | ……おっ! ラッセルが来たぞ! |
ラッセル | みんな、待たせてしまってすまない。 |
ライク・ツー | まったくだ。呼び出しといて何してたんだよ。 |
マークス | 俺たちになんの用だ? 任務か。 |
ラッセル | ああ。 今回は君たちに、とある特別な訓練に参加してもらう。 |
ラッセル | 大規模作戦を想定した訓練── 第して『DEATH MARCH』……通称『デスマ』だ! |
ジョージ | Wow! 死の行進!? |
十手 | な、なんだいそれは。何やら物々しいが……。 |
ラッセル | デスマは、フィルクレヴァート士官学校と連合軍が 毎年提携して行っている、超!究極のスパルタ訓練だ! |
ジョージ | 超☆究極……!? よくわかんねーけど、凄そうだなっ! |
ラッセル | 連合軍の小隊が張った防衛ラインを突破し、 勝利を目指す、非常に難易度が高い訓練でね。 |
ラッセル | どれほど厳しいかと言うと…… これまでの実施で、突破できたチームはわずか数組。 突破率は1%未満、ほぼ0に近いくらいだ。 |
マークス | それに、俺たちも参加しろということか。 |
ラッセル | ああ。〇〇君、そして、みんな。 士官候補生としての意地と、 君がこれまで貴銃士たちと築いた絆の力を見せてくれ! |
ライク・ツー | ふぅん……? 悪くねぇ。 生半可な訓練じゃ、俺には物足りねぇしな。 その挑戦……受けてやるよ。 |
十手 | 腕試しというわけだな……! よぉし、頑張るぞぉー! |
マークス | マスターの一番の相棒として、 誰にも負けるわけにはいかないな。 |
主人公 | 【頑張ろう!】 【絶対に突破してみせよう!】 |
ジョージ | なんかワクワクするなーっ! 頑張ろうぜ、みんな! Let’s Go~~~!!! |
一同 | ぜぇ、はぁ……! ……っはぁ、はぁ……! |
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十手 | ここが……ゴール地点かい……!? |
ジョージ | ああ……! オレたちは、やったんだ! 『DEATH MARCH』を突破したんだ……! |
ジョージ&十手 | や……やったぜ!! よっしゃぁ~~~~!!! |
ライク・ツー | 途中、マジで殺す気かよって感じだったけど…… 最っ高にいい訓練になったぜ。 |
マークス | マスターのサポートがなければ、クリアは難しかったと思う。 ……ありがとう、マスター。 |
主人公 | 【みんなお疲れ様!】 【今日はお祝いだ!】 |
ラッセル | 本当によくやってくれた! 君たちは、 『DEATH MARCH』を突破した伝説のチームとして、 士官学校の歴史に名を刻む事になるだろう……! |
ジョージ | Yeah~!!! |
十手 | 貴銃士として、恥ずかしくない戦いができてよかったよ。 俺も少しは胸を張っていいかな……!? へへへ! |
ラッセル | 次に備え、今後もぜひ頑張ってくれ! |
ジョージ | おう! |
ジョージ | って、…………んっ? |
マークス | 次、だと……? |
ライク・ツー | またやんのか? |
ラッセル | ああ、もちろんだ。 目指すは、さらに上級の訓練突破! 君たちなら、最速突破記録樹立も夢ではない! |
十手 | おぉ……そりゃまた挑戦しがいがありそうだが……。 |
十手 | その前に、ちょっと休ませてくれぃっ! |
ジョージ | オレも、オレもーっ! |
過去に期間限定で開催された5種類の属性別進撃戦が、さらに難易度アップした常設クエストとして帰ってきました。
それぞれ、プロローグとエピローグの内容は期間限定版と同じです。
2022年3月14日14:00~4月11日13:59
技巧属性が有利。
連合軍兵士 | えっさ! ほいさ! えっさ! ほいさ! |
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連合軍兵士 | オー・イス! オー・イス! |
ジョージ | ラッセルから急ぎの任務って聞いて来たけど……。 |
十手 | 彼らは一体、何をしているんだろうね……? |
連合軍上官 | 失礼。士官学校から派遣された候補生の 〇〇君と、その貴銃士たちだね? |
主人公 | 【はい!】 【そうです】 |
連合軍上官 | 私はこの作戦を指揮しているオールイ中佐だ。 我々はこの森林の奥に、トルレ・シャフの 大規模な地下アジトがあることを突き止めた。 |
連合軍上官 | そこで、アジト制圧の足掛かりとなる拠点の設営を進めている。 早速だが、君たちには進軍の手伝いを任せたい。 |
ペンシルヴァニア | なるほど……。 設営をする兵士たちの護衛ということか。 |
ジョージ | OK! トルレ・シャフでも、アウトレイジャーでも、 オレたちに任せとけっ☆ |
連合軍上官 | ……あ、いや、それはもちろんだが……。 |
連合軍上官 | ラッセル軍曹からは、 工作の授業で成績がよかった者を派遣したと連絡を受けている。 |
主人公 | 【工作……?】 【成績……?】 |
連合軍上官 | 敵が現れ次第戦闘に向かってもらうが、 それ以外の時間は拠点の設営に協力してもらいたい。 |
ジョージ | ええ~! そっちもやるの!? |
在坂 | ……! |
ペンシルヴァニア | よっぽど急ぎなんだな。 だが、工作は俺の得意分野……腕の見せ所だ。 |
ドライゼ | その通り! |
ドライゼ | 中継地点を設営しつつの進軍は大変な労力を要するが、 普段学んでいることを実戦で活かせる貴重な機会となる。 全力で臨むぞっ! |
エルメ | 俺たちがいるからには、連合軍ドイツ支部並みの働きで 作戦に貢献してあげるよ。 |
十手 | そうだね。 やろう、〇〇君! みんな! |
一同 | おおっ! |
在坂 | 八九も技巧派ならよかったのに……。 ……むぅ……。 |
──数週間後。
連合軍兵士 | 報告! 潜伏していたトルレ・シャフ構成員をすべて確保! |
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連合軍兵士 | 大型アジト、制圧完了しました! |
ジョージ | Yeah~! やったな! 〇〇! |
ドライゼ | うむ! 我々の完全勝利だ。 |
エルメ | 中継地点を設営してきたおかげで、 万全の装備で臨むことができたね。素晴らしいよ。 |
主人公 | 【成長できた気がするね!】 【皆の笑顔が眩しい!】 |
連合軍上官 | 皆、ご苦労であった! この経験を活かし、士官学校で沙羅なる活躍を期待しているぞ! |
──後日。
恭遠 | 今日の授業は、簡易デッキの組み立てだ。 説明書を見ながら、スパナやレンチを使って組み立ててみよう。 |
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ジョージ | うーん、ここがこうなって……ああなって……? |
エンフィールド | ジョージ師匠! お困りのことはありませんか? よろしければ、僕がお手伝いしますよ! ええ! |
ジョージ | いや、もうできたよ。 |
エンフィールド | ………………えっ? |
シャルルヴィル | うそっ!? あの本当にすっごくびっくりするほど不器用なジョージが 1人で組み立てられるなんて! しかもこんなに早く!? |
在坂 | ……在坂も終わった。 |
十手 | うん、俺もできたよ。 |
ドライゼ&エルメ | 俺もだ。 |
ペンシルヴァニア | こちらも……完成だ。 |
恭遠 | 驚いたな……! 皆、早いじゃないか! ペンシルヴァニアに至っては椅子まで完成している……!? |
ジョージ | あの作戦に参加したおかげだなっ☆ 〇〇に褒めてもらおうっと! |
2022年4月12日14:00~5月12日13:59
混沌属性が有利。
ラッセル | ──よし。みんな集まってくれたな。 |
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一同 | …………。 |
ライク・ツー | おい、ラッセル。 今回の任務は何をするんだ? |
マークス | つーか……なんか、よくわかんねぇメンツだな。 |
ラッセル | はは……。 一応、理由あっての人選なんだ。 それについてはこれから説明するよ。 |
ラッセル | トルレ・シャフの大型アジト制圧に関する、 先日の任務のことは……十手が参加したから知っているね。 |
十手 | ああ、もちろんだ! 工作の授業で好成績だった貴銃士たちが集められて、 小規模な拠点を作りながら進軍したんだ。 |
グラース | それで、今回は? こんなちぐはぐなメンツの中に、 この僕が混ぜられているのが不可解だ。 |
邑田 | 国元もバラバラなれば、 とりわけ交流が深いということもなし。 これでは連携は取れんじゃろうて。 |
八九 | 連携どころじゃねぇ、カオスな組み合わせだよな。 |
ラッセル | そう、実はそれこそが今回の任務の要(かなめ)なんだ。 |
ライク・ツー | はぁ? |
ラッセル | 君たちはそれぞれに実力があるが、 ここに集まってもらった全員で連携して戦うのは難しいだろう。 |
主人公 | 【今回は連携できない方がいいと……?】 【連携する必要はないということですね】 |
ラッセル | その通りだ、〇〇君。 |
ラッセル | トルレ・シャフの大型アジト制圧のためには、 アジト内部の構造や弱点となりうる箇所、指揮官についてなど、 さまざまな情報を収集する必要がある。 |
ラッセル | しかし、守りが固く、侵入は困難だ。 そこで、陽動作戦──題してオペレーションCHAOS 『Desperado Song』を決行する!! |
八九 | おお……! |
スナイダー | ……長話は終わったか? |
ベルガー | ……ぐがぁ。 |
八九 | おい、起きろってのベルガー。 ……いや、寝てた方が逆にマシか……? こいつが大人しくしてるうちに説明頼むわ。 |
ラッセル | あ、ああ……。 君たちの任務はただ1つ。 トルレ・シャフの大型アジト周辺で好きに暴れることだ。 |
スナイダー | ……ほう? 悪くなさそうだ。 |
グラース | そんなんが任務でいいのかよ。 |
ラッセル | 陽動作戦だからね。君たちが攻撃を仕掛け、 混乱を巻き起こしている隙に、特殊部隊がアジトに侵入。 制圧のために必要な情報を入手するという手筈だ。 |
ラッセル | そういうわけで……連合軍からの細かな指示などはない。 個々の連携も無用だ。 思う存分暴れてきてくれたまえ。 |
主人公 | 【皆、よろしく!】 【頑張ろう!】 |
マークス | ああ、マスター!! |
スナイダー | 陽動なぞ面倒だ。 さっさとアジトごと潰せばいい。 |
グラース | 大型アジト殲滅の立役者グラース……悪くねぇ響きだな。 さて、僕はどこから攻めようかねぇ。 |
マークス | おい、てめぇら。 特にベルガー! 絶対非道を使いまくってマスターを傷つけたら許さねぇからな。 |
ベルガー | んがっ! ……あえ? キョダイドーナツが消えた! |
邑田 | ほっほっほ。 こやつの手綱はわしが握っておいてやろう。 ゆくぞ、駄獣。 |
ベルガー | うひぃっ!? |
ライク・ツー | ゴシューショーサマ。 んじゃ、さっさと行こうぜ。 |
十手&八九 | …………。 |
十手 | 本当に大丈夫かなぁ……。 |
八九 | ま、これならカオスは確実だろ……。 |
──数日後。
連合軍特殊部隊 | 報告します! 敵アジト潜入・偵察任務を終え、全員帰還しました! |
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連合軍指揮官 | おお……! よくやった! 陽動部隊へ伝達! 順次戦闘を終え拠点へ戻るように! |
連合軍兵士 | はっ! |
ラッセル | さて、〇〇君や貴銃士のみんなも、 そろそろ戻ってきただろうか……。 |
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ライク・ツー | よう、ラッセル。 諜報任務は無事終わったのか? |
ラッセル | ああ。君たちの活躍のおかげで、 トルレ・シャフのアジトの守りもかなり手薄になっていたそうだ。 特殊部隊は無事に情報収集を終えて戻ってきたよ。 |
ラッセル | ところで……スナイダー君とグラース君は……? そして、ベルガーはどうしたんだい? 疲れて寝てしまったのかな。 |
ライク・ツー | スナイダーは、呼んだけど戻ってこねぇ。 どっかでまだ戦ってんじゃねーの? |
十手 | グラース君は…… 夜遊びに呼ばれたと言っていなくなってしまったよ。 まだ昼なんだけどなぁ……。 |
八九 | ベルガーは……どうしようもねぇ鳥頭だぜ。 また絶対非道を使いまくろうとして、 マークスと邑田に気絶させられた。 |
マークス | マスターを傷つける奴は俺が許さねぇ……! |
邑田 | いくら混沌が必要といえど、 こやつに好き勝手させては〇〇の身がもたぬからの。 |
ライク・ツー | とにかく、これで俺たちの役目は終わりだろ。 俺、シャワー浴びてくるわ。 |
マークス | マスター、疲れただろう。 士官学校に戻って早く休もう。 俺がハーブティーを淹れる。 |
八九 | あ、やべ。 ゲームのイベもうすぐ終わるんだった……! |
邑田 | わしも帰って、在坂と焼き芋の会でもしようかのう。 |
十手 | みんな、自由だなぁ……。 |
ラッセル | ははは……。 |
2022年5月12日14:00〜5月30日13:59
ライク・ツーとシャルルヴィルを部隊に編成すると有利。
──ある日の昼休み。
ライク・ツー | ふぁ……ねむ。 昼メシの前にどっかでちょっと寝るか……? |
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生徒1 | どうする? 今なら行けるかも……。 |
生徒2 | 行けそうだな……。よし、頼んだ! |
生徒1 | えっ、私? やだよ、綺麗すぎて近づきがたいし……! |
生徒2 | そんなこと言うなって……! 俺よりお前の方が望みありそうだしさ……! |
ライク・ツー | (ん……? あいつら、何揉めてんだ? なんかこっちチラチラ見てるし) |
生徒1&2 | ……あっ。 |
怪訝に思って見ていたライク・ツーと視線がぶつかり、
2人は気まずそうに顔を見合わせた。
ライク・ツー | ……お前ら、俺になんか用? |
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生徒1 | はっ、えっ……! |
生徒2 | ひっ、へっ……! |
ライク・ツー | あわあわしてねぇで、言いたいことがあるならさっさと言え。 あと3秒だけ待ってやる。 |
シャルルヴィル | ライク・ツー、どうしたの? 喧嘩じゃないよね……? |
ライク・ツー | ちげーよ。 こいつらが俺を見ながらコソコソ話してたから、 言いてぇことがあるなら言えって詰めてるだけ。 |
シャルルヴィル | 詰めたらかわいそうでしょ!? もう……。 |
シャルルヴィル | 話はちゃんと聞くからね。 2人とも、落ち着いて話してみて。 |
生徒1 | あっ、あのですね……! ライク・ツー様っ、私たちのモデルになってくださいませんか! |
ライク・ツー | モデル? |
生徒2 | 俺たち、服飾部に所属していまして! 今度のフィルクレヴァートコレクションにエントリーするんです。 |
シャルルヴィル | 服飾部で、フィルクレヴァートコレクションっていうと、 ファッションショーか何かがあるってことかな。 |
生徒1 | はい! フィルクレヴァート士官学校の服飾部員が、 才能とひらめき、技術、努力の結晶をランウェイでぶつけ合う、 年に一度の大イベント……。 |
生徒1 | それが、フィルクレヴァートコレクション ~Be elegant, Be stylish, and to Gorgeously!~ ですっ! |
生徒2 | 俺たちの衣装は着こなしが難しくて…… でも、あなたなら、衣装と完璧なマリアージュになるはず……! あなたしかいないんです! |
生徒1 | 突然こんなことを言われても困ってしまうのは、 重々承知しているのですが…… まずは、デザイン画だけでも見ていただけませんか!? |
ライク・ツー | 別に、それくらいならいいけど。 |
ライク・ツーは、生徒に渡されたスケッチブックを確認する。
ライク・ツー | ……へぇ。悪くねぇな。 確かに着こなしは難しそうだけど、俺なら問題ない。 見る目あるじゃん。 |
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生徒1&2 | ……! それでは……!? |
ライク・ツー | やってやるよ、モデル。 |
生徒1&2 | やった~~~!!! |
シャルルヴィル | ふふっ、よかったね。 |
生徒3 | あのー……シャルルヴィル様。 実は、折り入ってお願いがあって…… モデルになっていただけませんか! |
シャルルヴィル | えっ、ボクも……!? |
シャルルヴィル | ……ってことで、ボクたち、フィルクレヴァートコレクションに モデルとして出ることになったんだ♪ |
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主人公 | 【すごい!】 【おめでとう!】 |
ライク・ツー | あいつら緊張し過ぎで、ラッセルから改めて話聞いたけど、 結構本格的なやつらしいな。 |
シャルルヴィル | 基本は、服飾関係のプロが審査するみたいだけど、 観客が投票で選ぶ観客賞もあるみたいだよ。 |
主人公 | 【絶対見に行かないと!】 【本番、楽しみにしてる】 |
ライク・ツー | 言っとくけど、あいつら全員マジだ。 俺たちがモデルだからって適当に票入れるんじゃなくて、 来るなら真剣に選んで投票しろよ。 |
シャルルヴィル | 〇〇ならわかってるって。ねっ! |
シャルルヴィル | さーて、明日からウォーキングの練習頑張ろーっと! あと節制も! |
シャルルヴィル | ただいま~! |
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ライク・ツー | はぁ……ベルガーのアホのせいで、戦うハメになるとはな。 |
ライク・ツー | ネズミをアルパチーノの友達にするとか言って、 ランウェイにまで上がって追いかけ回しやがって……。 |
主人公 | 【あれは焦った!】 【なんとか無事に終わってよかった】 |
シャルルヴィル | 本当にね……! |
タバティエール | よっ、2人ともお疲れさん。 聞いたぜ? ベストモデル賞を獲ったんだって? |
ライク・ツー | おう。エレガント、スタイリッシュ、ゴージャスの3部門あって、 俺がスタイリッシュ部門、シャルルヴィルがエレガント部門。 |
タバティエール | へぇ。そいつはすごいな! |
グラース | ……ハッ。 僕が出てたら、ゴージャス部門確定だったのにな。 |
ライク・ツー | それはねーだろ。 今年の最優秀衣装賞とエレガント部門(※ゴージャス部門の間違い?)を同時に獲ったのは、 手編みレースの超力作ウェディングドレスだったし。 |
ライク・ツー | そうでなくても、ファッションショーは服が主役なのに、 お前は自分の主張が強すぎて無理だと思うぜ。 |
グラース | フン、見る目のない奴ら。 |
シャルルヴィル | まあまあ。貴銃士がモデルになるの、今年は初めてだったし。 来年はオファーが来るかもしれないよ? |
グラース | そうだな。 盛装部門で華麗に賞を獲ってやるよ。 |
シャルルヴィル | それにしても、あのドレスは本当にすごかったなぁ。 制作に2年くらいかかったんだって! ラインが綺麗で繊細で、でも柔らかい印象で、輝いてたね。 |
シャルルヴィル | ボクたちがモデルをしたチームの子たちも、 あのドレスには勝てないって手放しで称賛してたよ。 |
ライク・ツー | ま、あれなら文句なしだな。 |
──ぐぅ。
シャルルヴィル | バタバタしててお昼食べ損ねてたから、 お腹ペコペコ……。 |
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ライク・ツー | 俺も、腹減った。 |
タバティエール | ははっ。 最近節制頑張ってたし、2人の活躍を祝って、 今日はちょいと豪華なディナーを用意してるぜ? |
タバティエール | これから仕上げに取り掛かるから、 しばらくしたら食堂に来てくれよ。 |
シャルルヴィル | やったー! Merci、タバティさん♪ |
2022年6月13日14:00~7月11日13:59
知性属性が有利。
全員 | …………。 |
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ライク・ツー | なんか、また謎なメンツが集められたな。 おい、ラッセル。この間の作戦の続きか? |
ラッセル | はは……さすが、察しがいいな、ライク・ツー。 |
ラッセル | 君の言う通り今回も、 トルレ・シャフの大型アジト制圧を目指す大規模作戦の一環で、 ここにいる9名に集まってもらった。 |
ラッセル | 前回から引き続き参加なのは…… ライク・ツーとスナイダーの2人だな。 |
エルメ | へぇ……。これまでの作戦の概要は? |
スナイダー | さてな。存分に暴れろと言っていたか。 |
ライク・ツー | 特殊部隊がアジトに潜入する隙を作るための 陽動作戦だったんだよ。 |
ラッセル | ああ。特殊部隊が入手した情報をもとに、 アジト攻略をいよいよ本格化させることになった。 |
ラッセル | 今回の目標は……アジト内の警備システムを麻痺させることだ。 アジト内にはさまざまな侵入検知の仕掛けや、 監視カメラがあることが確認されている。 |
ラッセル | そこで、奴らを混乱に陥らせ、こちらの動きを掴めないようにし、 後に続く部隊の被害を減らしつつ効果的に制圧する…… 題してオペレーションINTELLIGENCE『静寂のタクティクス』! |
ローレンツ | 闇雲に突っ込むのではなく、 敵がどのような罠を仕掛け待ち構えているかを 慎重かつ素早く思考しつつ攻略する必要がありそうだな。 |
ローレンツ | ふむ。優秀な官製ローレンツ・ライフルであり、 罠に精通している俺にふさわしそうな任務だ。 |
ペンシルヴァニア | 罠か……。 アジトを森、トルレ・シャフを狩人だと考えると…… 俺にも、罠の位置がなんとなくわかるかもしれない。 |
ジーグブルート | 悪知恵と力比べってわけか。 ハハッ、なかなか面白そうじゃねぇか。 |
エルメ | ジグ、突っ走って迷惑を掛けないように。いいね? 優等生らしく、ちゃんと頭で考えてから動きなさい。 |
ジーグブルート | チッ……うるせぇな。 |
エンフィールド | スナイダー、いいかい? より多くの敵を効率よく排除するために、 1人で勝手に突っ走らず、まずは警備システムを標的にするんだ。 |
スナイダー | ……同じことをわざわざ言い直さずともわかっている。 |
ファル | なんとも凸凹した出だしですねぇ。 |
タバティエール | ははは……。 とにかく、安全第一で頑張るとしますかね。 |
ラッセル | それでは……健闘を祈る! |
エンフィールド | も、戻りました……! |
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ラッセル | 君たち! みんな無事か! |
スナイダー | ……当然だ。 |
ラッセル | 無傷なのに不機嫌……? |
エンフィールド | すみません、ラッセル教官。 弟は戦い足りないだけなので、気にしないでください。 |
ラッセル | あ、ああ……。 |
エルメ | 今回のジグは、ちゃんと任務を優先して動けたね。 えらいえらい。 |
ジーグブルート | チッ……クソが。ガキ扱いすんじゃねぇよ! |
エルメ | そういう扱いをされる原因が、 君には山ほどあるからね。 |
ジーグブルート | はぁ……こいつと一緒の任務なんざ二度と御免だ。 |
ファル | ……私、あなたがたのことを尊敬しましたよ。 |
ペンシルヴァニア | ん……? なぜだ? |
ローレンツ | 俺の崇高なる研究に賛同── |
ファル | それは違います。 |
ローレンツ | ぬっ!? |
ファル | あなたがたの、罠に関する造詣の深さ、嗅覚の鋭さ…… 非常に興味深いものでした。 また改めていろいろと伺いたいものです。ふふふ……。 |
ライク・ツー | うーわ……ろくでもねぇ同好会が始まりそうだ。 |
タバティエール | まあ……知識を悪用せずに、 今後の任務に役立てばいいんじゃないかねぇ。 |
タバティエール | さて、あんまりシャスポーとグラースを放っとくのも心配だ。 帰って世話係の任務に戻るとしますか。 |
ラッセル | 皆、お疲れさま。 士官学校に戻ってゆっくり休んでくれ! |
2022年7月11日14:00~8月9日13:59
規律属性が有利。
ラッセル | 皆、集まってくれてありがとう。 |
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ラッセル | 君たちも知っての通り、現在連合軍は、 トルレ・シャフの大型アジト攻略を進めている。 |
エンフィールド | ええ! 僕も参加した先日の作戦で、 警備システムの破壊に成功しましたから、陥落は目前ですね。 |
ジョージ | Oh……すごいな、エンフィールド! |
エンフィールド | いえいえ、それほどでも! |
ジョージ | いやいや、すごいって! オレにはできないよ! |
エンフィールド | いえいえいえ! それほどのことでも! |
ジョージ | いやいやいや! |
ケンタッキー&ラッセル | …………。 |
ケンタッキー | んで、俺らはこれから何をするんだ? |
ラッセル | 完全制圧に向けた作戦実行は数日後の予定だったんだが、 アジト周辺で少々きな臭い動きがあってね……。 |
ラッセル | 連中が奪還に動く前に、制圧作戦を実行することになった。 |
ケンタッキー | へぇ。作戦大詰めの重要なトコロってことだな! |
スプリングフィールド | そんな大事な作戦に参加するのが、 僕でいいんでしょうか……。 |
シャルルヴィル | 大丈夫だって、スフィー♪ ボクも一緒だし、 ケンタッキーもジョージもいるんだよ。 |
ケンタッキー | おう。スーちゃん、一緒に頑張ろうな! |
スプリングフィールド | うん……! |
シャスポー | あの……シャルルヴィル先輩。 僕のことを忘れないでもらえます? |
シャルルヴィル | 忘れてないって~! シャスポーもスフィーのことよろしくね。 |
エンフィールド | ジョージ師匠は僕のことを、ぜひ! 頼りにしてくださいね! |
ジョージ | おう☆ よろしくな、エンフィールド。 |
ラッセル | はは、今回のメンバーはチームワークがよさそうだな。 一安心だよ。 |
ラッセル | ……作戦もいよいよ終盤で、敵の激しい抵抗も予想される。 十分に注意して任務に当たってくれ。 |
ラッセル | それでは…… 作戦名:オペレーションRULER『アストレアの天秤』開始! |
ラッセル | 皆の検討を祈る。 |
ジョージ | Hey! たっだいま~! |
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ラッセル | 皆、戻ったか……! お疲れ様。 |
シャルルヴィル | ほんっとーに緊張したよ……。 けど、みんなで無事に戻ってこられてほっとした~。 |
エンフィールド | トルレ・シャフ側も、アジトを明け渡すまいと 必死の抵抗をしていましたからね……。 |
エンフィールド | ですが! ジョージ師匠の高貴で眩いお力を見て、 戦意を喪失する人たちもいて……僕も誇らしかったです! |
ジョージ | Thank you☆ |
ケンタッキー | つーか、俺たちはもう引き上げていいって言われたんだけどよ、 あとは大丈夫なのか? |
ラッセル | ん……? どういうことだい? |
シャスポー | アジトの奥の方では、連合軍がまだ戦っていたから。 そんなに大きな規模の戦闘ではなさそうだったし、 連合軍だけで問題なく対処できそうだったのかも。 |
ラッセル | そうか……。 おそらく、現場の指揮官がそう判断したんだろう。 |
ラッセル | ともかく、君たちの任務はここまでだ。 長期間の作戦も、完了目前だな……! |
ジョージ | 中間の拠点作りから始まって…… うんうん、かーなり長い作戦になったな~。 |
エンフィールド | ジョージ師匠は初回から参加されていたんですよね……! ジョージ師匠に始まりジョージ師匠に終わる! さすがはジョージ師匠……! |
ジョージ | そんな~言い過ぎだって! エンフィールド! |
エンフィールド | いえいえいえ! ジョージ師匠がいるからこそ── |
シャルルヴィル | はいはい、そこまでね。 |
シャスポー | さて、任務が終わりなら、僕は士官学校に戻って 〇〇とお茶でもしようかな。 |
シャスポー | タバティエールがマドレーヌを焼くと言っていたし、 そろそろ焼き上がってる頃だろう。 |
シャルルヴィル | タバティさんのマドレーヌ……! ボクも参加しよーっと♪ |
シャスポー | えっ。僕と〇〇のティータイム──…… |
ジョージ | オレもオレも~! スプリングとケンタッキーも来るよなっ? |
シャスポー | はっ……? |
ケンタッキー | おう! 疲れた時の甘いモンは最高だもんな~。 なっ、スーちゃん! |
スプリングフィールド | えっと……僕も、参加していいなら……。 タバティエールさんが作るお菓子は、 優しくて、美味しい味がして、好きなので……。 |
シャスポー | う……わ、わかった。 タバティエールのことだから、たくさん作ってるはずだし……。 |
ジョージ | Yeah! んじゃ、マドレーヌへ向かってLet’s Go~~~!! |
2022年8月9日14:00~9月12日13:59
勇敢属性が有利。
カール | やあ。緊急事態とは何事かな。 このあたりで進行していた作戦は、順調なのではなかったのかい? |
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ドライゼ | 何があったのか、我々は何をすべきなのか…… まずは状況を把握せねばなるまい。 説明を頼む。 |
ラッセル | はっ。 トルレ・シャフの大型アジト攻略作戦は完了間近でしたが、 多数のアウトレイジャー出現により状況が一変── |
ラッセル | 我々連合軍は苦戦を強いられ、 応援のトルレ・シャフ構成員の反撃もあって、 アジト内から一時撤退し態勢を立て直しています。 |
ジョージ | Oh……この間はミッション成功!って感じだったのに、 そんなことになっちまってたのか……。 |
ラッセル | ああ……すまない、ジョージ。 君は初回から始まり、前回の作戦でも頑張ってくれたのに……。 |
ジョージ | アウトレイジャーがうじょうじょ出たなら仕方ないって! |
ケンタッキー | ジョージの言う通りだぜ。 起きちまったことはどうしようもねぇ。 もう1回でも何回でも戦って、アジトを奪っちまおうぜ! |
グラース | ふっ……略奪は、何回やろうと飽きねぇもんだ。 僕も一肌脱いでやるよ。 |
カール | それで、今回の僕たち貴銃士の役割は、 対アウトレイジャー戦が主と考えていいのかな。 |
ラッセル | ええ、その通りです。 どうかご助力いただけないでしょうか。 |
カール | はっはっは、もちろん構わないよ。 戦いは銃の本分だからねー。 |
ラッセル | ありがとうございます、閣下。 |
ローレンツ | 無論、不肖ローレンツも尽力いたします、カール様……! |
グラース | ……つーか、ラッセル。 お前、ドライゼとカールには馬鹿丁寧じゃねぇか。 |
グラース | 僕のことも、グラース様とか閣下って呼べよ。 |
ラッセル | えっ……? |
カトラリー | うわ……自分がそういう敬称に値すると思ってるわけ? 恥ずかしいヤツ……。 |
マークス | おい、グラース。あんたのことはどうでもいい。 それよりラッセルは、マスターに様を付けるべきだ。 |
主人公 | 【ええっ……!?】 【それはちょっと……!?】 |
ラッセル | 〇〇君は連合軍の中でも重要な立場で、 一目置くべき存在だが…… 士官学校では生徒と教官という上下の関係にあるから── |
ケンタッキー | 階級で言ったら確かにそうだけどよ、 軍的な重要度で言ったらマスターの方が上じゃね? |
ラッセル | うぐっ。 |
ドライゼ | お前たち……マスターはまだ学生で、 守られ、導かれる側の立場にある。 教官から“君”で呼ばれるのは妥当だと言えるだろう。 |
ラッセル | あ、ありがとうございます……。 |
ラッセル | えー……ゴホン。 そういうわけで、早速アウトレイジャー討伐に当たってくれ。 |
ラッセル | オペレーションBRAVE『Justice bullet』 ……成功を祈る! |
主人公 | 【イエッサー!】 |
ケンタッキー | っしゃ、行くぜー! |
マークス | 見ててくれ、マスター! 一番に活躍して一番マスターの役に立つのは俺だ!! |
シャスポー | はぁ……まったく、騒がしいな。 |
カトラリー | ほんと。まずは黙った方が役立ちそうだよ。 |
ラッセル | は、ははは…… みんな、同士討ちはしないで頑張ってくれよ……。 |
マークス | ──絶対非道! |
---|---|
ケンタッキー | ──心銃っ!! |
アウトレイジャー | グァァァ……! |
ドライゼ | アウトレイジャーは……いまので最後のようだな。 殲滅完了だ。 |
マークス | ようやくか……。 マスター、薔薇の傷は大丈夫か? |
主人公 | 【大丈夫】 【問題ないよ】 |
マークス | よかった……作戦の前とほとんど変わらないくらいだな。 |
ラッセル | 皆、お疲れ様! 別動部隊から連絡が入ったよ。 無事、アジト最深部まで完全制圧できたそうだ! |
ケンタッキー | っしゃっ! やりましたね、マスター!! |
ジョージ | 今度こそ本当の本当にミッションクリアだな☆ |
主人公 | 【みんな、ありがとう】 【お疲れ様!】 |
グラース | ま、この僕がいるんだから当然の結果だな。 もうトルレ・シャフに遅れを取るんじゃねぇぞ? |
ラッセル | 無論だ。 アジト周辺の警戒は今後も厳重にして、 速やかに解体を進める方針になっているよ。 |
ローレンツ | ふむ。それなら多少は安心できるか……。 カール様の尽力を無駄にしないよう、くれぐれも頼みたいものだ。 |
カール | 仮にまた連中が現れたとしても、蹴散らしてやるさ。 はははっ。 |
カール | ……しかし、ひと暴れしたらお腹が空いてしまったな。 |
ローレンツ | そんなこともあろうかと、既に食堂へ連絡し、 極上肉厚ステーキの手配をしております、カール様。 |
マークス | 肉……! |
ジョージ | 極上肉厚ステーキ……!? Oh……腹が減る響きだな☆ |
ドライゼ | 作戦成功を祝して、俺からも極上のヴルストを提供しよう。 |
ケンタッキー | 極上のヴルストって……まさか、 ペンシルヴァニアが寝言で言ってたやつか……!? 一回食ってみてぇって思ってたんだよなー! |
カトラリー | 肉ばっかりじゃなくて、さっぱりデセールもないと。 僕のおすすめを用意してあげる。 |
ジョージ | HAHAHA☆ なんかパーティーみたいになってきたな! |
グラース | いいじゃねぇか、祝勝パーティー。 やるならとことん、盛大にやっちまおうぜ。 |
ラッセル | それはいいな。 任務に参加してくれた皆への感謝を込めて、 私からもケーキを提供しよう。 |
ラッセル | 改めて……皆、お疲れ様! |
2022年11月16日12:00~12月14日13:59
アメリカグループの貴銃士が有利。
恭遠 | やあ、よく集まってくれたね。 |
---|---|
ジョージ | Hey! 今日は何するんだー? オレたち4人ってことは……アメリカン・パーティーとか!? |
ペンシルヴァニア | それは楽しそうだな。 一度寮に戻ってよければ…… 貯蔵しているソーセージを持ってこよう。 |
ジョージ | Great! ペンシルヴァニアが作るやつって全部ウマいよなっ! 楽しみだ! |
ケンタッキー | いや、ちょっと待てよ。 俺は訓練だって聞いて来たぜ。 |
ジョージ | ええっ!? |
スプリングフィールド | あの、僕もそう聞いています……。 |
ペンシルヴァニア | おっと……そうなのか。 恭遠、どんな訓練なんだ? |
恭遠 | 今日は、各国ごとの貴銃士でチームを組んで、 フィルクレヴァート士官学校と連合軍イギリス支部プレゼンツの 特別な模擬戦に挑んでもらう。 |
恭遠 | 君たちが士官学校で過ごすようになってから、 それなりに経っただろう? |
恭遠 | 君たちはもともとお互いのことがよくわかっているし、 連携も取れていたと思うが、士官学校での暮らしを通して よりチームワークが向上していることだろう。 |
ケンタッキー | あー……まあ確かに、こっちに顔出すようになってからの方が、 こいつともそれなりに話せてはいるッスけど……。 |
恭遠 | はは……アメリカで最初に君たちに会った時は、 どうなることかと驚いたよ。 |
恭遠 | だが、今の皆なら大丈夫だろう? ハードなコースが組んであるから、 4人で協力していいタイムでの完走を目指してくれ! |
スプリングフィールド | はい。 足を引っ張ってしまうかもしれないけど…… 僕も、精一杯頑張ります。 |
ジョージ | 大丈夫だって☆ グラウンド走り込み頑張って、食堂でウマいもん食べてるし、 スプリングはどんどん強くなってるだろ~! |
ケンタッキー | おう! ジョージの言う通りだぜ。 一緒に頑張ろうな、スーちゃん! |
ペンシルヴァニア | 俺たちも一緒だから……1人で無理をする必要はない。 4人で助け合って、ゴールを目指そう。 |
スプリングフィールド | はい……っ! |
ケンタッキー | ……なんかいいこと言ってる風だけどよ、 一番チームワークが不安なのはてめぇだぞ、ペンシルヴァニア! |
ケンタッキー | 面白い花があったとか、獲物を見つけたとか、 風が呼んでるとかでふらふら1人でどっか行くんじゃねーぞ! |
ペンシルヴァニア | はは……気をつけよう。 |
恭遠 | では、『Operation:United States』開始だ! 皆、怪我がないよう頑張ってくれ。 |
ケンタッキー | ……っしゃ、ゴール!! |
---|---|
スプリングフィールド | はぁ、はぁ……。 お、終わった……! |
ペンシルヴァニア | よく頑張ったな、スプリング。 |
ジョージ | HAHAHA☆ オレたちのチームワーク、バッチリだったな! |
ジョージ | ケンタッキーとペンシルヴァニアが遠くの的をBANG! スプリングは装填が早いから2人のカバーができて、 オレは煙幕で撹乱! Yeah☆ |
ケンタッキー | いや、お前の煙すごすぎて 俺ら的が見づらかったんだけど!? |
ジョージ | あれはマジでゴメンな! もうちょい飛ばしたいなーって思ってさ。 つい火薬入れすぎちまった……! |
ペンシルヴァニア | はは……だが、確かに撹乱はできたな。 |
スプリングフィールド | はい。 あのタイミングで一旦隠れて、態勢を立て直せましたし……。 |
ケンタッキー | ま、今回は結果オーライってことにしとくか。 |
ジョージ | Thank you! |
恭遠 | やあ、みんなお疲れ様。 〇〇君とモニタリングしていたが、 見事な連携で感心したよ。 |
ケンタッキー | へへっ、マスターにそう思ってもらえたなら光栄っす! |
恭遠 | さ、疲れただろう。 シャワーを浴びたら談話室に行くといい。 |
ジョージ | おっ……? 今度こそパーティーの予感がするぞ……! |
恭遠 | ははっ、パーティーではないんだが、 〇〇君が飲み物と軽食を準備するそうだよ。 |
ペンシルヴァニア | それは嬉しいな……。 ちょうど、腹が減ってきたところだったんだ。 |
スプリングフィールド | 実は、僕も……結構お腹が空いて……。 |
ケンタッキー | 俺も。 よーし、ささっとシャワー浴びてマスターのとこに行くぞ! |
ジョージ | おー!! |
2022年11月22日12:00~12月14日13:59
フランスグループの貴銃士が有利。
恭遠 | 皆、よく集まってくれ──ていないな……。 グラースとタバティエールはどうしたんだ? |
---|---|
シャスポー | グラースは、昨日外出したきり戻っていなくて。 |
シャルルヴィル | それで、タバティさんが探しに行ってくれてるんだ。 で、 ボクたちだけ一足先に来たってわけ。 |
シャスポー | 大事な訓練なら、 あいつがいない方がスムーズに進む気がするよ。 |
恭遠 | いや、そういうわけにもいかない。 今回の訓練は挑戦的な内容だからね。 3人以上で協力して取り組まないとクリアは難しいだろう。 |
恭遠 | 君たち用のコースは、 4人で取り組む前提で作ってあるしね。 |
シャルルヴィル | へぇ……! 結構本格的な訓練なんだね。 ちょっと緊張してきたな……。 |
タバティエール | ──遅れて悪かった! 待たせたな、3人とも。 |
シャスポー | まったくだ。 おい、グラース! どこをほっつき歩いていた!? |
グラース | ふん。泥臭い訓練なんて、僕のやることじゃないからな。 可憐なお花たちと甘い時間を過ごそうとしてただけさ。 |
タバティエール | ったく、お前は……。 遊びたいなら、やるべきことを早く終わらせればいいだろ。 |
グラース | チッ……。仕方ねぇな。 |
タバティエール | それで? 特別訓練だって聞いたが……。 |
恭遠 | ああ。今回は『Operation:France』と銘打って、 君たち4人で模擬戦に取り組んでもらうんだ。 |
恭遠 | コースは、フィルクレヴァート士官学校と、 連合軍イギリス支部が作り上げた難関でね。 |
恭遠 | 一筋縄ではいかないだろうが、 4人で協力して完走を目指してくれ! 走破タイムの計測も行うから、そのつもりで。 |
シャルルヴィル | それって、良いタイムが出せたらご褒美とかあるの!? |
シャスポー | シャルルヴィル先輩……。 物に釣られて……というのは、不格好では? 確かに、タイムを測るならそういう趣向もあるかもしれませんが。 |
恭遠 | 各国グループで模擬戦の内容も違うから、 タイムで明確に順位をつけるわけではないぞ。 ただ、何か数値が出た方が、今後の目標や目安にもなるだろう? |
恭遠 | それに、〇〇君は、 訓練が終わったグループに慰労の時間を設けると言っていたよ。 楽しみにしていてくれ。 |
タバティエール | ああ……そういやさっき談話室で見た時、 サンドイッチやらジュースやらいろいろ準備してたな。 |
グラース | へぇ? そいつはいいな。 |
シャスポー | 〇〇が準備をしてくれてるなら…… あんまり待たせないようにしないとね。 |
シャスポー | タバティエール。 お前も2軍だのなんだの言ってないで、全力でやれ。 |
タバティエール | へいへい。 |
シャルルヴィル | よーし、それじゃあ皆、頑張ろー!! |
恭遠 | 皆、戻ったか! お疲れ様。 模擬戦はどうだったかい? |
---|---|
シャスポー | グラースが勝手な行動をしなければ、 あと5分は早く戻って来られたはずだよ。 |
グラース | はぁ? そういう“お兄様”こそ、 不発の処理でモタモタして時間ロスしてただろうが! |
シャスポー | ……っ、僕はあの1回だけだ! それより、君がだるくなっただとか言って勝手に休んだり、 かと思えば1人で先行したりで和を乱したことが問題だろう! |
タバティエール | まあまあ、お前ら。 こうして無事にゴールできたんだし、いいじゃないか。 |
シャスポー&グラース | よくない!! |
シャスポー&グラース | …………。 |
シャルルヴィル | あははっ、こういう時は息ぴったりだね。 |
シャスポー | ……っ。 |
シャスポー | シャルルヴィル先輩。呑気に笑ってますけど、 先輩は古いんですから、速射が必要なゾーンでは 僕たちに任せて下がっていてもらった方がよかったですよ。 |
シャルルヴィル | はぁ~!? 失礼しちゃう! ボクだって絶対高貴を使えばなんとかなるんだから! |
シャルルヴィル | ……フン!! |
恭遠 | はは……君たちは息が合っているんだかそうでないんだか。 そういうところも君たちらしいが……。 |
タバティエール | シャルルくん、シャスポーがすまねぇな。 ほら、談話室で〇〇ちゃんが待ってるって話だったし 汚れを落として早く寮に行こうぜ。な? |
シャルルヴィル | ……うん、そうするよ。 |
恭遠 | それじゃあ……皆、お疲れ様。 慰労会ではあまり揉めないようにな。 |
シャスポー | もちろんだよ。 せっかく〇〇が用意してくれている場なんだから。 |
グラース | ハッ、こいつが余計なこと言わなきゃ大丈夫だろうな! |
タバティエール | やれやれ……先が思いやられるねぇ。 |
シャルルヴィル | もう……ほんとだよ! 2人でさっさと行っちゃったし。 ……タバティさん。ボクたちも急ごっか! |
タバティエール | おう! |
2022年11月22日12:00~12月14日13:59
オーストリアグループの貴銃士が有利。
ベルガー | ぐー……すぴー……。 |
---|---|
恭遠 | おっ、3人とも集まっているな。 だが……ベルガーは始まる前から飽きてしまったのか? |
ローレンツ | いや、Mr.グランバード。 モルモット1号を訓練に参加させるにあたって、 スムーズな進行のために薬で眠らせて連れてきたのだ。 |
カール | なに、安心したまえ。 じきに目が覚めるだろう。 |
ローレンツ | ええ。 投与した薬の量、モルモット1号のコンディションから考えて、 俺の理論が正しければ残り10秒ほどかと。 |
カール | では、カウントダウンといこう。 10、9、8、7、6…… |
カール&ローレンツ | 5,4,3,2,1── |
カール&ローレンツ | ゼロ。 |
ベルガー | ふがっ!? |
カール | おお、素晴らしいコントロールだな、ローレンツ。 |
ローレンツ | お褒めに与り光栄です、カール様。 |
カール | さて、恭遠。これで準備は整った。 訓練内容について説明を頼むよー。 |
恭遠 | あ、ああ……。 これから行うのは、フィルクレヴァート士官学校と 連合軍イギリス支部が考案した特別訓練だ。 |
恭遠 | その名も『Operation:Austria』! 腕試しの難関模擬戦コースだが、 君たち3人の特性やチームワークを存分に活かして戦ってほしい。 |
ベルガー | ああ? 戦えばいいのか? アヒャヒャ、楽勝じゃねーか! |
ローレンツ | モルモット1号のやる気があるのは絶好の機会だ。 Mr.グランバード。訓練開始はいつでもいいのかね? |
恭遠 | 君たちの準備が整っているなら、 今すぐ始めても問題ないよ。 |
カール | では、行くとしようか。 PLUS ULTRAだ! |
ローレンツ | はっ! |
カール | 最後のひと仕上げもしておこう。 ……ベルガー、この先にはコークの山があるぞ。 |
ベルガー | うへぇっ、マジかよ! |
カール | さあ、進め! コークを目指して全速前進! |
ベルガー | うおおおお~~~!! |
ローレンツ | たくみなモルモット1号さばき……さすがはカール様です。 |
恭遠 | ははは……ある意味、チームワークは抜群みたいだな。 |
ベルガー | うおおおおお~~~っ! コーク! ポテチ! ハンバーガー!! アルパチーーノッ!! |
---|---|
ベルガー | ……あり? なんもねぇじゃねーかっ!! |
恭遠 | おお、戻ったか、ベルガー。 すごい速さだったな。 |
カール | ふぅ、やれやれ。 彼のすばしっこさときたら、ネズミのようだな。 |
ローレンツ | ええ……。 しかし、今回の訓練ではあの俊敏さが役立ちましたね。 |
ベルガー | んなことよりコークの山はどこだよ! 100ダースくらいあるはずだろ!? |
カール | 恭遠。 |
恭遠 | ああ、100ダースはさすがにないが、 〇〇君に頼んで、 談話室にコークとスナックを用意してもらっているよ。 |
恭遠 | 模擬戦突破の報酬として、存分に食べてくるといい。 |
ベルガー | よっしゃ~~~!! コーク! コーク! ポテチ! ポテチ! |
カール | やれやれ、ようやく静かになったな。 |
恭遠 | はは……。 る、模擬戦のコースはどうだったかい? |
カール | そうだねー、多少トリッキーな部分もあったが、 あまり悪どいところもなくて順当なコースだったよ。 |
カール | 対ベルガー用の罠がないあたり、 多少手加減をされた気もするがねー。 |
ローレンツ | そうですね。 コークや漫画が置いてある休憩スポットがあれば、 ゴールは数時間から数日遅れたことでしょう。 |
恭遠 | 君たち2人はオーストリアの要人でもあるからね。 罠のようなものはたしかに配置が少なかっただろう。 けれど、難易度としてはなかなか高かったはずだが……。 |
ローレンツ | ふふ……カール様の絶対高貴の輝きを前にすれば、 どんな道も拓けるのだ。 |
カール | 君も、今回はなかなか冷静に、 落ち着いて敵役に対処できていてよかったと思うよー。 |
ローレンツ | カール様……っ! |
カール | ……おっと。動いたらすっかりお腹が空いてしまった。 談話室には、僕たちが食べるものも何かあるだろうね? |
ローレンツ | ええ、カール様。 料理人にステーキ肉の準備を頼んでおります。 |
カール | ほう……ローレンツ、よくやった。 次の目的地は談話室……行くぞ! |
2022年11月30日14:00~12月14日13:59
イギリスグループの貴銃士が有利。
恭遠 | やあ、皆集まったね。 スナイダーも来てくれて嬉しいよ。 |
---|---|
スナイダー | 訓練に大して興味はないが…… 一筋縄ではいかない強敵がいると聞いたからな。 |
エンフィールド | うんうん、その調子でこれからは、 授業や訓練にも積極的に参加してくれよ! |
スナイダー | 断る。 |
エンフィールド | ちょっ……せめてもう少し考えるくらいしたらどうなんだ!? |
ライク・ツー | はぁ……こいつらは相変わらずキャンキャンうるせぇな。 |
スナイダー | まったくだ。 |
ライク・ツー | いやお前も──って、たしかにうるさいのはそっちだけだな。 |
マークス | そんなことより、訓練は何をするんだ? 特別な訓練だと聞いたが……マスターは一緒じゃないのか。 |
恭遠 | 今回の訓練は、フィルクレヴァート士官学校と、 連合軍イギリス支部が共同でセッティングした模擬戦だ。 |
恭遠 | 各国ごとの貴銃士でチームを組んで参加してもらうよ。 〇〇君は参加しないが、 訓練後の君たちをねぎらうために準備をしてくれている。 |
ライク・ツー | ふーん。 あいつも参加した方が実戦に近くていいと思うけどな。 |
マークス | ライク・ツー……あんたもたまにはいいことを言うんだな。 マスターと一緒がよかった。 |
マークス | だが、マスターが俺たちのために 何か準備をしてくれているのは嬉しくて……複雑だ。 |
スナイダー | おい、恭遠。 模擬戦とやらはもう初めていいのか。 |
恭遠 | ええと、最後に主旨を少し説明させてくれ。 今回の訓練の目的は、これまでに培ってきたチームワークを 実戦に近い形で試し、発揮、さらに強化してもらうことだ。 |
エンフィールド | 培ってきた……チームワーク……。 |
ライク・ツー | ……主旨、合ってんのか? |
スナイダー | そんなものはどうでもいい。 |
マークス | ああ。さっさと終わらせてマスターのところに行く!! |
ライク・ツー | んじゃ、まあ……各個撃破ってことで。 |
エンフィールド | えー……その、協力を試みることも大事だと思うのですが……。 |
恭遠 | はは……とにかく、君たちなりに存分に頑張ってきてくれ! |
エンフィールド | はぁぁ~~……。 |
---|---|
恭遠 | ど、どうしたんだ、エンフィールド。 大丈夫か……? |
エンフィールド | 恭遠教官……ああ、なんとか無事に戻ってきたのだと思うと、 気が緩んでどっと疲れが……。 |
ライク・ツー | ハッ、何へたばってんだよ。 普通に訓練してりゃ、言うほど大した難易度じゃないだろ。 |
スナイダー | ……情けないな、エンフィールド。 おまえを俺に改造してやれば、泣き言なぞほざかなくなるか? |
エンフィールド | 改造は嫌だって言ってるだろ……! |
マークス | ……破壊した的の数108……いや、109か? かわしたトラップは22、俺が一番活躍した場面が38……。 |
マークス | よし、だいたい合ってるはずだ……! これでマスターに俺が一番だと褒めてもらおう……! |
スナイダー | ……おまえが一番だと? ふははは……面白いことを言う。 |
スナイダー | …………。 |
エンフィールド | ちょっ……!! スナイダー!! 仲間に向けて銃を構えるのは駄目じゃないか!! |
恭遠 | なるほどな……道中で何があったかおおよそわかったよ。 エンフィールドの疲れは精神的なものかな……。 |
ライク・ツー | この訓練が「チームワークの向上」に役立つのか すっげー疑問が残るな。 |
恭遠 | はは……でも、こうして無傷で訓練を終えられたのは、 十分すぎる結果だと思うよ。 |
恭遠 | さ、君たち。 〇〇君が談話室で待っているはずだ。 早く行くといい。 |
マークス | ハッ……! マスターーッ!! |
エンフィールド | わっ! |
ライク・ツー | 今日一の機動力だな、あいつ。 |
スナイダー | …………。 |
エンフィールド | 君、また何も食べてないのかい? ほら、〇〇さんなら君が口にできるものも 何か用意してくださってるはずだよ。行こう。 |
スナイダー | ……そうしてやろう。 |
ライク・ツー | 運動のあとは栄養補給早めにしねーと筋肉に悪いしな。 俺も、シャワー前にぱっと行ってなんか軽く食うか。 |
2022年11月30日14:00~12月14日13:59
日本グループの貴銃士が有利。
十手 | 各国ごとの貴銃士で組んでの訓練かぁ……! なんだかわくわくするね。 日本にちなんだ試練とかもあったりするのかな? |
---|---|
八九 | 日本にちなんだ……? あー、トリモチの罠とか? |
十手 | おお……それは厄介だね。 身動きが取れなくなっては危険だ。 あとは撒菱なんかも恐ろしいな。 |
在坂 | 足を潰せば、たとえ逃げようとも動きが鈍くなる……。 在坂は、戦法としては合っていると思う。 だが、この訓練に使われるかはわからない……。 |
邑田 | ほっほっほ。 在坂の靴であれば、撒菱も避けられよう。 賢いのう、在坂は。 |
八九 | え……その高下駄みてぇな靴、撒菱避けだったわけ……? |
在坂 | ……どうだろうか。 わからないが、在坂はこの靴が気に入っている。 水たまりに入ってしまっても、足が濡れない。 |
八九 | へぇ……たしかに。それは普通にいいな。 薄底のスニーカーで思いっきり突っ込んで、 じわっと水が染みてくんのマジで最悪だからな……。 |
十手 | うんうん。 足元が濡れるというのは、なんとも言えない不愉快さがあるよね。 |
在坂 | ならば、八九と十手も在坂のような靴を履けばいいだろう。 |
邑田 | それはどうかのう……。 二本歯ゆえ安定感はそれなりにあろうが、 そなたらにこれが履きこなせるかえ? |
八九&十手 | うーん……。 |
恭遠 | ……靴談義で盛り上がっているところすまない。 そろそろ模擬戦を開始しようと思うんだが、準備はいいだろうか? |
十手 | おお、恭遠教官! 訓練開始の時間だね。これは失敬。 |
恭遠 | いや、構わないさ。 事前にある程度聞いているかと思うが、 今回の訓練は、各国の貴銃士でチームを組んで挑戦してもらう。 |
恭遠 | 人数や特性が違うから、模擬戦コースも少しずつ違うんだ。 君たちに課せられるのは『Operation:Japan』! |
恭遠 | フィルクレヴァート士官学校とイギリス支部で作った 君たちの力を大いに示せる挑戦的なコースだ。 協力して、無事に完走を目指してくれ! |
邑田 | うむうむ。わしと在坂は相性抜群であるからの。 協力にはなんら問題なしじゃ。 |
邑田 | 八九、十手、そなたらもしかとついて参れ。 無論、そなたらが先導しても構わんがの。ほっほっほ。 |
十手 | おう! 実弾の射撃では御三方に任せる場面もあるだろうが、 俺も全力で頑張るよ! |
八九 | ……俺はだりぃからぼちぼち……な。 |
在坂 | …………。 |
邑田 | ……む? 何やら戯言が聞こえた気がしたが。 聞き間違えかのう? どれ、もう一度言ってみよ。 |
八九 | なんでもないっす……頑張ります……。 |
邑田 | よし、では行こうかの。ほっほっほ。 |
八九 | ぜぇ……はぁ……クソッ、ふざけたコース作りやがって……!! 偽のゴールテープと落とし穴ってなんだよ!! |
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十手 | いやぁ、まさかあんなものがあるとはね……。 すっかり騙されて恥ずかしいよ……。 |
在坂 | ゴールが見えた途端元気になった八九が、 すぽっと穴に嵌って消えていく姿……在坂は気に入った。 面白かったと思う。 |
邑田 | ほっほっほ。 在坂の愛い顔がみられて重畳であった。 |
邑田 | よくやったぞ、八九、十手や。 |
十手 | うーむ……褒められるのもなんとも複雑…… いや、せめて笑ってもらえたならよかったのか……? |
八九 | 俺らをエンタメにしてんじゃねーよ!! |
恭遠 | はは……桜國幕府自衛軍協賛のトラップにかかってしまったか。 でも、さすがにいいタイムでの走破だったな。 皆、お疲れ様。 |
八九 | うっす……。 つーか、トラップ部分は自衛軍プレゼンツかよ……! |
十手 | 油断大敵と今一度肝に銘じるいい機会になったよ。 なかなか疲れたけどね……。 |
邑田 | うむ。腕試しにはよい試練であったわ。 |
在坂 | 在坂は、やりがいがあったと思う。 |
恭遠 | それを聞けば、準備に関わった教官や軍の関係者も喜ぶだろう。 コースを考えた人たちに伝えておくよ。 |
恭遠 | さ、4人とも疲れただろう。 〇〇君が軽食や飲み物を用意しているはずだ。 シャワーを浴びたら談話室に行ってみるといい。 |
在坂 | ……! 在坂は、腹が減った。オムライスはあるだろうか? |
恭遠 | オムライスとさつまいもは用意しておくと聞いたよ。 それから、かまぼこたっぷりのうどんと味噌ラーメンも。 |
十手 | おお……俺たちの好物ばかりじゃあないか! ゆっくり湯船に浸かって温まろうかと思っていたが…… それを聞いちゃあ、急いで談話室に行かないとだな! |
邑田 | 〇〇はまこと、感心なマスターである。 はよう行ってやらねばな。 |
八九 | おし、ファルがチーズと間違えて買ったっつってた高級バターと、 ストックのもやし使って、味噌バターラーメンにすっか……! |
2022年12月8日14:00~12月14日13:59
ドイツグループの貴銃士が有利。
恭遠 | やあ、全員集まっている、か── |
---|---|
ドライゼ | ──遅いっ!! |
恭遠 | ……!? |
ドライゼ | ジーグブルート。何をのんびり歩いている。 貴様は任務や作戦についている時もそんな動きをするのか? 気を引き締めろ! |
ジーグブルート | うるせぇな。 俺はのんびりあるいてたところで成功作様なんだよ。 雑魚敵どもにやられたりしねぇ、なんの支障もねぇ。 |
エルメ | 口答えは感心しないね。 普通の学校生活なら、一応は「貴銃士特別クラスの生徒」っていう 同じ立場だからお仕置きは駄目だって言われてるけど……。 |
エルメ | 今日は、結構気合が入った訓練だって聞いてるよ。 つまり、連合軍ドイツ支部で役職を持っている俺たちは、 君を上官として指導し、適切に訓練を行わせる必要がある。 |
ジーグブルート | って、鞭構えんな! |
ゴースト | おお……おっかなぁ……。 |
エルメ | おや? いたの、ゴースト。 君はもう少し、存在感を出す訓練をしなさい。 |
ゴースト | 存在感……出そうとして出せたら、苦労せ……しない……。 |
ドライゼ | だが、実際問題として、 お前に気づかず味方が攻撃する可能性もある。 どうにかお前を目立たせたいものだ。 |
ジーグブルート | ハッ。電飾でも付けとけ。 |
ゴースト | そんなエレクトリカルになるのは、 目立てたとしても、さすがに嫌、だ……。 |
恭遠 | はははっ。今日はそのあたりも含めて、 4人で協力しながら訓練に取り組んでみてくれ。 |
恭遠 | 今回の訓練は本格的な模擬戦でね。 フィルクレヴァート士官学校と連合軍が共同でコースを作った。 |
ジーグブルート | へぇ? つまらねぇ訓練とは少しは違うってことか。 |
恭遠 | ああ。君たち4人それぞれの特性を活かして、 誰かが苦手な部分があれば補い合い、協力して取り組んでくれ。 この模擬戦には、チームワークを試す意味もあるからな。 |
ドライゼ | チームワーク……要するに、統率が重要だということだな。 勝手な行動は慎むように、ジーグブルート。 |
エルメ | 単独行動は厳禁だよ。 やるからには完璧に、速やかにこなそう。 |
ジーグブルート | 言われなくてもやってやるよ。 |
恭遠 | では、健闘を祈る! |
ジーグブルート | っしゃ、完全走破だ! |
---|---|
恭遠 | おお、早かったな! みんなお疲れ様。模擬戦はどうだったかい? |
ドライゼ | そうだな……練り上げられているいいコースだった。 実戦で役立ちそうな部分もあり、今後の訓練にも活かしたい。 |
エルメ | うん、そうだね。 今度ドイツ支部に行ったら、早速訓練メニューの見直しをしよう。 |
ゴースト | ……あのマッスルメニューが、 もっと進化する、のか……。 |
ジーグブルート | あの訓練な……。こいつら、ドイツ支部の連中を、 ジャングルで1年くらいサバイバルできるようにしてぇのか? |
ゴースト | そうかもしれ……ない…… 。 |
ドライゼ | ……何を他人事のように喋っている? 無論、お前たちもドイツの貴銃士として参加するものだ。 |
ジーグブルート&ゴースト | ……!? |
恭遠 | 〇〇君とライク・ツーが話していたあれか。 ユニークでハードらしいね。俺も少し気になるよ。 |
ジーグブルート | へぇ? 元レジスタンスの司令官のお手並み拝見だな。 |
恭遠 | ははは……お手柔らかに頼むよ。 |
恭遠 | ああ、それから。 〇〇君が、訓練で疲れている君たちのために 軽食やお茶の準備をしてくれているんだ。 |
恭遠 | 君たちの好物を中心に談話室に揃っているはずだから、 このあと行ってみてくれ。 |
ゴースト | スパゲッティはある……だろう、か。 なかったら……ソースだけでも持っていこう……。 |
ドライゼ | 好意に感謝して、俺はカリーヴルストセットを持っていこう。 エルメはレバーヴルストでどうだ? |
エルメ | いいね。 訓練後の鉄分補給にちょうど良さそうだ。 |
ドライゼ | では、談話室へ駆け足! もたもたするなよ。寮に戻るまでが訓練だと思え! |
ジーグブルート | はぁ……仕方ねぇ。やってやるか。 当然、一番に着くのは俺だからな。 負けて吠え面かくんじゃねぇぞ! |
ゴースト | (存在感消してのんびり歩いとこ……) |
2022年12月8日14:00~12月14日13:59
ベルギーグループの貴銃士が有利。
カトラリー | 大事な訓練だって言われたから来てあげたけど…… ミカエルの演奏を聴くよりも大事なわけ? |
---|---|
ファル | おや。随分な自信ですねぇ、カトラリーさん。 あなたは軍用銃ではないのですし、連合軍と共同の任務で スムーズに動けるように練習しておくのもいいと思いますが。 |
カトラリー | 何それ。僕がいつも任務でモタモタしてるって言いたいの!? |
ファル | いいえ? ただ、音楽鑑賞と軍事訓練を同列に並べて その有用性を比較するのはナンセンスだと思ったまでですよ。 |
カトラリー | ちょっ……僕のこと馬鹿にしてるだろ……! 僕だって別に訓練がどうでもいいって思ってるわけじゃないし! |
ファル | おや、そうですか。 |
ミカエル | ふふ……2人とも、楽しそうだね。 僕はピアノを弾いて応援しよう。 |
ミカエル | グランドピアノは運べないと言われてしまったのだけれど、 ミニピアノなら持ってきているからね。 |
カトラリー | 重厚感はないけど、あのピアノの音も、 ミカエルにかかればすごく綺麗な音色になるよね。 ふふっ、楽しみだなぁ……! |
ファル | では、いつも通りミカエルさんは戦力外ということで。 恭遠教官、訓練内容はどういったものなんです? |
恭遠 | 実戦を想定した模擬戦コースを走破するものだ。 今回は国別にチームを組んで挑戦してもらい、 これまでに培ってきたチームワークを──…… |
ミカエル | ~~~♪ ~~♪ |
ファル | チームワーク、ですか。 |
恭遠 | はは……まあ、ほどほどに協力しつつ、 それぞれの強みを活かして頑張ってくれ。 |
恭遠 | ただ、油断は禁物だぞ? フィルクレヴァート士官学校と連合軍イギリス支部が作り上げた なかなかの難関コースだからな。 |
カトラリー | ……それ、実質僕たち2人だけで大丈夫なの? |
ファル | さあ……? 元々ミカエルさんはあまり考慮に入れられていないのでは? |
ファル | ミカエルさんの銃が役立ちそうなところでは、 私かカトラリーさんが彼の銃を借りて使えばいいですし、 さほど問題ないと思いますがねぇ。 |
カトラリー | それもそっか。 |
ファル | では、行きましょう。 |
ミカエル | ん……まずはワルツを奏でよう。 |
恭遠 | 気をつけて、頑張ってくれ……! |
恭遠 | おお、戻ったか。 お疲れ様! 模擬戦はどうだったかい? |
---|---|
ファル | まずまず、といったところでしょうか。 私たちそれぞれの銃を使うのが効果的な場面もあって、 嫌でも協力せざるをえないコースでしたね。 |
恭遠 | ははは。カトラリーはどうだ? |
カトラリー | ミカエルの銃を使ったから、 手がまだビリビリする感じがする……。 |
カトラリー | はぁ。今日はナイフとフォークが綺麗に使えないかも。 |
恭遠 | やっぱりミカエルは演奏に専念していたんだな……。 |
ミカエル | 何か問題があったかな。 訓練はスムーズに進んだと思うのだけれど。 |
恭遠 | いや。今回は3人での訓練だから、 君たち自身でやりやすいようにしてもらって構わないさ。 |
ファル | でしたら、特に問題はありません。 不慣れなミカエルさんが軽機関銃を扱うより、 カトラリーさんの方がまだ多少マシでしょうし。 |
カトラリー | マシって……失礼だなぁ! 僕、手がプルプルになるまでかなり頑張ったんだけど!? |
カトラリー | 見てよ、この震え。もう、夕食はリゾットとかにしようかな。 スプーンだけで食べられるし。 動き回ってヘトヘトでお腹すいたし。 |
恭遠 | ……おっと、そういえば伝え忘れていたよ。 〇〇君が、君たちが訓練で疲れているだろうと 軽食やお茶を用意してくれているんだ。 |
恭遠 | リゾットがあるかはわからないが、 サンドイッチや焼き菓子はあると言っていたな。 談話室で待っているはずだから、行ってくるといい。 |
ミカエル | ティータイムだね。 この間、バラのジャムをもらった気がするから…… それも持っていこうかな。 |
ファル | では、私はチーズと赤ワインを。 先日また買いすぎてしまったので、皆さんもどうぞ。 |
カトラリー | 僕は……十手がこの間くれた、 クリマンジューってやつでも持っていくよ。 |
カトラリー | それじゃ、身支度したあと談話室に集合ね! |
2023年5月19日14:00~6月1日13:59
【Kiss Your Past】シリーズのカードが有利。
マークス | マスター、もうすぐだ。 |
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主人公 | 【どこに向かってる?】 【どこまで行くの?】 |
マークス | それは……つくまで秘密だ。 だからこのまま目を閉じていてくれ。 大丈夫だ、俺がちゃんとマスターの手を引いて案内するからな! |
マークス | ……よし、ここがいい。 マスター、目を開けてくれ。 |
十手 | 〇〇君、ようこそ! ろぉずかぁてん……ええと、なんだっけ。 つまりは、薔薇の花見茶会だ! |
ライク・ツー | はぁ……ローズガーデンパーティーな。 |
カール | 庭園で薔薇がきれいに咲いたから、ここに決めたんだ。 美味しいお菓子を伴にお茶を楽しみ、 ゆっくり語らおう……という主旨さ。 |
エルメ | 〇〇の慰労も兼ねた催しだよ。 リラックスできるといいけれど。 |
マークス | どうだ? マスター。 マスターもこの眺めを気に入ってくれたか? |
主人公 | 【もちろん!】 【すごく綺麗だね】 |
マークス | よかった……! |
ミカエル | オールド・ローズの濃厚なダマスク香、 アルバ系の爽やかな香り…… 複雑に混じり合って、極上のハーモニーを奏でているね。 |
ミカエル | ここに融合する音楽があれば、 素晴らしい茶会になりそうだよ。 |
カール | おや、では君が演奏するかい? |
ミカエル | ああ……それはいい。 誰か、僕のピアノを持ってきておくれ。 |
ペンシルヴァニア | 食べ物を用意したのは、 ライク・ツーやフランスの貴銃士だったか……? 花びらがたくさん散らされていてすごいな……。 |
エルメ | へぇ、芸術的だね。 花って食べられるんだ。栄養あるのかな? |
ライク・ツー | エディブルフラワーの薔薇はビタミン豊富で、 抗酸化作用も強いって言われてるんだぜ。 |
ライク・ツー | 見た目が綺麗なだけじゃねぇ。 香りもよけりゃ栄養的にも優れてるってわけだ。 |
ペンシルヴァニア | そうなのか……! 薔薇はすごいな。 |
グラース | おいおい、マークス。 いつまで〇〇をぼーっと突っ立たせとくつもりだ? |
---|---|
グラース | エスコート役に手を上げたんなら、 最後まできっちりエスコートしろっての。 |
マークス | エスコートの最後……? 何をすればいいんだ? |
グラース | 何ってそりゃあ……おい、〇〇。 ほら、お前の席はここだぜ。 |
グラース | 今日は特別に、この僕が給仕してやろうか? |
主人公 | 【本当に?】 【ありがとう】 |
マークス | おお……そうやって椅子を引くんだな。覚えたぞ! |
十手 | よぉーし、みんなも席についてくれ! |
カール | ローズティーは行き渡ったようだね。 では……楽しいガーデンパーティーの始まりだ! |
ペンシルヴァニア | ……楽しい時間だった。 ケンタッキーが、森にばかり行くなと言うのもわかる。 士官学校で過ごす時間も……いいものだな。 |
---|---|
十手 | うーん……ケンタッキー君がペンシルヴァニア君を止める理由は、 またちょっと違う気がするんだが……。 |
十手 | まあ、とにかくだ。 みんなでこうして楽しい時間を過ごせてよかったよ! |
マークス | ああ。 マスター、これからもまた時々、こういう催しをしよう。 |
主人公 | 【いいね】 【そうしよう】 |
グラース | そういや去年の今頃も、パーティーしたよな。 あの時はジョージが撮った写真を見てさ。 |
グラース | ヘッタクソな写真も多かったけど、 あれはあれで面白かったぜ。 |
ライク・ツー | そうか……あれからもう1年か。 早いもんだな。 |
ライク・ツー | あいつ、今日もあちこちで写真撮ってたから、 現像できたら確認しようぜ。 |
カール | どれくらい上達したか楽しみだねー。 ま、然程上達していなくても、 彼の解説を含めて1つの作品として楽しめそうだが。 |
ライク・ツー | ははっ、たしかに。 |
エルメ | …………。 |
主人公 | 【何か考え事?】 【どうかした?】 |
エルメ | ああ……いや……。 少し、不思議に思ったんだ。 |
エルメ | 毎秒、毎分、毎時……毎日。 世界中の人たちが、いろんな思考・選択・行動をしながら 積み重ねていった日々の足跡が、歴史になっていくわけだよね。 |
エルメ | 今日こうして穏やかに過ごしたひとときも、 いずれ俺たちの『歴史』の1つになるのかと考えると、 当たり前のようで、不思議なことに思えたんだ。 |
ミカエル | ……やや硬質だけれど詩的だね。 きみの考えは、即興曲に通じるところがある。 |
マークス | ……マスター。さっきから聞いていたんだが、 あいつらの話はわかるようでわからない。 マスターにはわかったか? |
主人公 | 【1日1日が大切ってことかな】 →マークス「マスターはすごいな……! それならわかるぞ。 俺も、マスターと過ごす毎日が大切だ! 大切にしたいと思っている!」 【今この時も歴史であり思い出ってことかな】 →マークス「そうか……! だいたいわかった気がするぞ、マスター……!」 |
マークス | 俺は、これからもマスターとたくさんの毎日を重ねて、 もっとたくさん大切な思い出を作っていきたい。 |
十手 | いいねぇ、マークス君! 俺も大いにに賛成だよ。 |
カール | うむ。いい心構えだねー。 では、こういうのはどうだ? |
カール | 今日は甘味を十分に楽しんだから、 明日は極上の肉三昧だ! |
マークス | ……はっ! じゃあ明後日は、マスターと俺でカレーを作って食べる! |
十手 | えっ! ええとそれじゃあ、明々後日は…… 団子を作って花も団子もの茶会ってのはどうだい!? |
ライク・ツー | ……なんで食べ物縛りになってんだ……? |
ペンシルヴァニア | む……食べ物に限らなくていいのなら、 ハイキングに行くのもいいな。 |
主人公 | 【楽しみがいっぱいだ!】 【これからが楽しみだね】 |
グラース | ははっ! 強欲に楽しんだもん勝ちだぜ? 〇〇。 |
2023年6月19日14:00~6月29日13:59
「【Great Detective】ジョージ」のカードが有利。
恭遠 | それではこれから歴史のテストを返却するが── |
---|---|
恭遠 | 今回は大変残念なことに、赤点が6名もいる。 |
一同 | 6人……!? |
ライク・ツー | 赤点って25点以下だよな。 どうやったらそんな点数取れんだよ。 |
ローレンツ | モルモット1号が6人のうちの1人である確率は ……100%だ。 |
シャスポー | おい、グラース。 君は大丈夫だろうね? フランス貴銃士の名に泥を塗るんじゃないぞ。 |
グラース | ……さ、さあ、な……。 |
カトラリー | (ミカエル……まさかね……?) |
ジョージ | ぐー……ジャンボ……! |
恭遠 | 名前を呼ばれたら取りに来ること。 グラース。 |
グラース | どれどれ…………うっ! |
シャスポー | グラース、見せるんだ。 |
恭遠 | 続いて……これは無記名だが、 筆跡からしておそらくシャスポー。 |
シャスポー | えっ!? 僕が名前を書き忘れた!? |
恭遠 | 無記名は0点だ。 |
シャスポー | そんな!!! |
グラース | Oh là là! お兄様が最下位だぁ! |
恭遠 | 次は── |
恭遠 | 最後だ。ジョージ。 |
---|---|
ジョージ | むにゃ……。 |
シャルルヴィル | ジョージ、起きなよ~! |
ジョージ | んあ! ふぁい! |
恭遠 | はぁ……。 |
恭遠 | 赤点の者は3日後に再試験だ。もちろん問題は作り直す。 再試験で70点以上に達しなかった場合、 週末に補習を行うぞ! |
ジョージ | ふぁ~あ……17点かぁ。 ラッキーセブンの7がついてるぞ☆ ラッキー☆ |
シャルルヴィル | ジョージ、今の聞いてた? 再テストだよ。大丈夫なの? |
ジョージ | えーっと、3日後にまたテストで、週末はホシューだっけ。 |
ジョージ | 週末……週末? |
ジョージ | ああーっ! |
ケンタッキー | 補習かぁ。頑張れよ。 俺たちは遊園地でエンジョイしてくるからさ! |
---|---|
スプリングフィールド | 残念です……一緒にジェットコースター、 乗りたかったですね……。 |
ジョージ | 待って! 見捨てないでくれよぉ! |
恭遠が補習を予告した日──つまり今度の週末、
ジョージは〇〇やアメリカの貴銃士たちと
遊園地に行く予定があったのだ。
主人公 | 【再テストはなんとかなりそう?】 【頑張っていい点取ろう】 |
---|---|
ペンシルヴァニア | 俺が一度でクリアできたんだ。 頑張ればなんとかなる。 |
ケンタッキー | 32点の奴にそれを言う資格はねぇぞ? |
ジョージ | 頑張ればなんとかなる……そうだよな。 ……よし、オレ諦めない! エンフィールド、勉強を教えてくれないか? |
エンフィールド | ええ、それはもちろんですが……。 ジョージ師匠は授業中ほぼ寝ていましたよね。 |
エンフィールド | この範囲を3日で暗記……僕ならできますけど ジョージ師匠には難しいかもしれませんよ? |
ジョージ | がーん!! |
主人公 | 【や、やれるだけやろう!】 【いい勉強法はないかな】 |
ケンタッキー | そうだなー。要はやる気の問題だもんな。 カタチから入るってのはどうだ? |
ジョージ | カタチ? |
ケンタッキー | 頭良さそうな格好とか、髪型とかするわけ! そしたらできる!って気にならねぇ? |
スプリングフィールド | そんなものでしょうか……? |
ケンタッキー | たとえばさ、俺の伊達メガネ貸してやるよ。 秀才つったらメガネだもんな。 |
エンフィールド | まあ……ジョージ師匠は素直な方ですから、 効くかもしれませんね。 |
エンフィールド | では、僕がメガネと暗示をかけて差し上げます! |
ジョージ | おう! 頼むぜ! |
エンフィールド | ジョージ師匠は、勉強ができるようにな~る…… 飲み込みが早くて頭の回転も人一倍…… いや人三倍にな~る……! |
ジョージ | …………。 |
ジョージ | ……! |
ケンタッキー | おっ、似合ってるじゃん! |
ジョージ | サンキューな、ケンタッキー、エンフィールド! 頭が冴えて、才学非凡ってカンジだ。 早速図書館に行くぞ! |
エンフィールド | ……!? |
シャルルヴィル | 今、ジョージの口から難しい言葉が聞こえたような……? |
---|---|
ジョージ | 教科書の72ページから120ページが出題範囲だよな。 8世紀の東アジア世界から中世ヨーロッパの繁栄……と。 |
ジョージ | 図書館の閉館時間まではあと3時間か。 1時間で10ページ分を暗記するとして、 今夜は30ページ進めよう。 |
ジョージ | それじゃあ皆、また明日の1限で。 Good Bye☆ |
一同 | …………。 |
エンフィールド | み、皆さん見ましたか!? |
ケンタッキー | ああ、見た! |
エンフィールド | ジョージ師匠が……ジョージ師匠が……! |
エンフィールド | かっこよくなっていました!! |
ケンタッキーたち | ……! |
主人公 | 【じゃなくて!】 【人が変わったみたいだったよ!?】 |
ケンタッキー | ふぅ……思わずコケちまったぜ。 メガネの暗示が思った以上に効果があったみたいだな。 |
スプリングフィールド | でも、あの感じなら本当に テストもうまくいくかもしれませんね。 |
ペンシルヴァニア | だといいが……。 |
ジョージ | ふんふん……興味深いなぁ。 こうやって毛織物工業は発展してきたんだ! |
---|---|
ジョージ | 有力都市同士の都市同盟…… ハンザ同盟やロンバルディア同盟が その経済的利益を守っていたわけか。 |
主人公 | 【ジョージ!】 【はかどってる?】 |
ジョージ | お、〇〇にエンフィールド! 見に来てくれたのか? |
エンフィールド | はい! 進み具合はいかがですか? |
ジョージ | それがさー、もうテスト範囲の暗記終わっちゃったんだ。 |
エンフィールド | ええっ!? 50ページ分ですよ!? |
ジョージ | うん! ぱらぱらっと読んだだけで、頭に入っちゃった。 |
主人公 | 【ウソ!?】 【すごすぎる!】 |
ジョージ | だから教科書を初めから読み直してるんだよ。 そうしたら、もっと詳しく知りたいって欲求も出てきて。 |
ジョージ | なんで?どうして?が止まらないんだ! テーマごとに詳細を掘り進めていくとさ、 知的好奇心がそそられるのなんのって! |
エンフィールド | ま、まさかこの、机の上に積まれている本は ジョージ師匠が……? |
ジョージ | うん! 読み終わったぜ。 |
ジョージ | オレ、知らなかったよ。 歴史がこんなに楽しいなんて……! |
ジョージ | この本の中にさ、夢と冒険、ロマンが詰まってるんだ! |
エンフィールド | 夢と冒険とロマン……!? |
ジョージ | 特に好きなのは大航海時代だな。 まだ見ぬ世界を目指して海に出るのってワクワクするぜ! |
ジョージ | 遠洋航海が可能になったのは羅針盤のおかげなんだ。 それまでは星や太陽から方角を把握してたんだけど、 曇や雨の日は迷っちまうだろ? |
ジョージ | そんな羅針盤はルネサンス三大発明のうちのひとつ。 他には活版印刷、火薬があるぜ。 オレたちにも縁深いよな! |
ジョージ | 当たり前に読んでるこの本も、 印刷の歴史を知るとすごさがわかる……! この技術革命もまたロマンだよなぁ~☆ |
エンフィールド | ジョージ師匠……! 歴史も本も、好きになってくださって嬉しいです! |
エンフィールド | 僕のおすすめの本を読みませんか? 革命戦争のレジスタンスたちの手記なんですが、 それこそ素晴らしいロマンでして……! |
ジョージ | Wow! もちろん読むぜ! ロマンは……。 ロマン……! ……! |
ジョージ | …………。 |
主人公 | 【どうかした?】 【ジョージ?】 |
ジョージ | んっ? なんかおかしかったか? そういえばおでこが熱いような……気のせいだな☆ |
エンフィールド | だ、大丈夫でしょうか……? |
メガネの暗示によって頭がよくなったジョージは、
3日後の再テストを100点満点で終え、
週末の遊園地も思いっきり楽しむことができたのだった。
──が……!
ジョージ | うぅ……ぐるぐるするぅ……。 |
---|---|
シャルルヴィル | ジョージ、冷たいお水持ってきたよ! |
ジョージ | ありがとうシャルル……うぅぅ……。 |
遊園地から帰った途端、ジョージは高熱に倒れた。
ペンシルヴァニア | 知恵熱というやつかな……。 慣れない勉強をしすぎたんだ……きっと。 |
---|---|
スプリングフィールド | 心配ですね……。 |
エンフィールド | たまに様子がおかしいことがあったのですが、 本のことで語り合えるのが楽しくて、止められず……! |
エンフィールド | 僕を許してください、ジョージ師匠ーっ! |
主人公 | 【かわいそうに……】 【メガネの暗示はもう使えないね】 |
ケンタッキー | やっぱズルはだめっすね。 真面目に勉強しろってことっすよ! |
ジョージ | 勉強はいやだぁ……! |
シャルルヴィル | でも、頭がいいジョージって違和感があったから…… 戻ってくれてよかったかも。 |
シャルルヴィル | 早くよくなるといいね、ジョージ! |
高熱は一週間ほど続き、回復したあとには
休んでいた間の補習が待っていたのだった──。
2023年7月14日14:00~7月20日13:59
「【オム・ファタール】タバティエール」のカードが有利。
主人公 | 【やって来ました!】 【南国リゾート、バリ島!】 |
---|
〇〇はシャルルヴィルから招待を受け、
夏休みのバカンスにバリ島へやってきた。
フランスの貴銃士たちは一足先に着いており、
〇〇を出迎えてくれる予定だ。
主人公 | 【待ち合わせはここのはず……】 【待っていればいいのかな?】 |
---|---|
タバティエール | おーい、〇〇ちゃん! |
どこからか、自分を呼ぶタバティエールの声が聞こえた。
しかし、見回してもそれらしい人影はない。
主人公 | 【あれ……?】 【声はどこから?】 |
---|---|
タバティエール | ここだ、ここ! 後ろだよ! |
タバティエール | いやぁ、探させてごめんな。 ちょいと早めに着いたもんだから、ベンチで休んでたら……。 |
タバティエール | この通り、こいつらの休み場にもなっちまってさ。 くつろいでるところ動いちゃ悪いだろ? |
大きな猫 | にゃ~ん♪ |
主人公 | 【そんなことに!】 【人気者だね】 |
オウム | テレマカシー! |
主人公 | 【喋った!】 【なんて言ったの?】 |
タバティエール | Terima kasih、インドネシア語でありがとうだってさ。 〇〇ちゃんを歓迎してるのかもしれないぜ。 |
オウムは〇〇の肩へと飛び移る。
オウム | テレマカシー! テレマカシー! |
---|---|
タバティエール | ははは! 好かれちまったな。 さすが〇〇ちゃんだ。 |
シャスポーたち | おーい! |
シャスポー | 〇〇! 待ってたよ。 無事に着いてよかった! |
シャルルヴィル | タバティさんとはもう合流できたんだね。 |
グラース | さあ、早く船に乗ろうぜ。 今日はレンボンガン島のビーチで焼くんだからな! |
主人公 | 【焼く?】 【何を?】 |
グラース | もちろん、肌をこんがりとだ。 バカンス明けに日焼けしてるのは豊かな証拠だからな。 働かずリゾートでのんびりできるゆとりを見せつけてやれ。 |
シャルルヴィル | ふふっ、タバティさんはもう、結構日焼けしてるね。 |
タバティエール | ああ、ビーチで昼寝したらこんがりと。 グラース、焼くならサンオイルは持ってきたな? |
グラース | もちろん。美しい日焼けにサンオイルは必須だ。 〇〇、僕の背中にオイルを塗ってくれるだろ? |
シャスポー | 兄の僕が塗ってやろう。 |
グラース | シャスポー、てめぇは口出すな! |
シャルルヴィル | アハハ! ともかく、レンボンガン島にレッツゴー! |
船に乗り込み30分ほど──
レンボンガン島に到着した一同は、再び小舟に乗り換え
島の裏側へとやってきた。
シャルルヴィル | わ~……! 水が透き通って本当にキレイ! ここで海に入れるの? |
---|---|
ツアーコーディネーター | はい、シュノーケリングを楽しみましょう! 運が良ければウミガメにも出会えますよ! |
ツアーコーディネーター | どうぞ、フィンとマスクとシュノーケルです。 準備ができたら早速Go!ですよ! |
主人公 | 【はーい!】 【Let’s Go!】 |
グラース | ちょっと待ってくれ! どうつければいい? |
シャスポー | これで本当に水中で息ができるのか? やり方は? |
タバティエール | マスクを頭につけて、シュノーケルを口に咥える。 んで、口から吸って口から吐くんだ。 |
タバティエール | いいか、焦らずゆっくりだぜ。 ちょっと水面に顔をつけてやってみな。 |
シャスポー | うっ、水……でも、……む、むぐぅ……! |
グラース | もごもご……。 |
シャスポー&グラース | ……シュコー……シュコー……。 |
タバティエール | いい感じだ! |
シャルルヴィル | ねえねえ、早く! きれいなお魚がいっぱい泳いでるよ! |
タバティエール | あ! 見なよ〇〇ちゃん、あの珊瑚の中! |
主人公 | 【ウミガメだ!】 【近くに行こう!】 |
ウミガメをめがけて潜っていく〇〇。
タバティエールたちも追いかけるが──
グラース | ──ゴボッ! |
---|---|
タバティエール | グラース!? |
グラース | ゲホッ! ゲホッ! 海水がっ……! ゴホッ……! |
タバティエール | おいおい、完全に潜ったあとは息を止めないとだめだろ!? 水中で吸ったら水が入ってくるっての……! |
グラース | そ……それを先に言えっ! |
シャルルヴィル | あ、ウミガメがこっちに来るよ! |
ツアーコーディネーター | ウミガメは我々と同じ肺呼吸する生き物なので、 呼吸のタイミングで水面に上がるんですよ。 |
グラース | それも先に言えっ! |
ウミガメに寄り添い、〇〇とシャスポーが
水面に上がってくる。
タバティエール | 〇〇ちゃんは泳ぎが上手だな。 |
---|---|
シャスポー | 本当に。 人魚みたいにスルスルと……まったく敵わないよ。 |
主人公 | 【照れるな】 【皆もすぐ慣れるよ】 |
グラース | よし、リベンジだ。 僕も華麗な潜りを習得してやる! |
シュノーケリングを堪能した〇〇たちは、
続いてマングローブの森へやってきた。
シャルルヴィル | わ、河口に森ができてる!? |
---|---|
グラース | 陸なのか海なのか川なのかわかんねぇ不思議なとこだな。 水から根っこがわさわさ生えてるぜ。 |
ツアーコーディネーター | さぁ、あそこが入口です。 マングローブの森の中に入っていきますよ~。 |
小舟がマングローブの木々の間の狭い道へ入っていく。
水に浮かぶ樹木のトンネルのような不思議な光景に、
全員が心を奪われた。
タバティエール | 静かで……涼しくて……。 |
---|---|
シャスポー | 別世界みたいだな……。 |
シャルルヴィル | 癒やされるねぇ……。 |
グラース | ん? 黄色い葉っぱが降ってきた。 |
ツアーコーディネーター | ああ、それは“犠牲の葉”です。 マングローブの葉を見てみてください。ほとんど緑ですが、 ところどころ、黄色い葉っぱがあるでしょう? |
タバティエール | おお……本当だ。 |
ツアーコーディネーター | グラースさん、ちょっとその葉っぱを舐めてみてください。 |
グラース | え!? 大丈夫なのか? |
ツアーコーディネーター | はい、大丈夫です! |
グラース | じゃあ……。 ……ん! 塩辛い? |
ツアーコーディネーター | そうなんです。塩の味がするんです! |
ツアーコーディネーター | 汽水域に生えるマングローブは、 樹の中に貯まった塩分を古い葉に集めて、 排出する能力があるんですよ。 |
タバティエール | へぇ……! だから海との境目でも生きていけるのか。 |
シャルルヴィル | なるほど……植物の知恵ってすごいや。 帰ったらジョージに教えてあげよう♪ |
午後になり、バリ島に戻った一行は
最南部に位置するウルワツ寺院にやってきた。
ツアーコーディネーター | ケチャックダンスのチケットを買ってきますから、 少しここでお待ち下さいね! |
---|---|
主人公 | 【はーい!】 【お願いします!】 |
サル | キキッ。 |
シャルルヴィル | わ、お猿さんがいる。 人に慣れてるんだね、かわいいな~。 |
タバティエール | 危ないシャルルくん! |
サル | キィッ! |
シャルルヴィル | ひぇっ! |
サルは一瞬のスキをつき、
シャルルヴィルが持っていたポーチを奪った。
シャルルヴィル | あああ! スフィーとジョージへのお土産が! |
---|---|
グラース | うお……やるな。手つきが慣れてやがる。 |
シャスポー | 感心してる場合かい? 先輩が被害を受けているのに。 |
グラース | って言いつつ、お前も見てるだけじゃないか。 |
シャスポー | だって……怖いだろ、サル。 |
シャルルヴィル | そんなぁ~! |
主人公 | 【どうしよう!?】 【取り戻せない?】 |
タバティエール | 大丈夫だ。俺も初日にやられたんだよ。 そこでこれを持ち歩くようにしたのさ。 |
タバティエールはおもむろにポケットに手を入れる。
取り出したのは、小ぶりのバナナだ。
サル | キキ……! |
---|---|
タバティエール | さー、物々交換と行こう。 あま~いバナナだぞ。おいしそうだろう……。 |
サル | キィ……。 |
サルはバナナを奪うと、ポーチを置いて去っていった。
主人公 | 【すごい!!】 【大成功だ!!】 |
---|---|
シャスポー&グラース | おお……っ!? |
タバティエール | ここのサルは頭がよくてな。 身代金を要求することを覚えちまってるんだ。 みんなも、盗られないように気をつけろよ。 |
シャルルヴィル | タバティさん、本当にありがとう! も~、絶対に離さない。気を付けるよ! |
ツアーコーディネーター | 皆さん、お待たせしました。 劇場へ行きましょう! |
夕焼けに染まる大海原が目の前に広がる野外劇場は、
観光客で満員だった。
シャスポー | すごい人だね。 人気の演目なんだ。 |
---|---|
ツアーコーディネーター | 「ケチャックダンス」というバリ島の民族舞踊です。 迫力のあるダンスを合唱が素晴らしいんですよ。 中でもファイヤーダンスは一番の人気パートです! |
グラース | あ! 始まるぜ。男がいっぱい出てきた! |
「チャッ!チャッ!」という独特な掛け声とともに、
上半身裸の男性たちがダイナミックに踊りだす。
神話の王子ラーマや、シータ姫、魔王、猿王……
様々な個性的なキャラクターが登場し、
ストーリーは盛り上がり……
興奮に包まれた1時間の上演はあっという間に
幕を閉じたのであった。
シャルルヴィル | は~、面白かったね! すごい熱気だった! ヨーロッパの演劇とは全然違ってて夢中になっちゃったよ。 |
---|---|
シャスポー | ええ、ファイヤーダンスなんて本当にハラハラしましたよ。 火の上で踊るなんて! 足はどうなっているんだろう……! |
グラース | シータ姫のダンスも最高だったな。 誘拐したくなる魔王の気持ちもわかるぜ。 |
タバティエール | ははっ、楽しんでくれてよかった。 俺も度肝を抜かれたもんで、皆ともう1回見たいと思って、 コーディネーターさんに頼んだんだ。 |
主人公 | 【タバティエール、ありがとう!】 【ありがとう、すごく楽しかった】 |
タバティエール | どういたしまして。 さて、ディナーでも食べに行こうか。 おすすめの場所に案内するぜ! |
あっという間に迎えた、バリ島滞在最終日──。
シャルルヴィル | すっ……ごく、楽しかった! ね、タバティさん! |
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タバティエール | 一人旅と五人旅、 どっちも楽しめて最高の思い出になったよ。 |
タバティエール | ありがとうな、シャルルヴィルくん。 シャスポー、グラース。そして、〇〇ちゃん! |
主人公 | 【こちらこそありがとう】 【また来よう!】 |
シャスポー | 〇〇は昨日来たばかりなのに、 慌ただしくなっちゃったね。 次はもっとゆっくりできるよう、また計画するよ。 |
グラース | なあ、僕の肌、どうだ? 短い間だったけど、それなりに焼けたよな。 |
シャルルヴィル | そうだね、ちょっと小麦色って感じするよ! タバティエールさんは南国の男って感じだし、 シャスポーも〇〇も、日焼けしたね。 |
グラース | 〇〇と揃って日焼けか。 一緒に旅行した証だな。いいじゃねぇか♪ |
グラース | ……ん? 何かひっかかると思ったら、人差し指の爪が割れてる。 〇〇、ちょっと治療してくれよ。 |
シャスポー | おい、そのくらいで〇〇に頼むな! |
主人公 | 【いいよ】 【お安い御用】 |
グラース | Merci. |
タバティエール | ……あっ!? |
シャスポー&シャルルヴィル | ああっ!! |
グラース | え? |
主人公 | 【肌の色が戻っちゃった!】 |
グラース | な、なんだと!? |
シャスポー | 日焼けも熱傷の一つ……治療対象ってことか。 〇〇に図々しい願い事するからだ。 ……ぷっ。 |
グラース | く、くそっ! これじゃ一人だけ旅行に置いて行かれたみたいじゃねーか! |
タバティエール | はははは! こりゃいいオチがついた。 |
グラース | オチって言うな! |
2023年8月22日14:00~8月28日13:59
「【夏宵に咲き誇る】シャルルヴィル」のカードが有利。
貴銃士特別クラス、ある日の授業後──。
恭遠 | さて、今日は在坂と邑田から話があるそうだ。 2人とも、準備はいいかい? |
---|---|
邑田 | うむ。 皆の者、よく聞くがよい。 在坂によるぷれぜんてぇしょんの開始じゃ! |
邑田は、ラジカセのボタンを押し込んだ。
すると、何やら民謡のような不思議なリズムの曲が流れ出す。
ドライゼ | なんだこの音楽は……? 初めて聞くが、何やら体が高揚するような……。 |
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十手 | これは、アレじゃないか! |
壇上の中央に進み出た在坂は、手元の紙を開くと、
ふぅと深呼吸をして話し出した。
在坂 | ……皆は、『縁日』を知っているだろうか。 縁日は、夏に開かれる日本のお祭りだ。 |
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在坂 | 公園や神社などの広いところで開かれる。 夜にはカラフルな提灯が点灯し、夢のような景色が広がる。 |
在坂 | 人々は浴衣や甚平で着飾り、屋台の食べ物を食べたり、 ゲームで遊んだりと楽しい時間を過ごす。 |
在坂 | 中央では、櫓(やぐら)が組まれ、太鼓を叩く人がいる。 今流れているこの曲──音頭と、太古のリズムに合わせて、 盆踊りというダンスを皆で踊る。 |
在坂 | 祭りの終わりを飾るのは、花火だ。 夜空に咲く大きな花を眺め、縁日は終わる。 |
在坂 | ──以上で、縁日のプレゼンテーションを終わる。 ご清聴に感謝する。 |
在坂はぺこりと頭を下げると、そそくさと壇上を降りる。
貴銃士たち | ほう……? |
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マークス | 縁日とやらが楽しそうなことはわかったが、 それがどうした? |
邑田 | 在坂や、肝心なところを読み忘れておるぞ。 |
在坂 | む……そうだった。 もし縁日に興味が湧いたならば……。 在坂たちと共に、縁日を開こう……と、言いたかった。 |
ジョージ | Wow! オレたちで縁日をやるのか!? |
邑田 | うむ。 実は、英吉利に住む日本人と知り合う機会があったのじゃが、 彼らは里帰りできずにいるらしい。 |
邑田 | 日ノ本は遠く、幕府の鎖国政策も続いておったゆえ、 気軽に行き来できぬからの。 |
邑田 | そこで、こちらで縁日を開催し、 懐かしい故郷の行事を楽しむことと相成った…… そういうわけさな。 |
在坂 | 在坂たちは出し物の準備をしたり、飾り付けを手伝う。 人手があると有難い。……どうだろうか? |
ジョージ | もちろんいいぜ! オレは大賛成! |
スプリングフィールド | 僕もです……! |
ドライゼ | 鎖国している日本の文化を体験できる、またとない機会だ。 ぜひ協力させてくれ。 |
エルメ | ボン・オドリっていうダンスも気になるしね。 |
マークス | マスターもきっと喜んでくれるはずだ。 |
貴銃士たちが、次々と協力を申し出る。
在坂 | 皆……ありがとう。 |
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邑田 | 在坂のぷれぜんてぇしょんは大成功じゃ♪ |
八九 | はぁ…………。 |
マークス | 八九。あんたもやるんだろう? |
八九 | あ、ああ……。 |
邑田 | 八九は和太鼓奏者じゃ。 日系人たちは年寄りが多いからの、 ここは若人の腕の見せ所というわけじゃ。 |
八九 | (くそっ……太鼓のゲームしたことがあるって 口を滑らせちまったのが悪かった……!) |
在坂 | では、さっそく準備を始めよう。 |
全員 | おぉー! |
スプリングフィールド | 縁日、楽しみですね。 シャルル兄さん。 |
シャルルヴィル | うん。あ……でも、日にちを聞かなきゃ。 ボク、もしかしたら……フランスに戻ってるかも……。 |
スプリングフィールド | えっ……フランスに、ですか……? |
ジョージ | それが……シャルルに、 リリエンフェルト家から「フランスに戻って来てほしい」って 連絡があったんだ。 |
スプリングフィールド | えっと……でも、シャルル兄さんは、 リリエンフェルト家とはいろいろと、その……。 |
シャルルヴィル | うん……そうなんだよ。 それでちょっと今、困ってるところなんだ。 |
スプリングフィールド | シャルル兄さん……。 |
日系人 | いらっしゃい! わたあめ、たこ焼き、チョコバナナにフランクフルト…… なんでもあるよ! |
---|---|
ジョージ | Wow~~~!! |
マークス | すごい種類の食べ物だな。 これ、全部縁日で売るのか? |
日系人 | ああ。今日はもう前日だからね。 準備を兼ねて、試作品を作ってみたんだ。 |
日系人 | 西洋の方の口にも合うかな? どれでも好きなものを食べてみてくれ。 |
主人公 | 【ありがとうございます!】 【ご馳走になります】 |
ジョージ | どれもウマそ~! んじゃあ、これと、これ! |
エルメ | ドライゼ、ヴルストがあるね。 |
ドライゼ | うむ。 こちらの赤黒い……焼かれているものはなんだ? |
十手 | それはイカ焼きだね。 香ばしくてむっちりとしていて、美味しいよ! |
ドライゼ | イカだと!? リング状のものは見たことがあったが…… これが……ほほう……。 |
スプリングフィールド | 珍しいものがいっぱいありますね……! どれにしよう……。 |
シャルルヴィル | このバナナ可愛い! それに……美味し~い! |
在坂 | あ……シャルルヴィル。 縁日には出られるのか。 |
シャルルヴィル | うん! お騒がせしてごめんね。 フランス行きはもう少しあとになったんだ。 明日は楽しみにしてるよ♪ |
邑田 | それは何よりじゃのう。 そなたがいなくては〇〇も スプリングフィールドも寂しかろうて。 |
シャルルヴィル | うん……そうだよね。 |
日系人 | 邑田さん、在坂さん! 外で櫓(やぐら)の設営を手伝ってもらえませんか? |
在坂 | 了解した。 〇〇たちも食べ終わったら来てほしい。 |
主人公 | 【もちろん!】 【行くよ!】 |
在坂 | では、外で待っている。 |
日系人 | ふぅ……! こんなもんかな。 |
---|
〇〇たちが公園に行くと、
小さな2階建てステージの骨組みができあがっていた。
シャルルヴィル | これが……その、やぐら? なんだかあっさりしているけれど……。 |
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邑田 | 何を言う。仕上げはこれから。 今に華やかになるぞ。 まずは、紅白幕を飾るのじゃ。 |
在坂 | スプリングフィールド、そっち側を持ってくれるだろうか。 |
スプリングフィールド | は、はい……! こう、かな……? |
スプリングフィールドと在坂が幕を張っていると、
大量の提灯が運び込まれてくる。
十手 | お~い、提灯ができたよ! |
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ライク・ツー | ロープに延々と提灯を付ける作業、 気が遠くなりそうだったぜ……。 |
日系人 | お疲れ様です! もう一息ですよ。 それではこれを、櫓につけましょう! |
ライク・ツー | でも……提灯、多すぎないか? 櫓にこんなにつけるところないだろ。 |
十手 | いやいや、提灯は周りに飾るんだよ。 |
日系人 | よいせ、よいせ……! |
提灯がついたロープを、櫓から放射状に伸ばす形で
いくつも取り付けていく。櫓を中心に提灯が宙を彩り、
公園は一挙に華やかになった。
主人公 | 【すごい……!】 【壮観だ……!】 |
---|---|
邑田 | ほっほっほ。 これもよいがな、本番は夜じゃ。 提灯にぼやっと灯りがともって、幻想的なものよ。 |
シャルルヴィル | そうなんだ……! 明日がすごく楽しみだよ! |
ドライゼ | これはここでいいんだな。 |
ペンシルヴァニア | 降ろすぞ。 |
気が付くと、櫓を取り囲むように食べ物の屋台や、
ヨーヨー釣り、射撃などのゲーム……
さまざまなお店が軒を連ねていた。
日系人 | 皆さん、今日の準備は終わりです。 お手伝いいただき、ありがとうございました! |
---|---|
日系人 | 明日は大いに楽しんでくださいね! |
シャルルヴィルたち | はい!! |
日が陰り、暗くなってきた頃──提灯に灯りがともり、
縁日はたくさんのお客さんで賑わっていた。
ジョージ | スプリング、どのヨーヨーにする!? オレはこのイエローにするぜ! |
---|---|
スプリングフィールド | えっと……僕はこのブルーを狙います……! えいっ……! |
ジョージ | よっ……ほっ! |
ジョージ | うわっ! 落ちたぁ! |
スプリングフィールド | あぁぁ……! 僕もです……! |
邑田 | ふふふ……。 そなたら、力加減がまだまだじゃのう。 わしを見よ! |
邑田 | ほ、ほ、ほいっ! |
ジョージ | うわあ! 連続3つ取りっ!? |
邑田 | ほっほっほ! すべて在坂への土産にするぞ♪ |
店員 | あの……お客さん、1人1個です。 |
邑田 | なにっ!? |
櫓の周囲では、多くの人々が盆踊りに興じていた。
ライク・ツー | ん……? 〇〇、盆踊りはもともと知ってたのか? |
---|---|
主人公 | 【知らないよ】 【初めてする】 |
ライク・ツー | 初めてにしては、うまいぜ。 そこの日系人のおばちゃんと同じくらい、 なんつーか、優雅?しなやか?で。 |
マークス | 当たり前だろう。 マスターはダンスパーティで拍手喝采を浴びたんだぞ。 ダンスはすべて上手いに決まっている。 |
ライク・ツー | ……? お前は何してんの? 虫でも払ってんのか? |
マークス | 虫? そんなものはいない。 |
ライク・ツー | じゃあその何かを払うみたいな手つきはなんだ? |
マークス | 何って……盆踊りだが? |
ライク・ツー | ぶっ! うっそだろ……。 |
マークス | はぁ? |
アナウンス | 『はい、イギリス音頭でした。 皆さん大変よく踊れていましたね。 続いてはフィルクレヴァート音頭です』 |
八九 | ぜぇ……ぜぇ……うっ、腕が……。 連続はマジでキツイ……。 |
---|---|
ドライゼ | 失礼する。 |
八九 | んっ? お、おう……ちょっと休憩中だ。 |
ドライゼ | 櫓の下から君の叩きを見ていたのだが……。 俺もぜひやってみたいと思ってな。いいだろうか? |
八九 | え! そりゃ助かるわ! |
八九 | んじゃ、バチをこう持って── |
在坂 | ……! |
---|---|
邑田 | おや。太鼓の音が力強うなったと思えば、 ドライゼが叩いておるぞ。 |
在坂 | ……楽しそうだ。ドライゼも、八九も。 日本のみんなも、お客さんも……。 みんな……いい笑顔だ。 |
主人公 | 【楽しい企画をありがとう】 【縁日が大好きになった】 |
在坂 | ……ふふ。やはり、縁日はいいものだな。 |
縁日の開催中──
〇〇はシャルルヴィルに誘われ、
公園の向かいにあるカフェにやってきた。
シャルルヴィル | ここのカフェ、前に職業体験で来たことがあったんだ。 今日は屋上のスペースで、 縁日に合わせた飾り付けをしているみたいなんだけど……。 |
---|
屋上への階段を上がっていると、
涼やかな鈴の音が聞こえてくる。
シャルルヴィル | ──わぁっ! |
---|
屋上には天井の高い棚が置かれて、
そこから色とりどりの風鈴が吊るされ、風に揺れていた。
シャルルヴィル | C’est beau……! |
---|---|
シャルルヴィル | 風が心地よくて、きれいな音がして……。 こんな素敵な風景を見て……。 |
シャルルヴィル | 君と一緒にいられる。これ以上の幸せってないよ……。 |
主人公 | 【そうかもしれないね】 【もっとあるかもよ?】 |
シャルルヴィル | ……あのね、リリエンフェルトのことだけど……。 |
アナウンス | 『フィルクレヴァート夏の縁日祭もいよいよ大詰め。 フィナーレは、花火が夜空を彩ります!』 |
シャルルヴィル | あれ、もうそんな時間!? ま、まだ、心の準備が── |
ヒュルルル……──ドン!
シャルルヴィル | ……!! |
---|
フィルクレヴァートの夜空へ、次々に花火が上がる。
〇〇とシャルルヴィルは、
しばらくの間圧倒されて空を眺めていた。
シャルルヴィル | うん……。この花火を見て、ボクやっぱり決めたよ。 |
---|---|
シャルルヴィル | ボクは、みんなと一緒に縁日で遊ぶのも、 一緒に花火を見るのも、これで最後にしたくない。 |
シャルルヴィル | でも、リリエンフェルト家のこと…… 心にひっかかりを残したままではいられない。 |
シャルルヴィル | だからね……──欲張りにどっちもやるんだ! |
シャルルヴィル | 昨日さ、スフィーと在坂くんが両手いっぱいに、 食べきれるの?ってほどの食べ物を持ってたんだよ。 その時ボク、衝撃を受けちゃって。 |
シャルルヴィル | 欲張りでいいんだ!って。 異国で縁日もやるし、食べたいものも全部食べるし、 遊んでみたいものでも遊ぶ……!って。 |
シャルルヴィル | だからボクも、どっちもやりたいって思う……! フランスの役にも立ちたいし、 〇〇とみんなとも一緒にいたい。 |
シャルルヴィル | このことを、フランスで話してみようかと思うんだ……! |
主人公 | 【いいと思う!】 【ワガママにいこう!】 |
シャルルヴィル | うん……ありがとう。 ボク、頑張るよ。 |
シャルルヴィル | 〇〇と一緒に花火を見たことを思い出して、 頑張るから……待っててね! |
2023年11月1日14:00~11月8日13:59
「【その果実は魅惑の味】グラース」のカードが有利。
シャスポー | 今週の休日は何か予定あるのか? タバティエール。 |
---|---|
タバティエール | カトラリーくんと釣りにでも行こうかって話してるぜ。 |
シャスポー | えっ? カトラリーと仲が良かったのか、お前。 |
タバティエール | シャスポーも来るか? |
シャスポー | うーん……釣りかぁ……。 |
グラース | …………。 |
グラース | よし! 脱出成功♪ |
---|---|
グラース | 最近あいつら、僕が出かけるのを見ると ついて来やがるからな。 まったく、気軽に息抜きもできやしない。 |
この日、グラースはあるワイナリーを訪れるべく、
シャスポーらの目を盗んでフィルクレヴァート駅にやってきた。
しばらくして、ホームに列車が到着する。
グラース | よし、グレイフライアーズ行きはこの列車だな。 |
---|---|
グラース | あっ! 美しいマドモアゼルが大きな荷物を重そうに持っている。 ……チャンス! |
グラース | Bonjour、旅のお嬢さん。 重そうですね。お持ちしましょうか? |
女性 | いえ、次の駅でおりますから、大丈夫ですわ。 ありがとう。 |
グラース | そんな。あなたとの旅がもう終わってしまうなんて……。 僕は運命を呪います! |
女性 | そ、そうね……あの、あなたはどちらまで行かれるの? |
グラース | グレイフライアーズ駅です。 |
女性 | あら、それじゃ反対方向だわ! |
グラース | なっ……! |
駅員 | 『グレイフライアーズ駅~。グレイフライアーズ駅です』 |
---|---|
グラース | はぁ、とんだ道草を食ってしまったぜ。 逆方向に乗っちまうなんて……教えてもらえてよかった。 |
グラース | さて、ここからはどう行くんだ? 地図によると……んん? あっちがこっちで……。 |
グラースは地図をひっくり返し、回し、
首をひねって眺めてみるが、
どうにもワイナリーへの道筋がわからない。
グラース | くっ……こんなことなら、道案内に タバティエールだけでも連れてくるんだった。 また誰かに道を聞いて── |
---|---|
グラース | あっ! |
ジーグブルート | ……ん? |
ジーグブルート | おら、着いたぜ。 |
---|---|
グラース | ここがぶどう狩り体験もできるワイナリーか。 うーん、いい香りがするぜ! |
ジーグブルート | にしても、こんなところでてめぇに会うとはな。 本当に一人で来たのかよ。 女と待ち合わせしてるんじゃねーのか? |
グラース | フン。 今はな、年上で知的な未来のマシェリがいるぜ。 名前はアイラ。彼女にワインをプレゼントするんだ。 |
ジーグブルート | ……未来の? |
職員 | こんにちは! ぶどう狩り体験とワイン造り体験ができるワイナリーへようこそ! |
職員 | 2名様ですね。 造るワインの本数を選んでください。 |
グラース | 僕は4本だ。1つは長期熟成でよろしく。 |
ジーグブルート | 俺は3本。 |
職員 | ……あれっ? もしかして、フィルクレヴァートの貴銃士様ですか!? |
グラース | ああ……そうだけど。 |
職員 | わぁっ! すごいぞ! 貴銃士様がうちのワイナリーにいらっしゃるなんて! |
グラース | ふっ。今日はプライベートだっていうのに、 困っちゃうなぁ。 |
職員 | それも5人もの貴銃士様が! |
グラース・ジーグブルート | ……5人? |
中に案内されたグラースたちは、ぶどう農園にやってきた。
あたり一面にずらりと並ぶ木には、
やや小粒のぶどうが数えきれないほど実っている。
グラース | Trֳֻès bien! |
---|---|
ジーグブルート | ほぉー、こりゃすげぇ。 |
グラース | さっそくいただこうぜ! 軸をハサミで切って……と。 |
グラース | んーっ! すんげぇ甘い! フルーティ! |
ジーグブルート | うん……おお、うめぇ。 いいぶどうだ。ワインにするのが楽しみだな……。 |
カール | やあ、君たち。奇遇だねー。 |
グラース | あ! お前ら! |
ローレンツ | Mr.グラースとMr.ジーグブルートが 2人で秋のぶどう狩りだと……!? まったく想定していない組み合わせだ。興味深い。 |
グラース | あとの3人はこいつらだったか……。 ったく、先を越されるとは……僕が一番最初に来たかったぜ。 |
ローレンツ | (どういうことだ……? Mr.グラースが順番を気にする理由は俺の頭脳を もってしてもわからない……) |
ベルガー | なあなあ! ココのも食べようぜ! 俺、これもーらいっ! チョッキーン! |
ローレンツ | あっ、モルモット1号! それは── |
ベルガー | ……んぐ。すっぺぇ! |
カール | もう忘れたのかね。さっき言われただろう? 甘いのはよく色づいたぶどう。 まだ緑色の部分が多く残っているのは酸っぱいぶどうだよ。 |
ローレンツ | モルモット1号が摘んだ房はまだ未熟だったな。 |
ベルガー | 先に言えよな~! おいメガネ! 残りはお前が食え! |
ローレンツ | しかし、程よい酸味をワインに加えるには役立つかもしれない。 これは俺のワイン造り用のぶどうとして使わせてもらおう。 |
ジーグブルート | おい、お前ら他の種類のぶどうも食べたのか? この農園には6種類あるって聞いたが。 |
カール | うん、もちろん全種類食べた。 すべて美味だが、ジュエル・パープルがおすすめだよー。 |
グラース | ジュエル・パープル? |
ローレンツ | 新しい品種のぶどうだそうだ。 今日は宣伝写真の撮影を行うらしく、 宝石をあしらったぶどうのオブジェも飾られていたぞ。 |
ローレンツ | 君たちも見に行ってみるといい。 |
グラース | ジュエルね……心惹かれるぜ。 |
その後──しばらくぶどう狩りを堪能したあと、
グラースとジーグブルートは
ジュエル・パープルがあるというエリアへと向かった。
職員 | ジュエル・パープルはこちらでーす。 こちらはぶどう狩り形式ではなくテーブルにて1粒ずつ ご案内しておりまーす! |
---|---|
グラース | あっ、あそこで── |
子供たち | わーっ! 美味しそう~!! |
観光客たち | ジュエル・パープルくださーい! |
その時、団体の観光客と子供たちがわっと押し寄せ、
ジュエル・パープルのテーブルは人だかりに埋もれてしまった。
ジーグブルート | げっ……あんなんじゃ入っていけねぇな。 おい、どうする? 諦めるか。 |
---|---|
グラース | …………。 |
グラース | なあ、『酸っぱいぶどう』って話、知ってるか? |
ジーグブルート | あ? んだよ、藪から棒に。 |
グラース | いや……ちょっと思い出しただけだ。 |
職員 | あっ、あのー! グラースさん……! |
グラース | ん……? |
カメラマン | とっても素敵です! そのまま少し顎を上げてくださいますか? |
---|---|
グラース | こうか? |
カメラマン | いい感じです! |
グラース | なぁ、こんな風にぶどうの汁をしたたらせるのはどうかな。 |
職員 | セ、セクシーすぎる……! ジュエル・パープルのジューシーさも伝わりますし、 素晴らしいアイディアです! |
グラース | さぁ、どんどん撮ってくれ。 ジュエル── 僕以上に宝石にふさわしい貴銃士はいないんだからな。 |
グラース | 〇〇もアイラも、 僕に夢中になってしまうような1枚を頼むぜ? |
カール | ……帰る前に一言伝えようと思ったら、 どうしてこうなっているんだい? |
ジーグブルート | ああ…… なんでも宣伝写真のモデルが急遽来られなくなったんで、 代わりをグラースが引き受けたんだと。 |
ローレンツ | Mr,グラース……水を得た魚のようだ。 |
職員 | 突然のお願いにもかかわらず、 モデルを引き受けてくださってありがとうございました! おかげで素敵な宣伝写真が撮れました……! |
---|---|
職員 | ワイン代とお土産のぶどうでお礼とさせてください! それでは、引き続きぶどう狩りを楽しんでくださいね! |
グラース | Merci. こちらこそいい体験になったよ。 写真ができたら士官学校まで送ってくれよ♪ |
撮影を終えてぶどう畑へ戻ってきたが、
相変わらずジュエル・パープルのテーブルは混雑していた。
ジーグブルート | おい、『酸っぱいぶどう』の話、思い出したぜ。 |
---|---|
ジーグブルート | 腹をすかせたキツネが 美味そうなぶどうがなってる木を見つけるが、 何度飛び跳ねてもぶどうに手が届かねぇ。 |
ジーグブルート | 諦めたキツネがつぶやく…… 「どうせあのぶどうは酸っぱいに決まってる」ってな。 |
グラース | ああ、その通りさ。 欲しいものに手が届かないから、腹いせにそれを貶すわけだ。 昔の僕はそうだった……。 |
グラース | いや、本当に欲しいものにすら気づいてなかった。 けど、今は違うぜ。 欲しいものに、手を伸ばすことができる。 |
グラースは観光客で混雑するテーブルに歩きだし、
観光客の中にずかずか入っていき、さっと手を挙げた。
グラース | 一粒ください! |
---|---|
職員 | あ、はい! どうぞー! |
グラース | Merci! |
ジュエル・パープルを手にしたグラースが
ジーグブルートのもとへ戻ってくる。
ジーグブルート | ……すげぇな、お前。 |
---|---|
グラース | フン、そうだろう。 どれどれ……? |
グラース | ん! とびっきり甘い! 高貴な味だぜ♪ |
グラース | たっだいま~。 |
---|---|
シャスポー | あ! グラース。どこに行ってたんだ? 行き先を告げず勝手に── |
ジーグブルート | 俺とぶどう狩りだ。 |
シャスポー | えっ!? ジーグブルートと仲が良かったのか、お前? |
ジーグブルート | たまたま向こうで会っただけだ。 |
主人公 | 【おかえり】 【何か甘い匂いが……?】 |
グラース | よう、〇〇。 素敵なお土産があるぜ──ほらよ。 |
グラース | 摘みたてのぶどう、一粒どうだ? |
主人公 | 【ありがとう!】 【おいしそう!】 |
ゴースト | ぷっ……「ぶどうひとつぶどうだ」……。 うまっ……。ぷぷぷっ……。 |
グラース | ……!! |
グラース | そ、そういうんじゃねぇよ! たまたまだっつーの! |
全員 | あははっ! |
この日はタバティエールとカトラリー、
そしてシャスポーが釣ってきた魚の料理と、
ぶどうのデザートが振る舞われたのだった。
数か月後──グラースたちのもとに、
できあがったワインが届いた。
ローレンツ | これはMr.グラースのワインで3本だ、 Mr,ジーグブルートも3本だな。最後の1本が俺だ。 |
---|---|
ジーグブルート | 3本? お前、4本頼んでなかったか? |
グラース | 1つは〇〇が大人になった頃に届くよう 手配したのさ。ロマンティックなアイディアだろ? |
グラース | これはタバティエールの分で、これは僕が飲もう。 もう1本は──シャスポーにでもやるか。 |
グラースは木箱から1本取り出して栓を抜く。
ジーグブルート | つまり、なんとかっていう女は……。 |
---|---|
グラース | アイラは知的で野心に溢れる素晴らしい女性だった。 だからこそ恋よりキャリアを優先したんだ。 仕事に燃える女性──素敵じゃあないか。 |
ローレンツ | (青年は察した。つまり、フラれたのだ) |
グラース | さあ、彼女の未来に乾杯! |
ローレンツ・ジーグブルート | あ、ああ……乾杯。 |
グラース | んん! うまい。 華やかでいて軽快。僕好みだぜ。 |
ローレンツ | うむ、これは飲みやすい。 どんどん進んでしまいそうだ……! |
1時間後──
ローレンツ | うぅっ! カール様は、樹高の高い種類のぶどうを摘むために 肩車をしてさしあげたことを未だに根に持っていらっしゃるのだ! |
---|---|
ジーグブルート | 案外しつこいんだな。 |
ローレンツ | カール様を悪く言うな! 悪いのは俺なのだ! |
グラース | 魅力的な僕との恋愛よりも仕事を取るなんて! ああ、彼女はセンスがないんだ。 そうに決まってる! |
ジーグブルート | お前さっきと逆のこと言ってんじゃねーか。 |
グラース | カールだってチビのくせに偉そうにしやがって! |
ローレンツ | カール様を愚弄する気か!? Mr.グラースこそセンスがないぞ! |
グラース | なんだと!? |
ジーグブルート | うるせえ……。 一人で飲もう……。 |
2024年2月5日14:00~2月11日13:59
「【極光の貴公子】シャルルヴィル」カードが有利。
革命戦争時代の貴重な映像資料と、
今を生きる貴銃士たちのインタビューで構成された
ドキュメンタリー映画『貴銃士たちの栄光と影』が制作された。
その先行試写イベントが行われることになり、
シャルルヴィル、ドライゼ、マークス、十手ら貴銃士たちと
〇〇は、会場となるフランスを訪れていた。
十手 | ついに映画が完成したんだね。 試写会というのは初めてで、楽しみだなぁ! |
---|---|
ドライゼ | 革命戦争時代の貴銃士たちを捉えた映像資料があったとはな。 レジスタンスのドライゼの姿が見られるだろうか……。 |
シャルルヴィル | どんな内容かわからないし、わくわくするよね! |
シャルルヴィル | それに、インタビューはすっごく長かったから、 全部使われてるわけはないし…… どういうふうに使われてるんだろう? |
マークス | インタビューはどうでもいいが、 マスターの素晴らしさが全世界に伝わるといい。 |
十手 | ははっ、マークス君はぶれないね。 |
監督 | おや、皆さん! その節はご協力いただきありがとうございました。 |
監督 | 試写会は夜7時から、こちらの庭園で行われます。 それまでは、奥の建物で軽食やお茶が、 庭園では花々をお楽しみいただけますよ。 |
ドライゼ | 承知した。 上映を楽しみにしている。 我々の協力が必要であれば、遠慮なく呼んでくれ。 |
ドライゼの視線の先では、
今まさに大型スクリーンの設置が進められている。
椅子もずらりと並べられており、なかなか大掛かりだ。
監督 | お心遣いありがとうございます。 それでは、お時間までゆったりとお過ごしください! |
---|
一行はひとまず、庭園を見て回ることにした。
季節の花々が咲き誇っており、
柔らかな花の香りが漂っている。
マークス | ……! この草は初めて見る。 薬効は何かあるだろうか……? |
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シャルルヴィル | マークス……せっかくだから、 花壇脇の雑草じゃなくてお花を見ようよ~。 |
ロジェ | ……シャルルヴィル。 |
シャルルヴィル | ……! ロジェさん! |
テオドール | 久しぶりだな、〇〇殿。 |
カトリーヌ | 貴銃士の皆様も、フランスへようこそいらっしゃいました。 旅の疲れはないかしら? |
マークス | ああ、問題ない。 |
マークス | ……それより、俺は少し気になっていることがある。 あんたたちは、映画の内容を知っているのか? |
テオドール | 私とカトリーヌは今日初めて見ることになるが…… 何が気になっているのだ? |
マークス | 映画のタイトルに、『栄光と影』とある。 栄光はいいが、影がなんなのか……。 俺たちの悪いところが映されているんじゃないだろうな。 |
十手 | はっ……! 言われてみれば確かにそうだね。 まさか、俺が酔っ払っているところが捉えられていたり……!? |
シャルルヴィル | ボクがお菓子つまみ食いしてるとことか……!? |
ドライゼ | ……そういえば先日、エルメに寝癖を指摘されたな。 あのような場面が映っていないといいのだが。 |
マークス | 補習中でマスターのそばにいられなかったところなんて、 俺は映像に残されたくないぞ……! |
主人公 | 【それくらい愛嬌があっていいのでは……】 【そういうのが入ってても面白いよ】 |
ドライゼ | む……俺としては許容し難いのだが……。 後世まで残ると考えれば、 ある種の貴重な史料となりうるか……? |
ロジェ | ……実は、私は先んじて見ているが、 君たちが危惧しているようなシーンは映っていない。 |
ロジェ | だが、目を逸らしてはならない重要な問題提起を含んでいる。 それもあって、リリエンフェルト家の重鎮たちは 公開中止を求めているのだが……。 |
シャルルヴィル | ええ……!? ロジェさんは試写イベントに参加して大丈夫なの!? |
ロジェ | ああ。 取材を受けたら、賞賛のコメントを出すつもりで来た。 |
ロジェ | ……重鎮たちも、誠意と良心をもって この映画を見終えてくれればよかったのだが……。 |
映画の内容への期待と不安が混じるなか、
日が暮れていき、試写会の時間となった。
夜7時になり、試写イベントが幕を開ける。
字幕 | 『マスターの願いに応じて目覚め、奇跡の力で戦う貴銃士たち。 革命戦争での栄光は広く知られているが、光の裏には影がある』 |
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字幕 | 『このドキュメンタリーでは、 貴銃士の栄光を振り返るだけでなく、 これまで目を背けられてきた影にも迫る』 |
そんな字幕から始まった映画では、
まず、革命戦争中の貴銃士たちを捉えた貴重な映像とともに、
彼らの功績や伝わっている人となりについて紹介された。
さらに、今現在の貴銃士たちが訓練を行う様子や、
人々から感謝・歓迎され、
笑顔で手を降っているところなども流される。
アウトレイジャーについては情報が秘匿されているので
映画の映像には入っていない。
しかし、襲撃を受けた際貴銃士に助けられた人々の
感謝のインタビューなども収録されている。
シャルルヴィル | ふふ、なんだか照れくさいね。 |
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ドライゼ | 当然のことをしたまでとはいえ、嬉しいものだな。 |
明るい雰囲気の話から一転、
中盤に差し掛かると、映画の内容は『影』へと移っていった。
首から下のみを映され、声にも加工がされている
元レジスタンスのインタビュー場面になる。
元レジスタンス | 貴銃士の存在は、私たちにとって一筋の希望の光でした。 武器も乏しく、人数も少なく、 レジスタンスは本来ならば圧倒的に不利です。 |
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元レジスタンス | しかし貴銃士は、絶対高貴の力で戦力差を埋めるだけでなく、 私たちに希望という力を与えてくれた。 |
元レジスタンス | 貴銃士は鋼の肉体を持つわけではありません。 人と同じように傷つき、血を流しながら戦っていました。 |
元レジスタンス | それでも、マスターの力で瞬く間に傷を癒やされると、 苦痛を恐れず、何度だって立ち上がり、戦った。 |
元レジスタンス | 奇跡の力だけでなく、彼らの気高き心や在り方が、 私たちを奮起させてくれたのだろうと思います。 |
元レジスタンス | 私たちは彼らに対して何か返すことができていたか……。 今となっては、それが心残りです。 |
字幕 | 『彼のように、貴銃士への負担へ目を向ける人は、 残念ながら大多数とは言えない』 |
字幕 | 『我々は貴銃士を、救世主や、 半ば不死身の強力な味方として崇めるばかりではなかったか?』 |
字幕 | 『彼らが持つ人間的な側面に、 本当の意味で向き合ってきただろうか?』 |
映画は、怪我をしてもマスターの治療で即座に治癒できる貴銃士を
便利な兵隊として酷使してはいないかと問題提起する。
また、国家の権威を示す象徴として祀り上げ、
英雄として崇拝するのも、
貴銃士が望んでいることなのかと問いかける。
字幕 | 『アンケートでは、期待を重く感じたことがあるかという問いに 7割近くの貴銃士が「はい」「どちらかといえばはい」と答えた』 |
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字幕 | 『また、自分が銃か人かという問いには、 すべての貴銃士が「銃」「どちらかといえば銃」と回答し──』 |
字幕 | 『あなたが貴銃士になってから経験したことを、 人が経験するとしたら助けが必要だと思うか、という問いには、 3割超が「はい」と回答した』 |
字幕 | 『これは、貴銃士が「自分は貴銃士だから」と耐え忍んだだけで、 彼らに対して人権問題となりうる出来事があったことを 示唆している』 |
マークス | ……エンフィールドとスナイダーみたいな場合は、 別問題だと思う。 |
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十手 | あぁ……ジョージ君とマークス君から聞いた限り、 なかなか大変だったみたいだね。 |
主人公 | 【(かなり突っ込んだ内容だ)】 【(考えさせられるな……)】 |
〇〇は映画を見つつ、
自分は貴銃士たちに何か酷いことをしていないだろうかと
考えずにはいられなかった。
映画はやがて、シャルルヴィルのインタビューシーンへ移る。
字幕 | 『シャルルヴィル氏は、貴銃士として目覚めて間もない頃、 さまざまな葛藤があったと語ってくれた』 |
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字幕 | 『絶対高貴に対する期待──羨望や称賛も、時に重圧となる。 レジスタンスにいた別のシャルルヴィルの貴銃士と重ねられるのは 量産銃の貴銃士ならではの苦悩だ』 |
映画中のシャルルヴィル | 『確かに、ちょっと重圧を感じることもあったけど…… 貴銃士が特別な力を持っているのは事実だもの。 僕は期待されないより、期待される方がずっといいよ』 |
映画中のシャルルヴィル | 『それに、そうやって期待するのも当たり前だと思う。 僕はその期待に応えていきたいかな』 |
映画中のシャルルヴィル | 『ただ……貴銃士は別に、完璧な理想の存在じゃないから。 時には期待通りの働きをできないこともあると思う』 |
映画中のシャルルヴィル | 『そういう時、できれば落胆の声じゃなくて、 応援をもらえると嬉しいな。 僕たちは一生懸命頑張るからさ』 |
映画は、貴銃士の人間的な側面に多く触れ、
完璧ではなく、葛藤しつつも、
日々人のために力を尽くす彼らの献身に報いるべきではないか。
──という問いかけを
人々に投げかける形で結ばれていた。
エンドロールが流れると、観客たちはざわめきつつも、
盛大な拍手をおくる。
シャルルヴィル | ボクのインタビューが最後の締めに使われてたなんて…… なんか恥ずかしいなぁ。 |
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主人公 | 【いい言葉だった】 【映画のメッセージとリンクしていた】 |
シャルルヴィル | そ、そうかな……? ふふ、ありがとう。 |
観客1 | 『貴銃士様』『英雄』って、人と違う崇高な存在だと 神聖視するのは……一歩間違うと、人権を無視して 都合のいい理想を押し付けてしまうことになりかねないね。 |
観客2 | うんうん。 人と違う部分も多いから難しいけれど……。 |
観客2 | 革命戦争中と違って、今は貴銃士たちが隠れ潜む必要はない。 人間社会でどういうふうに遇するか、 具体的な部分の取り決めを進める必要があるんじゃないかな。 |
観客3 | 貴重な映像資料に多数のインタビュー……! 1本の映画にまとめてくれた監督に感謝しないとな! |
観客4 | 家族や友達にも見てもらいたいわ! |
ドライゼ | ふむ……好評のようだな。 |
マークス | 俺はもっと頑張るから、補習をなくして マスターのそばにずっといられるようにしてほしい! |
十手 | いやいや、マークス君。 勉強も大事だよ? |
シャルルヴィル | あははっ。この映画を見た人たちから、 勉強もがんばれーってエールをもらえるかもね。 |
??? | きゃーっ!! |
ドライゼ | ……! 今の悲鳴は……!? |
会場スタッフ | た、大変です! 銃で武装した奴らが……!! |
主人公 | 【まさか……!】 【アウトレイジャー!?】 |
シャルルヴィル | みんなを守らないと……! 行こう! |
テオドール | 慌てず落ち着いて避難を! |
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ロジェ | 建物の中へ! 子供やお年寄りの避難に手を貸してください! |
テオドールやロジェが観客の避難誘導をする。
貴銃士たちはアウトレイジャーが現れた方へ急いだ。
主人公 | 【周囲に被害が出ないように慎重に!】 【みんな、頼んだよ!】 |
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マークス | 了解した、マスター。 |
マークス | ──絶対非道! |
アウトレイジャー | ウググゥ……。 |
アウトレイジャー | 殺、ス……。 |
ドライゼ | ここは通さん……! |
ドライゼ&十手 | 絶対高貴! |
アウトレイジャー | ウウゥ……。 |
シャルルヴィル | ……! |
生け垣のあたりを抜けて、テオドールやロジェの方へ行こうとする
アウトレイジャーに気づき、シャルルヴィルは駆け出した。
シャルルヴィル | 待て!! |
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シャルルヴィルは、アウトレイジャーの前に立ちはだかる。
ロジェ | ……シャルルヴィル! 危ない! |
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テオドール | 応援の兵はまだか!? |
シャルルヴィル | 大丈夫だよ、ロジェさん、テオドールさん。 |
シャルルヴィル | ……皆を傷つけるなんて、ボクが許さない! 絶対高貴──! |
シャルルヴィルの心銃が、アウトレイジャーを打ち砕く。
ロジェ | シャルルヴィル……ありがとう。 |
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監督 | 身を挺して人々を守るとは……。 君が歩んだ道のりは、決して易しいものではなかったはずなのに。 |
シャルルヴィル | ……監督さん。僕はね、人間が好きなんだ。 だから、みんなの役に立ちたい。 |
十手 | うん、俺も同じ気持ちだ。 |
ドライゼ | ああ。 そうでなければこうして貴銃士として目覚めてはいまい。 |
マークス | 俺はマスターの相棒で、マスターが一番好きだ。 マスターの役に立ちたい! そういう意味では同じだ。 |
シャルルヴィル | ふふ、みんなそうだよね? |
シャルルヴィル | 映画……僕たち貴銃士のことを想ってくれてるのは伝わったよ。 心配してくれてるのも。 |
シャルルヴィル | 僕たちは確かに悩むこともあるけど、乗り越えてきた。 これからも乗り越えていくよ。 僕たちは、そんなに弱くないからね♪ |
監督 | なんと、眩しい……。 |
監督 | 貴銃士たちに大事に想われ、 守ってもらえる人間として、ふさわしくありたいものだ……。 |
ロジェ | ええ……そうですね。 |
監督とロジェが握手を交わし、
観客たちが庭園に出てきて歓声を上げる。
こうして大盛況と興奮のうちに、
試写イベントは幕を下ろしたのだった。
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