【1周年を君と】ドライゼ

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解説

カード解説

マスターと貴銃士、その在り方。銃と共に生きる限り、安寧の運命はきっとない。
けれど、前を向いて歩み続けよう。
暗い夜を裂いて、空に輝く陽が昇るように──終わらぬ絶望はないのだから。

心銃解説:特別なあなたへ

どんな未来が待っていても、君となら立ち向かえる。絶対に。

カードストーリー

主人公名:〇〇
主人公の一人称:自分

 

★4覚醒後のカードイラストに表示されるメッセージ

未だ己の未熟さを痛感することばかりだ。
あなたの日々の真摯な力添えに
深く感謝を申し上げる。

Ep1. 特別なあなたへ

貴銃士の勇敢さを称える記念行事、
ブレイブ・マスケッターズ・デー。

その一環として開催された食事会に、
〇〇は貴銃士たちとともに参加していた。

ドライゼ今日は、俺たち貴銃士を称える記念行事らしいが……
その功績は、マスターであるあなたあってこそだ。
ドライゼ改めて礼を言う。今回の事態の収束も、
あなたの強い意志がなければ成らなかっただろう。
主人公【ありがとう】
【自分もみんなに支えられた】
ドライゼ…………。
ドライゼ今度は交流面談だな。
あなたと時間を過ごせることを楽しみにしている。

──交流面談当日。

ドライゼと〇〇は、
寮の部屋で、互いに見つめ合っていた。

ドライゼ……いくぞ。
主人公【ど、どうぞ】
【お願いします】

ドライゼの手が、〇〇へと伸ばされる。
少しずつ距離が近づき、手と手が触れ合いそうになるが……。

ドライゼ……くっ。
ドライゼ…………。

ドライゼは手を引き、腿の上で固く拳を握りしめた。

ドライゼ……俺から言い出したのに、申し訳ない……。
やはり無理のようだ……。
主人公【少しずつ慣れればいい】
【大丈夫、無理しないで】
ドライゼ……あなたが俺のマスターになるまでの過程や、
それから過ごした時間の中で、俺は多少は変わっただろう。
今の俺ならば、握手も可能かと思ったのだが……。
ドライゼ……あと少し、というところで、身体が強張ってしまう……。
主人公【何が原因か、心当たりは?】
【握手のどのあたりが苦手の要因なんだろう】
ドライゼそうだな……。
闇雲に触れようと試みるだけでは、進歩はなさそうだ。
ドライゼあなたの言う通り、なぜ握手ができないのか、
俺は何を恐れ、苦手に感じているのか、
一度冷静に分析してみるのは有意義かもしれない。
ドライゼよし……。
まずは、触れる前の感覚、心境についてだ。
ドライゼマスターにもうすぐ手が触れるという時……
俺は、ぬくもりが指先に伝わることをイメージした。
ドライゼ俺の指先にあなたの温度が伝わって……。
…………。
ドライゼそれを──この手で、滅茶苦茶に壊すイメージが浮かぶ。
主人公【……!?】
【それは……】
ドライゼ……すまない。
怖がらせたいわけでも、脅したいわけでもないのだが……
率直に分析して言語化すると、こうなってしまう。
ドライゼ俺が触れると……あたたかかったあなたが血を流し、
冷たくなっていく姿が浮かんで……。
ドライゼ本当にそうなってしまうのではないか、
俺の中にそんな願望があるのではないか──
そんな恐怖が、この手を止める。
ドライゼ触れようとするたびに、あの笑い声が頭の中に響くんだ……。

青年ははっ、ひゃはははははは……!

ドライゼ…………。
ドライゼ……すまない。
分析が大事とはいえ、あなたの前で口にすべきことではなかった。
ドライゼ俺は……彼とは違う。
決して獣になったりはしない。
ドライゼそう心に決めているし、
獣になることへの恐れが、一度は俺を助けてもくれた。
ドライゼそれでも、彼と同じような衝動が
この身のどこかに潜んでいるのではないかと思うと……。
ドライゼ…………。
だが、信じてほしい。
俺は決して、あなたを傷つけたりしない。
主人公【わかってる】
【ドライゼを信じている】
ドライゼ……マスター。

ドライゼは、〇〇の前に恭しく片膝をつく。

ドライゼ……あなたの信頼に、心から感謝と敬意を。
ドライゼ俺は……うっと、心に獣を飼っていると思っていた。
かつての持ち主だった男のように……。
ドライゼこの恐れは根深く、この先も消えないだろう。
だが、これがある限り、俺は俺でいられる。
ドライゼ以前俺は、そう結論づけたな。
もちろん、今もこの考えは変わらない。
だが……それだけではないとも思っている。
ドライゼ恐怖以外に、俺を繋ぎ止めてくれる枷ができた。
ドライゼそれは……「あなたの信頼を裏切りたくない」という思いだ。
これが枷となって、俺を貴銃士のままでいさせてくれる。
主人公【ドライゼは絶対に大丈夫】
→ドライゼ「……ありがとう、マスター。
あなたに信頼されるごとに、枷もより強くなる。
ああ……もちろん、俺にとってはありがたいことだ。」

【そう思ってくれてありがとう】

→ドライゼ「伝えてしまうと重荷になるかと思ったが……。
あなたは受け止めてくれるのだな。」
ドライゼ俺は、完璧な貴銃士ではない。
あなたに触れるにも、まだ時間は長くかかるかもしれない。
心のどこかに獣が眠っているかもしれない。
ドライゼだが……あなたがマスターである限り、大丈夫だとも思える。
どうかこの先も、この俺を飼い慣らしてくれ、マスター。

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