貴銃士──それは英雄、不屈の戦士。
人々の希望と願望が生み出した眩い幻影と
現実の彼らの間には隔たりがある。
それでもシャルルヴィルは顔を上げ微笑む。
愛すべき人を守る矜持とともに。
傷は癒えるから平気だよ。まあ、だからって怪我が痛くないわけはないんだけど。
それでも、ボクの力で皆を守れるならへっちゃら!
ボクたちは結構強いんだよ?
主人公名:〇〇
主人公の一人称:自分
| 監督 | シャルルヴィル様。 本日はお忙しいところ、お時間をいただきありがとうございます! |
|---|---|
| シャルルヴィル | ううん、インタビューって楽しみにしてたんだ。 こちらこそよろしくね♪ |
| 監督 | インタビューの前に、まずはシャルルヴィル様のことを いろいろと教えていただけますか? |
| シャルルヴィル | Oui! なんでも聞いて! |
| 監督 | それでは、一問一答形式でお願いします。 私がどんどん質問していきますので、直感でお答えください! |
| 監督 | えー、まずは自己紹介をお願いいたします。 |
|---|---|
| シャルルヴィル | Bonjour! シャルルヴィル・マスケットの貴銃士、シャルルヴィルです。 |
| 監督 | 生まれと育ちは? |
| シャルルヴィル | 18世紀フランス、ブルボン朝の時代だよ。 |
| 監督 | 身長は何センチ? |
| シャルルヴィル | 178cm。 |
| 監督 | 記念日は何月何日? |
| シャルルヴィル | 3月25日。 僕がリリエンフェルト家で召銃された日なんだ。 |
| 監督 | 好きなものは? |
| シャルルヴィル | スイーツならなんでも♥ |
| 監督 | 苦手なものは? |
| シャルルヴィル | ……虫。 |
| 監督 | 趣味は? |
| シャルルヴィル | 最近はスフィー……スプリングフィールドと一緒に 体力づくりを頑張っているよ。 |
| 監督 | 暑がり? 寒がり? |
| シャルルヴィル | かなり寒がり。 |
| 監督 | 高所恐怖症? |
| シャルルヴィル | 平気! むしろ好きかも。 |
| 監督 | 泳げる? |
| シャルルヴィル | 人並み程度かな。 |
| 監督 | 好きな動物は? |
| シャルルヴィル | 猫! |
| 監督 | 生まれ変わるなら何になりたい? |
| シャルルヴィル | ……鷲? 飛べるし、強いから。 |
| 監督 | 最近笑ったことは? |
| シャルルヴィル | えーと、クリスマスのプレゼント交換会で、 グラースとシャスポーがもらったプレエントが一緒だったこと。 |
| 監督 | 最近泣いたことは? |
| シャルルヴィル | ん~……。 悲しい夢を見て起きたら泣いてたっけ……内容は忘れちゃった。 |
| 監督 | 幽霊は信じる? |
| シャルルヴィル | 信じたくないけど、いるかも……。 |
| 監督 | 最近ムカッときたことは? |
| シャルルヴィル | ジョージが寝坊したせいで限定スイーツが買えなかった! |
| 監督 | 自分だけのマイルールってある? |
| シャルルヴィル | ……ケーキは1週間に3個まで。 |
| 監督 | 任務に欠かせない持ち物は? |
| シャルルヴィル | 最低限は……リップクリーム。 余裕があれば枕と寝間着も……。 |
| 監督 | ストレス解消法は? |
| シャルルヴィル | いい香りのお風呂に入る。 |
| 監督 | 得意な一発芸は? |
| シャルルヴィル | 口笛で鳥の鳴きまねができるよ。 |
| 監督 | では、どうぞ! |
| シャルルヴィル | えっ、今!? ……ピュル~♪ |
1時間後ーー
| 監督 | 以上です! ありがとうございました~! |
|---|---|
| シャルルヴィル | い、意外と多かった……ぐったり。 |
| シャルルヴィル | あっ、〇〇、シャスポー、ケンタッキー。 これ、皆で見ない? |
|---|
シャルルヴィルは手に持ったビデオテープを見せる。
| シャスポー | なんですか、それ? |
|---|---|
| シャルルヴィル | 今一緒に仕事してる映画の監督から、 革命戦争時代のマル秘フィルムをもらったんだ。 |
| シャルルヴィル | 革命戦争の貴銃士たちが映ってる貴重な映像なんだって。 ボクやシャスポー、ケンタッキーとか、 いろんな貴銃士がいるの。気にならない? |
| ケンタッキー&シャスポー | …………! |
| ケンタッキー | 気になるっちゃ気になるけどよ……。 ずっと、前のケンタッキーって どんな奴だったのかなって思ってたし。 |
| シャスポー | 僕も。だけどいざそれが見られるとなると……。 なんだか複雑な気持ちだな。 知りたいような、知りたくないような……。 |
| シャルルヴィル | そっか……。 〇〇はどう? |
| 主人公 | 【見てみたい】 →ケンタッキー「マスターが言うんなら……見てみますか! つーかビビっちまったのが恥ずくなってきた!」 【皆に任せる】 →シャスポー「うーん…… でも、過去から目を逸らすのはよくないよね。 むしろしっかり受け止めるべきだ。 シャスポー「……よし、見てみよう!」 |
| シャルルヴィル | うん! じゃあ、ビデオに映ってる他の皆と、恭遠さんも呼んでくるね! |
こうして、マル秘フィルムの上映会が開催された。
革命戦争中、とある街で任務中の貴銃士たちを
市民が撮影したものだという。
当時、この街はレジスタンスが潜んでいるという噂から
世界帝軍による焼き討ちの被害を受けた。
そこへレジスタンスが復興を手伝いにやってきたのだ。
革命戦争の貴銃士たちが市民に混ざり、作業に励んでいる。
貴銃士たちは地味な作業着を着て、
服も体も汗と泥に汚れているが、皆気にせず一生懸命だ。
| ケンタッキー | うわぁ……本当に俺らと同じ銃の貴銃士たちだ。 すっげぇ……。 |
|---|---|
| エンフィールド | これは……作業着でしょうか。 人間と同じ格好なので、貴銃士だとわからないですね。 |
| 恭遠 | この時代は本当にこういう、大変な任務ばかりだった。 今じゃ考えられないだろうが……。 |
| スナイダー | おいエンフィールド、俺がいないぞ。 |
| エンフィールド | あれ? そうだね、スナイダーがいないなぁ。 というか、真面目に任務に参加しているのかな……? |
| 主人公 | 【あっ、いた!】 【見つけた!】 |
〇〇が指さしたのは、画面の右端だった。
屋根から足が垂れてぶらぶらと揺れている。
| シャルルヴィル | ……この足がスナイダーなの!? |
|---|
すると、映像の中のエンフィールドがスコップを持ち、
屋根の上に向かって差し出している。
何やら見慣れた光景だ。
| エンフィールド | ふふっ。確かにそうみたいですね。 さすが〇〇さん! ……やっぱり、スナイダーは変わらないなぁ。 |
|---|
映像は、焼けた家の瓦礫の撤去をしているタバティエールと
シャスポーに移った。
| タバティエール | おお……俺とシャスポーだ! |
|---|---|
| シャスポー | 革命戦争の貴銃士って、英雄のイメージが強かったけれど……。 実際は、こんなふうに泥臭く地道な活動をしていたんだね。 |
| タバティエール | だからこそ、英雄になったのかもな。 |
そこへペンシルヴァニアとスプリングフィールド、
街の女性たちが食べ物を持ってくる。差し入れのようだ。
スプリングフィールドは子供に誘われて追いかけっこを始めた。
| ケンタッキー | あ! 俺がペンシルヴァニアに頭ポンポンされて喜んでやがる! なんてザマだ! |
|---|---|
| ペンシルヴァニア | この時代の2人は仲良しだったんだな……羨ましい。 |
| スプリングフィールド | M1795……明るくて素敵な笑顔をしてる。 僕もこんな風に笑えるのかな……? |
映像は、古びた家屋でお茶を飲んで休憩している面々に移る。
| シャルルヴィル | なんだか壊れそうな家だけど……大丈夫かな!? |
|---|---|
| 恭遠 | 大丈夫じゃないぞ。レジスタンスの基地の床もよく抜けていた。 |
| シャルルヴィル | えっ! そんなぁ! |
| 恭遠 | 思い出すよ……水のシャワー……天井が落ちてきたこと……。 ユキムラの落とし穴にもはまったっけ。 |
| 主人公 | 【苦労してたんですね】 【いろいろ大変だったんですね……】 |
その映像を最後に、ビデオは終わった。
15分程度の短い映像だったが、
長い映画を見たあとのような不思議な充実感がある。
| ケンタッキー | なんか……いいモン見たな。 |
|---|---|
| シャスポー | ああ……不思議な感覚だ。今まで遠いと思っていたものが、 実は近くにあったことがわかったし、 僕の中にすっと入って馴染んだ……そんな気がする。 |
| ペンシルヴァニア | 英雄と言われても、俺たちと……大きく変わらない。 困難の中にあって、困難に立ち向かってきた。 |
| スプリングフィールド | この皆さんの頑張りが、今の僕たちに続いてるんですよね……。 |
| タバティエール | ああ。 俺たちもこの世界を守るために、頑張らなきゃいけないな。 意志を引き継いで……! |
| シャルルヴィル | うんうん。 〇〇はどうだった? |
| 主人公 | 【皆、あまり変わらなかった】 【頑張る気持ちが湧いた】 |
| シャルルヴィル | そうだね。ボクもそう思うよ。 この時も、迷いながらも自分なりに頑張ってたのかなって……。 なんだか勇気をもらえたよ。 |
| シャルルヴィル | 皆と見れてよかった。 明日からまた、頑張ろう! |
| 全員 | おう! |
映画の試写会が終わり、〇〇と、
シャルルヴィルを除く貴銃士たちは
ロシニョル家に泊まることになった。
| シャルルヴィル | 〇〇。入っていいかな? |
|---|---|
| 主人公 | 【どうぞ】 【もちろん】 |
| シャルルヴィル | へぇ……ロシニョル家の部屋って初めて入るよ。 なんだか落ち着く雰囲気だね。 〇〇がいるからかな? |
| シャルルヴィル | ボクはリリエンフェルト家の自分の部屋に帰るんだけど……。 少し〇〇と話がしたくて、来ちゃった。 |
| 主人公 | 【大丈夫だよ】 【くつろいでいって】 |
| シャルルヴィル | Merci! 今日はあんなことになっちゃって……大変だったね。 ドキュメンタリー映画はどうだった? |
| 主人公 | 【納得できる内容だった】 【メッセージが伝わった】 |
〇〇はこれまでにいろんな国で、
つらい境遇にある貴銃士たちを見てきた。
周囲の人々に対して憤りを感じることもあったが、
その場その場で対応してきた。
| 主人公 | 【この映画を見れば、周りの意識が変わるかも】 |
|---|---|
| 主人公 | 【貴銃士が暮らしやすい世の中になってほしい】 |
| シャルルヴィル | ありがとう、〇〇。 ボクたち貴銃士のことを考えてくれて……。 〇〇は、本当に優しいマスターだね。 |
| シャルルヴィル | でも……この映画では、人工結晶の存在に触れられてない。 まだ機密事項だから仕方ないけど…… ロジェさんたちが人工結晶で精神に悪影響を受けてたことも……。 |
| シャルルヴィル | それはもどかしいと思うんだ。 ロジェさんは本当に後悔しているし、 被害者でもあるのに……って。 |
| 主人公 | 【でも、周りが止められたかも】 |
確かに人工結晶のことは明らかにできないが
それでも周囲の人が貴銃士の内面に心を配ってくれれば、
被害は減らせると思うと〇〇は伝えた。
| シャルルヴィル | ……そうだね。 周りの人がフォローできればいいよね。 権力とか上下関係とかあって、難しいかもしれないけど……。 |
|---|---|
| シャルルヴィル | あ、そうだ。 そういう場合でもね、ボクが助けになれたらいいなと思うんだ。 「貴銃士お助け相談窓口」! って、どう? |
| シャルルヴィル | どこかで傷ついたり、悩んでる貴銃士が淹れば、ボクが助ける。 このドキュメンタリー映画を見て、 悩んでる貴銃士は相談してほしいと思ってるんだ。 |
| 主人公 | 【いいね!】 【さすがシャルルだ】 |
| シャルルヴィル | いざという時は、〇〇や みんなの力も借りたいんだけど……いい? |
| 主人公 | 【もちろん】 【大歓迎だよ】 |
| シャルルヴィル | わあ、ありがとう! そうだ、ジョージも誘ってみよう。 喜んで手伝ってくれそうだし♪ |
| シャルルヴィル | それから……さ。 ボクも誰かに相談したい時ってあるんだよ。 |
| シャルルヴィル | そういう時はさ…… 〇〇が相談に乗ってくれる? |
| 主人公 | 【任せて】 【そっちも大歓迎】 |
| シャルルヴィル | ふふ……ありがとう。 それじゃあ……早速、相談が1つあるんだけど。 |
| シャルルヴィル | 最近公務が多くて、君に会うことが減って……寂しいんだ。 こういう時、どうしたらいいかな? |
| 主人公 | 【今がチャンス!】 【シャルルがやりたいことをしよう】 |
| シャルルヴィル | えっ……ホント? わぁい! やったぁ、〇〇を独り占め♪ |
| シャルルヴィル | あのね、ロシニョル家には 素敵なダンスホールがあるって聞いたんだ。 よかったら……僕とダンスを踊ってくれませんか? |
| 主人公 | 【喜んで】 【ダンスは得意】 |
| シャルルヴィル | ありがとう……! それじゃあ行こうか。 お手をどうぞ、〇〇! |
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