予言の神子が導く桜國に立ち込める暗雲。
鬱屈した思いを募らせた八九は、誤解を引き金に破壊の衝動に溺れる。
横暴で懐深き先達は言う。
目を覚ましたならやり直せばよかろう、と。
面倒事? んなのお断りだ。
怠い付き合いもするつもりねぇ。
深く入れ込みもしてなかったつもりなんだけど。
いつの間にか大事なもんが増えてたみてぇだ。
主人公名:〇〇
主人公の一人称:自分
貴銃士特別クラスでの射撃訓練中──。
十手 | む……この距離だと当たらないかぁ。 |
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ベルガー | ぷくくく……ダッセェ~! そこに見えてんのにハズレかよ。 |
八九 | ……ッ、おい、ハズレって言うんじゃねぇ!! |
ベルガー | んぁ? |
十手 | ど、どうしたんだい? 八九君……。 |
八九 | 当たる……当たる……。 いや、当たれ、当たれ……。 |
八九は真顔で、自分の銃の切り替えレバーを撫でる。
ベルガー | うーわ……。 いつもよりもっとキメェぞ、お前。 |
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十手 | そんなに念じなくても、 八九君なら訓練場の的くらい簡単に当てられるだろう? |
八九 | 俺が狙ってるのは的じゃねぇ。 テストプレイヤーの権利だ。 |
十手 | んん……? |
八九 | 開発メンバーが離散してもう新作は出ないもんだと思ってた、 神ゲーの続編が出るんだぜ……? |
八九 | 俺は絶対絶対、β版のテストプレイヤーに当選して 最速で遊び尽くしてやる……! |
八九 | 貴銃士がいるんだから、神頼みも言霊もアリかもしんねぇだろ。 だから担げる験は担いどくんだよ。 |
十手 | うんうん、決意表明にもなるし、 言葉にするのは大事だよね。 |
十手 | おや……よく見たら、八九君の銃は文字が書いてあるんだね。 ア・タ・レ・3……? どういう意味なんだい? |
八九 | アは安全装置、タは単射、レは連射、 3は3点バーストだ。3発自動で連射して止まるやつ。 弾の節約に役立つ便利機能みたいなもんだな。 |
十手 | ほほう……! そういう仕組みになっているんだね。 |
八九 | おう。ま、語呂と験担ぎ的には3は一旦スルーでいい。 六四の頃はなかったモンだしな。 |
八九は、レバーの切り替えをしてみせる。
十手 | あれ? 動く順番としては、ア・レ・3・タなんだね。 |
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八九 | おい、それは言わねぇお約束だろうが!? |
ベルガー | そんな約束知らねーよ。アレサンタ~! |
八九 | てめっ……! |
在坂 | ……八九は騒がしい。 抽選の結果は騒いでも変わらないと、在坂は思う。 |
邑田 | そうじゃなぁ。 しかし、抽選であれば運が大事であろう。 徳を積み、運気を上げればあるいは……天が味方するやもしれぬ。 |
八九 | 何……!? おい、何をすればいいんだ!? |
邑田 | 簡単なことである。善行を重ねるのじゃ。 たとえば、困っておる年長者に手を貸す……とかの。 |
八九 | 年長者……! |
在坂 | ……在坂は腹が減った。 さつまいもデニッシュとオムライス…… どちらを食べるべきだろうか。 |
八九 | ……ハッ! どっちも買ってくる!! |
邑田 | 八九や、掃除当番を代わってくれんかのう。 |
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八九 | おっしゃ、任せろ! |
邑田 | おーい、八九。 |
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八九 | 茶だな! どうぞ、熱々です!! |
在坂 | 在坂のお茶は熱すぎない。気が利いている。 |
八九 | おやつはスイートポテトとシュークリームから選べるぞ!! |
十手 | 八九君、本当に献身的だねぇ……。 |
ライク・ツー | 献身、なぁ。 動機が不純だけど、あれで徳とやらは積めるのか? |
──数日後。
八九 | うおおおお!! |
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八九 | あ、あ、当たったあぁぁ!! テストプレイできるぞおぉおぉ!! |
邑田 | ほう、よかったではないか。 |
ライク・ツー | 効果あったのかよ!? |
──数日後。
八九 | おい、邑田! 思う存分俺をこき使え!! 新作ゲーム機の抽選販売に俺は勝ってやるんだ!! さあ来い! |
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邑田 | な、なんと……。 気味の悪い奴じゃな……。 |
カトラリー | ふふふ……。 |
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ミカエル | …………。 |
八九 | (……なんだ、あいつ。ミカエルのこと眺めて笑ってんのか? 特に何も変なとこはねぇ気がするけど) |
八九 | ……おい。 |
カトラリー | わっ……!? 何さ、急に! 天使鑑賞の邪魔しないでくれる? |
邑田 | 天使鑑賞……とな? |
カトラリー | う……うん。ミカエルって天使みたいでしょ? ほら、艶々の髪が光を受けて、天使の輪っかができてるし。 目もきらきらしてて宝石みたい。 |
カトラリー | 大天使の名前なんて、他の貴銃士じゃ名前負けになるけど、 ミカエルにはぴったりの呼び名だよね。 |
在坂 | ……なぜ天使の名前を名乗ったのだろうか。 銃の名前と似ているのか……在坂は気になる。 |
八九 | 銃はKB MNMだから…… あんまりミカエルとはかぶってないな。 |
在坂 | そうなのか。 それがなぜミカエルになった? |
カトラリー | もちろん、ミカエルが天使みたいだからでしょ? |
在坂 | ……そういうものか。 |
八九 | (そういや……「ミカエル」ってコードネームにしたのは、 “あの人”だよな……) |
ミカエル | おや……聞き慣れない足音だね。 きみが新しい仲間かな。 |
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ミカエル | 僕はミカエル。 さあ、ここに来て──指を触れてみて。 |
八九 | 指って……どこに。 |
ミカエル | ふふっ……鍵盤にだよ。 ほら、きみの音を聞かせてごらん。 |
八九 | あ、ああ……。 |
主人公 | 【八九?】 【ぼーっとしてどうした?】 |
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八九 | ……うおっ! いつの間に……? |
ミカエル | どうしたの。 |
主人公 | 【ミカエルを見て固まっていたよ】 【ミカエルに何か話が?】 |
八九 | あ、いや、別に……。 似合ってる名前があっていいよなと思っただけで……。 |
ミカエル | ふむ……八九は八九だものね。 きみにも何かいい愛称があるといいのだけれど。 |
カトラリー | そういえば、日本の銃ってみんな、 銃の名前そのままって感じだよね。 ……僕も、人のことは言えないけどさ。 |
邑田 | わかりやすくてよいのではないかえ? わしらは作り手の名を背負っておるしの。文句もない。 |
邑田 | しかし、愛称というのも悪くなさそうじゃ。 昔は幼名と烏帽子名があったものであるし。 名前がいくつかあるのもおかしなことではあるまいよ。 |
邑田 | 在坂につけるならば…… ふむ『愛い丸』がよかろう。 |
在坂 | ういまる……それは嫌だ。 |
邑田 | なっ……! |
在坂 | 邑田が『青眉丸』を名乗ってもいいなら、 在坂も少し考える。 |
邑田 | そ、それは……いや、しかし在坂と丸でお揃い……! |
八九 | おい、真面目に悩むなよ……! |
ミカエル | それで……八九、きみは? |
八九 | え、俺……? 一応、『相棒(バディ)』っていう公式の愛称があるけど。 |
カトラリー | 公式? |
邑田 | 聞いたことがないが……自称ではないのかえ? |
八九 | ちっげぇよ!! 自衛軍公式だっての! 公募で決まった正真正銘の愛称だ!! |
八九 | ま、誰も呼んでねーけど! |
主人公 | 【それなら自分が呼ぶ】 【よろしく、『バディ』!】 |
八九 | は、恥ずい! やめてくれ! |
マークス | おい!! |
マークス | マスターの相棒は俺だぞ!! 勝手にバディを名乗るな!! |
八九 | アッ、ハイ。サーセン。 |
邑田 | 八九! すごすご引き下がるでないわ! 愛称を勝ち取らぬか! |
八九 | いや、そこまでこだわりねぇし! あー、クソ。言うんじゃなかった……! |
八九 | (……ま、話は完全に逸らせたから結果オーライか) |
ある日の休日、八九が部屋でゲームに勤しんでいた時のこと──。
──バキッ! ガタン!
八九 | ……!? なんだ……? |
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八九が恐る恐る廊下に出ると、
ローレンツと、ほうきを持ったファルが重なるように倒れていた。
八九 | ……どうしたんだ、お前ら。 |
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ローレンツ | ふ……説明しよう。 |
ローレンツ | Mr.ファルとすれ違おうとした瞬間、 俺の足を絡めとったものがあった。そう……この配線だ。 |
八九 | (あ。コンセント足りなくなって、 廊下から延長コードで引っ張ってきたやつ……) |
ローレンツ | 俺がよろけた先にいたMr.ファルは、バランスを崩しつつも、 手にしたほうきを壁について2人分の体重を支えようとした。 |
ローレンツ | だが、ほうきは荷重に耐えきれずに折れてしまい、 哀れ青年とMr.ファルは折り重なるように倒れた──。 |
ファル | はぁ……。 自室の掃除をしようと思ったのですが、どうしましょうかねぇ。 新品の調達は面倒ですし、ガムテープで応急処置でもしますか。 |
八九 | ああ、補修に使えそうなテープならあるぜ。 ちょっと待ってろ。 |
八九が部屋から持ってきたのは、黒いビニールテープだった。
ローレンツ | 黒色? |
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八九 | そうだけど? |
ファル | 茶色か透明のテープを想像していたもので。 |
八九 | 俺が常備してんのは黒ビニテだけだ。 ほら、貸してみろ。 |
八九は、ほうきの折れた部分をビニールテープでぐるぐる巻きにし
しっかりと固定した。
ローレンツ | おお、見事だな。ぐらつきもない。 これなら実用に耐えそうだ。 |
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ファル | 本当ですね。ありがとうございます。 |
ファル | ……しかし、なぜ黒のビニールテープを? 捕虜の拘束にでも使うんでしょうか。 確かに、程よく伸縮性がありつつ丈夫で便利そうですが。 |
八九 | 人は縛らねぇよ……。 けど、黒ビニテはいろいろ使えて便利なんだぜ? |
八九 | この間ケツに敷いて折れちまったメガネも修理したし、 配線ケーブルの被膜が破れた時にも使える。 |
八九 | ゲーム機の閉まらなくなった電池カバー止めにもいい。 あと、天幕の補修にももってこいだ。防水できるしな。 |
ファル | はぁ……そうなんですね。 |
八九 | あとは、銃の部品脱落防止にも欠かせねぇ。 これは六四の頃からの慣習みてぇだけどな。 |
八九 | 自衛軍だと結構、銃床とかをぐるぐる巻きにしてる奴いたぜ。 色的にも馴染んで違和感ないしな。便利だろ? |
ローレンツ | ふむ……Mr.八九は、黒色ビニールテープに 並々ならぬ思い入れがあると見受ける。 |
ファル | よほどお好きなんですね。 |
八九 | は? べ、別に好きとかじゃねぇし! ただ便利ってだけだ。勘違いすんな! |
ローレンツ | おお……! これは本で見たことがあるぞ。 『ツンデレ』の典型的発言文法だ。 やはり相当、黒色ビニールテープが好きと見て間違いないな。 |
ファル | 修理のお礼に、今度プレゼントしましょうか。 |
八九 | だから違うっての……!! |
八九 | (ま、もらって困るもんでもねぇし、いっか……?) |
八九 | あー。腹減った。 食堂行ってなんか食うか……。 |
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八九 | ……あ。 |
八九は、向こうから歩いてくるエルメに気づき、
サッと視線を逸して窓の外を見つつ通り過ぎようとする。
エルメ | ……ねぇ。 |
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八九 | うぇっ!? |
八九 | (ぐぉっ、輝くイケメン……! なんで存在がキラキラしてんだよ、眩しい! つーか俺になんの用だよ……!?) |
エルメ | ……前から少し気になっていたんだけど。 君って、俺のことが嫌いなの? |
八九 | へっ、いや、嫌いってわけじゃなくって、っすね……。 |
エルメ | でも、あからさまに避けているよね。 ほら、今だって目を合わせようとしないし。 |
八九 | いや、あの、それは……。 |
エルメ | そんなにしどろもどろにならないでくれるかな。 それとも、六四と何か因縁でも? |
八九 | え? いや、今も自衛軍の後方部隊では現役で使われてる先輩だし、 普通にスゲー、頼れる銃だと思って、ますけど……。 |
エルメ | ふぅん。 彼は、俺の原型を参考にして作られたらしいね? 彼との関係が良好なら、君が苦手なのはやっぱり俺なのか。 |
八九 | だから、別にそういうわけじゃ……って、 DG3の原型が六四先輩のモデル……!? |
エルメ | おや、知らなかったの? 君がどれだけ彼を踏襲しているか次第だけど、 俺たちは遠縁にあたるわけだよ。 |
八九 | ひぇっ……。 |
八九 | 俺は……参考になってる銃は六四先輩とは違う。 けど、設計思想とか、『アタレ』の験担ぎとか、 運用の慣習も踏襲されてるし、工廠も一緒だから……。 |
八九 | 先輩後輩で、遠い親戚だけど結構似てる兄弟感もあるっつーか、 まあ、そんな感じの複雑なとこで……。 |
エルメ | へぇ……そうなんだ。 |
エルメにじっと見つめられ、八九はそわそわと視線を泳がせる。
八九 | な、なんすか……。 |
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エルメ | うーん……ドイツで俺の後継になった銃は、 俺を参考にしているわけじゃなくてね。 |
エルメ | 六四の後継である君の方が、 俺に近しいところがあるのかなと思って。 |
八九 | ほひぇ!? |
エルメ | 今のところあんまりそんな感じはしないけれど。 |
八九 | そ……そっすね。 |
八九 | (俺がこんなクソイケメンに似てるかっての!? 一応薄すら系譜ではあるっちゃあるけど……似てねぇ! 悲しくなってきたぜ畜生!) |
エルメ | 六四もいつか貴銃士として目覚めるといいね。 |
八九 | あー……それは、まあ。はい。 |
八九 | (ま、待てよ……? 六四先輩は、ガッツリエルメと同じ系譜なわけだろ? 目覚めたらこの系統のキラッキライケメンになるわけか!?) |
エルメ | ……どうかした? |
八九 | なんでもないっす……。 |
エルメ | そう? それじゃあ。 |
八九 | (ど、どうする? 六四先輩がキラキラビューティフル人外系美形だったらよ!?) |
八九 | (いや、俺も人外だけど! 人外美形とはジャンルが違うし! くそ……日本制式銃の中で一番身近で素直に慕える先輩が エルメみたいな感じだったら気軽に話せねぇかも……) |
八九 | はぁぁ……会いたいような会いたくないような……。 |
とある休日──
八九は、フィルクレヴァートの街にできた行列に並んでいた。
八九 | ……ここが最後尾っすか? |
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市民男性 | そうだよ。 いやあ、すごい行列だよね。 でも、案外進みは早そうだよ! |
八九 | そっすか。ならよかったっす……。 |
八九 | (フィルクレヴァートに本格派ラーメン店ができるとはなぁ。 カップ麺もいいが、やっぱ店のは別で美味いし……。 しかも、オーナーは昔日本にいた奴だとか。楽しみだ……!) |
八九 | (……けど、あんま期待しない方がいいかもだよな。 手に入る材料も違うし水も違う。 イギリス風になって日本人好みじゃなくなってる可能性もあるし) |
八九 | (最悪、寿司みたいにトンデモ改造されてるかもしれねぇ。 ま、あれはあれでSUSHIっつー別の食い物としてはいいのか?) |
八九 | (けど、俺が求めてるラーメンが、 似たような別物のRAMENになってたらショックだぞ……。 はぁ……行列と空腹の先にガッカリが待ってなきゃいいが) |
ジョージ | ……あれ? 八九? |
八九 | うぉっ!? なんでお前らが……!? |
ケンタッキー | なんでって、ラーメン食べに来た。 |
ジョージ | 新しい店ができたって話題になってたぜ! 市場のおばちゃんに教わって来たんだ。 |
スプリングフィールド | ラーメン屋さん、でしたよね。 八九さんが好きな食べ物だと聞きました。 その八九さんが並んでいるなら、美味しそうですね……! |
八九 | あー、いや、俺も初めて来たから味は保証できねぇぞ? |
ペンシルヴァニア | 大丈夫だろう……ほら。 店から出てくる人たちの顔を見ればわかる。 |
ジョージ | みんないい笑顔だ! 期待できそうだな☆ |
ケンタッキー | 八九がいりゃあ、 ルールもマナーもばっちりだしちょうどいいな。 |
──約1時間後、5人はようやく店内へと通された。
ジョージ | なあ、これどうやって注文するんだ!? |
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八九 | 食べたいメニューを選んで、この紙にマルつけて……。 あと、麺の硬さと、こってり・さっぱり、 トッピング追加やらのオプションも選べる。 |
八九 | とりあえず最初は全部普通でもいいと思うぜ。 |
ジョージ | OK! じゃ、オレはチャーシュー麺にする! |
スプリングフィールド | えっと、僕は普通のラーメンで…… 卵、追加してみようかな……? |
店員 | へい、お待ち! チャーシュメン3丁と、ラーメン2丁ですね。 お箸が使えないお客様には、フォークをご用意しますので! |
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ケンタッキー | おおお、美味そう! |
八九 | さて、お手並み拝見……! |
ケンタッキー | っと、待った!! |
八九 | へ? なんだよ。 |
ケンタッキー | お前、今日はすするなよ。 |
八九 | あっ! そうだよな。 っぶねー、サンキュ。 |
ジョージ | すするって……? |
八九 | こっちだとマナー違反だけどよ、 日本だと麺類はズズッて勢いよく吸い込むみてぇに食うんだよ。 |
八九 | 郷に入っては郷に従えって言うし、 他のやつに不愉快な思いさせたいわけでもねぇから 普段は気をつけてるけど……。 |
ケンタッキー | 夜に俺とゲームしてる時の休憩中とか、 7割くらいすすってるぞ。 |
八九 | あー……悪い。ぼやっとしてるとつい癖でな……。 |
ジョージ | なあなあ、吸い込んだらむせそうで危なくないか!? |
八九 | 確かに、たまにむせるけど……って、感想そこかよ? ありえねーとかじゃなくて? |
ジョージ | おう! オレもススルの興味あるし! |
八九 | そそうか……でも、店だからやめとこうぜ。 |
八九はスープを一口飲んで味わってから、
レンゲに麺を入れ、スープとともに口へ運ぶ。
店員たちが、八九の様子を固唾をのんで見守っていた。
八九 | ん、うまい! |
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八九 | 出汁がきいててしっかり旨味がある……! 正直あんまり期待してなかったけど、 麺もスープもチャーシューも結構ランク高いぞ……! |
店員 | よ、よかった……! |
八九 | あー、ちまちま食ってねぇで、 一気にずずっといきてぇな、これ……。 |
ペンシルヴァニア | ススル式の食べ方……俺もやってみたいな。 |
スプリングフィールド | 僕もです。どうやって吸い込むんでしょう……? |
ジョージ | 面白そうだよな☆ そうだ、今度八九の部屋でススル会しようぜ! |
八九 | えっ? ああ……ま、いいぜ。 ただし、ラーメンは持参な。 |
ジョージ&ケンタッキー | おう! |
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