追悼式典に向かう途中で貴銃士たちが迷い込んだのは、1885年のとある戦場。
マークスはそこで1人の男の終わりを見届ける。
過去なくして今はない。先人たちが繋いだマスターとの縁をより大事にしようと誓った。
あいつの心臓を撃ち抜こうとした指先が震えた。
酷い失態だと思っていたが、それは違ってたんだ。
だから、これからはもっと話をしたい。マスターと……皆と。
主人公名:〇〇
主人公の一人称:自分
気持ちを声にだして、言葉にする。
マスターともっと
通じ合いたいから。
──パリで行われた戦没者追悼式が無事終わった日の夜。
宿泊先のホテルで〇〇が休んでいると、
ドアをノックする音が聞こえた。
マークス | マスター、入ってもいいか? |
---|---|
マークス | 今日は疲れただろう。ハーブティーを持ってきた。 今淹れる。 |
マークスは慣れた手つきでお茶を淹れ、
〇〇に差し出した。
主人公 | 【ありがとう】 →マークス「俺がやりたくてやってる。 マスターが元気でいてくれると俺も嬉しいから。」 【この匂い……】 →マークス「新しいレシピで調合したんだ。 マスターの口に合えばいいんだが……。 効能はばっちり調べたが……味の制御はまだ少し難しい。」 |
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主人公 | 【美味しいよ!】 【疲れが吹き飛ぶ!】 |
マークス | そ、そうか……! よかった! |
マークス | ………………。 |
マークス | ………………。 |
マークス | ………………。 |
主人公 | 【何か話が?】 【落ち着かない?】 |
マークス | ……いや、そうじゃない。 ただ、マスターと同じ時間にちゃんと存在していることを 噛み締めてたんだ。 |
マークス | ……マスター、隣りに座ってもいいか? |
主人公 | 【もちろん】 【どうぞ】 |
マークス | ありがとう。 |
マークスは〇〇の隣に腰掛ける。
マークス | ……すごいな、俺はマスターの隣に座っているんだ。 しかも俺の淹れたお茶を飲んでくれている。 |
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マークス | 胸が熱を持つようだ……。 暴発しそうなこの気持ち……だが、悪くない。 |
マークス | ……ここに来る途中、変な体験をしたんだ。 |
マークス | 俺はグラースたちと昔の戦場にいた。 なぜ、どうやって行ったのかはわからない。 ……だから、もうそのままマスターと会えないかと思った。 |
マークス | ……過去の世界にいる間、いろんなことを考えた。 このまま離れ離れになりたくない。 俺はまだマスターに言えていない気持ちがたくさんあるし── |
マークス | 何よりずっとマスターの相棒でいたい……と。 |
マークス | ……マスター。 |
マークス | 俺は、ライク・ツーのことで間違った選択をした。 マスターを守る貴銃士として失格だ。 |
マークス | 俺は自分に……UL96A1という銃に誇りを持っている。 なにせマスターが相棒に選んでくれるくらいの銃だからな。 だけど── |
マークス | 絶対非道しか使えなくて、 マスターを守ろうと戦うほどに傷つけてしまう貴銃士としての 自分のあり方が……つらかった。 |
マークス | はじめは、なるべく絶対非道を使わないようにしようとした。 だけど、マスターは気にしなくていいと言って……。 |
マークス | それに、マスターにはマスターの決意がある……って、 ライク・ツーに言われたんだ。 |
マークス | 痛みも傷も覚悟の上で戦ってるんだから、 俺の行為はマスターの気持ちを踏みにじるものだと。 |
マークス | だから、マスターを傷つけたくないという心を 押し殺さないと……そう思ってた。 |
マークス | マスターにふさわしい貴銃士になろうとしていたのに── |
マークス | ……ためらってしまったんだ。 裏切ったライク・ツーを撃つのを。 |
マークス | 引き金を引けばあいつの心臓を間違いなく撃ち抜けるのに、 指が震えて……。 |
マークス | 冷静にならなければと思っていたのに……。 俺はまだ甘い……! |
マークス | ……いざという時に敵を撃てないなんて、 やっぱり俺はマスターの銃として失格だ……。 |
主人公 | 【撃とうとしていたら止めていた】 【マークスが自分の銃で嬉しい】 |
マークス | マスター……、どうして……? |
主人公 | 【自分の気持ちを守ってくれた】 →マークス「わからない……。 俺はあの時選択を間違ったはずだ。 ライク・ツーを撃ちたくない気持ちが大きくて……。」 【自分の大事な人を守ってくれた】 →マークス「ライク・ツーがそんなに大切なのか……? ……まあ、俺も進んで撃ちたいと思う相手じゃないが。」 |
主人公 | 【撃っていたら後悔していた】 【撃たないことで守れるものもある】 |
マークス | ……あの時のこと、マスターもつらく感じてると思った。 だから、俺の悩みまで背負わせるのは絶対にだめだと 思っていたんだ。 |
マークス | ……でも、今は打ち明けてよかったと思ってる。 気持ちもとても楽だ。答えは出てないのに……。 |
主人公 | 【話すことは大事だ】 【答えを出すまでの道のりが重要】 |
マークス | そうか、こうやって話すこと自体が大事で、 答えがすぐに出なくてもいいのか……。 マスターはすごい! |
マークス | それにわかり合えたっつーか、 こう……気持ちが通じて嬉しかった。 マスター、これからはもっと話をしよう。 |
マークス | マスターとも、みんなとも。 それから……ライク・ツーとも、話をしたい。 |
マークス | ありがとう、マスター。 |
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