Happy Brave Musketeer's Day!
今年貴銃士たちが華々しくパレードをするのはアメリカ!
大統領の提案で『夢』に関する絵を描くことになった貴銃士たちは、自分の真の望みと向き合うことになる……。
銃は戦いのための道具で、より強いことが正義だ。
俺は力を追い求め続ける。銃として、貴銃士として……。
後れを取るなよ、マスター?
主人公名:〇〇
主人公の一人称:自分
俺は勝者となる
ついてこい
貴銃士たちが描いた夢の絵を見るため、
〇〇は革命戦争資料館に向かった。
貴銃士たちが描いた絵が飾られているホールでは、
スナイダーが退屈そうに立っていた。
スナイダー | ……やっと来たか。 あと5秒遅ければ、帰っていたところだ。 |
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スナイダー | エンフィールドがおまえに絵の説明をしろと言うから、 待っていてやったんだ。 |
主人公 | 【ありがとう】 【待たせてごめん】 |
スナイダー | 壁には他の奴らが描いた絵があるが、 ……おまえは、どれが俺の絵かわかるか? |
〇〇は壁を眺める。
黄緑色のペンキの上にWINNERの文字と
とあるマークが描かれている絵を見つけた。
〇〇はその絵を指さしてみる。
スナイダー | む……なぜわかった? |
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主人公 | 【スナイダーらしかった】 →スナイダー「俺は相手がどんな強者であっても常に勝つ。 WINNER……勝者から連想したのか。それなら納得だ。」 【スナイダーの銃床に描いてあるマークだから】 →スナイダー「そんなところまで覚えているのか。 手入れの時に見ているということか……?」 |
スナイダー | 正解だ。それが俺が描いた絵だ。 |
スナイダー | ……なんだ、その顔は? |
主人公 | 【ちゃんと描いたのが意外だった】 【ボイコットするかもと思ってた】 |
スナイダー | そうだな。 もとは絵など描くつもりはなかったが……。 |
ブレイブ・マスケッターズ・デイに向けて、
資料館のホールで貴銃士たちが夢の絵の制作に
取りかかっている時のこと。
エンフィールド | ちょっと……スナイダー? 君、絵の制作がちっとも進んでいないじゃないか! |
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エンフィールド | この絵には世界中の人が注目しているんだ。 ちゃんと取り組まないといけないよ? |
スナイダー | まったく、くだらないな。 |
スナイダー | 銃に夢などあるわけがない。 何もないのだから、白いままでいいだろう。 |
エンフィールド | ダメだって! ほら、まずは刷毛を持って。 |
エンフィールドが刷毛をスナイダーに握らせる。
エンフィールド | さあ、描いてみよう! |
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スナイダー | ……面倒な……。 |
スナイダーはそのあたりにあった
黄緑色のペンキが入ったバケツに刷毛を突っ込み、
壁へとぞんざいに塗りつけた。
スナイダー | ほら、『描いた』ぞ。 これでいいだろう。 |
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エンフィールド | ああっ! ちょっと! 本番なのに、そんなに雑にするなんて! |
エンフィールド | 絵のテーマは『夢』だよ。 君だって1つくらいは夢があるんじゃないか? ここのところ、みんなその話で持ちきりだったし……。 |
スナイダー | ない。銃に夢などあるわけないだろ。 何度も言わせるな。 |
エンフィールド | じゃあ、聞き方を変えるけど……。 君が望んでいることは? |
スナイダー | 俺の望みは戦いだ。 ああ……わかった。 |
スナイダー | つまり──俺の夢は、戦いが終わらないことか。 |
エンフィールド | そ、それは駄目! そんなの夢にしちゃ絶対駄目だ! |
スナイダー | 他に何があるんだ。 俺たちは軍用銃……戦うための道具なのだから、 戦わないなら銃がある意味がないだろう。 |
スナイダー | それは貴銃士も同じだ。 戦いが終われば、俺たちが存在する理由もなくなる。 だからその先の夢などないはずだ。 |
エンフィールド | はぁ……まったく、頑固なんだから。 えーっと……じゃあ、そこをもう少し掘り下げて考えてみよう。 スナイダーはなんのために戦うの? |
エンフィールド | 強い相手に勝って力を示すため、かな? |
スナイダー | 戦うからには勝つ。当然のことだ。 |
エンフィールド | なるほど……ということは、それがスナイダーの夢だ! |
スナイダー | 勝つことが夢ということか? |
スナイダー | …………。 |
スナイダー | わかった、それなら問題ない。 |
エンフィールド | (ほっ……! あやうくスナイダーが連合軍の敵になるところだった……) |
スナイダー | ……というわけで、この絵を描いた。 |
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スナイダー | 勝つ、ということを絵に描くのは面倒だったから単語を書いた。 |
スナイダー | 他にも何か描けとエンフィールドに言われたから、 適当に俺の銃床にあるマークを描き込んだ。 |
スナイダー | 黄緑のペンキは……嫌いな色ではないから、そのまま残した。 塗り直すのも、手間がかかるからな。 |
主人公 | 【いい色だよ】 【素敵な絵だ】 |
スナイダー | そうか。 俺の夢が叶えば、おまえは勝者のマスターになる。 |
スナイダー | どうだ、嬉しいだろう。ん? |
主人公 | 【頼もしいよ】 【そうだね、嬉しい】 |
スナイダー | ……よし、素直でいいことだ。 |
スナイダー | 褒めてやろう。〇〇。 |
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