【支配の追憶:傲慢】ライク・ツー

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解説

カード解説

誰かの遠い記憶の欠片。今や世界に悪とされた、7年前の、とある貴銃士の追憶。
彼らの正義を食い荒らす虫を、ただひたすら踏み潰す。その行為を正義と信じていた。

心銃解説:フラジール・オービット:ブレイク

どうすればよかったんだろう。
どこを間違えていたんだろう。
「彼」は独り、夜闇に呟く。
夢の中、警報のように鳴り響く、悔恨と懐旧のリフレイン。

カードストーリー

主人公名:〇〇
主人公の一人称:自分

 

Ep1. 抜き打ち訪問!?

──フィルクレヴァートの市街地にて。

シャルルヴィル……はぁ……。
ライク・ツー…………。
主人公【来ないね……】
【場所はここで合っているはずだけど……】

〇〇とライク・ツー、シャルルヴィルは、
任務の指定場所に来たものの相手が現れず、
待ちぼうけを食らっていた。

ラッセル『──〇〇君!』
シャルルヴィルあ、連絡だよ、〇〇!
ラッセル『すまないが、今日の任務は中止だ』
シャルルヴィルええっ!? 何かトラブルでもあったんですか?
ラッセル『それが……伝達メモに書かれていた日付が
今日だと思っていたんだが、俺が6と0を読み間違えていて、
本当は6日後だったんだ……』
ライク・ツー……そんなことかよ!!
ラッセル『本当にすまない!
遅い時間だが、好きな店でランチでもしてきてくれ。
私が奢らせてもらうよ』
主人公【お気遣いなく……!】
【ありがとうございます!】
シャルルヴィルわっ、まさかの展開!
ねぇねぇ、そういうことなら、行きたい店があるんだよね♪
おしゃれで雰囲気がいいって話題のガーデンカフェ!
ライク・ツーへぇ。それって近いのか?
シャルルヴィル確かこっちだったかな。ついて来て!

シャルルヴィルの案内でたどり着いたのは、
表通りから小道に入って少し歩いた場所だった。

シャルルヴィルあった! あそこだよ!

入口から続くレンガの道の左右には小さな庭が広がっており、
いくつか置かれたテーブルでは、人々がのんびりと過ごしている。

シャルルヴィル噂通り、素敵なお店だね。
それに、遅い時間なのに混んでるみたい。
やっぱり人気のお店なんだ!
主人公【入ってみよう!】
ライク・ツー……俺はパス。
シャルルヴィルえっ?

ライク・ツーは踵を返すと、来た道を戻っていく。

シャルルヴィルちょ、ちょっと待ってよ。
せっかく来たんだから一緒に──
店員1いらっしゃいませ。何名様でしょうか?
シャルルヴィルあ、えっと……。
店員1……あれ?
ライク・ツー…………。
店員1も、もしや……ライリー先輩!?
ライク・ツーあー……。
店員1ひぃっ! た、大変だ……!!

スタッフの男性が慌てて店内に戻ったかと思うと、
別のスタッフたちを連れて小走りで現れる。

店員1・2・3・4・オーナーライリー先輩! いらっしゃいませ!
シャルルヴィルい、いったい何事……!?

オーナーこの店は私が祖父から引き継いだ店で、
古くて休日でも閑古鳥が鳴くような、
寂れた店だったんです……。

オーナー今日から短期で入ってもらうライリー君です。
えっと……みなさん、色々と教えてあげてくださいね。
店員1っす……。
店員2ども……。
ライリー……ハァ。
ライリー暗い店だと思ったら、オーナーも店員も暗いわけか。
オーナー……っ!
店員1・2…………。
ライリー俺、キライなんだよね。こういう空気が淀んだ店って。
でも、乗りかかった船だ。
ライリーお前ら──徹底的にシゴいてやるよ!

店員1そこから、ライリー先輩の指導が始まりました。
お店の改装から、スタッフの態度、料理の味、提供速度の改善……
全体の流れを管理しながら、問題点を次々と解消したのです!

ライリー盛り付け上手いな。キレイだ。
このまま丁寧さは維持してスピードアップしろ。
お前ならできる!
ライリーおい調理遅れてんぞ! 代わる。
いいから休憩行っとけ。

店員1ライリー先輩は鬼のように厳しいけれど、
的確なアメと鞭で俺たちを、
そしてこの店を育ててくれた──!
オーナーライリー君のおかげで、この店は雑誌に取り上げられるほどの
人気店になりました。夢のようですよ……!
店員1だから俺たちにとって、ライリー先輩は大恩人なんです!
主人公【そうだったんだ……!】
【ライリー、すごい!】
ライク・ツー別に、俺は職業体験やるなら気持ちよく働きたかっただけ。
シャルルヴィルライク・ツー──あ、いやライリーって経営の才能も
あるんだね。リリエンフェルト家の
レストラン事業も見てほしいくらいだよ……!
オーナーさっそく、何か召し上がってください。
おすすめは季節限定の──
オーナー…………。
店員1オーナー!?
シャルルヴィル大変だ……オーナーさんが倒れちゃった!!

Ep2. ハートから見える世界

オーナーうっ……。
主人公【大丈夫ですか!?】
【どうされたんですか!?】
店員1オーナー、やっぱり無理がたたったんですよ……!
ライク・ツーどういうことだ?
店員1オーナーは、その……。
店員1今日で16連勤目でして。
シャルルヴィルじゅ、16連勤!?

オーナー──ふぅ、少し休んだら落ち着きました。
もう大丈夫です! 仕事に戻ります。
ライク・ツーあのなぁ……。
ライク・ツー自・己・管・理しろ!
このバカ野郎っ!
オーナーひぃっ!
ライク・ツーヘルプを出すことも大事だって
お前自身がスタッフの奴らに言ってたじゃねぇか!
それに、お前もともと身体強くない方だろ。なのに……。
オーナーそ、それはですね。
有難いことに、連日予約が入っておりまして!
誕生日や記念日、デートですとか……。
オーナーお客様の大切な日にこの店を使ってもらえるなんて、
僕は嬉しくて、嬉しくて。
それで休むわけにはいかない、と……!
シャルルヴィルうーん……気持ちはわかるけど……。
主人公【それで倒れたら元も子もないですよ!】
【無理するのはダメです!】
ライク・ツーそういうこと。
ライク・ツー──っつーわけで、お前は今日から5日間出禁だ!
オーナーそんなっ! 5日も!?
店員1&2大丈夫ですよ、オーナー!
店は俺たちに任せてください!
オーナーで、でも明日はフィルクレヴァート婦人会の予約が……!
20名の団体様ですよ。
君たち2人じゃ回りません!
ライク・ツーじゃ、明日からは
俺が手伝いに来てやるよ。
シャルルヴィルボクもやるよ!
カフェのスタッフは好きな仕事なんだ♪
オーナー皆さん……!!
オーナー……わかりました。
明日からしばらく、店をよろしくお願いしますね。
店員1&2はいっ!!

シャルルヴィルオーナーさん、よろしくとは言ってたけど、
店のことが気になって仕方ないって顔だったね……。
本当にこのお店とお客さんのことが大切なんだ。
ライク・ツー……俺のおかげ、とか言うけどさ。
あいつの店への愛情がなければ、
ここまで人気店になってなかったと思うぜ。
ライク・ツーま、明日からは働くにせよ……
今日はとりあえず、
客としてめいっぱい楽しもうな。
店員1お待たせしました。
オレンジアールグレイと、ベリーのティーソーダです。
こちらはよく混ぜてお召し上がりください。
シャルルヴィルうわぁっ、美味しそう!
店員2お客様。お庭の席が空きました。
よろしければテラス席の方に移動されますか?
ライク・ツーどうする? 〇〇。
主人公【テラス席に行こう!】
【ぜひ!】

シャルルヴィルお庭もセンスがいいね。
あのアンティークのバードバスは?
ライク・ツーあー、それはもともとあったんだけど、
汚れてたから白のペンキで塗りなおしたんだよ。
シャルルヴィルへぇ~! このフラワーガーランドは?
ライク・ツーこれは俺が買い付けたやつ。
こんな感じでさ──
ライク・ツーハートを目にかぶせて
写真撮るのが女子の間で流行ってるんだって。
ライク・ツー可愛いだろ?
主人公【ライク・ツーによく似合う】
→ライク・ツー「べ、別に俺は似合わなくていいけど。」

【すごく可愛い!】

→ライク・ツー「……サンキュー。」
シャルルヴィルあ、照れてる?
珍しい! なんだか貴重だね!
ライク・ツー何がだよ。ったく……。
シャルルヴィルそれにしても16連勤ってなかなかだよね。
ボクは最高、どれくらいだったかなぁ……。
ライク・ツー昔、20連勤やったやつを知ってるけど。
シャルルヴィルに……20!?
ライク・ツー終わった後は丸1日ぶっ倒れるように寝て、
次の日はエステとマッサージ行ってたっけ。
それからたまった金でガーッと買い物。これが楽しいんだよなぁ。
シャルルヴィルへ、へぇ……?

Ep3. 支配の追憶

???……ツー様……!

(……るさい……)

???……きてく……い……!

(…………)

???ライク♥ツー様、モーゼル様がお呼びです……!
ライク♥ツーあーーーー!!!
ライク♥ツーうっさいなぁ、もう!! 寝てんのに起こすなっての!!
兵士す、すみません……!
しかしですね、モーゼル様から報告に来るようにと──
ライク♥ツー聞こえてるっつーの!
っていうか僕、お前らが初手しくじったせいで
20連勤する羽目になったんだけど!? もう忘れたわけ!?
兵士申し訳ございませんんんん!!
ライク♥ツーレジスタンスの応援が集まって
森でゲリラ戦粘られて最悪の泥仕合!
3週間でカタつけてやった礼が先でしょ!
ライク♥ツーはぁ……とにかく、今日は寝るから。
明日の朝イチにエステシャン手配ね! わかった!?
兵士はっ……はいぃぃ! 失礼しましたっ!
ライク♥ツーあー……やっと静かになった……。
ラブ★ワンライたんやっほぉーーう☆
ライク♥ツーうわっ、またウルサイのが……サイアク。
ラブ★ワン20連勤だったんだって?
お疲れーぃ☆ フゥ~~~!!
ライク♥ツーハイハイ、お疲れなんで出ていってくれる?
ラブ★ワンおいらも手伝いに行きたかったのに、
別の仕事押し付けられちゃったんだよ~ん。
ごめんねライた~ん!
ライク♥ツーうんうん、じゃあオヤスミ。
ラブ★ワンおいらはいつでもライたんの味方だよ☆
ピンチの時は駆けつけるし、
困った時は頼れるアニキとして大活躍するよ~ん!
ライク♥ツー…………。
ラブ★ワンライたん、愚痴も心配事もなんでも
おいらに打ち明けちゃって☆
フゥ~~~~!!
ライク♥ツー……じゃあ、頼み事があるんだけど。
ライク♥ツー出・て・い・け!
ラブ★ワンフゥ~! 20日振りの弟がきびすぃ~!!

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