Happy Brave Musketeer's Day!
今年貴銃士たちが華々しくパレードをするのはアメリカ!
大統領の提案で『夢』に関する絵を描くことになった貴銃士たちは、自分の真の望みと向き合うことになる……。
過去の世界への不思議な旅路。
あの経験のあと考えて悩んで、自分なりの覚悟が決まったんだ。
揺らがないこと……マスターへの想いがあれば、どっしり立てる。
主人公名:〇〇
主人公の一人称:自分
二歩目は、一歩めよりも大変だったね。
だからこそ、今日が愛おしく感じるんだ。
いつも、本当に。本当に、ありがとう。
貴銃士たちが描いた夢の絵を見るため、
〇〇は革命戦争資料館に向かった。
ホールを進んでいると、
十手が手を降っているのが見えた。
十手 | 〇〇君、絵を見に来てくれたのかい? 忙しいのにありがとう。 |
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十手 | 観られるのは少し気恥ずかしい気もするけれど、 今の俺が思っていることをこの絵に込めてみたよ。 |
十手が描いた絵は、
さまざまな人の笑顔が温かなタッチで描かれたものだった。
主人公 | 【柔らかい雰囲気がいいね】 【十手らしい絵だね】 |
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十手 | 〇〇君にそう言ってもらえると嬉しいなぁ! |
十手 | 俺は絵にはあんまり自信がないんだが、 大切な願いを込めて描いたからね。 温かい感想をもらえるとほっとするよ。 |
主人公 | 【十手の夢について聞きたい】 【大切な願いって?】 |
十手 | 平凡でいて、とても難しいことだが……。 |
十手 | この絵みたいに、笑顔が溢れる世界になったらいい。 誰もがみんな笑顔で過ごせる世の中に…… いつかそんな日が来たらいいなと思っているんだ。 |
十手 | ──追悼式典のあと、 過去へ行った不思議な体験の話をしただろう? |
十手 | 過去のドイツで俺は、エルメ君の前の持ち主── エメリヒ君と出会い、危険な目にあっていた彼をとっさに助けた。 |
十手 | だけど、彼はそのあとすぐに敵兵を殺して……。 |
十手 | 俺は……誰かを殺させるために助けたんじゃない、と、 エメリヒ君を助けたことを、その時一瞬後悔したんだ……。 |
十手 | 俺の理想とする『義理人情』とは遠く離れた、 世界の残酷さを目の当たりにして、戸惑ってしまったよ。 それで、〇〇君に自分の胸の内を吐露してしまった。 |
十手 | ……正義とは、善とはなんだろう……と。 |
十手 | いざという時に惑わないように、 覚悟を決めなければいけない。 あれからいろいろと考えて……。 |
十手 | 夢について考える中で、 ようやくはっきりと心が定まった気がしたんだ。 |
十手 | 俺が戦うことをやめて立ち止まっても、 悪は止まらないし、なくならない。 |
十手 | 大切なものを守るには、 悪に対して毅然と立ち向かう強さがないといけない。 その結果、理不尽で悲しいことが起きてもね。 |
十手 | 何が善で何が悪かも難しい問題だ。 だけど、絶対に揺らがない明確なことが1つある。 |
十手 | 俺が、〇〇君の貴銃士だってことだ! |
十手 | 俺は、君を守ることに全力を尽くす。 これが俺にとっての最優先だ。 |
十手 | それから……困っている人々を助けたい。 善人も、過去に罪があっても、 改心して善人であろうとしている人も。 |
十手 | やむにやまれぬ理由があって、悪に手を染めてしまった人も……。 悪人でも、機会さえあれば正しい道を歩める人も。 |
十手 | 人を傷つけることに楽しみを見出すような、 更生のしようがない性質の根っからの悪人は、きっちり捕らえる。 |
十手 | そうして……偽善かもしれないが、 俺は、誰もが安心して暮らせる世の中にしたいんだ。 |
十手 | 俺が助けた人が、のちに罪を犯したとしても…… 俺は、助けた事自体を後悔はしないと決めたよ。 |
十手 | 目の前に助けを求める人がいるなら、俺は迷わず助ける。 どんな未来が待っていようと……。 その覚悟が、ようやくできたんだ。 |
主人公 | 【とても立派なことだと思う】 →十手「はは、立派と言われるほど大層な決意ではないんだけど……。 けれど、君に知ってもらって、認めてもらえて、 より堂々と胸を張っていられそうだよ。」 【自分もきっとそうする】 →十手「そうだね、〇〇君ならきっとそうだ! 当たり前のようで重いことだけれど……。 うん、一緒に頑張っていこう。」 |
十手 | 〇〇君は士官候補生だから、 このまま順調にいけば、そのうち士官になるんだろう? |
主人公 | 【そうなるはず】 【そのつもり】 |
十手 | なら、俺も君と一緒に軍に残って、悪を成敗するよ。 捕物帖に登場する同心のように、弱きを助ける力になりたい。 お互い夢に向かって、共に頑張ろう! |
十手が手を差し出し、〇〇と固く握手を交わす。
十手 | あはは……なんだか戦に赴くような雰囲気になってしまったね。 肩に力が入りすぎるのもよくないか。 |
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十手は緊張をほぐすように、〇〇の肩を軽く叩いた。
十手 | ええと、深呼吸でもして、気持ちを切り替えようか。 大きく息を吸って……ゆっくり吐き出して……。 |
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十手の言葉に合わせ、〇〇は深呼吸を繰り返す。
十手 | ……ふぅ。 |
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十手 | うんうん、気持ちが落ち着いてきたな。 改めて、みんなの作品も観てみよう。 |
十手 | 2人で感想を言い合いながらだと、 また違った楽しみ方ができそうで楽しみだよ! |
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