【1周年を君と】スプリングフィールド

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解説

カード解説

マスターと貴銃士、その在り方。銃と共に生きる限り、安寧の運命はきっとない。
けれど、前を向いて歩み続けよう。
暗い夜を裂いて、空に輝く陽が昇るように──終わらぬ絶望はないのだから。

心銃解説:「お兄さん」の日

どんな未来が待っていても、君となら立ち向かえる。絶対に。

カードストーリー

主人公名:〇〇
主人公の一人称:自分

 

★4覚醒後のカードイラストに表示されるメッセージ

マスターに出会えて、僕は人になれました
僕の胸はいま、あたたかいです

Ep1. 「お兄さん」の日

貴銃士の勇敢さを讃える記念行事、
ブレイブ・マスケッターズ・デー。

その一環として開催された食事会に、
〇〇は貴銃士たちとともに参加していた。

スプリングフィールド…………。
主人公【どうかした?】
【具合が悪い?】
スプリングフィールド……あっ、すみません。
いえ、その……なんていうか、夢みたいだなって。
スプリングフィールド食べ物が、食べきれないくらいあって……。
僕の大切な人たちが笑っていて……。
スプリングフィールドでも、あんなことが──……あ、いえ……。
スプリングフィールド…………。
スプリングフィールドその……今日は、ゆっくり休んでくださいね、マスター。
交流面談のことは、また今度ご連絡します。

──交流面談当日。
〇〇は、スプリングフィールドから指定された時間に、
第二医務室を訪れた。

主人公【(大丈夫かな……?)】
【(具合でも悪いのかな……?)】
スプリングフィールド〇〇さん、来てくださったんですね。

出迎えるスプリングフィールドは顔色がよく、
至って健康そうで、〇〇は首をかしげる。

スプリングフィールドあっ……説明不足ですみません。
何か誤解させてしまったでしょうか……。
スプリングフィールド今日はここを、交流面談の場として
貸し切りにしてもらっているんです。
スプリングフィールド元々ここは、怪我人が多い時の予備室で、
あまり使っていないのだと、在坂さんに教えてもらいました。
なので、大丈夫ですよ。

〇〇を室内に案内すると、
スプリングフィールドは、香りのよい紅茶を淹れ、
アップルパイと一緒にテーブルに置いた。

スプリングフィールドカフェインが少ない紅茶で、香りにもリラックス効果があると
シャルル兄さんがおすすめしてくれたものなんです。
主人公【いい匂いだね】
【つい深呼吸したくなる香りだ】
スプリングフィールドふふ……よかったです。
アップルパイは……実は、作ったものなんです。
スプリングフィールドジグせんせいにたくさん手伝ってもらったので、
きっと、上手くできていると思います。
ぜひ、食べてみてください。
主人公【すごい!】
【美味しそうにできてるね!】

〇〇はスプリングフィールドとともに、
ゆったりとティータイムを楽しんだ。

アップルパイを食べ終わり、
食後のお茶までのんびり満喫してから、
〇〇はふと疑問に思ったことを尋ねる。

主人公【今日の交流面談は、ティータイム?】
スプリングフィールドいえ……ティータイムは、目的ではなくて、手段の1つなんです。
今日は……僕があなたを甘やかす日にしたくて。
主人公【どういうこと……?】
【甘やかす日……?】
スプリングフィールドこちらをどうぞ、マスター。

スプリングフィールドは、柔らかそうな白いブランケットを、
〇〇の肩にふわりとかける。

主人公【今日は交流面談だけど……?】
【スプリングフィールドがしたいことをする日だよ?】
スプリングフィールドはい。だからです。
僕が〇〇さんとしたいことを、
目一杯やろうと思います。
スプリングフィールドマスター……あなたは本当に頑張り屋さんで、
尊敬できる素晴らしい人です。
スプリングフィールドいろんなことを乗り越えてきたあなたを、
僕は心から尊敬しています。
だけど……少し、心配でもあるんです。
スプリングフィールド〇〇さん。
あなただって疲れるし、傷つくはずだから……。
主人公【…………】
【そんなこと……】
スプリングフィールド平気じゃない時ほど、
人の心は「自分は平気だ」って嘘をつくんです。
スプリングフィールド……僕は、そのことを……よくわかっているつもりです。
スプリングフィールドアメリカで出会ったマイケルさん、ケンタッキー、
ペンシルヴァニア、〇〇さん、ジョージさん……。
いろんな人が、僕をいっぱい甘やかしてくれました。
スプリングフィールドみんなが僕を大事にしてくれて、優しくしてくれました。
だから僕は、今の僕になれたんです。
スプリングフィールド人の善意を信じることができるようになって……
未来の希望を抱いてもいいんだって思えるようになりました。
仲間と、安心して冗談を言い合えるようにすらなりました。
スプリングフィールド〇〇さん……
あなたにもきっと、甘やかされる時間が必要だと思うんです。
スプリングフィールド気を抜いて、ただゆっくりして、
柔らかくて甘くて……そういう優しいものに包まれる時間が。
スプリングフィールドなので、今日はあなたの好きなものを食べて、
あなたの好きな話をしましょう。
スプリングフィールドでも、まずは……ここでゆっくり休んでください。
スプリングフィールドゆっくり眠ってください。
その間、僕が守りますから、何も心配しないでくださいね。
そして、目が覚めたら、好きなところを巡りましょう。
主人公【そんなわけにはいかない】
【それじゃあスプリングフィールドに悪いよ】
スプリングフィールドふふっ、気にしなくていいのに。
スプリングフィールド〇〇さんが気にするなら……こう考えてください。
僕は今日、あなたのことを誰にも譲らなくていいんですよね?
スプリングフィールドあなたの騎士の座を、独り占めする権利をください。
僕にとって、それはとても嬉しいことなので。
スプリングフィールド僕はそんなに古い銃ではありませんし……
弟分としてかわいがってもらうことも多いんですけど。
スプリングフィールド僕だって実は、お兄さんなんですよ。
双子の弟のような銃もいますし。
スプリングフィールド生まれた年で言えば、マスター。
あなたよりずっとずっと年上です。
スプリングフィールドだから今日だけは、
僕に「お兄さん」をさせてください。ね?
主人公【そういうことなら……】
【今日だけ、お言葉に甘えて……】
スプリングフィールド……ふふ。ありがとうございます。
僕もたまには「お兄さん」ができて嬉しいです。

〇〇がベッドに寝転がると、
スプリングフィールドはベッドサイドの椅子に腰掛け、
その頭をそっと撫でた。

スプリングフィールドおやすみなさい、〇〇さん。
スプリングフィールド本当に、いっぱい、いっぱい頑張ったので……
ゆっくり、休んでくださいね。

優しいスプリングフィールドの声を聞きながら、
〇〇はゆっくりと眠りに落ちたのだった。

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