マスターと貴銃士、その在り方。銃と共に生きる限り、安寧の運命はきっとない。
けれど、前を向いて歩み続けよう。
暗い夜を裂いて、空に輝く陽が昇るように──終わらぬ絶望はないのだから。
どんな未来が待っていても、君となら立ち向かえる。絶対に。
主人公名:〇〇
主人公の一人称:自分
喜びの日を祝い、喜びの詩を歌う。
来年も再来年も、あなたと共に。
貴銃士の勇敢さを称える記念行事、
ブレイブ・マスケッターズ・デー。
その一環として開催された食事会に、
〇〇は貴銃士たちとともに参加していた。
エンフィールド | マスター! お食事と飲み物はこちらでよろしいでしょうか? どうぞ、ゆっくりお召し上がりください。 |
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エンフィールド | おや、デザートが来ましたね。 紅茶のリザーブは僕にお任せを! |
主人公 | 【色々とありがとう!】 →エンフィールド「こちらこそ、マスターには本当に感謝していますよ。 この時が迎えられたのも、すべてマスターのおかげですから!」 【その衣装、似合ってるね】 →エンフィールド「お褒めに与り光栄です! この日のために準備をした甲斐がありましたよ。ええ!」 |
エンフィールド | そういえば、マスター。 今度交流面談というものがあると思いますが……。 |
エンフィールド | 僕……フフ! とっておきのサプライズを…… あ、いや、なんでもないです。 |
エンフィールド | 当日は、お部屋までお迎えに参りますね。 楽しみにしていてください! |
交流面談当日──
エンフィールド | では、参りましょうか。 是非ともマスターにご案内したい場所がありまして── |
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エンフィールド | まずは……季節の花を楽しめる庭園へ参りましょう! |
エンフィールド | 次は、高級茶葉を使用したティーサロンへ向かいますよ。 |
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〇〇はエンフィールドのエスコートで、
美しい庭園を見学した後、老舗のティーサロンにて
紅茶とスコーンを楽しんだ。
エンフィールド | 最後は、ディナーです。 腹ごなしがてら、歩いて参りましょう! |
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エンフィールドに案内されて向かった先は、
夜景の見える川辺のレストランだった。
エンフィールド | どうぞ、こちらへ。 今日は特別な席を予約させていただきました。 |
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豪華なディナーコースを堪能した後、2人は夜景を眺める。
エンフィールド | ……お気に召していただけましたか? 今日は綺麗な月も出ていて、絶好のデート日和ですね。 |
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主人公 | 【(デート……?)】 【本当にありがとう!】 |
エンフィールド | いいえ……まだ終わりではありませんよ。 まだまだ、僕の想いを伝えなければ。 |
エンフィールドは、懐からそっと便箋を取り出した。
エンフィールド | 以前、僕の思いを伝えた詩を 詠ませていただいたことがありましたね? |
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主人公 | 【あったね】 【うん】 |
エンフィールド | あの時マスターが喜んでくださって、本当に嬉しかった……! |
その時、楽器を手にした演奏形が周囲に集まり始め、
ドラマティックなムードの生演奏が始まった。
主人公 | 【……?】 |
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レストランの店員 | 『〇〇、あなたは僕の希望(ひかり)。 僕の運命を変えてくれた人──』 |
主人公 | 【え……っ!?】 |
レストランの店員や周囲の客たち、窓から見える通行人たちが
詩をメロディーにのせて高らかに歌い始めた。
レストランの客 | 『あなたは僕を絶望の淵から救い出してくれた。 〇〇は世界(ぼく)のすべて──』 |
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通行人 | 『絶対高貴(ぼく)の心は、いつもあなたと共に。 ああ、〇〇を僕だけのものにできたら──』 |
主人公 | 【……!?!?】 |
エンフィールド | 僕の尊き我が主(ひかり)……! |
エンフィールドは静かに立ち上がり、
〇〇の前に跪く。
エンフィールド | どうかこれからも、僕と共に生きてくださいますか? |
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主人公 | 【…………。】 |
エンフィールド | …………。 |
黙り込んだ〇〇とエンフィールドを、
周囲の人々が固唾を飲んで見守っている。
主人公 | 【(プロポーズ……ではない、はず……)】 【(マスターと貴銃士としてなら……)】 |
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エンフィールド | マスター……。 |
主人公 | 【……もちろん!】 |
周囲の人々 | おめでとうございます!!! |
〇〇が答えた瞬間、
周囲に花吹雪が舞い、感動的な曲が流れ始める。
エンフィールド | これからも、よろしくお願いしますね! マスター……! |
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拍手が鳴りやまない中、
エンフィールドは笑顔で〇〇の手を取った。
そして、士官学校への帰り道──。
エンフィールド | ふふっ、驚いてくださいましたか? マスター? |
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エンフィールド | 今日は記念すべき日ですから、 どうにか日頃の感謝を込めてサプライズがしたくて! |
主人公 | 【プロポーズみたいだった】 【ちょっと焦った】 |
エンフィールド | え……? |
エンフィールド | まあ、そうですよね……ふふっ。 でも、いずれにせよ── |
エンフィールド | あの場に居た方々はもう、 あなたは『僕のもの』だと思ってるでしょうね……! |
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