これまでの感謝と、未来への願いを込めて、貴銃士たちはパーティーを開く。
マスターとの思い出の扉を、ゆっくり振り返っていこう。
扉の先に待つ、過ぎ去りし物語。楽しい瞬間も、悲しい瞬間もあったかもしれない。
仲間たちと共に思い出の扉を開きに行こう。
そこにはきっと、忘れられない物語が待っているから。
主人公名:〇〇
主人公の一人称:自分
これからも美味しいもの
いっぱい食べさせてよね。
──貴銃士たちが企画した、
〇〇のためのサプライズパーティーにて。
カトラリー | …………。 |
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マークス | マスターへの思いや、感謝の気持ちを伝えたくて、 その……手紙を書いてみたんだ。 |
在坂 | 在坂と邑田は、マスターへ贈り物を用意した。 これを受け取ってほしい。 |
カトラリー | …………。 |
カトラリー | (さっきから、どいつもこいつも 〇〇の周りをいろいろして……) |
カトラリー | (僕だってちゃんとお礼とかいろいろ言いたいのに、 あいつら、1人1人時間取りすぎだよ) |
カトラリー | ……あ、今なら行けるかも。 |
〇〇が一瞬1人になった時を見計らって
近づこうとしたカトラリーだったが、
その前にシャスポーが声をかける。
シャスポー | ねぇ、〇〇。 少しいいかな? 君と2人きりで話がしたいんだ。 |
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カトラリー | (遅い……一体何してるわけ? もう、埒が明かないなぁ……!) |
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痺れを切らしたカトラリーは、
2人が消えて行った方へとそっと足を進めてみる。
シャスポー | 僕はこれからも、〇〇の平穏や幸せを守りたい。 この絵を見てると、改めてそう思うんだ。 |
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カトラリー | (ふん……キザなやつ……!) |
再びパーティー会場の片隅に戻ったカトラリーは、
人でちまちまと食事をつまんだり、
飲み物を飲んだりして時間を潰す。
カトラリー | (あっ、〇〇たち、やっと戻ってきた) |
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カトラリー | よし、今度こそ……! |
意気込んだカトラリーが、
〇〇に声をかけようとした時だった。
ケンタッキー | マスターッ!! |
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カトラリー | ひ……っ!? |
ケンタッキー | 本日は……おめでとうございますッ!! |
カトラリー | (声デカッ……耳痛いんだけど……!) |
カトラリー | はぁ…………。 |
カトラリーは何度も〇〇に声をかけようとするが、
そのたびに他の貴銃士に先を越されてしまい、
タイミングを掴めないままただ時間だけが過ぎていった。
カトラリー | もう、なんなんだよ……! 僕、いつになったらマスターと話せるわけ……? |
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カトラリー | はぁ……また駄目だった……。 |
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エンフィールド | おっと、もうこんな時間ですか。 皆さん、そろそろ片づけを始めましょう! |
カトラリー | (パーティー、終わっちゃった……。 まだ、〇〇とちゃんと話せてないのに……) |
カトラリーはがっくりと肩を落とし、
とぼとぼと会場の端へ行く。
そして、物陰に隠してあった細長い包みを取り出した。
カトラリー | これも渡せなかったな……。 |
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カトラリー | (ま、渡したところで喜んでもらえないかもしれないし。 僕、どうせ上手く喋れないし……) |
主人公 | 【カトラリー】 |
カトラリー | ……っ! |
カトラリー | 〇〇……? 何? 僕に何か用でもあるわけ? |
主人公 | 【今日、あまり話せなかったから】 →カトラリー「別に……僕は特に、話す用事なんてないし。」 【ずっと話したそうにしてたね】 →カトラリー「……っ、気づいてたの!? なら、そっちからさっさと声かけなよ!!」 |
カトラリー | (……って、これじゃ駄目だ。 〇〇がせっかく声をかけてくれたんだから、 意地張ってないで、ちゃんと伝えないと……!) |
カトラリー | …………。 |
カトラリー | ……あのさ。 僕、〇〇に伝えたいこと、あるんだ。 |
カトラリー | 本当はもっと早く言いたかったんだけど、 他の奴らに囲まれてて、なかなか声かけられなくて……。 |
カトラリー | 遅くなっちゃったけど、聞いてくれる……? |
主人公 | 【もちろん】 【聞かせてほしい】 |
カトラリー | ……ありがとう。 |
カトラリー | 僕……〇〇には感謝してるんだ。 〇〇とか十手がベルギーに来てくれなかったら、 僕、今みたいな僕には絶対なれてなかったと思う。 |
カトラリー | 嫌な態度取っちゃったこともあったけど、 〇〇とか十手みたいなお人よしが 真っ直ぐに向き合ってくれたおかげで、僕、少しは変われた。 |
カトラリー | 絶対高貴にもなれたし、 ちょっと……自信も持てるようになってきた、かも。 |
カトラリー | それで、これ……。 一応、プレゼントで準備したやつ……。 |
カトラリーは物陰に隠していた細長い袋を
〇〇へと差し出した。
カトラリー | 開けてみて。 |
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主人公 | 【釣り竿だ!】 |
カトラリー | いらなかったら、返していいから。 ほんと、無理して受け取らなくていいんだけど……。 |
主人公 | 【カトラリーが釣りを教えてくれる?】 【一緒に釣りする?】 |
カトラリー | え……いいの……? |
カトラリー | ……僕、釣りをしてみたくて。 1人じゃちょっと不安だし、一緒にしてほしかったんだ。 |
カトラリー | 新鮮な魚で作る料理は美味しいって、 十手がなんか力説してたし……。 だからその、今度、一緒に釣りに行ってくれる……? |
主人公 | 【もちろん! 楽しみだね】 【一緒に、大物を釣り上げよう!】 |
カトラリー | ……っ、うん! |
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