エンフィールドにサプライズでお礼しよう!
そう決意したジョージら貴銃士とマスター。
狙うは……幻の『月刊NOBLE』第9号☆
最高の1日が、エンフィールドに告げる。
幸せでいいんだよ、と。
最初はちょっとした新しい情報を得るだけで満ち足りていたのに。
いつからだろう、どんどん欲張りになっていったのは。
偉大なる先輩、そして師匠。大好きです!
主人公名:〇〇
主人公の一人称:自分
ジョージ | うーん、むむむ……。 |
---|---|
十手 | どうしたんだい? ジョージくん。 何か悩みごとでも……。 |
ジョージ | あっ、十手に〇〇……。 |
そこで十手は、ジョージが真剣な表情で眺めている雑誌が
「ギフト」と書かれたページであることに気づいた。
十手 | もしかして、誰かに贈り物をするのかい? |
---|---|
ジョージ | そうなんだ! この間、エンフィールドから肖像画もらっただろ? |
十手 | ああ! あれか……! |
それは、先日のこと。
エンフィールドが白い布で覆われた巨大な物体を運んできた。
エンフィールド | よいしょ、っと……! |
---|---|
ジョージ | エ、エンフィールド……? これ、何?? |
エンフィールド | ジョージ師匠! 日頃の感謝を込めて、贈り物を用意させていただきました! |
エンフィールド | どうぞ、お受け取りください! |
エンフィールドが布を取り去ると、
ブラウン・ベスとジョージが描かれた肖像画が現れた。
ジョージ | すげーっ!! |
---|---|
ジョージ | えっと、これ、ブラウン・ベスとオレ……!? |
エンフィールド | ええ! そしてお2人が手にしているこの薔薇は、 あの温室に咲いている『ジョージ・ブラウン』です。 |
エンフィールド | あの日……『ジョージ・ブラウン』を拝見して 僕はとても感動して……! この感動を残したいと思い、 街で有名な画家に頼んで、描いていただいたのです! |
エンフィールド | どうです、素晴らしい出来だと思いませんか? お気に召していただけると良いのですが……! |
スナイダー | …………おい。なんだあれは。 |
シャルルヴィル | な、何かはわかるんだけど……。 |
ライク・ツー | 引くわ。 |
十手 | ライク・ツー君……ストレートすぎるよ……! |
ライク・ツー | いや、だってあれはねーだろ……って、ジョージ!? |
ジョージ | うっ……あ、ありがとうなっ!! エンフィールド! |
エンフィールド | ジョージ師匠……? なぜ泣いていらっしゃるんですか? |
ジョージ | だって、エンフィールド……おまえもオレの存在を 認めてくれてるんだなって思うと、嬉しくてさ……! |
エンフィールド | 当然じゃないですか! というか、そこまで喜んでいただけるなんて僕も感激です! |
シャルルヴィル | (ジョージもいいんだ、それで……) |
十手 | なるほど、あれのお礼をしようとしてるんだね。 |
---|---|
ジョージ | そうなんだよ。でも、よく考えると、 あれだけじゃなくてエンフィールドっていつも 色々とくれてる気がして……。 |
主人公 | 【たしかに……】 【紅茶にスコーン、色々なお土産も】 |
ジョージ | ちょっとした贈り物じゃ、オレのいーっぱいの 感謝の気持ちが伝わらない気がしてさ。 |
十手 | それにエンフィールド君は、 教室や談話室の掃除をいつも率先してやってくれてるね。 俺たち、たくさんお世話になっているよ。 |
十手 | そうだ! ここは1つ、みんなでエンフィールド君に お返しをしないかい? |
ジョージ | Wow! みんな協力してくれるのか? 心強いぜ! |
主人公 | 【本人にバレないように計画しよう!】 【サプライズするとか?】 |
ジョージ | Oh~! ナイスアイデア! こっそり準備して、ばーんと驚かせちゃおうぜ☆ |
ジョージ | あ……でも、エンフィールドにバレずにって難しいぞ? あいつ、ほぼ毎日オレの部屋掃除しに来るし……。 |
十手 | 確かに…… 〇〇君の部屋にもよく行ってるよねぇ。 |
主人公 | 【エンフィールドは来週公務があるはず】 【2日間外出するって聞いた】 |
十手 | えっ、本当かい? それなら、その間に準備ができるじゃないか! |
スナイダー | おまえたち、何を話している? エンフィールドの名前が聞こえたが……改造するのか? |
ジョージ | おっ、スナイダー! |
ジョージ | サプライズ作戦、おまえも手伝ってくれよ! |
スナイダー | 作戦だと……? |
こうして、エンフィールドへのサプライズ作戦が
幕を開けたのだった。
ジョージたちがサプライズ作戦を進める中、
エンフィールドは連合博物館での公務についていた。
エンフィールド | ダニエル王子。 本日は王子に連合博物館を紹介させていただく お役目を賜り、とても嬉しく思います。 |
---|---|
ダニエル | こちらこそ、お会いできて光栄です。 貴銃士、エンフィールドさん。 本日はよろしくお願いしますね。 |
エンフィールド | ええ、お任せください! では早速、1階から見て参りましょう。 |
ダニエル | 貴重な資料の数々でした……。 特に、“ミルラ”により廃墟と化した都市の写真…… 凄まじいものです。 |
---|---|
エンフィールド | あの兵器を持つ世界帝軍を相手に、レジスタンスは 古銃で挑んだのですから…… 彼らの勇気には畏敬の念を禁じえませんね。 |
エンフィールド | さて、次のエリアでは、そのレジスタンスにまつわる 実際の資料などをご覧いただけます。 |
部屋の中央にある長細い展示ケースには、
とある雑誌がずらりと並べられていた。
ダニエル | この雑誌は……? 『月刊NOBLE』とありますが。 |
---|---|
エンフィールド | 『月刊NOBLE』はレジスタンスの広報雑誌です。 最初は発行部数50部から始まり、革命戦争終結前には 500部に増えました。 |
エンフィールド | 地下で孤独に戦う彼らを繋ぐものとして、 またその志を鼓舞するものとして──この『月刊NOBLE』は 愛されてきたのです。 |
ダニエル | へぇ……レジスタンスがどんな功績をあげたか、 どこの基地を攻めて勝利したか……いろんな地域の 活動をまとめているんですね。 |
エンフィールド | はい。しかし目下注目の的だったのは、 レジスタンスの希望であった貴銃士の皆さんの インタビュー記事ですね。 |
エンフィールド | 貴銃士にはファンが多いですが、実際に会う機会は ないため……皆、『月刊NOBLE』を通して彼らの 生活や内面を知ることができたと聞きますよ。 |
ダニエル | へぇ……確かに、色んな写真が掲載されています……! |
エンフィールド | ここには革命戦争中に刊行されたもののうち1号から8号、 10号から30号までが展示されています。 |
ダニエル | あれ……? 9号だけがありませんね? こちらは── |
エンフィールド | よくぞ聞いてくださいました! |
エンフィールド | 『月刊NOBLE』は30号まで刊行されていますが 9号だけが見つからず、幻の1号とされてきたのです。 |
ダニエル | それは……なぜ見つからないのですか? |
エンフィールド | 9号は60部しか流通していない上に、 刊行のタイミングで世界帝軍が基地に攻めてきたそうで……。 |
エンフィールド | レジスタンスは情報を秘匿するために、 あえて事前に燃やしたそうです。 |
エンフィールド | そのため、9号の残存数は10部ほどしかないと言われています。 |
ダニエル | なるほど。そんな経緯があったのですね……。 |
エンフィールド | 過去に1度だけ、オークションに出品されたことが あったそうですが……。 |
エンフィールド | ほぼ新品に近いコンディションだったため、 その時についた値段は4億3000万UCでした。 |
ダニエル | ……! それほど貴重なものなのですか……! |
エンフィールド | 僕もレジスタンス時代の『月刊NOBLE』を見つけ次第 収集しているのですが、集まったのはまだ6冊だけです。 |
エンフィールド | 9号はあのブラウン・ベス先輩の特集が載っているそうです! ああ、なんとしてでも生きている間に見たい……! |
──一方その頃。
エンフィールド不在の士官学校では、
プレゼントに関する作戦会議が行われていた。
主人公 | 【プレゼントは何にしようか?】 【何かいいアイデアある?】 |
---|---|
ジョージ | んー……なぁ、スナイダー。 エンフィールドが1番喜ぶものって何だと思う? |
スナイダー | そんなものは知らん。だが……。 |
スナイダー | 奴が最も関心を示すのは、ブラウン・ベスだろうな。 |
十手 | なるほど。 じゃあ、ブラウン・ベス君のふぁんぐっずはどうだい? |
ジョージ | ファングッズ……? |
十手 | この間もらった『地味俺』ふぁんの子からの手紙に、 こんな写真が同封されていてね。見てくれ。 |
十手が写真を取り出す。それは、『地味俺』の
キャラクターたちの様々なグッズが集められた机の前で
ピースサインを決めているファンの写真だった。
ジョージ | OH! Great!! 地味俺のキャラグッズが山みたいに積んであるっ! |
---|---|
十手 | こんな風にぐっずをたくさん集めて並べることを、 ふぁんの子たちの間では、『祭壇』と呼ぶんだってさ。 |
主人公 | 【サプライズにいい!】 【喜んでくれそう!】 |
ジョージ | よし! オレたちで、ブラウン・ベスの祭壇を作ろうぜ! |
十手 | ああ。 エンフィールド君のために、頑張ろうっ! |
ジョージ | それで、ブラウンのグッズってどこに売ってるんだ? |
---|---|
主人公 | 【雑貨屋さん?】 【本屋さん?】 |
十手 | とりあえず、街に出掛けようか。 恭遠教官に外出届けを── |
その時、学生寮の玄関で、布に覆われた巨大な荷物を運ぼうと
奮闘している生徒が目に入った。
士官学校の生徒 | っしょ……と。 |
---|---|
ジョージ | あいつ、何運んでんだ? すげー大変そう。 |
十手 | ああ、そうだねぇ……。 |
士官学校の生徒 | わっ!? |
次の瞬間、生徒は誤って荷物の布を踏んでしまい、
その場で転倒した。
ジョージ | おい、大丈夫か!? |
---|---|
士官学校の生徒 | だ、大丈夫です……って、ああっ!! |
十手 | えっ? これって……! |
ジョージ | ミカエル!? なんで?? |
転倒によって外れた布の中身は、ミカエルの顔だった。
士官学校の生徒 | お、お許しください! お許しください! 〇〇さん! |
---|---|
士官学校の生徒 | どうしてもミカエル様への信仰心を抑えきれず……! |
主人公 | 【う、うん?】 【信仰心……?】 |
士官学校の生徒 | ミカエル様は神聖すぎて、私などでは お近づきになることができないので……! |
士官学校の生徒 | そこで等身大パネルを作らせていただいて、 自室に持ち込もうと……ああ! 申し訳ございません! |
ジョージ | とうしんだい、パネル……?? |
ジョージが布を取り去ると、ミカエルの全身が現れた。
薄い板に写真が印刷され、地面に立たせると
あたかもそこにミカエルがいるかのようだ。
十手 | ほぉ~、なるほどなぁ。 神様や仏様を想って掌を合わせるのと同じなんだ。 |
---|---|
スナイダー | ほう……的にいいな。 |
ジョージ | …………。 |
十手 | ジョージ君?? |
ジョージ | Amazing! |
ジョージ | このでっかいパネル、ナイスだなっ! どこで作れるのか教えてくれよ! |
士官学校の生徒 | えっ……? |
ダニエル王子の接待を無事にこなしたエンフィールドは、
『月刊NOBLE』の展示エリアに戻っていた。
エンフィールド | …………。 |
---|---|
館長 | エンフィールド様。 |
エンフィールド | おや、館長さん! |
館長 | 本日はお疲れ様でした。 後ろで拝聴しておりましたが、丁寧なご説明、 大変お見事でしたよ。 |
エンフィールド | あ、ありがとうございます! 館長であるあなたからお褒めの言葉をいただけるとは、 とても光栄の至りです! ええ! |
館長 | ところでエンフィールド様、実はですね……。 |
館長がエンフィールドを連れてやってきたのは、
普段は立ち入り禁止の資料保管庫だった。
館長 | こちらをご覧あれ! |
---|
興奮した面持ちの館長が、包装紙から取り出したのは──
エンフィールド | こここ、これは……! |
---|---|
エンフィールド | 『月刊NOBLE』の幻の9号!! |
館長 | つい先日、寄贈されたのです! 隠し戸から偶然見つかったそうで、今までに知られて いなかった新たな1冊が我が博物館にやってきたのですよ! |
エンフィールド | そんなことが……! うわぁ、すごい! すごいですよ、館長さん……! |
エンフィールド | も、もしや僕を呼んでくださったのは……!? |
館長 | エンフィールドさんはこの国の貴銃士であり、 『月刊NOBLE』への熱意は本物……! |
館長 | ぜひ、お手に取ってください! あなたにこそ、見ていただきたいのです! |
エンフィールド | ううっ……な、なんということでしょう……! |
目尻に感動の涙を浮かべながら、急ぎ手袋をはめると
エンフィールドは9号を手に取った。
貴重な資料を破いてしまわないよう、
ゆっくりと大切にページを開く。
エンフィールド | これが、ブラウン・ベス先輩の特集ページ……! |
---|---|
館長 | ええ、恒例のインタビュー記事ですね。 |
そこには普段のレッドコートではなく、白を基調とする
軍服を着るブラウン・ベスの写真が掲載されていた。
エンフィールド | お美しい……! こんな衣装が存在していたのですね……! |
---|---|
館長 | 私も始めて見るものです。 彼の高貴さをより一層高める、素晴らしい装飾ですね。 |
エンフィールド | 館長さん、お願いがあります。 この特集ページの写真を撮らせてください! |
館長 | もちろん、構いませんよ。 気が済むまで撮ってください! |
エンフィールド | ありがとうございます!! |
館長の快諾を得たエンフィールドは、
あらゆる角度から特集ページを撮影した。
帰りの列車にて──
エンフィールドは撮影した写真をじっくりと眺める。
エンフィールド | ……はぁ……。 |
---|---|
エンフィールド | ……人間はどこまで欲深い生き物なんだ。 この間まで、この記事を見ることさえも 叶わなかったというのに……。 |
エンフィールド | 今や、もう写真だけじゃ満足できないと思ってしまうなんて! ブラウン・ベス先輩のあの笑顔は、実物の紙面でなければ……! |
エンフィールド | うううう……! いつか手に入れたい……!! 幻の9号を……!! |
──時は流れ、サプライズ当日。
〇〇たちは準備に追われていた。
ジョージ | あっ、マスター! パネル完成したんだな! |
---|---|
主人公 | 【なんとか間に合った!】 【無事納品されたよ!】 |
ジョージ | Wow! すげー!! ホントにブラウン・ベスと身長が同じだし、カッコいいぜ☆ |
十手 | ありがとう、〇〇君! 祭壇の準備も進んでいるよ。 |
十手 | おーい、スナイダー君。 悪いが等身大パネルの設置を手伝ってくれるかい? |
スナイダー | なぜ俺が……。 俺はエンフィールドには世話になっていないぞ。 あいつが勝手に世話を焼いてくるんだ。 |
十手 | まぁまぁ。 弟なら、お兄さんの喜ぶ顔を見たいものじゃないか? |
スナイダー | …………。 |
恭遠 | いたいた、〇〇君。 この報告書の件なんだが── |
---|---|
恭遠 | って、これは一体……!? |
十手 | ああ、驚かせてしまったね。 これはエンフィールド君へのさぷらいずなんだ。 |
恭遠 | サプライズ? |
目を見開いている恭遠に、
〇〇が事の次第を説明する。
恭遠 | なるほど、そういうことだったのか。 |
---|---|
恭遠 | 確かにエンフィールドはスナイダーの面倒をよく 見てくれているし、手伝いや連絡役もしっかりこなしてくれる。 |
恭遠 | 日頃の感謝を込めて、俺からも何か贈るよ。 |
ジョージ | Thank you! 恭遠、ブラウン・ベスのグッズとか持ってる? |
恭遠 | ブラウン・ベス……そうだなぁ、いくつかあるが……。 |
ジョージ | そんなにあるのか!? |
主人公 | 【エンフィールドが喜びそうなものは?】 【レアなものとか?】 |
恭遠 | そうだなあ……それなら……うん、あれかな。 よし、ちょっと待っていてくれ! |
グッズの祭壇に等身大パネル、
恭遠から提供された特別な“グッズ“も追加され、
エンフィールドを迎える舞台は整った。
十手 | う~ん、これは壮観だ! ふぁんの写真も凄かったけれど、実際に見ると迫力が 違うよ……! |
---|---|
スナイダー | 同じ顔ばかりで……気味が悪い。 あいつは本当にこれが嬉しいのか……? |
主人公 | 【準備はばっちり!】 【これでいつ帰ってきても大丈夫】 |
ジョージ | よーし! みんなでエンフィールドを出迎えようぜ☆ |
一方、公務を終えたエンフィールドは
礼服姿のまま士官学校へと帰ってきたのだった。
エンフィールド | ん……? 机の上に見覚えのない紙が……。 |
---|
紙を手にすると、そこにはジョージの筆跡で
「ホールに来い!」というメッセージが書かれていた。
エンフィールド | ジョージ師匠から、呼び出し……? なんだろう? |
---|
不思議に思いながらも手紙の内容に従い、
エンフィールドはホールへと向かったのだった。
十手 | 来るよ! みんな、用意! |
---|---|
ジョージ | OK! |
エンフィールド | ジョージ師匠、お待たせし── |
エンフィールドがホールに入室すると同時に、
クラッカーの音が盛大に鳴り響く。
エンフィールド | わわっ!? |
---|---|
エンフィールド | えっ、ジョージ師匠!? 〇〇さん!? ──って、あれは……!! |
驚きながらもエンフィールドが前方を見渡す。
エンフィールド | ブラウン・ベス先輩がいっぱいだ! それに、「THANK YOU ENFIELD」……僕!?!? |
---|---|
ジョージ | Hey! エンフィールド! 驚いてくれたか!? |
主人公 | 【サプライズ成功!】 【いつもありがとう!】 |
エンフィールド | 皆さん、これは一体……!? まさか、僕のためにこれを……!? |
ジョージ | ああ! この間、肖像画をくれただろ? それと、いつも世話になってるお礼だよ☆ |
十手 | 発端はジョージ君だけど、俺たちも日頃の 感謝を伝えたくてね。協力させてもらったんだ! |
エンフィールド | 皆さん……! スナイダー……君も? |
スナイダー | 俺は勝手にやらされただけだ。 |
エンフィールド | ふふ……本当にやる気がないなら、 君はすぐに逃げるって知ってるんだよ。 |
スナイダー | チッ……。 |
ジョージ | エンフィールド、こっちへ座ってくれよ! ブラウン・ベスの隣の特等席だぜ☆ |
エンフィールド | は、はい! |
エンフィールド | ブラウン・ベス先輩の隣なんて、緊張しますね! 失礼します……! |
エンフィールド | ブラウン・ベス先輩はパネルでも凛々しくいらっしゃって…… この気高い佇まい……まさに騎士道そのもの!! |
エンフィールド | あっ! これは『月刊NOBLE』15号の衣装! デザインの細部まで忠実に再現されてる……! |
十手 | 衣装は裁縫部が協力してくれたんだよ。 |
エンフィールドは、テーブルの上に置かれた
薄い紙袋にふと気づいた。
エンフィールド | あの、これはどなたからの……? |
---|---|
ジョージ | あっ、それは恭遠からのプレゼント! レアなんだって。開けてみろよ! |
エンフィールド | 恭遠教官からもいただけるなんて! 嬉しいなぁ……早速開けてみま── |
エンフィールド | ……えっ。 |
エンフィールド | こ、これは……これは……。 |
エンフィールド | 『月刊NOBLE』幻の9号!? |
十手 | 幻の……? そんなに貴重なものだったのかい?? |
エンフィールド | もちろんです! ええ! 9号を求めて、僕がどれほど奔走したことか……! |
エンフィールド | ああ、本当に9号だ……! 幻の9号がこの手に……。 |
エンフィールド | うっ……うぅ……っ!! |
主人公 | 【どうしたの?】 【大丈夫?】 |
エンフィールド | すみません……。 僕はこんなに幸せでいいのかと思ってしまって……。 |
ジョージ | AHAHA! エンフィールド、何泣いてんだよ! いいに決まってんだろ☆ |
ジョージ | 写真撮るぞ! ほら、笑顔笑顔! |
エンフィールド | あ……は、はいっ! |
ジョージ | Say cheese☆ |
パシャッ!
エンフィールド | ジョージ師匠、皆さん、 この度は、本当にありがとうございます……! |
---|---|
エンフィールド | 今日は、世界で一番僕が幸せです! ええ、間違いなく! |
ジョージ | オレの方こそ、いつもありがとなっ! |
主人公 | 【いつも気遣ってくれてありがとう】 【自分からもお礼を言わせてほしい】 |
十手 | エンフィールドくんの細やかな気配りのおかげで、 俺たちは楽しく暮らせているよ。本当にありがとう。 |
スナイダー | ……おまえは口うるさいやつだが、役に立つ時もある。 |
エンフィールド | ……っ、なんだか、やはり、泣けてきてしまいますね。 |
エンフィールド | これからも皆さんのために、 精一杯お世話させていただきます! |
ジョージ | これからもよろしくなっ! エンフィールド! |
Protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.
まだコメントがありません。